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ベルリンは晴れているか



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ベルリンは晴れているかの評価: 3.53/5点 レビュー 77件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 21~40 2/4ページ
No.57:
(5pt)

一気読みしました

戦時下、終戦直後のドイツの空気感にどっぷり浸かることができたように思います。
これを日本の作家さんが書いたってすごくないですか。相当取材されてるのですかね。
とても惹き込まれる物語で一気読みしました。
ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)より
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No.56:
(5pt)

骨太の小説。

骨太の文章。
翻訳もののようですが、違うんです。
息もつかせぬベルリンの様子。
読むべき1冊。とにかくおすすめ。
いろいろ書きませんが、おすすめです。
ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)より
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No.55:
(1pt)

この分厚さに、この薄っぺらい内容……「はい、よく調べましたね」作文、です

日本語力のなさ(語彙の間違い、妙な単語チョイス、よくつながらない文脈……)に気を取られ、内容が入ってこないのだと思っていたら、内容がないのだった。スカスカ。
いったいこの小説はいつになったら動き出すんだろう?と言うより、いつ始まるんだ??と思った時点ですでに半分近く行っていた。結論から言うと、最後のほうでつじつま合わせが行われる(それもひどかったが…)以外、内容はないに等しい。ではなぜこんなに分厚いのか? 描写である。おそらく調べたことを書かずにいられないのだろうが、街の作りや様子が事細かに書かれている、が、どれも、なぜか映像的に立体的に見えてはこない……、そこは文章力の欠如か。人物造形も薄っぺらいので、共感などあり得ないし、何を考えているかわからないから行動は謎だらけ。

何よりまず、日本語がほんとにひどい!
・暮れていく夏の夕暮れ→馬から落馬、と同じ。一日が暮れていく時間帯を夕暮れと言うのだ。
・道の先は蜃気楼に揺らいでいる→暑くて道にゆらゆら立つのは「かげろう」だ!蜃気楼ではない。
・人の畑からニンジンを盗んで来て食べるのを「拝借する」とは言わない、「失敬する」だ。
・青々しい森が繁茂→木が繁茂したものを森と言う。しかも青々しいって!スラングならあり得るかもだが、これはそんなPOPなタッチではない。
そのほかにも、「しばし」と「しばしば」を取り違えるなど、編集者や校閲者はちゃんと読んだのか?といぶかしむ。本当にひどい。素人だってもう少しましだ。

話は、全体としては主人公がある人を探しに行くというだけ(本当にそれだけなのだ、ウソみたいだが)なのだが、困難を承知でその人を探し当てねばならない動機がないため、何の感動もない。加えて、ミステリーぽく宣伝されているが、明かされるべき「なぞ」は、最後のほうに急に出てきて、はい犯人はこの人でした、と取って付けたようにこれまた急に出てくる。伏線なんてもちろんなし。それ以前に、その犯人?も、それまで特に語られもせずに来た「どうでもいい人」である。は? 開いた口がふさがらない。

結局のところ、はい、よく調べましたね、というだけのものであり、調べたものもどれも有機的に結びついていないから、立ち上がっても来ないのだ。調べたことの8割は捨てろ、と言ったのは誰だったか、ともかくこれでは小説ではない。本当に、こんなひどいものを久しぶりに読んだ、いや、初めて読んだ。それが直木賞候補だとは、世も末だと、本気の本気で思っている……。
帯の惹句も、本当にこれを書いた人たちは、読んだんだろうか?と悲しくなる。日本語のおかしさをスルーして読めるほどの力のある作品ならまだ理解できるのだろうが……。
世の中には、おもしろく、正しい言葉で書かれている本が、あふれるほどある。それなのにこれを読む理由は皆無だと思う。
ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)より
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No.54:
(3pt)

勉強になった。

腑に落ちない。一般的ではない思考、行動に対してもう少し説明が必要。
幕間という章を使った展開力と完結は鋭く美しかった。
ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)より
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No.53:
(5pt)

弱きながらも巨悪に抗う

周囲が次々と巨悪に引き込まれて行く時代。立ち向かう程の強さも勇気も無いがそれでも精一杯の良心で人間らしさの欠片を大切に逞しく生きていく主人公には共感できました。ミステリなのですが、どちらかと言えば大戦に起きた民族や思想差別の恐怖をひしひしと感じさせてくれる文学の様相が強いです。
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No.52:
(3pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品を読了。ヒットラー時代のドイツを舞台にした作品。ミステリーってことですが、そうなのかなぁ。自分には合わなかった。
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No.51:
(5pt)

戦争の最大の被害者は女性と子ども。

第2次世界大戦は世界中で様々な悲劇を生み出した。そうした混乱の中で、人種とイデオロギーによる差別と偏見が広まっていったのは周知の事実である。ヒトラーがユダヤ人を虐殺した反動で、戦後、ドイツ人は皆「ナチ野郎」と蔑視され、日本人は「ジャップ」と蔑まされた。共産主義の台頭が世界を東西に二分したのもこの戦争が残した負の遺産であるといえる。
 舞台は戦争終結勅語のベルリン。ヒロインのアウグステはベルリンに住むドイツ人の少女。アメリカ軍用のレストランでウェイトレスとして働く。家族は戦争の犠牲になった。その彼女にソ連軍から依頼がある。ある事件の調査をしてほしいということだ。アウグステがよく知る人が事件に深く関わっているらしい。
 ユダヤ人でもと俳優の怪しげな男、集団で盗みを働く少年たち。赤軍のあやしい動き、連合軍の戦後処理を巡る駆け引き。半ば廃墟となったベルリンで様々な思惑が飛び交う。誰が信用できる人間なのかもわからない中で、アウグステは人間の醜さとずるさを目の当たりにする。
 加古隆の『パリは燃えているか』がエンディングで聞こえてきそうだ。結局、戦争の犠牲となって罪もない子どもたちとアウグステのような女性(まだ10代だから少女といえる)がつらい思いをする。それはその後も続いていき、須賀しのぶ『革命前夜』のような裏切りと密告の社会は、現在も我々の周りにあるのではないだろうか。
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No.50:
(1pt)

前評判は、、、

長い割に予想のつく展開で退屈。あれ?終わり?という印象。読むのに時間かかった割に得るものが少なかった。
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No.49:
(4pt)

すごい熱量

第160回直木賞候補・2019年本屋大賞第3位・「このミス2019年版」国内編第2位。
ようやっと読みました。

すごい熱量でした。(実際、480ページの超大作)
深野さん、まだ35歳なのですね。
それで第二次世界大戦後のベルリンを描くとは、ものすごく勉強もされたのでしょうし、何より、その想像力に圧倒されました。

1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ、米ソ英仏の4ヶ国統治下に置かれたベルリン。
米国の兵員食堂で働くドイツ人少女のアウグステは、ソ連のNKVDに拘束される。
アウグステの恩人であるクリストフという男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に仕込まれた毒で不審死を遂げたのだ。
無罪を主張するアウグステに、NKVDはある指令を出す。
それは、クリストフの甥を探し出し、彼の死を伝えること。

途中までは、両親を亡くしたアウグステが戦後を必死に生き抜く人間ドラマとして読んでいました。
そうだよね、ドイツ人だって一般の人々は被害者だよねと、改めて気付きながら。

が、ラストでびっくり。
そうか、これはミステリーでもあったのか。
すごい伏線。ミステリーだと思わせないから、余計に驚いた。
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No.48:
(4pt)

ベルリンに行くなら読んでもいいかも

ベルリン再訪する前に、何か土地の話が読めたらいいかなと手に取りました。物語にでてくる通り、公園、建物がベルリン中心部、今では観光スポットになっているところなので、一度行ったことがある自分は、”戦争下であそこでそんな事が起こっていたんだ”と知る事ができました。こういう背景を知って訪れると、旅先での興味が深くなるのでそういう意味でよかったと思います。
物語そのものは、わたしとしては、”なんだろうなぁ〜”と思ってしまうプロットではあったのですが、面白くないかといえば、そうではなく、途中で止まらなくなりました。
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No.47:
(5pt)

素晴らしい読書体験でした

WW2前後のドイツの歴史と人々に寄り添い書き上げられた労作。
鳥の視点から俯瞰した学術書も好きだけど、主人公の目をとおした物語がこんなに胸に迫るとは……
戦争の歴史とか、ある国の文化をもっと知りたいと思うきっかけって、こういう本との出会いだったりする。
主人公のアウグステがどこまでも真っ直ぐで、読後感も良かったです。
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No.46:
(3pt)

事前の好評価がなければ、読破できなかったかも!?

戦時下のドイツを極めて精緻な描写で表現した点は特筆に値する。その当時の空気が作品からもよく伝わってくる。しかし、ドイツの固有名刺が多く登場することから作品になかなか入り込めず、何度となく挫折しそうになったことも事実。それでも読破できた要因は、直木賞候補作やこのミスの事前の好評価が大きい。もし、これらの評価がなければ、読破できたかどうか。一方でこの作品を通じて、ヒトラー率いる第三帝国への関心が想起された点は今後の読書活動の幅を広める一助に。物語はクライマックスに向けて現実と過去が収斂されいく過程で目が離せない局面も。結論として評価の難しい作品。
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No.45:
(5pt)

ベルリンは晴れているか (単行本)

当時の戦時後のベルリンの情景の描写が鮮明で臨場感が溢れた作品です。充分楽しめました。
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No.44:
(5pt)

よくぞこんなすごい小説が、という傑作

先日の直木賞の発表の時に、本作も面白いが『宝島』の受賞が順当だと書いてしまったことを後悔している。

まだ、本作を読了してもおらず、読みかけだったにもかかわらず、そう書いてしまったからである。

読了したいま、この本に圧倒されている。

『宝島』に圧倒されたのと勝るとも劣らない、打ちのめされるような読後感を感じてしまう。

ナチスドイツ支配下の、人々がショービニズムに染まっていくリアリティ。

息苦しさと恐怖。

見事に描かれていると思う。

連合国の進駐。

ソ連とアメリカ軍とドイツ国民の葛藤。

そこに、ミステリーを重ね合わせて、読み始めた当初は、御都合主義にすら思えた展開が驚くほど見事に最後に決着してく。

こんな小説を読める幸せを感じる。

『宝島』にせよ、本書にせよ、沖縄人でもなくドイツ人でもない作者の想像の産物であるが、想像力はときに現実を超えるのである。
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No.43:
(1pt)

習作?

舞台に照らして人物の言動が嘘っぽくて物語世界に入り込めない。創作するにしても対象が遠すぎると難しい、と思わされる内容。文章力の問題でもある。ミステリとしては破綻している。
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No.42:
(5pt)

圧倒的でリアルすぎる描写

何年に1回の「この本に出会えて良かった」の当たりのヤツ。
第二次大戦直後の、連合軍の駐屯軍に分割統治されてた廃墟の様なドイツの街が、まるで目の前に広がる様なリアルさ。
当時のドイツ人が抱えていた、ユダヤ人に対する包み隠さない感情まで伝わってくる様だ。そして一つ一つの物語のエピソードも生々しすぎて、重い。
筆者は、一体どれくらいの資料を調べたんだろう、気が遠くなる。
カテゴリー的にはミステリーになるんですかね?正直個人的には、そんな謎解きの方は事はどうでもよくなる程。
これはドイツ語にも訳されてるんだろうか?読んだドイツ人の感想が聞きたい。
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No.41:
(4pt)

大戦時のドイツは本当に悲惨だった……

大戦中のドイツ国内の狂気と悲惨さをヒシヒシと感じ取れる描写は素晴らしかったです。
また作中にばらまかれた伏線を最後に見事に回収されており、ミステリー小説としても大変楽しめました。
ただ、メインキャラ以外の人物達が掘り下げ不足なのか、なぜこの人物を出す必要があったのか首を傾げることが数回ありました。
聞きなれない異国の人物だけに、その辺がかえって物語の脳内イメージをしにくくしているかなと思いました。
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No.40:
(4pt)

不思議な世界観

第二次世界大戦前後のベルリンが舞台で、主人公はドイツ人の女の子。日本の戦時中、戦後を扱う本や映画は多いけれど、ドイツというのが新鮮だった。ソ連、ポーランドなどヨーロッパにおける第二次世界大戦の頃、ナチに共感せずに自分の心に従って生きる少女が魅力的。どうして作者は日本人なのにベルリンをテーマにしたのかな、という疑問が浮かんでくる。読み慣れないカタカナ表記の固有名詞が多いので、上手な文章にもかかわらず何度も眠くはなった。それでも最後まで読みたいと思わせる素敵な世界観があった。主人公の冒険の続きが知りたいと思わせる流れだった。ラストはなんだかあっけなくて、サスペンスとしてはこういうひねりを入れる必要があったのかよくわからなかった。純粋にベルリンと時代背景と素敵な登場人物だけの歴史物語でも良かったような気がした。
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No.39:
(4pt)

意外な真相を生み出す悲しいシチュエーション

時代は第二次世界大戦直後のドイツ。ベルリンを舞台にした殺人事件の物語。音楽家のクリストロフ・ローレンツが毒入り歯みがき粉で殺害される。主人公のアウグステ・ニッケルがナチから逃れる時の恩人だ。ソ連軍はクリストフの妻(フレデリカ)から、アウグステの名前を聞き、アウグステに犯人の疑いが持たれる。同時にフレデリカの甥エーリヒにも疑いがおよび、なぜか元俳優のカフカと一緒にエーリヒを探しにいく。だんだん冒険小説の体をなしてくる。最後は驚きの犯人と真相の判明である。戦中戦後の混乱期を逞しく生きながら、大小の不幸があったことを小説で示し、それをエンタメ小説として仕上げられた見事な作品である。
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4480437983
No.38:
(1pt)

描写は繊細緻密だが、それ以上ではない。

情景描写は確かに緻密で、筆者の想像力を感じます。しかし、比喩表現が多すぎて主人公の心情の機微が読み取りにくい。映像は浮かんでくるが、何を考えてこの行動をしたのか、というところが見えてきません。特に気になるのは、主人公が大事な本を盗まれてスリを追いかける場面で、いきなり風景描写が入るところです。大事なものを盗まれて周りを見る余裕がないはずの時に、です。視点が主観なので尚更、違和感を禁じえません。申し訳ありませんが、その場面で本を閉じました。
蛇足ですが、「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」は大好きです。
ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)より
4480437983

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