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ベルリンは晴れているか
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ベルリンは晴れているかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 1~20 1/4ページ
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話が全く進まないので三分の一も行かずに挫折。 | ||||
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新品の値段で購入。来たのは、明らかな中古で前の持ち主のものと思われる何年も前のレシートが5、6枚挟まっていた。汚れも酷い。 知り合いへの贈り物だったため、かなりショックでした。 | ||||
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いくら資料を読み込んでも、いくら戦後のドイツの描写に力を入れようと、それだけでは決していい物語を書けない。 主人公はは作者がこうするのだ、こう描くのだ、こういうふうに動かすのだと思って動かすものではない。 良い物語というのは、作者が最初に描いたプロットを遥かに超え、一人歩きし、思いもよらぬ言動をし、作者が知り得なかった結末に向かって突き進んで、初めて傑作になる。 たとえば、カフカの独白などは長いだけで物語に何の厚みも加えていない。 不必要でダラダラした場面もあちこちにあり、くどい印象しか与えていない。 | ||||
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登場人物はみんな苦労した。主人公たちが健やかに過ごせますように。 | ||||
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長すぎる。 | ||||
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登場人物は全員日本人ではないのだが、それを日本人が日本人向けに書く意義がわからない。ドイツ人の内面は我々に理解できるのだろうか。また、多くの方が指摘するように、主人公が人探しをする動機が読者によくわからないし、黒幕のソ連軍人の挙動不審ぶりも不自然に感じる、一応理屈づけは最後にされてはいるのだが、読んでる最中にはわからない。真犯人の名指しについては、作者は不誠実である。 | ||||
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壮絶な物語である。読むのが辛い話だが、一気に引き込まれてしまった。アウグステ、あなたのことを私は生涯忘れないだろう。 | ||||
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すごい作品です。まず、単純に冒険ミステリーとして楽しめます。 しかしそれ以上に、この作品を書くという「仕事の意味」に、大きな希望をいただきました。ここでは後者について触れます。 歴史は長い時間をかけて検証されます。近現代のように目まぐるしく激しく動いた時代はなおさらです。当事者・経験者が亡くなることで風化される記憶も少なくありませんが、感情を排し、俯瞰した目で検証することができのはむしろ後世の人々です。私は、あの戦争の真の検証はこれから始まると思っています。2022年現在40歳前後、あるいはそれ以下の若い世代には優れた知性が多く育っており、心から頼もしく思っています。 同じように、一国の歴史検証にはむしろ外国の目が入ったほうがいいことが少なくありません。ナチスのホロコーストは当初腫れ物に触るような扱いであり、そのまま忘却を待つかと思われました。しかしアメリカがドキュメンタリー番組を流すことで闊達な議論が始まり、厳しい自己反省の機運が生まれたのです。 日本の歴史も同じ。明治維新や戦後政治などの検証には、海外の史料や外国人の記録が不可欠となるでしょう。 日本の作者がなぜドイツ?? というレビューが多いようですが、私は極東日本の、それも1983年生まれという若さが「必要だった」という気がしてなりません。歴史の検証は、学術分野、各国の政治分野、ルポルタージュや写真・映像、そしてフィクションと、分野を問わずさまざまな人によってあらゆる方向から闊達に行われる必要があります。この作品は、こうした大仕事をを未来につなぐための大きな布石となるに違いありません。私は(バブルは無関係だったものの)あの劣化世代の一人であり、自己中心的で歴史修正を恥とも思わない風潮のなか、自分の無力さを嘆きながら絶望的な気持ちでここ数十年を生きてきました。 しかし最近は、ネットや映像などリアルな史料に触れやすくなったこともあるのでしょうか、とにかく力のある若い作者が現れてきました。これが希望でなくて何なのでしょう? 映画などではドイツ敗戦直前や少し後の話はたくさんあります。しかし敗戦直後、連合軍が入ってきたばかりの混乱期のベルリンの情景は、あまり詳細には描かれてこなかったように思います。 フィクションではありますが、さりげない状況描写でも徹底的に史料に当たったことが感じられます。さらに取材旅行と専門家による検証も受けており、その小物、そのディテール、映画でもドキュメンタリーでも描き漏れていた小さな事実がぎっしり詰まっており、時代の風俗や暮らしぶりを知るだけでも読書の醍醐味が味わえます。状況描写ばかりでつまらないなどと言わず、じっくり読んでみてほしいです。 | ||||
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ナチズムが与えた影響をバックグラウンドに、1人の女性に関わる人達の数奇な運命をベルリンと言う都市を通じて描いた秀作だと思います。一気に読みました。 | ||||
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細かな描写の連続で途中で飽きてしまった。 | ||||
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戦後、廃墟を歩くシーン。 ベルリンを襲う連合国の爆撃機。 逃げ惑う市民。 虐殺される異民族。 全く、今のウクライナ侵攻ではないか。 歴史から人は学べないということではないでしょうか。 「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」が聞こえてきます。 「エーミールと探偵たち」読んでみたいですね。物語を貫く何か、聞こえてくる何かがあると思います。 | ||||
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作者が書きたかったのはこの時代の「様子」であって、「物語」ではなかったのだというのが読後の一番の印象。無理やりにエンターテイメント分野に突っ込んだような稚拙さが目立つ。 ナチスの台頭から戦中・戦後のベルリンの様子はわかりやすく書かれていて一読に値すると思うが、ストーリーや人物描写がすごく薄くてご都合主義。ヒロインは17歳の設定だが、両親を処刑・自殺で失いソ連兵にレイプされた半分子どもの少女という感じが全然しなくて、27歳でも37歳でも同じに感じられてしまう。周囲の人物も、ツィゴイナー(ロマ)、同性愛者、知的障害者と、ユダヤ人以外にナチスに迫害された人々が作為的に並べられているし、生粋ドイツ人なのに生まれつきユダヤ人にしか見えないという相棒の設定も無理がある。確かにユダヤ人には鉤鼻とか人種的特徴はあるが、世界中に散らばった彼らは外見からはわからない人がほとんどで、まるで白人のふりをする黒人のような描き方は違和感がすごい。(モデルがいたのかもしれないが…)さらに言うと、ヒロインの父親が全く本を読まないという設定も、本を全く読まない人間がどうやって共産主義者になったんだ??と突っ込みどころ満載。 この時代に興味はあるけど、歴史の本やドキュメンタリーはちょっと…という人は読んでみればいいかと思うが、ミステリーとか人間ドラマに期待して読むとがっかりすると思う。 | ||||
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ミステリーの文法に当てはめようとしてるのは感じますが、 戦後ドイツの風景描写をメインに読んだ方が良いと思います。 そこに関しては引き込まれる部分がありました。読み辛い文章も多々ありましたが。 | ||||
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評価レビューが大変難しい1冊 力作であるのは間違いない。読み応えがありまるで外国の翻訳小説のよう。 作者がまだ若い作家で70年以上前のベルリンをこれほどまで描けたのは凄いと感じた。 ただどうしても素直に大傑作だとは言えずモヤモヤが残ってしまう。 理由1、 まず結構読み進めるのが大変だった。登場人物の描写は悪くないが作者の都合で動かされている感じで、行動に無理がある場面があった。人物自体があまり頭に入ってこなく、深く感情移入があまり出来なかった。 理由2、 ストーリーが冗長 470ページあまりあり途中間延したりしてここの描写はそんなにいらないと思う所が何箇所かあった。 展開がモタモタしてまどろっこしい。読後の徒労感を感じた。 理由3、 ミステリーとしてはうーんという感じ。 ドブリギン大尉の動機がいまいち。ラストの謎解き真相が意外性はあるのだが納得感があまりなく カタルシスを感じられなかった。 ただ上記の点があるにせよ、ここまで描写がリアルで終戦、戦中のベルリンの日常を垣間見れ 臨場感あふれる生々しい空気感の中に連れこまれる感覚は素晴らしい。 歴史・時代の瞬間を切り取った小説として読み応えがある一冊 | ||||
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「ナチスに加担したドイツ人」「その被害に遭ったユダヤ人」当時の世の中は、それだけで成り立っていた訳ではないと、気付かせてくれる一冊。登場人物一人ひとりが背負った複雑な運命のエピソードは、著者がドイツ人でもユダヤ人でもない、日本人だったから描けたのだと感じる。 | ||||
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いわゆる「小説」の文体としては、決して洗練されたものではなくあまり上質とは言えないが、「「映画」の文法を小説に転用したもの」と考えて読めば、非常に分かり易く読みやすい文章。ちょっと手を入れればそのまま映画の脚本として使える構造の文章だし、考証などのやり方も小説の為のものというよりヴィジュアル重視の映画製作に通じるところがある。 一方、映画の文法を小説にそのまま転用したことの破綻が出ていることは見過ごせない。主人公が「信頼出来ない語り手」というのは、ミステリーの定番で、この小説もそのパターンだが、「語り手=主人公」なのはどうなのかとは思う。心理ドラマとしての特殊な効果を狙うのでない限り、やはりこれは人称を第三者視点にして書いた方が無理がなかったように思う。この表現では、主人公の精神の内部が分裂していることになってしまう。映画だと、主人公視点でも、それの状況説明的なセリフを入れない限り「カメラという第三者視点」に出来るからね。 ストーリーの面白さよりも文体の面白さに評価の軸を置く私としては、あまり響くものがなかったが、ストーリーテラーの才能があることは間違いないので、この方には小説というメディアより映画というメディアの方が向いているのではと思った。 追記 「映画」の文法と書いたが、実写の映画というよりは、どちらかというと「アニメーション」と言った方が良いだろう。「漫画原作→アニメ→ノベライズ」という流れで出てくるタイプの小説ということ。そう考えれば、小説の文体としては、かなり甘いというところも、カット割り的なシーン転換も、切り返して割り込むような回想シーンの挿入も腑に落ちる。いずれにしても映像系の感覚。 | ||||
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第二次世界大戦敗戦直後のベルリンを舞台に主人公の少女が恩人の男性の死の真相を探るという歴史ミステリ。取材の賜物だろう精緻な描写に圧倒される。 「戦場のコックたち」に続く歴史ミステリの傑作、いや、たっぷりと紙幅、時間、予算が取られた分、より豊かな小説である。 読み所は、ナチス・ドイツのようなファシズム体制下で暮らすことの息苦しさや理不尽さを実感できることだ。 純血民族主義一辺倒で、ユダヤ人、外国人、障害者、LGBTといったマイノリティが差別され、凄絶な迫害を受ける社会。 ユダヤ人、外国人は強制労働をさせられ、労働に適さないものは殺処分される社会。 障害者、LGBTは”生産性がない”ことを理由に殺処分されたり、”矯正”されたりしてしまう社会。 そういう社会を熱狂的に支持したのは、市井の普通の人々で、監視と密告が横行し、政府批判は死をもたらすため自由にものも言えない。 やがて彼らはその代償として戦争や政治のもたらす過酷な現実に向き合わざるを得なくなる。本来、代償を払う必要のない人々まで含めて…。 それにしても、なぜ、今、日本で、この小説なのか。 著者の筆致はフラットで、ドイツ人はもとより、米国人やロシア人に対しても、更にはユダヤ人に対してさえも容赦ない。その後の冷戦やスターリニズム、イスラエルやウクライナの歴史も踏まえ、いかなる勢力にも与せず多様性を尊重する、現代人の視点で描かれている。 当時の日本もナチス・ドイツと似たようなものだが、日本人や日本軍を描いていない分、余計な議論なしにニュートラルに読むことができる。 ナチス・ドイツのような社会を称揚する政治家や言論が跋扈する今の日本のための小説かもしれない。 | ||||
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労作だとは思うが、あまりおすすめできない。特に幕間Ⅴはいらないでしょう。もしかしたらⅤもいらないかも。 時折、生半可な文章がみられ、なかなか読むスピードがあがらない。『戦場のコックたち』では気にならなかったのに。 なぜいろんな賞にノミネートされたり、受賞したりしたのか、いまひとつわかりません。疑問ですね。 | ||||
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第二次世界大戦直後のベルリンの様子が、おそらくはかなり綿密な調査に基づいて、かなり細かく描かれてる。ベルリンを訪問する前に読んでいれば、もっと、興味深くいろんなところに足を伸ばせたかもしれない。ナチスの台頭に人々が戸惑いながらも、巻き込まれていってしまう様子であるとか、戦後の米英仏露の4カ国分断統治の争いの様子とかは、歴史書を読むよりもライブ感があって興味深い。おそらくはドイツ語だけでなく、ロシア語などの語学にも堪能な著者には敬服する。・・・ただ、多くのコメントにあるように、「小説」それも「推理小説」としての出来栄えという観点では、批判したくなる気持ちにもなる。まずもって、さまざまなできごとの元々の引金となった「犯人」の造形が浅すぎて、その「動機」に納得感に欠ける点などはその際たるポイントかと思われます。・・・とはいっても、こういう調査をベースにした硬派な小説を書ける小説家は、やはり貴重なので、ぜひ今後の作品にさらに期待! | ||||
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第2次世界大戦後で敗戦したドイツの混乱期を見事に描き出している作品でした。歴史書ではなく、人々の生活の困窮ぶりや日常の生活の姿、そして人々の感情の揺れなどまるでその時代に降り立ったかのような描写の連続に驚かされる作品でした。 ドイツ国民がヒトラーの台頭を支持し、熱狂していく過程にも触れられています。 そしてドイツ共産党を支持している主人公の父親の困惑ぶりや疲弊していく姿、厳しい状況を生き抜かなければいけない描写もまた見事に浮き彫りにしていました。 ミステリ仕立てです。ある人物の殺害に絡む人探しが通奏低音のように貫かれていますが、そこでも描きたかったのは、ベルリンを占領しているソ連やアメリカの思惑、そして生き抜いた人々のしたたかさや苦悩など、混乱期のドイツ・ベルリンの描写の細かさと人々の気持ちの表し方は素晴らしく、作者の力量の高さがストレートに伝わってきました。 当時の敗戦国のドイツ国民の厳しい生活や親兄弟を亡くして、孤立無援の中で生き抜かなければいけない少年・少女たちの境遇も伝わってきます。瓦礫の山のシーンも多く登場します。動物園の動物を捕まえて食用にしたというエピソードも語られています。戦争の悲惨さがどのシーンにからも伝わってきました。 幕間で語られているエピソードは戦中の人々の日常における苦しさを紹介しています。ユダヤ人の差別や弾圧、そしてナチスへの忠誠、人々の熱狂ぶり、その時代を生きていた人々しか伺いしれない姿を、本作品を通して教えてもらいました。 主人公の17歳のアウグステの諦めない姿は読者の励みとなって感じられることでしょう。またその意味合いを知る旅でもありました。最後には意外な結末が待っており、本作品の魅力を一層高めています。 なお、一点ですが、ある個所の記載が違っているように受け取ったのですが。 100pの4行目に「前者」とありますが、これは2行目のユダヤ人、マルクス主義者を指す言葉ですので、「後者」が正しいはずです。 | ||||
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