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ベルリンは晴れているか
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ベルリンは晴れているかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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登場人物は全員日本人ではないのだが、それを日本人が日本人向けに書く意義がわからない。ドイツ人の内面は我々に理解できるのだろうか。また、多くの方が指摘するように、主人公が人探しをする動機が読者によくわからないし、黒幕のソ連軍人の挙動不審ぶりも不自然に感じる、一応理屈づけは最後にされてはいるのだが、読んでる最中にはわからない。真犯人の名指しについては、作者は不誠実である。 | ||||
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ミステリーの文法に当てはめようとしてるのは感じますが、 戦後ドイツの風景描写をメインに読んだ方が良いと思います。 そこに関しては引き込まれる部分がありました。読み辛い文章も多々ありましたが。 | ||||
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いわゆる「小説」の文体としては、決して洗練されたものではなくあまり上質とは言えないが、「「映画」の文法を小説に転用したもの」と考えて読めば、非常に分かり易く読みやすい文章。ちょっと手を入れればそのまま映画の脚本として使える構造の文章だし、考証などのやり方も小説の為のものというよりヴィジュアル重視の映画製作に通じるところがある。 一方、映画の文法を小説にそのまま転用したことの破綻が出ていることは見過ごせない。主人公が「信頼出来ない語り手」というのは、ミステリーの定番で、この小説もそのパターンだが、「語り手=主人公」なのはどうなのかとは思う。心理ドラマとしての特殊な効果を狙うのでない限り、やはりこれは人称を第三者視点にして書いた方が無理がなかったように思う。この表現では、主人公の精神の内部が分裂していることになってしまう。映画だと、主人公視点でも、それの状況説明的なセリフを入れない限り「カメラという第三者視点」に出来るからね。 ストーリーの面白さよりも文体の面白さに評価の軸を置く私としては、あまり響くものがなかったが、ストーリーテラーの才能があることは間違いないので、この方には小説というメディアより映画というメディアの方が向いているのではと思った。 追記 「映画」の文法と書いたが、実写の映画というよりは、どちらかというと「アニメーション」と言った方が良いだろう。「漫画原作→アニメ→ノベライズ」という流れで出てくるタイプの小説ということ。そう考えれば、小説の文体としては、かなり甘いというところも、カット割り的なシーン転換も、切り返して割り込むような回想シーンの挿入も腑に落ちる。いずれにしても映像系の感覚。 | ||||
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労作だとは思うが、あまりおすすめできない。特に幕間Ⅴはいらないでしょう。もしかしたらⅤもいらないかも。 時折、生半可な文章がみられ、なかなか読むスピードがあがらない。『戦場のコックたち』では気にならなかったのに。 なぜいろんな賞にノミネートされたり、受賞したりしたのか、いまひとつわかりません。疑問ですね。 | ||||
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腑に落ちない。一般的ではない思考、行動に対してもう少し説明が必要。 幕間という章を使った展開力と完結は鋭く美しかった。 | ||||
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初めての作家の初めての作品を読了。ヒットラー時代のドイツを舞台にした作品。ミステリーってことですが、そうなのかなぁ。自分には合わなかった。 | ||||
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戦時下のドイツを極めて精緻な描写で表現した点は特筆に値する。その当時の空気が作品からもよく伝わってくる。しかし、ドイツの固有名刺が多く登場することから作品になかなか入り込めず、何度となく挫折しそうになったことも事実。それでも読破できた要因は、直木賞候補作やこのミスの事前の好評価が大きい。もし、これらの評価がなければ、読破できたかどうか。一方でこの作品を通じて、ヒトラー率いる第三帝国への関心が想起された点は今後の読書活動の幅を広める一助に。物語はクライマックスに向けて現実と過去が収斂されいく過程で目が離せない局面も。結論として評価の難しい作品。 | ||||
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戦時のベルリンの回想はさみながら、戦後すぐのドイツを舞台に、毒入りの歯磨き粉で亡くなったドイツ人の事件を追うミステリー。 ドイツ軍の他民族への迫害や、同時の情勢など丁寧に描かれていて読ませる。 主人公の罪の一つが、当時のドイツ国民の総意でのドイツ民族賛否ではない暗喩であるなど、じっくりと楽しめる内容ではある。 ただ肝心な進行形の事件の解決そのものがありきたりであり、そのギャップに落ち着かなさを感じさせる終わり方ですっきりしない。 | ||||
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研鑽を積まれたとのことで情景描写は細かく物語の世界を楽しむことができる。しかし、テンポ良い展開を好む方にはオススメできないのかもしれない。かく言う私も半分程読み、その後、巻末から読みオチだけを追いながら読了。読書習慣がない方には睡眠を誘うことになる可能性あり。 | ||||
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ミステリー小説イチオシという煽り文句でしたが、 個人的にはヒロインの恩人の毒殺死の真相は、ミステリー作品としては1番ガッカリな部類であり、戦後直後という背景に繋がる点が過大評価されたに過ぎません。 ただ、『戦争の狂気や悲惨さ』を表現するなら、死の真相はもっと効果的な表現があったように思います。 今作品の真骨頂は、丹念に第二次世界大戦時~戦後のドイツの状況を調べ上げて描く事で、当時のドイツを登場人物と共に歩き、戦争の怖さや愚かさを読書体験出来る点にありまして、 ドイツと言えばヒトラーという歴史的な戦争カリスマの存在、並びにユダヤ人などへの戦慄すべき人種差別&殺戮という2大特徴があり、当時の一般人から見たそれらの影響や感じ方を知れた点では、とても貴重な体験が出来ました。 ただ、何故ドイツを舞台にした戦中~戦後を描いたのか?が不明であり、 たまたま今作品の3作前に読んだ石田衣良さん『不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲』に比べると、日本の戦争作品よりも伝わりにくいもどかしさを感じましたし、 『戦争の狂気や悲惨さ』の表現方法も石田さん作品が最大限に直接的だった点に比べて、今作品は間接的だった部分もあり、物足りなさがありました。 単なる一般作品と読めば、貴重なドイツ戦中~戦後作品として読む価値はありますが、 ミステリーとしてはガッカリであり、1年という区切りの中で厳選されし本屋大賞ノミネート10作に選ばれる価値は全く感じません。 ノミネートに選ばれる資格を得ていた2018年出版作品で挙げるなら、 社会的な問題(ワタミ過労自殺)を取り上げた、村山由佳『風は西から』 純粋に怖さを含むミステリー大作だった、伊岡瞬『冷たい檻』 社会的な問題(生活保護受給問題)とミステリー評価の両方を含んだ、中山七里『護られなかった者たちへ』 の方が名作でありオススメでした。 | ||||
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戦後ドイツの様子が映像としてうかんでくる労作です。 これだけの作品を書き上げられるまで、 筆者はどれほど調査を重ねられたことでしょう。 加えて「読ませる」一冊。筆者の筆力の強さに感嘆しました。 事件の全容が浮かび上がるシーンの位置付けが 全体に比して小さく 舞台装置の大きさを支えきれていないように思われました。 その点だけ残念でした。 | ||||
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書評でミステリであるかのように紹介されて高評価を得ていたし、直木賞候補にも挙げられましたので期待を持って読みました。力作ですがミステリまたは娯楽作品としては楽しめませんでした。 街の様子が詳しく記載されているのですがその割にリアリティを感じることが出来ません。ジオラマの中で動く人形劇のように思われてなりません。多数の文献に基づく詳細な描写は大いに評価できますが、小説のテーマ(謎解きではないはず)の膨らみに寄与していないと思います。 些細なことですが誤記、または誤りと思われる記述があります。①駐留米軍の食堂の名称が「フィフティ・スターズ」とありますが、当時の星条旗は48★ですから???です ②「シケモク」の意味ですが、米兵が吸っていたたばこを捨てた行為を「シケモクを捨てた」と記述していますが、捨てたあと(暫時を経て)シケモクになるのですから×です。米兵が「シケモク」を吸っていたのなら正しい記述でしょうが・・・ それはないですね。なお、別の箇所では正しい意味で使用されています。 ③「胡桃ボタン」という表記がありますが「くるみボタン」が正しいです。 | ||||
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当時のベルリンの雰囲気を良く伝えている。 ちょっとドタバタしすぎで、情緒を壊している。 | ||||
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面白いのだが納得できないところが多数ある。 人物の造形は魅力的だがストーリーに無理がある。 ただし読後感は良い。 | ||||
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こんながちゃがちゃしてるであろう時期に、ひとりの毒殺犯をでっち挙げて、しかも即時死刑にしてしまったら、お手柄も何も、「軽くスルー」にならないかな?そこまで労力使って、しかも腹心の部下ごと犠牲にするだけの「メリット」があるのか? の辺りがピンと来なかった 戦前、戦中、戦後の描写は楽しんだ 他の方も既に書いてますが、「なんで、あえて、ここなんだろう?」と、思ったりする 面白くない訳じゃなくて、著者略歴から↑が全然読み取れないから、素朴な疑問 って感じに 基本的には楽しみました | ||||
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