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インド倶楽部の謎
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インド倶楽部の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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インド愛好家のメンバーたちが、ゲストに招待したアガスティア・リーダー。やがて、その夜の死亡予告に合うような殺人事件が起きる…。 国名シリーズはともかくとして、アガスティアの葉、サークル内での人間関係、輪廻転生…等々掴みは面白い。 しかし、肝心の事件は小粒だし犯行動機・真犯人もさほど意外性も無いというか説得力も弱い。最後にもうひとヒネリあるかと思ったのだが…。 それでも有栖川氏の文章は優しく読み易いし、二人の会話も楽しく安心して読める定番シリーズではある。 | ||||
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鎖国の時代、外人であることは、いるはずのない人がいるという認識でした。 別世界の人、「異人」でした。 ペリーが写真に見るようなただの偉丈夫ではなく、外人ならではの姿形を誇張して描かれたのも(数百年前の当時)読者ウケを狙ったものでしょう。 さて、インド人のコーナー(館)で起きた事件ですが、いきなり占いなどと、実にインドな話でした。ゲームセンターを行けばインド代表が火を吹いたり、テレポートする格闘ゲームがあり、今もなお、その格闘ゲームがゲームセンターの一角を飾る中で育った私には、真っ当な肩書と占いに、もう先が読めるものがありました。推理が占いなら、まして評価の方も占いでよろしいでしょう。 もはや日本全国に異人がいる中、くれぐれも本作が狭い中の小さな小さな異人への道具に政治利用されることのないよう、切にお祈り申し上げます。 | ||||
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このシリーズはタイトルを聞いただけでワクワクしてきますが、インドという国は本格ミステリーにはピッタリだと勝手に想像してしまいました。男女7人がある絆で集まるインド倶楽部、その参加メンバーが殺害され、火村&有栖コンビがその謎に向かう期待通りの展開。 好みの問題もありますが、ガチガチの本格物というより、事件の捜査は警察がメインで、火村&有栖は「輪廻転生」について関係者と語り合うという印象が強く残りました。しかし最後は、伏線もしっかり回収し、火村が論理的に犯人を指摘します。事件の構図としては弱めも、「アガスティアの葉」や「前世」を上手くミステリーに絡めて、いつもながらこんなミステリーもありと思わせてくれます。 | ||||
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他の方たちも書いているのですが、どうしても動機に納得出来ない、というか、肩透かしを食ったような不完全燃焼感が残ってしまったというのが正直な感想です。 途中までは「予告された死」の謎、被害者の得体のしれない不気味さに慄き、二人の会話の妙を楽しみ、野上さんの活躍をワクワクしながら見守り…とてんこもりの内容で一気に読み進めたのですが。 ただ、失礼ながら私は熱心なミステリファンというわけではなく(1度も犯人当てに正解したことがない)、先生の書く文章が紡ぎ出す世界が好きで読んでいるという次第なので、ミステリとしての完成度がどうなのかを論じることは出来ないし、そのつもりもありません。大らかで優しく、どことなく抒情的で、少しばかり毒を含んでいる…そんな世界を存分に味わうことが出来たので、その点では満足しています。 あとがきにあるように、色々なタイプのミステリを意識して書きわけておられるというのであれば、次回はまた違ったテイストの作品を読むことが出来るのでしょう。最新作を読めたばかりで贅沢な望みだと思いますが、早くも次回作を期待してしまいます。 それにしても、火村先生がスマホ! このシリーズに出会ったときは、まだ携帯電話も普及し始めたばかりだったのに、時が経つのは早いなーと変なところでしみじみしてしまいました。 | ||||
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高校生のときから10年以上著者のファンで、 もちろんすべての本を持っているし、 サイン会に行ったのも数回ではありません。 だからこそ、国名シリーズがリアルタイムで読めるなんて! と感激しながら読みはじめました。 面白いです。 止まらないし、引き込まれます。 これは純粋にオカルト的な面白さや、 先生の著作に通じるプラスアルファの知見によるのと、 自分が火村とアリスのファンだからというのがあると思います。 だからこそ、 被害者が亡くなった日付の謎と、 最終的な犯人の動機には、どうしても納得できませんでした。 こんなに心をドキドキさせて、え・・・?そんなことなの?? とぽーんと投げ出された気持ちです。 火村とアリスのファンなら、面白いです。 でも、この本を先生の本を読んだことのない人には絶対に勧めません。 あとがきに書かれていたように、 これは数あるミステリの中の、「X」タイプなのかもしれません。 でも、大ファンだからこそ次回作を期待しています。 ずっと読み続けます。 | ||||
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個人的には、読後こみ上げてくる何とも言えない絶妙な気持ち悪さが好きです。 | ||||
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好きな作家さんの好きなシリーズということで発売日に購入し、旅先で読了。 さすがの読みやすさで、ボリュームの割には長さを感じさせません。 あとはインド倶楽部のメンバーの思考にどこまで共感(理解)できるかの読者側のスタンスで評価が分かれるのかなと思われます。 | ||||
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久々の国名シリーズで期待していただけに、本格推理としても、火村とアリスの物語としても中途半端な印象を受けました。 際だった謎は提示されず、どちらかといえば動機探しが中心、キモは「前世」ということでしたが 如何せん「前世」の描写が少ないために名前も覚えないし、思い入れもないまま物語が終わってしまった。 往年の島田先生ならば「前世」の内容だけで作中作を書いちゃうと思うのだが、有栖川先生はそこまで大掛かりにしたくなかったのかな? 細かいネタは面白いし、キャラクターも魅力的 何より野上さんの活躍や心情、考察が楽しめるのがよかったと思います。 | ||||
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アリスが活躍しない作品はあまり好きではありません。なぜアリスはそこにいるのか?作者が書いている理由は少々弱すぎるように思います。実際に火村がそのような状況に陥ることもあまりないし。 「鍵のかかった男」ではアリスの面目躍如といった感じがして喜んだのですが。 アリスは作者の投影なのであまり良くは書けないというのは当然あるのでしょうけど。 | ||||
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話の肝である“前世”にこの人数が結びついていることに共感しずらく、インドの葉っぱはもっと理解しずらく…自分的に山場がないまま最後まできてしまった感じです。また登場人物の名前が少し変わっているため読みにくく、すんなり進まなかったのも要因かもしれません。今までのタイトルをちょこちょこ出してきたのもちょっと集中力を削がれました。(昔からですが野上刑事はどうしても定年間近のおじさんに想像してしまいます。) | ||||
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2005年の『モロッコ水晶の謎』以来の国名シリーズ。 神戸市北野の異人館街。インド風の装飾や柱や鎧戸などから隣人たちから「インド亭」と呼ばれる邸宅。11月12日、インド亭には主である間原郷太、妻の洋子に加え、インド好きであり、前世というものを信じる5人の客人が集まっていた。その日は、個人の運命が記されているとされる「アガスティアの葉」のリーディングができるというインド人ラジーブとそのコーディネーターを務める出戸がやってきて、郷太と客人の中から二人、加々山郁雄と坊津理穂帆子の人生について「リーディング」をしていく。ところが、リーディングからしばらくして、出戸の死体が神戸湾に浮かぶ。その事件の捜査中に、さらに殺人事件が起き… 第一章が、ある意味で極めて重要であり、そういった意味では見事だと思う。真相に辿り着くための“糸”と、それを手繰り寄せる刑事が野上なのも悪くない。ある部分の伏線も巧みだ。ただ、完全否定する気はないが動機についてはやや釈然としない。それも含め、いろいろな意味で、微妙な読後感の残る作品だった。 以前、『 』のレビューで、学生アリスシリーズには作家アリスシリーズにない“甘さ”がある、と書いた。そして、本作を読んで、以前の作家アリスシリーズにも“甘さ”というか“若々しさ”があったのだなとつくづく感じた(今がダメ、ということではない)。それと作中で野上が火村に対し抱く疑問は面白い。 | ||||
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