■スポンサードリンク
インド倶楽部の謎
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
インド倶楽部の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
待ちに待った国名シリーズ最新刊だったので楽しく読ませてもらいました。有栖川有栖先生の作品はどれも読みやすくて好きですがこのインド倶楽部の謎は全面に神秘的な雰囲気が漂っていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかった! 国名シリーズなのでまた短編かなと思ったら長編で、買ってから家に帰るまでわくわくしっぱなし。 今回の一番の見所は野上でしょう! 兵庫県警が好き(いや、大阪府警も好きか)で、特に野上が好きなので出てきたときには「今回も野上がいい味出すんだろうな」と思っていたが、まさか、まさか、彼にあんなにスポットライトが当たるとは! 彼の家族の話なんかも出て、満足です。やっぱりかっこいい、叩き上げの部長刑事。 インド倶楽部という名前を見ると秘密結社めいていて妖しい雰囲気を感じる。実際結構怪しげな絆で結びついていたわけだけど、それらや犯行動機なんかを考えてもぴったりのタイトルだと思う。あとがきではインド倶楽部というタイトルから内容を考えたようで、さすが! という感じ。 インド倶楽部の絆に対して懐疑的、批判的姿勢の火村と有栖川にこちらは共感したのでその点でも気持ちよかった。 容疑者ではないが、花蓮の存在がとてもよかった。ラストの火村同様、彼女の言葉はじんと響いた。 あとは、過去作が多く出てきて、つい最近まで有栖川有栖祭りを開催していたのにまた最初から全部読み返したくなってしまった。 人名がやや覚えにくい字面だったのがイマイチ。土地柄なのか? この作品には関係ないが一言。あとがきで出てきたが、私は「屍人荘の殺人」は絶対に認めないぞ(発想云々でなく文章力という点で)! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
動機は前世のこじつけ??? ラジーブが無意味すぎ、未来の死ぬ日予言も出鱈目、偶然だぞwwとか 登場人物のキャラはそこそこいいかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり面白くはないです。 シリーズのファンなら楽しめるでしょう 王道の本格ミステリに真正面から取り組んでない…ではなくて、単純にお話としての質が低いと思います。 インドに絡めて、アガスティアの葉や前世のインド時代の記憶などが物語に関わって来ますが、どれもとってつけたようでお話として心に迫るような説得力が感じられません。 読者に犯行の動機をバレにくくしたら、そのまま物語そのものの納得感が欠落してしまい、魅力のない話になっています。 ミステリとして、どういう変化球を投げたいかは理解しますが、キレは悪いな、という感じ。 あとがきで、作者は特定のタイプのミステリしか認めない読者の狭量さに苦言を呈して今後様々なミステリを書くと宣っています。 今作については種別の問題ではなく話の完成度の低さ、つまらなさが読者を黙らせる迫力を欠いているのでしょう。 シリーズのファンなら楽しめます…が、逆にいうとこれが新人作家であれば、世に出してもらえたか怪しいクオリティだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的には久々にアリスと火村のドタバタ推理劇っぽくて楽しかったです。 国名シリーズはどれも面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野上さんのくだりが良かったです。いかにも、昭和の刑事さんらしい、仕事一筋な感じでした。奥様への想いも聞けたし、火村先生の事をどう思っているのかもわかって、ああなるほど、と納得しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、ひどい とても人には勧められません よみおわってがっかりです。 ただただ、動機をこじつけています。前世なんて…… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出たばかりの新作だ。『モロッコ水晶』以来13年ぶりの国名シリーズだ。 そんなに経ってるのか。年をとるはずだな。 作中の火村さんは助教授から准教授へと肩書は変われど、相変わらずの活躍ぶりで永遠の三十代だ。 相方のアリスとの与太話が、まことに楽しい。 このコンビのおかげで、普通なら退屈する長編ミステリの中盤がダレない。 神戸の屋敷にインド趣味の人たちが集まって、「アガスティアの葉」によるリーディングを体験した。 その後、イベントに参加したメンバーたちが殺される。 関係者の誰にもアリバイはないが、利益を得る者もいない。茫洋とした事件の真相は何か。 発端で受ける印象ほど大時代でも怪奇趣味でもない。 むしろきわめて現代的で、ある意味で社会派ミステリとも呼べる。 どこがそうかは、ネタバレになるから書けないけど。 テンポの良いストーリーに大小の謎がちりばめられ、あっという間に読み終わった。 動機の意外さに唖然とした。でも無茶ではない。ありうる。 火村が真相にたどり着く道筋は、ちゃんと伏線が張ってあって、論理として美しい。 欲を言えば、後半にもう少し派手な展開があると完璧に嬉しかったな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもよかったです。精緻なミステリー。いつも通りのフェアなミステリーながらファンが喜ぶポイントもたくさん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アリスが活躍しない作品はあまり好きではありません。なぜアリスはそこにいるのか?作者が書いている理由は少々弱すぎるように思います。実際に火村がそのような状況に陥ることもあまりないし。 「鍵のかかった男」ではアリスの面目躍如といった感じがして喜んだのですが。 アリスは作者の投影なのであまり良くは書けないというのは当然あるのでしょうけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話の肝である“前世”にこの人数が結びついていることに共感しずらく、インドの葉っぱはもっと理解しずらく…自分的に山場がないまま最後まできてしまった感じです。また登場人物の名前が少し変わっているため読みにくく、すんなり進まなかったのも要因かもしれません。今までのタイトルをちょこちょこ出してきたのもちょっと集中力を削がれました。(昔からですが野上刑事はどうしても定年間近のおじさんに想像してしまいます。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズは昔の方がいい!という人の話も聞いたことありますし、たしかにトリックのキレは昔の作品の方がハッとさせられるものが多かったと思うのですが、私はこのシリーズ、菩提樹荘の殺人以降のお話が特に好きなんです。文章が特に深みが出てきていて、読んでいて心地よい。キャラクターも、火村は昔の性格より少し丸くなって落ち着いてきてしまった感はありますが、逆にアリスは最近の方が感受性が豊かで味が出てきててとても素敵。この作品では特にそう感じました。 有栖川先生は長編が好きなのですが、最近は沢山書いてくださるので嬉しいです。これからも楽しみにしています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルや前世、予言といったキーワードから、「ムー系?」と避ける人がいるかもしれません。でも読まず嫌いで済ませるには勿体ないです。 登場人物のオカルトへのスタンスが様々なので、自分と同じ考えの登場人物もいるだろうし「自分のまわりにもこういう人いるわー」と思える。オカルトネタの面白さを出しつつ、普通の人たちの話に持ち込むバランス感覚がよい。途中、オカルトから徐々にカルトに変わっていくのも、薄っすらと気味の悪さを感じるスパイスになっています。 【謎解き】 神からの預言がなければ思いつかないような奇想天外なものではありません。第1章で今後の捜査に向けて視点のヒントが提示されるし、読み終わったあとに一つ一つ逆から辿っていけば納得できる。 なお中盤で作中のアリスと火村の会話から「犯人はこの人たちの中に必ずいる」という読者への約束がなされます。まだ疑わしい人物が他にもいる段階で容疑者の範囲を限定してしまうことに、作者の自信を感じました。 ただ容疑者の資格はあるのに最初からノーマークな人物がいます。個人的には犯人に一番近いと感じていたので、その人物の扱いは公平性に欠けるかもしれません(火村救済キャンペーン要員としての登場だったのでしょうか)。 【話の長さ】 第1章は緩急ついた秀逸な物語の幕開けだったのに、第2章はいきなりのペースダウン。まさかの牛歩戦術か。 第3章以降は軽妙な文章で最後までストレスは感じなかったのですが、読み終わったときに「面白かった!けどガッツリこない」というのが本音でした。初読は1日で一気読みするタイプなので、長編であっても全体の締りやテンポがほしかったです。 ただしこの作品、もとは連載だったそうなので、何度かに分けて読むことを想定した書き方なのでしょう。1日数ページずつじっくり読む方なら、物語を長く楽しめる分、プラス評価になると思います。 【火村とアリス】 唐突に明かされる、まさかの設定。火村も驚いてるけど、こっちはもっとびっくりだよ。このシリーズを読み続けてきたファンは、この部分だけで星5つ!となるかもしれません。菩提樹荘も含め、過去の事件をアリスが客観的に消化できているのだとしたら、彼のトラウマはもう…、とか色々と考えてしまいます。 また初登場時はディナーの最中にメロンの汁を袖口でぬぐっていた(忘れられない強烈描写)野生児なのか変人なのかわからなかった火村先生も、今ではネイビーのオータムコートを着こなす立派な紳士に成長しました。アリスだけでなく、彼の中でもトラウマは以前と形を変えているのでは、と思わずにはいられません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2005年の『モロッコ水晶の謎』以来の国名シリーズ。 神戸市北野の異人館街。インド風の装飾や柱や鎧戸などから隣人たちから「インド亭」と呼ばれる邸宅。11月12日、インド亭には主である間原郷太、妻の洋子に加え、インド好きであり、前世というものを信じる5人の客人が集まっていた。その日は、個人の運命が記されているとされる「アガスティアの葉」のリーディングができるというインド人ラジーブとそのコーディネーターを務める出戸がやってきて、郷太と客人の中から二人、加々山郁雄と坊津理穂帆子の人生について「リーディング」をしていく。ところが、リーディングからしばらくして、出戸の死体が神戸湾に浮かぶ。その事件の捜査中に、さらに殺人事件が起き… 第一章が、ある意味で極めて重要であり、そういった意味では見事だと思う。真相に辿り着くための“糸”と、それを手繰り寄せる刑事が野上なのも悪くない。ある部分の伏線も巧みだ。ただ、完全否定する気はないが動機についてはやや釈然としない。それも含め、いろいろな意味で、微妙な読後感の残る作品だった。 以前、『 』のレビューで、学生アリスシリーズには作家アリスシリーズにない“甘さ”がある、と書いた。そして、本作を読んで、以前の作家アリスシリーズにも“甘さ”というか“若々しさ”があったのだなとつくづく感じた(今がダメ、ということではない)。それと作中で野上が火村に対し抱く疑問は面白い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!