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ザ・ポエット



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ザ・ポエットの評価: 4.35/5点 レビュー 20件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(4pt)

報道機関は、ときにはより大きな絵なり話なりに関心を向ければいい。毎度毎度その場限りの願望充足に走るのではなくて。

本書は、『ナイトホークス』から『ラストコヨーテ』に至るボッシュシリーズ4作品において、ボッシュのかかえる自身の過去にひとつの区切りをつけた後、もと新聞記者であったマイクル・コナリーが、満を持して自身の体験と知識を存分に発揮すべく取り組んだ力作といえるでしょう。
 報道機関に対して感じているFBI捜査官レイチェルの意見は的を得ている。
「自由な社会に報道機関は不可欠なものだと尊重している。尊重していないのは、あまりのも度々見かける無責任さよ。報道機関は、ときにはより大きな絵なり話なりに関心を向ければいいのにと思うわ。毎度毎度その場限りの願望充足に走るのではなくて」
 従って、FBIや警察といった捜査機関は、報道対応には非常に気を使っている。
 どの情報を下ろし、何を下ろさないか。
 例えば犯人にしか知りえない情報を犯人逮捕前に報道機関に下ろすことはない。
 それは容疑者を真の犯人と特定するために非常に重要なポイントになるからだ。
 そういう意味でも、記者が捜査機関の内側に入ることが認められることは考えられない。
 しかし、捜査機関の誰よりも早く疑問点を提示し、真実解明に迫ることができている本書主人公ジャック・マカヴォイは、自らの持つ情報力と交渉力によりFBIの内側に参入することを実現している。
 自らの調査力により、捜査機関よりも先に真犯人に迫る記者という意味では、調査報道のバイブルとも呼ばれた『殺人犯はそこにいる』『桶川ストーカー殺人事件』の清水潔を思い出します(この2冊も非常に面白いです。まさに事実はフィクションを超えると感じさせられた内容でした)。
 本書主人公も、自身のみが持つ誰にも負けない情報力により、ポエット事件の本を執筆することを目標としています。
 一方、捜査機関の内側に属することで、捜査員の持つ信念や生きざまにも気づかされるマカヴォイ。
 マカヴォイをあからさまに毛嫌いする捜査員トースンにも「理解と明晰さの瞬間のために、自分が真実に迫っていることを知る瞬間のために彼は生きている」面に気づかされます。
 本書が発表された際には、本書はノンシリーズの単発作品と考えられていましたが、その後ボッシュシリーズともつながりを見せる(『天使と罪の街』は本作の続編でもある)ようになることから、ボッシュシリーズのスピンオフ作品として、『天使と罪の街』を読む前に読んでおいた方がいいかもしれません。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023630
No.19:
(5pt)

ストーリー

本の内容が最後までわくわくさせられるものでした。また、本の状態も非常に良かったです。
ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023649
No.18:
(5pt)

読後はちょっとモヤっとしたが、一晩経って納得

ジャックは新聞記者なので、他の物語のように自主的に悪と戦う強いヒーローではない。
だが、第六感、情報収集力、鋭い知性など優れた職能を発揮し、警察が気づかなかった点に疑問を抱く。
さらには職業柄身についている積極性(図々しいとも取れるほど)で、半分脅迫してまでもFBIの捜査に加えさせる。チームの中では一歩引きながらも、鋭い感性が光っていた。

結局犯人の動機ははっきりしなかったが、この物語は主人公含めてほぼ全員が、大なり小なり深層心理に闇を抱えているというのがテーマなのだろう。それは育った環境や幼少期の経験が影響すると社会通念上よく述べられており、定評となっていること。確かに犯人もある意味被害者なのだろうが、だからといって同情する余地は全くない。
アメリカの司法制度や判事の融通の利かなさにも疑問と怒りを感じた。
余韻を残す終わり方だったが、主要登場人物はこの後もボッシュ・シリーズなどに参加するとのこと。
コナリー作品はやはり順番に読むべきで、この後の再会が楽しみだ。

序盤ジャックが顔に残る傷について、新米時代に被害者家族を取材し「どんなお気持ちですか」と質問して殴られた時のものとある。
現実に未だある。未熟な現地リポーターの無能さ、無神経さ…。
最近でも私はテレビを観ていて、彼らが被災地へ詰めかけ「こんなことは初めて」という定型文を言わせなさいというマニュアルがあるのではないかと辟易としている。

下巻のレビューに「翻訳者の古沢氏は愛知か岐阜県の出身か」という記述があるが、私はしょっちゅう出てくる「うんにゃ」という言葉もわからなかった。私は北海道と北陸に長年住んでいるが馴染みがない。調べるとどうもこれは鹿児島県方面の方言だそう。やはりこの翻訳者には漢字の使い方に加えて違和感が続く。若干、一般的な感覚とずれているよう…。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023630
No.17:
(3pt)

ボッシュシリーズに比べると少し物足りない感じ

上下巻ともに楽しめましたが、ボッシュシリーズに比べると物足りない感じでした。キャラクターに親しみがないのも理由の一つかもしれません。
二転三転する展開はスリリングで、飽きさせないですが、途中ちょっと凝りすぎているようなところもあり、読了までに少し時間がかかりました。
あと、真犯人の動機がいまいちよくわからないのは、少し残念。
マイクル・コナリーは時系列順に読んでいるが、「ブラック・ハート」「ラスト・コヨーテ」がかなり面白かったので、少し肩透かしを食らったような感じ。
でも、記者を主人公にボッシュシリーズとは違った視点で、謎解きをするのは楽しかったです。
ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023649
No.16:
(5pt)

良かった

コナリー好きならおすすめできるんではないでしょか、よかったです。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023630
No.15:
(4pt)

ボッシュシリーズではないがこれも名作

コナリーのボッシュシリーズではない作品を始めて読むことになる。3月に読んだボッシュシリーズの「天使と罪の街」がある意味この
作品の続編になるだけに、読む順番を間違えた分、やや最後が興ざめになったのは仕方あるまい。それでも、ストーリー展開
の上手さや、人物描写の深さはさすがといわざるを得まい。幼児や女性の惨殺事件を追う刑事の自殺が相次ぐ。単なる
自殺と片付けられる中で、実兄の死を自殺でないと考えた新聞記者ジャックの追及からこの作品が始まる。次々に明らかに
なる類似事件。全ての「自殺者」は遺書として、エドガー・アラン・ポーの詩を引用していることを発見したジャックはFBI捜査官
レイチェルやバッカスとともに犯人を追い詰めていく。やがてホン星と思われたグラッデンとの死闘を通じて事件は解決されたと
思われたが。ジャックはグラッデンの残した最後の言葉から、真犯人はFBIの中にいると睨む。そこから二転三転するストーリー
はやがて余韻を残しながら終幕を迎える。ボッシュは出てこないが、十分迫力のあるシーンが満載だ。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
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No.14:
(5pt)

さすがコナリー

最初から息も切らせず読み通しました。さすが、コナリーですね。
ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)より
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No.13:
(5pt)

骨太のハードボイルド

1995年発表の本作品は、人気作「ハリー・ボッシュシリーズ」(以下、「ボッシュ」と称する)の第4作と第5作の間に書かれた、単発もの。

コロラド州デンヴァー市の新聞、ロッキー・マウンテン・ニューズの記者、ジャック・マカヴォイのもとを訪ねてきた刑事が告げたのは、双子の兄で同市警殺人課の刑事、ショーンの死だった。
取り組んでいた事件に悩み、カウンセラーを受けていた兄は、自殺と断定された。
ジャックは、「警官の自殺」を記事にしようと取材を始めたが、そこから浮かび上がってきたのは、「他殺」ではないかという疑惑だった…。

裏表紙には、「犯罪小説」とあり、それは間違いではありませんが、「ボッシュ」と同様、「ハードボイルド」でもあると思います。
しかも、「ボッシュ」でお馴染みの、物語後半で二転三転する展開は本作品でも健在。

もっとも、私のように、「ボッシュ」を第9作まで読んでいると、「全く予想のつかない展開」とまではいかなかったのは確か。
でも、こうした「意外性」を出そうとする作品では、ともすると「アンフェア」な記述に走ってしまう作家もいる中で、著者の作品は本作品も含めてそうした要素が皆無な点を私は評価しています。

また、「ボッシュ」を通読されている方は、物語の半ば位で、「おや?」と思うことでしょう。「ボッシュ」の第1作「ナイトホークス」とシチュエーションが酷似しているのです。
この点については、巻末解説に、「『ナイトホークス』の裏返し的作品、もしくはブラッシュ・アップした作品」とあり、著者が「ナイトホークス」で描き切れなかったことを、本作品に注ぎ込んでいると推察されます。

裏表紙に「人間心理の闇」とあるとおり、真相が明かされることによって、「ボッシュ」でも描かれている「ハードボイルド」らしいテーマが浮き彫りになるところは、「巧い!」の一言。
深い余韻を残す、逸品と言えます。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023630
No.12:
(4pt)

訳者を変えて読み直してみたい。

今更ながら、コナリーの作品を初めから順に読み進んでいる。あまりにストーリーが大掛かりな展開になってしまう悪い癖はあるものの、どれも確かに人気作家だけのことはある。読ませる物語だと思う。この作品も素晴らしい。ただ、もともとの英文がそうなのかもしれないが、冒頭部分など、文章が少々つかえていて読みにくい。もしかしたら、作者がボッシュシリーズとは異なる文体を意識して書き出しているのかもしれない。
 ただ、彼の作品は古沢嘉通氏が訳し続けているが、この方は相当年配の名古屋地域の出身の方だろうか、各作品で、名古屋・岐阜県地方の方言が交じる。ご自身は標準語だと思っておられるのかもしれないが、逆にそれがわかる当地の者が読むと、とても違和感がある。「困り果てる」を「往生する」、「来訪する」を「見える」と言うたぐい。ロスを舞台に名古屋弁はきつい。
 また、古めかしい言い回しや誤った日本語も各作品に散見する。このポエットでもそう。たとえば、上巻P65「ウェックスラーは、吹き出し、呵々大笑しそうになったが、」なんて表現が突然出て来ると、もうちょっと何とかならないかと思う。呵々大笑は古過ぎる。また、同ページには、「おれは、怒らせられるのがきらいだ。」というセリフもあるが、これは「怒らされるのがきらいだ。」と言うべきだろう。「怒らす」は使役的な響きのある言葉だから、それに「られる」という受け身の助動詞がくっつくと、意味が重複した感じになって違和感があるのだ。他にも、「彼がぬきんでいたのは法律だったようである」とか。これは、「抜きん出ていた」というのだろう。こんな誤りが3・40ページに一つ二つは見つかる。プロの翻訳としても、プロの出版社の編集としても、ちょっと恥ずかしい。
 よく出来た作品だけに、これを、正確でもっとこなれた日本語への翻訳が出来る人で読んだら、どんな疾走感が生まれるのだろうかと、つい思ってしまう。
 ただ、矛盾するようだが、古沢氏の翻訳がひどくヘタクソだと言うのではない。時々の言葉の間違いに目をつぶれば、上手な方だとは思う。読みにくい翻訳だと仕事全体をけなすつもりはない。全体としてはよく流れた、優れた翻訳がなされているとは思う。
 しかし、でも、・・・・と、少し欲を持ってしまうのも事実。大きな傷がそこここにあるのは、やはりちょっと残念。
ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)より
4594023649
No.11:
(3pt)

Opinion

Opinion: 『ブラック・アイス』を読んだ。前半はこれはいい作家に会えた、と思った。後半、少々期待を裏切られ....コナリーという作家には何を期待していいのか、と、本書に取りかかる....。
殺人課刑事の双子の兄が自殺。新聞記者である主人公はその自殺に疑問を抱き、自分自身を納得させるために調べていくうち、州を超えて似た状況で自殺をした刑事達がいることを知る。....普段は捜査の外から取材している記者が自殺は偽装である、ということを突き止めたため、FBIの捜査の中に身を置き事件解明をしていく物語......なんではないかな( '')
本作には、1〜53の区切りがあるが、1と53。これだけが書きたかったのか?と思う。意味深い、いい文章です。上下800Pに渡り、紆余曲折ありますが.....。面白かったですよ、すいすい読めましたし。 けれど『ブラック・アイス』前半でコナリーという作家に期待した物はありませんでした。 試み Tino Georgiou 極度 小説 The Fates
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4594023630
No.10:
(4pt)

あまり深読みせずに、純粋に読んで、感動せよ!

ノンシリーズの単発作品扱いされることもあるが、
“ハリー・ボッシュ”シリーズに登場する
ケイシャ・ラッセルが(名前だけだが)登場するので、
“ハリー・ボッシュ”シリーズと同じ世界だと読み取れます。
クライムノベルかと思ったが、
ラストの100Pでどんでん返しが連続し、
本格推理小説としても四つ星。
真犯人が推理出来ても、
真犯人が明らかになった後の小説としてのラストは絶対推理出来ないと保障する。
一人称と三人称が繰り返される構成だが、
人称に仕掛けたトリックはよくあるヤツだから、
考え過ぎないでいいw
人称トリックを発展させるとメタフィクションになってしまうが、
そこまでの文学的実験はしてない(よな?)ので、
あまり深読みせずに、純粋に読んで、
ラストの100Pで絶叫して下さい。
ハリー・ボッシュによく似た心の主人公の
男らしい推理に感動して下さい。
愛で目が曇ることがない素晴しい男の思索に感動したい
本物の男はコナリーを読め!
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4594023630
No.9:
(4pt)

コナリーがあえてノンシリーズで挑んだ、サスペンスの王道をゆく傑作

マイクル・コナリーの今年の話題作『天使と罪の街』を購入して、「訳者あとがき」と「解説」を先に見たら、なんと『天使と罪の街』は、本書の続編なので、「まず先に本書から読むべし」とあるではないか。
ともあれ、本書は、アンソニー賞をはじめ、米・独・仏のミステリー賞5冠に輝く、コナリーにとっての出世作であると共に、長編5作目にして、初のノンシリーズものである。
締め切り間際というハンデがありながらも、’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位にランクインしている。
全米にわたり、殺人課の刑事ばかりを自殺に見せかけて殺害する、稀代の連続殺人鬼とFBIとの戦いの物語である。
きっかけは、コロラド州デンバーの新聞記者、ジャックの双子の兄である刑事の自殺事件だった。どうしても兄の自殺が腑に落ちないジャックは、独自の調査で犯人の自殺偽装を暴く。
かくして、殺人現場を自殺現場に仕立て、エドガー・アラン・ポーの詩句を遺書に残すこの殺人鬼は、「詩人(ザ・ポエット)」というコードネームを与えられる。「詩人」は3年間で8人もの刑事を殺害していた。
ストーリーは、特別にFBIの捜査班の内部に入ることを許されたジャックが述べる一人称の「詩人」捜査過程と、容疑者らしい、幼児の写真を撮る男の三人称記述が交互に交錯する構成で進む。ついにFBIは、この男の足取りをつかみ、接触を図るのだが・・・。
そこからラストまでの150ページが、本書のほんとうの“読みどころ”であり、逆転につぐ逆転のめくるめく世界が展開する。そして明らかになる驚愕の真犯人・・・。
本書は、コナリーが、<ハリー・ボッシュ>シリーズではなく、あえてノンシリーズで挑み、ストーリー・テラーぶりを十分に発揮した、サスペンスの王道をゆく傑作である。
ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
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No.8:
(5pt)

Detective Novel の常識を覆す

 初めから犯人が見え隠れする。性癖から立ち回り先を推測し張り込みをしても現れない。いや,その彼が変装して現れる。張り込んでいたエージェントが腰に手を持って行くより先に彼のナイフが喉を刺す。飛び散る血飛沫。そのエージェントにコーヒーを届けようとしていた主人公,犯人と対峙することになる。武器を間にもみ合いが始まる。そこにスワット隊員が入って来て,御用となる。この犯人もポエムの素養あり。これで一巻の終わりかと思いきや,未だ本は100頁残している。それからが大変,自分の推理力を働かせてもちょっとこの展開は予想できない。特に推理小説なら自信ありと言う人には推理することが難しいと思うや如何。
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4594023630
No.7:
(5pt)

Opinion

I don't really know why I'm reviewing this, because everyone else has already voiced what I think of this book, but I suppose I'll just do it anyway. This book kept me reading well into the morning hours, during my classes, and sometimes at work. From the first page, I was captivated by Connelly's words and his characters. I love it how he connects people and cases in his books, and how he keeps you wondering up until the end. You don't find out who did it, and put the book away. You keep reading on until the very end, sometimes even (in my case) reading the author's notes, in hopes of getting more. I've read only half of Connelly's books, and I dread the day I finish them all. The Poet has definately been my favorite of them all.
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No.6:
(5pt)

ボッシュシリーズとは一味違うスリラーの傑作

 刑事である双子の兄弟を殺された35才の新聞記者が事件の解決に関わっていきます。
 当初自殺と処理されていたが、警官の自殺について記事を書こうとして調べていくと、遺書代わりにエドガー・アラン・ポーの詩の一編が残されていた事例が見つかった。連続殺人事件の可能性を疑い出すと、兄の死には腑に落ちない点がある。……
 FBIを巻き込んで事件は次々展開するが、人物の背景も丁寧に設定されており、読み応えがあります。
 100ページを超えたあたりからどんどん読み進めます。500ページあることもうれしい、得をしたような気になる一冊です。
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4594023630
No.5:
(4pt)

余裕のよっちゃん

マイクル・コナリーの、ボッシュ・シリーズではない単独の作品。同じような作品に「わが心臓の痛み」もあり、共通しているのは主人公の特異な設定だ。刑事の自殺が、実は連続殺人犯のしわざだったーそれを追うのが刑事の双子の弟の新聞記者ーという突飛さ。そしてそれにFBIが絡んでいく。お気楽に読み始められるボッシュ・シリーズとは異なり、読者はその絶妙さ、オリジナリティの素晴らしさに舌を巻きながら、物語に没入してしまう。冒頭はトマス・H・クックを髣髴とさせる内省的な色合いで語られる。しかし、読者がその世界に入り込んだ頃合を図ったかのように、物語は動き始める。上質で意表を突くプロットだ。読後、ちょっとあそこは甘いなあーとか、都合よすぎるんじゃない?-とかあらためて認識はできるのだが、いったん読み始めると、読者はコナリーのローラー・コースターに乗せられているのだから、後ろなんて気にしていられない。これを書ききる力量がボッシュ・シリーズの基礎体力になっているのだと改めて感じる。一回り大きいエンジンでLAの大通りをクルージングしているような余裕だ。余裕があれば大きなミスは犯さないし、小さなミスには眼をつぶれる。僕はこの作品ももちろん評価するが、今後のボッシュ・シリーズに大きな期待が持てたことを喜びたい。
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No.4:
(5pt)

コナリー最高傑作

コナリーの作品は、どれも素晴らしい作品です。本書は読みやすくて、かっこイイ文体が魅力。正直言って、ボッシュシリーズより読みやすかったです。プロット、キャラクター共に大満足の1冊。コナリー作品を読んでみたい人には、まず、本作から入ることをおすすめしたい。ちなみに、この作品は、スタンドアローン。シリーズものではありません。
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No.3:
(5pt)

The Poet

双子の兄の刑事の自殺から端を発した物語。これまで続いたLAPD刑事 ボッシュの物語ではない。デンヴァー、コロラドの新聞レポーター、ジャック マッケヴォイが主人公である。「まあ、ボッシュでなくてもいいかあ?マイケル コナリーなら読むしかないなあ。デンヴァー?2回行ったなあ?」とランドマクナリーのロードアトラスを引っ張り出す。「あれから何年?えっ!40年?あーあ!歳取っちまったなあ!?」旅の途中で寄ったデンヴァーが思い出される。「早朝の公園寒かったなあ?鳥がいっぱい死んでいたなあ?寒さが原因だったんだろうなあ?でもあれは9月だったよなあ?あの日 確かウエストサイドストーリーを見たっけ?ああ アメリカ人も映画を見て泣くんだなあ?って変な感激したなあ?」なんて思い出しながら読み進める。結局500ページ!!ノせられて読みきった感じ。良い!良い!星5つ。
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No.2:
(2pt)

何もかもが浅すぎる

『ブラック・アイス』を読んだ。前半はこれはいい作家に会えた、と思った。後半、少々期待を裏切られ....コナリーという作家には何を期待していいのか、と、本書に取りかかる....。殺人課刑事の双子の兄が自殺。新聞記者である主人公はその自殺に疑問を抱き、自分自身を納得させるために調べていくうち、州を超えて似た状況で自殺をした刑事達がいることを知る。....普段は捜査の外から取材している記者が自殺は偽装である、ということを突き止めたため、FBIの捜査の中に身を置き事件解明をしていく物語......なんではないかな( '')本作には、1~53の区切りがあるが、1と53。これだけが書きたかったのか?と思う。意味深い、いい文章です。上下800Pに渡り、紆余曲折ありますが.....。面白かったですよ、すいすい読めましたし。 けれど『ブラック・アイス』前半でコナリーという作家に期待した物はありませんでした。
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4594023630
No.1:
(5pt)

Detective story + psychological suspenseの傑作

新聞記者をしている主人公の双子の兄である刑事が自殺を装って殺される。さらに、同一犯によると思われる刑事の偽装自殺事件が各地で起こっていたことが判明するが、これらの事件現場には、共通してポーの詩の一部が残されていたことから、犯人はPoetと呼ばれるようになり、FBIと主人公による追及が始まる。謎解きの面白さに加え、主人公、犯人、FBI捜査官などの心理状態と人間関係もよく描かれており、detective storyであると同時にpsychological suspenseであるとも言える。ストーリーの展開も速く、スリリングであり、特に終盤の逆転に次ぐ逆転は見事である。私にとってはMichael Connellyの作品は2作目であるが、さらに他の作品も読んでみたいという気にさせてくれる。英語も平易で、500ページという長さを感じさせない。
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