■スポンサードリンク
(短編集)
ミステリークロック/コロッサスの鉤爪
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ミステリークロック/コロッサスの鉤爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。ちょっと難しかったけど風景が浮かんできてドラマとかでやってほしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヤクザの話で惹きつけられたがだんだん理屈で押し切る感じ。タイトル作品は時計にまつわるトリックが、振り子から電波時計まで網羅されている。アリスの話ではホロウマスク錯視、フレネル反射など学問的にも素晴らしい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
貴志祐介は 「黒い家」「天使のさえずり」「新世界から」(これは傑作だと思った)などいずれも引き込まれるような話を書く作家 として評価してきた(話の傾向が趣味に合うかどうかはともかく、つまらないと思ったことはなかった)。それが新聞の書評で 本格的なミステリーを書いたと褒められていたのだから外れることはないと楽しみにして読んだ。 ところがである。ミステリーの醍醐味の一つは読者も与えられた情報をもとにいっしょに推理するところにある。 もちろん探偵のように見事にはできないが、後で読み返して「そうかここに伏線があったか」などと納得する。このあたりでまず躓く。 本書の謎解きは、「答えを与えられて逆算した」したようなものばかりで、いくら天才のひらめきだとしても不自然に感じられた。 例えば第1話では、性格も何もまったくわからない、会ったこともないミツオが「アル中だった」と聞いただけであそこまでの話を組み立て、 裏付けもまったくない段階で自分の命をかける確信があるのには強い違和感があった。もしかしたらと妄想的に思うことまでは理解できる。 それに「野々垣からウィスキーの匂いがした」と聞いて、水鉄砲を隠せそうな部屋を探し当て、銃(まだ水鉄砲とわかる必要はない)を見つける までは煙にまいておいて、それから犯人を断定して謎解きをするの順なら理解できるけど。 また探偵役に人間的な魅力が感じられず、弁護士のトンデモ推理はどういう役割なのか推理不能(愉快に笑えるようなものでも、 理解が深まるようなものでもない)でいたずらに字数を重ねているし。他にも色々ありますが、他の皆さんが言及しているものも多いの でここまでとします。うーんこれからは貴志祐介作品と紹介されても相当警戒して読むことになりそう。残念! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビドラマにもなった「鍵のかかった部屋」の続編の短編集で、「密室」ものです。 作者さんも作品の中で書いておられますが、謎解き・ミステリーものはもはや機械的なものだったり、複合的なものじゃないと成り立たない、ということを証明するような作品集です。(最初の1話を除いて) ただ、表題作にしても、別の作品にしても、そこまで複数の謎解きを1作に詰め込まなくても…、ここまで複雑にしなくても…、もっと短めの作品にして1本1つの謎解きにしてももっと楽しめるのでは?、と思ってしまいました。1つ1つの仕掛けはすごく面白いのに、組み合わさって複雑になって、面白さが半減しているような…。 値段はごく普通なので文句はないのですが、文字はもうちょっと小さくして、ページ数を減らしてほしいです。 結構な分量なので、寝転んで上を向いて読むと手がしびれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズで読んでいます。純子が元々好きじゃないのですが、今作は馬鹿すぎて本当に弁護士なのか疑いたくなる。 「わかった!」で始まる榎本曰く「トンデモ推理」はイライラするだけなので、途中から飛ばして読みましたが 本筋にまったく支障なし。自分でくどいくらい「美貌の弁護士」って言うのもギャグのつもりなのでしょうが、失笑ものです。 密室トリックはよく調べたなと思う専門的な箇所が多く、正直殆ど理解できませんでした。 わかりやすい1話目、唯一共感できた犯人が登場する4話目があって星3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の人の代表作へのオマージュ含めて、話が少しややこしすぎました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前2つはドラマでやったものです。表題作はこんがらがってきて、かなり難解なトリック。難しすぎ。4作目は密室の作り方に感心。こんな舞台を密室にするなんて。 ストーリー性重視の方は手を出さないほうがいいでしょう。 完全本格推理です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゆるやかな殺人◯ ヤクザ物のミステリ。短いが、よくまとまっている。 鏡の国の殺人△ トリックが専門知識すぎて、種明かしされても「フーン」って感じ。鮮やかさはない。 ミステリークロック△ 表題作なので期待したが、トリックが難解な上にイメージ図を見ても分かりにくい。 コロッサスの鉤爪◎ これは面白い。 冒頭のザッピングから正体不明の影が登場するシーンは、まるでゴジラの登場シーンのようである。また、各専門家にアプローチしていくのもワクワクする。 沖縄や小笠原諸島など、ミステリーではあまり見ない爽やかなロケーションも良かった。 最後の犯人の独白もいい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
劇団の話がなかったのは残念です。 でもそのかわりに青砥弁護士に笑わせてもらったので±0かな。 あと天使の荊冠美術館 がでてきたのは天使の囀り好きとしては嬉しかったです。 こういうおまけみたいに他作品との繋がりがちょいちょいあるのは嬉しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の数々の傑作を読んできただけに、本書のレビュー評価が微妙なのは なぜだろうと思っていましたが、読んでその理由がわかりました。著者が 小説をエンタテイメントとして成立させるさじ加減がわからなくなってきている のだと思います。 書き方がフェアなので、各作品のトリックの方向性は大抵の読者が気づくと思います。 最後の種明かしは、一般的に知られていない専門知識を駆使して解決するタイプが多く 評価が分かれるでしょう。 また探偵役の防犯コンサルタント榎本と弁護士の青砥純子のコンビですが、本書での純子の おバカぶりが半端ない。映像化を狙ったキャラクター変更だとしたら、小説の読者には大変 失礼だと思う。 「ゆるやかな自殺」:本書では一番短くて地味ですが、安心して読める佳作です。 「鏡の国の殺人」:謎の設定はミステリーファン受けすると思いますが、専門知識で解決していく展開は 味気なくあまり楽しめませんでした。 「ミステリークロック」:本書の目玉のつもりでしょうが、専門知識で解決していく種明かしがあまりにも 長すぎて、途中で読み飛ばしてしまいました。 「コロッサスの鉤爪」:舞台と謎の設定は一番魅力的でしたが、なぜ犯人が追い詰められてもいないのに ぺらぺらと自白するのか意味不明です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
榎本が活躍する本格推理を四篇収録している。 『ゆるやかな自殺』暴力団事務所の密室殺人を解き明かす。青砥は登場しない。 単純だが意表を突かれるトリックだ。ミステリとしての完成度は、本作が最高か。 他の三篇はそれぞれに魅力的な題材だが、トリックが複雑すぎる。 一般人はまず知らないような専門知識や特殊な機械が解決のカギになるので、古典推理にこだわる人はアンフェアに感じるかもしれない。 しかし、現代はノックスやドイルの時代ではないのだ。衛星からの情報を日常的に使っている時代には、相応のミステリと言えるかも。 『鏡の国の殺人』現代アートを展示中の美術館で殺人が起こる。アリスおたくの奇矯なキャラが楽しい。 表題作は時計だらけの屋敷で女主人が殺される。心理トリックが絡んでいるところがポイント高し。 忘れられた老推理作家ヒキジイが痛い。当てはまる作家はいっぱいいそうだな。 というか、このキャラは古手の口うるさいマニアの分身なのか。 「動機が重要だ。教師が担当のクラスを皆殺しにするなんて、読むに堪えん」 ぎゃははは、読むに堪えませんか。 『コロッサスの鉤爪』海の真ん中でダイバーが殺された。サメに食いちぎられた上に、両腕に鋸歯状の傷跡が残っていた。 陸地からは何キロも離れた自然の密室である。 不可能興味は最も強いが、解決が拍子抜けである。 青砥のドジっ子ぶりがひどすぎて、ストーリー全体の味わいを損なっているような。 不満はあるが、やはり貴志ミステリは面白いね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
みなさんが書いていらっしゃる通り、トリックが難しすぎます。 よく理解できない所があります。(それはお前がアホだからだと作者にしかられそうですが) しかし、部分的な理解であっても十分に驚き、たのしめます。 榎本径と青砥純子の駆け合いは安定のおもしろさですし、 随所にちりばめられた皮肉には笑わされます。 私自身は「黒い家」「天使の囀り」「新世界より」にある深い恐怖を感じさせる 貴志作品にひかれて、そのような作品を待ち望んでいる読者です。 その感覚からするとこのシリーズは物足りなさがあります。 ですが、読んでしまう。結局おもしろいのです。 「深さ」より「軽さ」が提示された作品としてとらえています。 個人的には「鏡の国の殺人」が好みです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雑誌のレビューなどで高評価が多かったので興味を惹かれて読んでみましたが……。正直、期待外れでした。 まず人物描写が良くない。探偵役の榎本をはじめ、どこか人を見下して小馬鹿にするようなキャラが多く、読んでいてイライラさせられます。 いわゆるワトソン役の青砥純子弁護士が必死に素人推理を展開するのを榎本が無下にしてばかりで、だんだん純子さんが気の毒になってきます。 そして肝心のトリック。確かに、よくこんな複雑なトリックを考えつくものだと感心もするのですが、あまりに機械に頼ったトリックすぎて、図解入りにも関わらず、解決編を読んでもなかなかスッとは頭に入って来ません。 他の方のレビューにもあるように、ドラマや漫画などで映像化されたものを見ていたら、また印象が変わるのかもしれませんが……。 また、こんなややこしい機械トリックが成立するなら、結局もう何でもありじゃんと白けてしまう面もあります。 例えばですが、「犯人は透明になれて空も飛べる特殊な服を着ていたんだ!」なんてトリックだったとしたら読者は相当ずっこけると思いますが、それに近い感覚を随所で感じました。 ほぼセリフ主体で進んでいくので、筆力でグイグイ引き込むという感じでもなく、物語自体がどこか淡々としています。 機械トリックが好物という人には楽しめるかもしれませんが、トリック先行で取って付けたようなストーリーや、 ステロタイプに描写された魅力の薄い人物たちに退屈してしまうのは、きっと私だけではないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版されたら待ち切れずに買ってしまいます。 一気に読んでしまいます。 短編集って感じですが、また映像化されたら良いなと思います。 楽しみに待ってます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の二話はドラマであったものです。暴力団事務所の話は、こちらの方が榎本の動きや独白が面白かったです。 三話目は時刻トリック物ですが、ほぼ時刻は理解できないままに終わりました。おそらく、時刻は正しいのでしょうが。 四話目は、なかなかよかったです。心に染み入る物がありました。海の密室物ですが、おそらく大野智をイメージして書いたものでしょう。また、ドラマを見たいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2012年から2016年にかけて『小説野性時代』に掲載された小説をまとめた一冊。防犯コンサルタントの名探偵榎本径のシリーズで、当然大きな括りで密室ものです。50頁弱の短編から、200頁程度の中編まで全4編ですが、「ゆるやかな自殺」を除いて、密室といってもかなりバラエティーに富んでおり、且つかなりマニアックではないかと思います。 実現の可否は別として、密室のトリックは大変練り込まれていますが、読み手が推理するにはある種の知識も必要でなかなか難しく、種明かしのシーンはかなり読まされ感がありました。一方、物語の設定は工夫され、青砥弁護士と榎本のお約束の掛け合いはそのキャラクターも活かされて楽しく読め、エンターテインメントの要素があります。比較的密室の謎がシンプルな「コロッサスの鍵爪」が、バランスが良く一番読みやすいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマを見てからシリーズに興味を持って買いました。今回のトリックは「鍵のかかった部屋」の密室だけではなく、鏡の密室、時計の密室、海下の密室などの形で書かれました。一番好きなトリックはやはり最後の『コロッサスの鉤爪』です。最後を読んで胸が苦しくなりました。 自分がこのシリーズが好きな理由はようやくわかりました。人はみんないろんな形の密室に閉じ込められやすいです。ドラマの中で榎本さんのセリフをふと思い出しました。「僕はガラスの箱に閉じ込められるのはごめんです。たとえ向こう側に行けないとしても、自由でいたいんです。」人間社会での自由は本当に難しいと思いますが、この本を読んで改めて考えます。そもそも密室に閉じ込めることを選んだのは人間自身です。 またこのシリーズをこれからも続いて欲しいです。榎本径は本当に魅力的でお奥深いキャラクターだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズ、貴志作品の中では、それほど好きではないのですが、久しぶりの新作と言うことで(雀蜂は認めていない)購入しました。「ゆるやかな自殺」はプロローグみたいな感じ。「鏡の国の殺人」はトリックが難解で、映像で説明してくれないとよく分からない。本のタイトルになっている「ミステリークロック」は、ややこしいトリックは置いといて、犯人の行動が不自然すぎだろと思った。ここまで読んで正直がっかりでしたが、最後の「コロッサスの鉤爪」は、この話をもう少し膨らませて長編にできなかったかなと思った。これだけで読む価値あったと思うことにした。でも、これが新人のデビュー作だったら、こき下ろされていたと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
※削除申請(1件)
| ||||
---|---|---|---|---|
これが本当にあの傑作「ISOLA」「黒い家」「天使の囀り」を書いた人の作品なのか… 幻滅の極みで本当に悲しくなった。 「ダークゾーン」以降の下降線、ここに極まれり。 書きたいトリックが先にあって あとから適当に物語を足しただけの 単なるアイディアの羅列。 もはや小説と呼べるようなものではない。 私の、あなたの、大好きだった貴志祐介は もうどこにもいないのだ… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
防犯コンサルタント(兼泥棒)・榎本径と弁護士・青砥純子のコンビでお馴染み、密室ミステリーの新作。「ゆるやかな自殺」、「鏡の国の殺人」、「ミステリークロック」、「コロッサスの鉤爪」の4編が収められたものだが、本書では単純な密室でなく、事実上の密室というべき不可能犯罪を描いているのが新機軸だ。貴志祐介氏の作品はどれを読んでも面白いのだが、今作のトリックには感心してしまった。謎解きをされれば「なるほどね」と納得するものの、こういうのを考えるのが凄い。その筋の専門家に取材して、きっちりリアリティの確認も取っているのだろう。 50頁足らずの軽い短編である「ゆるやかな自殺」を除く他の3編はどれもアイデアが秀逸だが、敢えてベストを選ぶなら「コロッサスの鉤爪」か。エピローグでの犯人の述懐がぐっと胸に迫る感じだ。 青砥純子のずっこけ推理の連発は最早伝統芸だし、かたや榎本の博識振りや問題解決力はいよいよ超人の域である。シリーズファンの期待を裏切らない面白さ。迷わず読もう!! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!