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(短編集)
ミステリークロック/コロッサスの鉤爪
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ミステリークロック/コロッサスの鉤爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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コロッサスを除いて密室トリックの説明が複雑すぎるような?コナンもそうですが、トリックを犯人がいたずらに作った結果、墓穴をほるというパターンが。単純に犯罪をして逃げたほうが捕まらないのでは?という感覚になってしまいます。それを言ったらおしまいという気もするのですが、エラリークイーンでは単純にして明快という論理が感じられます。素人レベルの感想で申し訳ありません。 | ||||
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『鏡の国の殺人』どうやら青砥先生は榎本=泥棒が頭から離れないようで、ことあるごとに脳内でツッコミを入れているのだが、彼に対する密室のアリバイ崩しへのライバル心も拭いがたいようで、『コロッサスの鉤爪』では不死身メンタルで、とんでもアイデアを繰り出し続ける。そのやりとりに声を出して笑ってしまった。そして僕の脳内では依然として榎本=大野くんは揺るがない(笑)。 | ||||
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表題作の「ミステリークロック」より「ゆるやかな自殺」のほうが、短編ながらコミカルな雰囲気で面白い。 「ミステリークロック」はトリックとしては分かるのだが、今いちさえないというか、地味で痛快さがない。 | ||||
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海上という密室で殺された男は、どのように殺されたのか・・・ このシリーズは蘊蓄ぎゅうぎゅう詰めで、いつも読み難いと感じていたのですが、 今回は面白く読めました。 | ||||
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貴志祐介さんの本です。 貴志さんの本は「アタリ」と「ハズレ」が激しいように思いますが、これは「ハズレ」でした。 「ゆるやかな自殺」「鏡の国の殺人」「ミステリークロック」「コロッサスの鉤爪」という四編の作品です。 鍵師の榎本が主人公で、青砥純子という弁護士がサブ、という感じで、榎本が何でもわかってる解決役、という感じです。青砥純子はずっこけ推理をして、榎本がそれをたしなめる、という役割のようです。 とりあえず、やたらと手の込んだ殺人ばかりで、「つか、こんなリスクの高いやりかたより、いっそグサッとやったほうが能率よくねえ?」と思っちゃいました。 また、正直、設定が特殊すぎて、「実はこうでした」と言われても、著者の知識自慢、蘊蓄自慢にしか感じないんですよ。 どうもシリーズもののようで、榎本とかの描き方が「わかってんだろ」という感じでした。 時間潰しには良い本でしょう。 | ||||
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表題作のトリックは、心理的、技術的によく考えられているなあと思いました。 読み飛ばすと、よく分からなくなります。途中に図や表があるので、 それを見ながら、読みと良いと思います。 策士策に溺れる、というツッコミはなしで。 | ||||
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表題作と「鏡の国の殺人」の2つの中編から構成される榎本シリーズ第五作。私は大野君の主演ドラマ(原作は三作目まで)で本シリーズの存在を知ったが、ドラマ自体は面白かったものの、密室物としては無味乾燥(密室物の古典のトリックをワザと外しているという点が唯一の工夫か)で今一つという印象を免れなかった。また、榎本が鍵屋(本職は泥棒だが)という設定なので、どうしても機械的トリックに頼ってしまうという欠点もあった。本シリーズを良く知るために第四作も読んだが、やはり今一つの感が否めなかった。本作は題名に惹かれて手に採った。 まず、「鏡の国の殺人」は、榎本が罠に嵌められて密室状態にある美術館に誘き出されて容疑者の立場にある、という点を除けば、ドラマ中の一作品とほぼ同一で興醒め。ドラマの後で文書化したものだろう。内容も相変わらず監視カメラ(の視野)という機械に頼っている上に、犯人(候補)がトリック・アートを専門としている芸術家なのだから錯視を利用したに決まっているじゃない。一方、表題作は海中の気圧差とソナーと監視カメラとで構成された密室という魅惑的なもの。機械に頼っている点は相変わらずだが、設定が斬新である。ちなみに、「コロッサス」とは"ダイオウホウズキイカ"の事(それらしき傷跡が被害者の体に残っていた)。更に、今回の被害者は一年前に太刀魚の群れを使って密室殺人を犯したというオマケ付き(その時の被害者の愛犬の名前が「コロ」というシャレもある)。復讐劇なのは一目瞭然だが、2つの密室の壁は高い、と思ったら、特殊な「***」を使えば簡単に実行出来る犯行と分かって拍子抜け。 どうも、密室に拘ると言うよりは、「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」、海洋生物や潜水士の実態といった薀蓄(取材力は買えるが)と雰囲気創りで読者を惹き付けている印象が強い作品だと思った。 | ||||
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「ゆるやかな自殺」はわりとシンプルでわかりやすかったが、全体的に非常に難しかった。 ホラーだけでなく、SFや本格ミステリも書ける知識とセンスには脱帽するが、榎本&青砥コンビの短編集はいまいち面白くない。 レビューなどの評価も低いし、なぜシリーズ化させたのかよくわからない。 「硝子のハンマー」のような長編ミステリか本職である長編ホラーを書いてほしい。 | ||||
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4作からなる短編小説集。 TVドラマから入ったので、小説版は初めてです。 まずドラマとの設定の違い。小説の青砥のキャラクターが、ドラマ版の青砥と佐藤浩市演じる上司の二役に分けられているようです。 つまり小説版には佐藤浩市役の登場人物は出てきません。小説版のコミカルなキャラや的外れ推理する要素を登場人物の一人として独立させたようです。 ゆるやかな殺人 まず榎本の主観で進んでいくことに驚きました。ドラマ版では何を考えているのかわからないような設定でしたが、大野さんが演じた榎本よりは気弱なキャラの印象です。 鏡の国の殺人 ドラマ化を前提にしたような小説です。企画用に書いたと思う程、トリックと小説の相性が悪いです。 イメージを理解して読み進めるのが大変で種明かしのカタルシスは皆無でした。 ミステリークロック これも、トリックが複雑。時刻をミスリードしていくトリックは面白いけど、トリックも謎解きも高度過ぎて面白くなかったです。 コロッサスの鉤爪 これは面白かった。登場人物が若干多かったですが、逆密室を破るトリックは新鮮でした。読者が想像し易いのも良かったです。 総合的に、あんまり満足は高くなかったです。 ドラマ化したら面白いと思いますが、どーなんでしょうね・・。 | ||||
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防犯コンサルタントの榎本が、弁護士の純子と一緒に難解な事件に挑む4つの短編ミステリ集。 どの事件も一見密室での完全犯罪か自殺のように見えるが、その道の専門家でないと分からないような仕掛けが隠されていた。 いったいどんなトリックが仕掛けられていたのかが読みどころなのだが、トリックが難解すぎてついていけなかった。ただ、トリックが明らかになった後の犯人の本心が出る言動が楽しめた。 個人的には、「コロッサスの鉤爪」が好きだった。海の上でダイバーが亡くなるという事件。海の生物をも利用した残虐な手口は犯人の強い憎悪が感じられ惹きこまれた。 | ||||
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ヤクザの話で惹きつけられたがだんだん理屈で押し切る感じ。タイトル作品は時計にまつわるトリックが、振り子から電波時計まで網羅されている。アリスの話ではホロウマスク錯視、フレネル反射など学問的にも素晴らしい | ||||
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テレビドラマにもなった「鍵のかかった部屋」の続編の短編集で、「密室」ものです。 作者さんも作品の中で書いておられますが、謎解き・ミステリーものはもはや機械的なものだったり、複合的なものじゃないと成り立たない、ということを証明するような作品集です。(最初の1話を除いて) ただ、表題作にしても、別の作品にしても、そこまで複数の謎解きを1作に詰め込まなくても…、ここまで複雑にしなくても…、もっと短めの作品にして1本1つの謎解きにしてももっと楽しめるのでは?、と思ってしまいました。1つ1つの仕掛けはすごく面白いのに、組み合わさって複雑になって、面白さが半減しているような…。 値段はごく普通なので文句はないのですが、文字はもうちょっと小さくして、ページ数を減らしてほしいです。 結構な分量なので、寝転んで上を向いて読むと手がしびれました。 | ||||
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シリーズで読んでいます。純子が元々好きじゃないのですが、今作は馬鹿すぎて本当に弁護士なのか疑いたくなる。 「わかった!」で始まる榎本曰く「トンデモ推理」はイライラするだけなので、途中から飛ばして読みましたが 本筋にまったく支障なし。自分でくどいくらい「美貌の弁護士」って言うのもギャグのつもりなのでしょうが、失笑ものです。 密室トリックはよく調べたなと思う専門的な箇所が多く、正直殆ど理解できませんでした。 わかりやすい1話目、唯一共感できた犯人が登場する4話目があって星3つ。 | ||||
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他の人の代表作へのオマージュ含めて、話が少しややこしすぎました | ||||
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2012年から2016年にかけて『小説野性時代』に掲載された小説をまとめた一冊。防犯コンサルタントの名探偵榎本径のシリーズで、当然大きな括りで密室ものです。50頁弱の短編から、200頁程度の中編まで全4編ですが、「ゆるやかな自殺」を除いて、密室といってもかなりバラエティーに富んでおり、且つかなりマニアックではないかと思います。 実現の可否は別として、密室のトリックは大変練り込まれていますが、読み手が推理するにはある種の知識も必要でなかなか難しく、種明かしのシーンはかなり読まされ感がありました。一方、物語の設定は工夫され、青砥弁護士と榎本のお約束の掛け合いはそのキャラクターも活かされて楽しく読め、エンターテインメントの要素があります。比較的密室の謎がシンプルな「コロッサスの鍵爪」が、バランスが良く一番読みやすいと思います。 | ||||
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このシリーズ、貴志作品の中では、それほど好きではないのですが、久しぶりの新作と言うことで(雀蜂は認めていない)購入しました。「ゆるやかな自殺」はプロローグみたいな感じ。「鏡の国の殺人」はトリックが難解で、映像で説明してくれないとよく分からない。本のタイトルになっている「ミステリークロック」は、ややこしいトリックは置いといて、犯人の行動が不自然すぎだろと思った。ここまで読んで正直がっかりでしたが、最後の「コロッサスの鉤爪」は、この話をもう少し膨らませて長編にできなかったかなと思った。これだけで読む価値あったと思うことにした。でも、これが新人のデビュー作だったら、こき下ろされていたと思う。 | ||||
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