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(短編集)
ミステリークロック/コロッサスの鉤爪
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ミステリークロック/コロッサスの鉤爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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この本に収録されている作品も、犯人は途中で見当がつくが、鏡の迷路と海という密室というには変わった場所で展開に引き込まれてしまう。解説で杉江松恋氏も言っているがバスカヴィルの犬やドラゴン殺人事件の系譜に連なる作品と言えよう。 ところで、ひとつ不思議なことがある。ハゲコウこと鴻野光男警部補、強行犯担当である。以前から泥棒?である榎本を知っているようである。どういうつながり? | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります ほかのシリーズ作品は未読のため,意図的なのか偶然なのかはわからないのですが, 二編とも専門分野に偏っている印象で,それなのに建物の見取り図以外の図解はなく, 言葉だけで仕掛けや状況の説明がされる様子は,一方的な知識の押し付けにも映ります. 特に『視覚』が重要視される一つ目の編は,イメージが浮かばず中にも入っていけず, 二編も含めて,珍しい,興味を引く題材を取り上げていただけにもったいなく感じます. また,どちらも犯人を早い内に特定,決め打ちのように進んでいく流れもそうですが, それに伴って,都合の良さが目立つなど,ミステリとしても今ひとつ面白みには欠け…. このほか,終わり方もブツ切り,尻切れトンボで,余韻も何もあったものではなく, 助手役の女性弁護士とのやり取りもクドいなど,残念ながら期待を下回る一冊でした. | ||||
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表題作と「鏡の国の殺人」の2つの中編から構成される榎本シリーズ第五作。私は大野君の主演ドラマ(原作は三作目まで)で本シリーズの存在を知ったが、ドラマ自体は面白かったものの、密室物としては無味乾燥(密室物の古典のトリックをワザと外しているという点が唯一の工夫か)で今一つという印象を免れなかった。また、榎本が鍵屋(本職は泥棒だが)という設定なので、どうしても機械的トリックに頼ってしまうという欠点もあった。本シリーズを良く知るために第四作も読んだが、やはり今一つの感が否めなかった。本作は題名に惹かれて手に採った。 まず、「鏡の国の殺人」は、榎本が罠に嵌められて密室状態にある美術館に誘き出されて容疑者の立場にある、という点を除けば、ドラマ中の一作品とほぼ同一で興醒め。ドラマの後で文書化したものだろう。内容も相変わらず監視カメラ(の視野)という機械に頼っている上に、犯人(候補)がトリック・アートを専門としている芸術家なのだから錯視を利用したに決まっているじゃない。一方、表題作は海中の気圧差とソナーと監視カメラとで構成された密室という魅惑的なもの。機械に頼っている点は相変わらずだが、設定が斬新である。ちなみに、「コロッサス」とは"ダイオウホウズキイカ"の事(それらしき傷跡が被害者の体に残っていた)。更に、今回の被害者は一年前に太刀魚の群れを使って密室殺人を犯したというオマケ付き(その時の被害者の愛犬の名前が「コロ」というシャレもある)。復讐劇なのは一目瞭然だが、2つの密室の壁は高い、と思ったら、特殊な「***」を使えば簡単に実行出来る犯行と分かって拍子抜け。 どうも、密室に拘ると言うよりは、「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」、海洋生物や潜水士の実態といった薀蓄(取材力は買えるが)と雰囲気創りで読者を惹き付けている印象が強い作品だと思った。 | ||||
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表題作について。 一般的に毒殺のメリットは犯行時刻に犯人が現場にいなくて済むことにあると思う。 それなのに、この犯人は毒殺時のアリバイ作りトリックに躍起になっている。 なんかチグハグな感じを受けた。 | ||||
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大野くんの飄々とした語り口が忘れられず、ここでもまた脳内映像はドラマを再現して止まない。『ゆるやかな自殺』人物描写を加味するならやはりフルメンバーで挑んだドラマの方が上出来。『ミステリークロック』マニアックなトリックを成立させる為だろうか?作中にミステリー作家を登場させることで下地?を造っているようだが、このトリックはかなりややこしくて、熱の入った解説に…「ああそうなんだろうな」と、残念ながら理解がいささか投げやりになってしまった。 | ||||
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中編の表題作と短編の「ゆるやかな自殺」の2つの作品から構成される榎本シリーズ第四作。私は大野君の主演ドラマ(原作は三作目まで)で本シリーズの存在を知ったが、ドラマ自体は面白かったものの、密室物としては無味乾燥(密室物の古典のトリックをワザと外しているという点が唯一の工夫か)で今一つという印象を免れなかった。また、榎本が鍵屋という設定なので、どうしても機械的トリックに頼ってしまうという欠点もあった。 「ゆるやかな自殺」は、被害者の造形が余りにもご都合主義過ぎて、密室物とは到底言えない子供騙しの短編で評価に値しない。表題作にもガッカリ。人里離れた山荘で女流人気ミステリ作家が殺されるという、大きな枠での密室物だが、被害者の旦那(売れないミステリ作家)が正体客の腕時計・スマホを回収した時点で、某作家の「時計館の殺人」(駄作、これまた作者の狙いが直ぐに分かった)と同工異曲である事がバレバレで読み応えが全くない。題名の付け方もお粗末で、時計を用いたトリックである事が事前に分かってしまう。奇抜な物語展開にしたり、ミステリ(作家)に関する自虐ネタを織り込んでいるが、サスペンス性も皆無だし、ユーモア味が漂っている訳でも無い。 結局、作者の作品の中で出来が良いのはホラーと言えるデビュー作の「黒い家」だけで、ミステリ作家としての資質には疑問がある事が確認出来ただけ。密室物とはとても呼べない空疎な駄作だと思った。 | ||||
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大変な状況の中、届けて下さりとてもきれいな状態の本でありがたく思っています。 | ||||
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おもしろい | ||||
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防犯探偵・榎本シリーズの4作目。全体的にトリックはとても面白かった。青砥先生のボケも好きでしたし。でも「鏡の国の殺人」と「ミステリークロック」は、図解があってもトリックが難しかった。映像化すればとっても面白い短編になったと思う。あっ、「鏡の国の殺人」はドラマ化してましたっけ・・・。シリーズ次回作が楽しみです。 | ||||
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傑作、いや大傑作?貴志祐介の最新作 天才作家貴志祐介のミステリー連作。特に第3話ミステリークロックは精緻な本格ミステリー、分かりにくい。第2話の鏡の国には大爆笑。 次はホラーかSFか? | ||||
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エンターテイメント性は抜群。以前TVドラマ化されて非常に面白かった記憶が。ただ、本作のミステリー=トリックはあまりに凝りすぎて、最難関というよりも、想像の域を超えている。「トリックは万人が理解出来るものでなければならない」は私持論。とても、とても、万人受け出来るトリックではない。 | ||||
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正直、貴志祐介の真骨頂は人間の潜在的に持っている「狂い」をうまく表現することだと思うのだが段々、民放の2時間ドラマ向けに書いているような気がしてならない。「黒い家」「青い炎」のようなグロくリアル感が全く失っていますね。榎木シリーズもいいけどなんか「再びTVを狙ってる」としか思えん。私が言うのもアレだけど作者の力はこんなもんじゃないよ!だからこそキツクコメントしましたよ。 | ||||
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なんといっても「コロッサスの鉤爪」が凄いです。小笠原諸島沖の海上という遮る物がない開けっ放しの密室。なんて逆説的で魅力的な謎なんだろうと思って読んだのですが、解決編が素晴らしく論理的でしかも、予想外のショッキングな現象に思わずびっくり。表題作の「ミステリークロック」は、複雑すぎて完全には理解できなかったんですが。粒が揃った短編集だと思います。 | ||||
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貴志祐介作品は全て読破しており、好きな作品がいくつもあります。今回は久しぶりの榎本シリーズの最新作ということで、期待して購入しました。が、結果的には大きく裏切られる形となってしまいました。 ・スッキリしないトリック キーとなるトリックは、理論的には破綻しておらず理解できるのですが、読者側からすると後出しのような印象を受けることが多かったです。結果的に「なるほど!」「やられた!」というスッキリ感よりも、「あ~そうなんだ・・・」「そういうアイテムが世の中にはあるのね。ふ~ん。」という印象だけが残る形で終わるものばかりでした。 ・青砥弁護士との掛け合いが苦痛 以前の作品にくらべ、青砥弁護士との掛け合いを読むのが苦痛でした。映像化の影響か、青砥弁護士のバカな役回りが不必要に強調され、読者としては弁護士とは思えない低レベルの発言や行動についていけませんでした。また、サブカルよりの単語が端々に含まれていることがあったのですが、数年後に読むと寒さが倍増するリスクを考えなかったのかなと思います。 ・人間模様が希薄 元々トリック重視のシリーズではありますが、それにしても人間に対する描写(動機や犯行に至るまでの感情の機微)があっさりしすぎているかなと思います。唯一、「コロッサスの鉤爪」の犬に関するエピソードだけは良かったと思います。 ◆総評 正直、貴志祐介さん、どうしちゃったのかなと心配になるレベルの作品でした。単純に駄作です。榎本シリーズは、今回のテイストで続けていくんですかね。それだと相当厳しいと思います。青砥先生のキャラが完全にスベっているので、作品全体に軽さを与えてしまっていますし、密室トリックもかなりネタが限界にきている印象を受けました。榎本のキャラは悪くないと思うので、次回以降はシリアス展開をベースにして、密室にこだわらない形での作品を読みたいです。所謂、本格ミステリーに拘っている部分は評価したいので星2としましたが、かなり残念な作品でした。 | ||||
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レビューが微妙なので、雀蜂の悪夢再来かと思いきや実際読んでみると想像より良かったです。 硝子のハンマーの時とは完全に別人と化した青砥さんについては 依然評価が低いですが、賑やかし役としてそこはもう心の整理が付きました。 でもコメディリリーフとしても映像版の芹沢先生に遠く及ばないんですよねぇ…。 ●ゆるやかな殺人 今短編集でおそらくもっともはいりやすいであろう話。 シンプルな佳作でオススメだと思います。 ●鏡の国の殺人 完全に映像化前提の話にしか思えなかったですが、既に映像化していたんですね納得。 顔については、ここが推理のキーになってることは幼稚園児でも分かりますが 本編中の描写が皆無なんだから、いくら当たりをつけてても正答は無理でしょと言いたくなります。 唐突に出てきた謎のアリス専門家のとってつけたようなパーソナリティからミステリ的に逆算するしかないです。 本格好きの精鋭には楽勝かも知れませんが、自分のような凡人読者にはなかなか厳しい。 そういえば那須にあるという「天使の荊冠美術館」は「天使の囀り」にも登場しましたね。 貴志ワールドでは人気の美術館なんでしょうか? ●ミステリークロック あまりに複雑過ぎて最早読者による解答を想定してないと評判(?)の表題作ですが 個人的にこれが一番面白かったです。 というよりここまでやりきったなら解ける解けないはともかくとして もう拍手するしかないというぐらいの先変万化の作り込みに圧倒されました。 普通のトリックは一旦構築して、用が済んだら0にバラすのが基本ですが (そんな簡単にトリックのタネを隠滅できるわけないだろうというのが、金田一の犯人達の事件簿の鉄板ネタですね) 一旦正方向にトリックを構築して、今度は逆方向に差し戻していく、さながら機械時計のねじ回しの如き構造が美しい。 ミステリークロックの表題に相応しい精緻極まりない多重トリックだと思います。 これも映像化するとかなり映える作品だと思うので、佐藤浩市が元気なうちにお願いします。 ●コロッサスの鉤爪 貴志先生的に今短編集で一番出来が良いらしく、周りの評判もいい感じですが個人的にはクロックの方が好きかなと。 というかそんな便利アイテムが存在すると分かってたら密室崩しなんか簡単だろという キーアイテムが後半ポンと出てくるのは如何なものかと思いますが トリックのわかり易さと人物関係の煩雑さのバランスがいいのでおすすめだとは思います。 総評として一般レベルではかなり読み応えのある一冊だと思いました。 (あの貴志先生の作品に”一般レベルでは”と注釈をつけることになるのはちょっと複雑ですが) とりあえず、その辺に平積みされてる700円の文庫を2冊買うよりは これ一冊買ったほうが遥かに得なんじゃないかと思います。 | ||||
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「ゆるやかな自殺」はわりとシンプルでわかりやすかったが、全体的に非常に難しかった。 ホラーだけでなく、SFや本格ミステリも書ける知識とセンスには脱帽するが、榎本&青砥コンビの短編集はいまいち面白くない。 レビューなどの評価も低いし、なぜシリーズ化させたのかよくわからない。 「硝子のハンマー」のような長編ミステリか本職である長編ホラーを書いてほしい。 | ||||
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防犯コンサルタントの榎本と 弁護士の青砥純子のコンビの続編。 4話の短編集。 他の多くのレビューにみられるように、 謎解きが難解過ぎて理解できない。 なぜ、その解答に辿り着いたかの説明がなく、 置いてけぼりにされた気がする。 なお、純子のボケキャラへの変更が鼻についた。 | ||||
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意味のない台詞の応酬と、しつこい説明。寒いユーモア。そんなもので頁数を稼ぎ過ぎ。どの話も全く面白くなかった。これが年間ミステリーベストテン? その理由がさっぱりわからん。 | ||||
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4作からなる短編小説集。 TVドラマから入ったので、小説版は初めてです。 まずドラマとの設定の違い。小説の青砥のキャラクターが、ドラマ版の青砥と佐藤浩市演じる上司の二役に分けられているようです。 つまり小説版には佐藤浩市役の登場人物は出てきません。小説版のコミカルなキャラや的外れ推理する要素を登場人物の一人として独立させたようです。 ゆるやかな殺人 まず榎本の主観で進んでいくことに驚きました。ドラマ版では何を考えているのかわからないような設定でしたが、大野さんが演じた榎本よりは気弱なキャラの印象です。 鏡の国の殺人 ドラマ化を前提にしたような小説です。企画用に書いたと思う程、トリックと小説の相性が悪いです。 イメージを理解して読み進めるのが大変で種明かしのカタルシスは皆無でした。 ミステリークロック これも、トリックが複雑。時刻をミスリードしていくトリックは面白いけど、トリックも謎解きも高度過ぎて面白くなかったです。 コロッサスの鉤爪 これは面白かった。登場人物が若干多かったですが、逆密室を破るトリックは新鮮でした。読者が想像し易いのも良かったです。 総合的に、あんまり満足は高くなかったです。 ドラマ化したら面白いと思いますが、どーなんでしょうね・・。 | ||||
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防犯コンサルタントの榎本が、弁護士の純子と一緒に難解な事件に挑む4つの短編ミステリ集。 どの事件も一見密室での完全犯罪か自殺のように見えるが、その道の専門家でないと分からないような仕掛けが隠されていた。 いったいどんなトリックが仕掛けられていたのかが読みどころなのだが、トリックが難解すぎてついていけなかった。ただ、トリックが明らかになった後の犯人の本心が出る言動が楽しめた。 個人的には、「コロッサスの鉤爪」が好きだった。海の上でダイバーが亡くなるという事件。海の生物をも利用した残虐な手口は犯人の強い憎悪が感じられ惹きこまれた。 | ||||
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