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ホワイトラビット
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ホワイトラビットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 61~80 4/6ページ
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誘拐犯の立てこもり,常に落ち着いた泥棒,本物の悪,警察,機動隊.つながるはずのない出来事がつながりにつながる.それが伊坂ワールド.圧巻としか言いようがない.定期的に鳥肌が立ち,にやけてしまう.まさに伊坂ワールド.そして,この本を読むと,ベテルギウスとレ・ミゼラブルについて勉強したくなるはずだ.なぜそうなるか? それは読んで感じて欲しい. | ||||
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さすが伊坂作品です 伏線があちこちで面白かったです | ||||
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文庫本にして348ページと、本書の主要な登場人物である黒澤が登場し、同じ新潮社から出版されている「ラッシュライフ(456ページ)」「重力ピエロ(473ページ)」に比べると短めの長編ともいえる本書、土日2日に分けて読もうかと思い読みだしものの、これが面白くて読み止められなくなり、数時間であっという間に読み終えていました。 本書の雰囲気は、伊坂幸太郎初期作品でもある前述の2作に近いものがありますが、10年以上の歳月において磨かれた小説技法のクオリティーの高さを感じます。 特に本作、各所で引用されるユゴーの「レ・ミゼラブル」の技法同様、作者である伊坂幸太郎自身が物語を演出している感を全面に出しています。 この手法、一歩間違えると物語への没入感が阻害されてしまうのですが、本書においては、この手法により「ユーモア感」が爆発しており、最初の1ページ目からクスクス笑いながら読み進めていくと、時々「えっ何?どういうこと?」と思わせたのち、「ほう、そう来たか」と種明かしがあり、気が付いたら伊坂幸太郎のミスリードにハマっている自分がいます。 これぞ伊坂マジック。 本書ではオリオン座を構成する星の一つベテルギウスの爆発について何度が触れられます。 ベテルギウスは地球から640光年離れており、ベテルギウスの光が地球に届くまで640年かかるため、現在見えているベテルギウスは640年前の姿なのだ、ということから、本書の黒澤が次のように語るシーンがあります。 「すでに起きてる出来事も、時間がずれないと見えないわけだ」 これが本書のキーワードですね。 | ||||
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馴染みの泥棒黒澤が登場する事もあり、いかにも伊坂幸太郎らしい作品だった。ベストセラー作家の余裕と言うか、この作品はエンタメ小説ですよと宣言するような、作者の語りが入るのが楽しく、スラスラと一気に読むことが出来た。これも芸のうちだろうか。 いろいろ複雑な事をやってるんだけど、特に頭を使わずとも、作者の巧みな語りに任せていれば安心して読み通せる感じ。熟練した作者の芸が楽しめる、安定のエンタメ作と評したいが、兎田と新妻の関係だけは少し引っかかりを感じた。エンタメ作だからこそ、2人の今後が気になるのかも知れない。 | ||||
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仙台市内で起こった籠城事件を軸に様々な人物の視点で描いた物語。 複雑、捏ねくり回しすぎでは?というレビューもあるが個人的にはそうそう、伊坂作品はこれ!という印象。 様々な視点、時間軸で物語が語られ、最後に収束していくという構成はお馴染み。 しかし、伊坂作品には珍しい?、実写化不可なトリックにはすっかり騙され、本格派推理小説に近いものを感じた。 いくつも散りばめられた違和感と終盤でのそれに対するカタルシスは読む価値アリかと。 | ||||
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仙台市で起きた人質立てこもり事件、通称「白兎事件」について、登場人物の視点と時系列をこれでもか、というほど目まぐるしく変えていき、最後まで読者を全く飽きさせない展開は見事の一言。ただ、トリックに関してはなかなか複雑で、1度読んだだけでは理解する事が出来なかった。深刻で暗い事件の筈なのに、語り手や登場人物のノリが終始軽い事もあってか、あまり肩肘張らずに読めるのも良い。作品の随所に小説『レ・ミゼラブル』のオマージュが散りばめられており、未読の方はそちらを先に読めば、本書をもっと楽しく読める事だろう。 | ||||
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レビューが高評価だったので楽しみに読んでみたが、なかなかの期待外れ。 「ラッシュライフ」を人生の一冊としている自分にとって、感動もなく驚きもなく登場人物への感情移入もなく、最後は斜め読みしてしまった。伊坂氏の作品で斜め読みは初めて。 もっともキーポイントとなるオリオン座も、伊坂氏にしては上手く活かしきれてない印象を受けた。 | ||||
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フィッシュストーリーやラッシュライフに参加している「黒澤」が 今回も登場。映画「ポテチ」も観たが「黒澤」が大森南朋に 「今村」が濱田岳としてのイメージが出来上がってしまった。 でもそれがベストマッチで、とても読みやすかったのも事実。 登場人物が繋がっている小説はスピンオフであったり、 続編であったりで、読んでいて得した気分です。 | ||||
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「捏ね繰り回し過ぎ」という他の方のレビューがあるが、私も全く同感。最初に何気ないタッチで事件のあらましが描かれ、中盤でクライマックスに、そして最後に全ての伏線が回収され、謎が明らかになる。この作者の作品はどれもそんな流れで、いわばこれが彼の得意なスタイル。 本作もその形態を踏んでいるとはいえ、余りに複雑にし過ぎた感じ。読者がカタルシスを味わえるのは、あくまで作者が散りばめた謎や伏線がちゃんと理解出来れば、という条件付き。本作に限っては、時系列が行きつ戻りつしているので、かなり集中して読まないと付いていけない。 | ||||
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登場人物の癖のある会話が本作品では特に洒落っ気があって楽しい。伊坂節が心地よい。黒澤と同業者の偽善者ぶりもよく書けている。ストーリーの仕掛けには参りました。 | ||||
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とても、有名な方なので拝読させて頂きました。私は、どういうわけか、文体馴染めず、内容がなかなか入ってきませんでした。 たまにありますよね、良い作家さんで良い作品なのかもしれないのに、文体に馴染めないこと。 | ||||
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ゴールデンスランバー以降、自分の感覚としては不作続きで、途中、殺し屋シリーズなどは読んでいたものの、自分の中での伊坂ブームは去ってました。しかし、今作は「黒澤」が登場するとか。 一気に読破してしまいました。 尻上がりで面白くなっていく感じ。登場人物が多いので、序盤が少したるいのは御愛嬌かな。 主役の白兎は誘拐を仕事にしながらも、自分の妻がさらわれた事を気に、己の本質と向き合っていく。悪人ではあるが、憎めないキャラに仕上がってます。そして黒澤の役どころは読んで確かめて貰った方がいいでしょう。良い助演というか、裏主人公です。 そしてSITの隊長役、夏之目も酷い過去を背負った役回りで、徐々に感動していけるキャラクターでした。 映画化するならキャスティングは・・って想像しながら読んでしまう。 小説ならではのギミックも、映像化の際にはどうするか・・とか。 いや、映画化するのかは知らんけど(笑) 最後は涙涙のエンディングでした。 真似したくなるような作風なのに、追随する作家さんがいないのは何ででしょうか。 露骨な伊坂フォロワーが現れてもおかしくないと思うのですが。 読んでなかったノンシリーズも買い集めてみようと思います。 | ||||
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AでBで、それからCなんだな…ふんふん。と思って読み進めていると、突然次のパートで ごろっと状況がひっくり返される。その繰り返しで、物語が進んでいきます。 最初は面食らっていましたが、そのうち、「おぉ、そうきたか」と面白くなってきて 気が付けばすっかり伊坂ペースに引き込まれています。 一方、冗長な言葉遊びのような、オヤジギャグスレスレの独特のノリが気にならないと言えば 嘘になります。このへんは持ち味でもあるところと思うので微妙ですが。 また、伏線回収やネタバラシが若干ご都合主義なのも気になるところですが、 伏線回収を端から放棄している作品も多いことを考えれば良心的なほうかなあと。 長短併せ持つ作品だと思うので、どこに惹かれるかまたは引っ掛かるかで 評価が別れそうです。 | ||||
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たまにハズレを引く伊坂さんの小説。 今回も当たりで楽しいです。 クスっと笑ってしまいます。 一気読みできるお勧めの一冊。 | ||||
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確かにストーリーは凝っているし、先へ読ませる力もあるにはあるが、かつての「グラスホッパー」や「アヒルと鴨」で感じたような余韻のある読後感は全くない。人物のセリフ、造形、ストーリー展開、すべてにおいて軽い感じがする(それが狙いなのかもしれないが)。最近の伊坂作品全てに同じような感じを抱くが、ファンとしては残念でならない。 | ||||
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こちらのホワイトラビットだが、物語の形式は群像劇である。 よって複数の登場人物の視点、心理描写が交錯し、時系列が入れ替わることで、展開される。 大雑把にまとめると、主人公は人質立てこもり事件に巻き込まれてしまった黒澤という名の「泥棒」であり、 シリーズものの最新作になると思われる。 彼は冷静沈着、論理思考、判断力に長けている一方、たまに抜けているため、読者には親しみが湧く魅力的なキャラクターだ。 さて、こちらのレビューの低評価には「技巧に走っている」「こねくりまわしている」「印象に残りづらい」など見受けられる。 しかし、物語の形式上、多少複雑になることは致し方ない。 むしろ、よくぞ1冊にまとめ上げたと感嘆する。 伊坂氏の小説は絶妙のユーモアを交え、世の中の真実を嫌味なく、さりげなく表現している。 「さりげなく」主張することに卓越した作家だろう。 実は、さりげない言い回しとは日常生活の中で、聞き逃すことがざらだ。肝心な時に限って。 そのため、読者も重要な場面で、キーワードを聞き流してしまってはいないだろうか。 可能性は大いにある。 主役の黒澤も、作中ではこうした主張を散りばめ、臭わせている。 そこが、作者の意図的な問いかけであり、狙い目のように思えてならない。 「一体この話はどう収束するのか」 あらゆる疑問は、ラストに向けて気持ちの良い疾走感で終盤に向かう過程で昇華されてゆく。 点と点が線になり、伏線は見事に回収。 少々ネタばれだが、立てこもり事件の責任者である夏之目課長のエピソードは、 主張は控えめであるにも関わらず、 たとえ話や比喩表現を生かし、哀愁や家族愛を惜しみなく滲ませる。 読んでいるこちらまで思わず号泣する始末。 何より、ラストの黒澤と夏之目課長との車内での会話、作中にで引用される「レ・ミゼラブル」との繋がりに 凄まじい深さを感じた。 まさに壮大な宇宙のような広がりである。 伊坂氏の語彙力の高さ、知識量、言葉選びのセンスの良さには感服せざるをえない。 すべてを語るわけではないが、ハッピーエンドを思わせる終幕はあっぱれ! 読み終わった後には、夏の青空のような、爽快感が残るに違いない。 | ||||
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章が変わる度に、時間と場所が巧妙に前後し入れ替わり、読者を騙しつつも、テンポ良く話が展開される。正に伊坂ワールドと呼べる物語で、自分は楽しめました。 伊坂幸太郎作品を読んだことがない人にも読みやすい作品だと思います。 ここからはネタバレが含まれます。 今回は特に、黒澤が著者になり代わり話の展開を切り貼りしていたので、特に黒澤好きの読者は読み進めていくうちに、どんどん引き込まれるのではと思いました。 | ||||
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誘拐をビジネスとしている組織など(実際に存在しているのかもしれないが)やっぱり着眼点が斬新だなと思う。誘拐をスムーズに進める手順として被害者に冷静に説明する件など伊坂節というか、直感的に面白く感じれる。 泥棒の黒澤がとにかくスマートだ。泥棒は非道徳的だけど、黒澤みたいに臨機応変に冷静かつ的確に判断できる男になりたいものだ。それくらい黒澤はカッコいい。オリオリオこと、折尾がくどいほどにオリオン座をネタに警察側を翻弄させるのだが、こんなKYな奴がなぜ誘拐組織のお金を横領できたるのだろうという違和感がチリチリと頭の片隅に燻ぶっていたけど、最後の急展開で理由がわかるので結構スッキリもできる。 伊坂幸太郎おなじみのクロスカッティング技法(異なる場所で同時に起きている2つ以上のシーンについて、それぞれのショットを交互に繋ぐこと)は従来と比べて、今回は特に織り込んでいるように思えた。ついてこれない読者が続出したんじゃないのかな?もう少し時系列をシンプルに要約してもよかったかも。 | ||||
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僭越ながら、伊坂幸太郎さんの作品を読むのは砂漠とAXに続きまだ三作目なのですが、伊坂ワールド初心者からの感想を。 まず驚いたのは、時系列や場面の切り替えが非常に多いのにも関わらず混沌としていない点。 もちろん、気をつけて読まないと混乱することはあるかもしれませんし、どちらかといえばその整理は難しいでしょうが、それにしてもわかりにくさはまったくなく、さすがだなと感じます。 そうした切り替えのなか、一見関係のなさそうな事物が繋がった瞬間や、〇〇だと思い込んでいたものが実は〇〇で…と思ったら本当は〇〇だった!という爽快な裏切りが本当に楽しく、ページを繰る手が止まりませんでした。 読み終えた時には胸いっぱいに興奮が昂ぶり、また読もう!と思わずにはいられない。 これは私が読んだ他の二作でも感じたことです。 本当に良い買い物でした。 他の作品ももっと読みます! | ||||
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なぜ折尾を捜すにこんな手段を取るのか? 最後に人質に拳銃渡すとは馬鹿じゃねーの! 黒澤が監禁先に捜査責任者を連れて行くところもあり得ない展開。 ストーリーの辻褄を合わせるだけでは面白いとは感じられません。 その辻褄合わせの過程も納得できるものではありません。 わかりずらいし。 なにより物語としてつまんないです。 | ||||
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