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シャイニング



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シャイニングの評価: 4.26/5点 レビュー 72件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 61~72 4/4ページ
No.12:
(4pt)

主人公が途中で変更になったような感じがして驚きました

後にスタンリー・キューブリックによって映画化されたスティーヴン・キングの3作目です。暴力事件を起こして学校をクビになった教師が、家族と共に冬の間休業するホテルの住み込み管理人になります。ところがそのホテルには幽霊(らしきもの)が取り憑いていて・・・・という物語です。いわゆる幽霊屋敷ものに分類されるプロットなのですが、幽霊そのもの、あるいは屋敷そのものが襲ってくるというよりは(そういう面もちょっとはありますが)、幽霊が主人公側のある人物に取り憑くことによって、それまでは味方として描かれたその人物が敵方になってしまうという、ある意味で掟破りの方法論を採っているところが興味深いと感じました。それによって、この物語は主人公は誰なのかということが特定しにくいという特徴を持つに至っています。
キングがここで真のテーマとして描きたがったのはアルコール中毒と家庭内暴力なのでしょう。本作が発表された1977年時点でアメリカではこれらの問題が私たち日本人が考えるよりも深刻だったと想像されます。ここに出てくる幽霊に姿形がないのも、そうした人間の弱さの象徴として幽霊が使われていることを端的に示しています。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.11:
(5pt)

たいへん出来のいい小説

映画のほうは閉鎖的環境で狂っていくお父さんの描写が主でしたが、こちらの原作はホテルに就職するまでの家族の生きてきた軌跡を描いて家族三人の人間性に深みをもたせています。ホテルについてからは、父親ひとりの崩壊というよりホテルそのものの自主性(魔力?)のようなものが描かれます。そこが映画と違うところと思います。この上巻ではホテルの動きはあまり出てこず、一家の生活の軌跡とそれぞれの心理描写が主です。すごくすらすらと読めるのでおすすめ。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.10:
(5pt)

寒くなってきたね。

 だいぶ寒くなってきたね。
 もう「デッドゾーン」は読み終わったかな?いかにも「夏の終わりから秋に読むべき小説」って感じだっただろ?
 さて、これからの季節。空がどんよりと曇って風花が舞いそうになったら、この本を読んでごらん。できれば一人で、自分の部屋で。
 この話は、父親と息子の親子愛の話だよ。それが、どうしてこんなに悲しくなってしまうんだろう。どうしてこんなに恐ろしい話になってしまうんだろう。
 あまりにも怖くなったら、いつもの喫茶店に行って、いつものミルクティーを飲むといいよ。その頃には僕も行けると思うから。
 では、お楽しみを!
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.9:
(4pt)

細かい描写

スティ-ブンキングが酷評した映画版が好きなので原作はどうだろうと思いましたがよかったです。確かに映画は小説を短くまとめたというよりは基もとの描こうと思っている観点が違うなという感じです。映画では非現実的な恐怖を小説では人間の弱さを感じる、変に現実的な恐怖を感じました。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.8:
(5pt)

伝説監督VS駆け出しホラー作家

 キングがスタンリーキューブリックの映画「シャイニング」を酷評したことで有名になった作品と紹介しても良いかもしれない。 映画の方のレビューでは スタンリーキューブリックを擁護した。あの映画をけなす人は 敬愛するキングであろうとも 不逞の輩であるというのが 小生の「ぶれない」信念である。 一方 原作はどうかというと これはキングの一大傑作であることは明白である。あのスタンリーキューブリックが原作に選んだ事自体が その証拠である。(よく考えると映画化された1980年の段階では キューブリックは既に伝説化された映画監督であったのに対し キングは駆け出しのホラー作家だったと思う。その段階でキューブリックに噛み付いたキングも偉かったのでは?) 映画では(時間もなくて)書き込みようも無い細部が素晴らしい。また 映画はホラーだが この作品はそれ以上に「親子の愛情」をじっくり描いている点がなにより優れている。 まあ 映画と原作は別物である。但し両方傑作という稀有の作品の好例が この「シャイニング」なのでしょう。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.7:
(5pt)

小説が先か? 映画が先か?

 映画と言うのは、スタンリー・キュブリック&ジャック・ニコルソンによる作品です。映画界の異才であったキュブリックが、このKingのmasiterpieceに取り組んだのは、もう20年以上も前の事です。ジャック・ニコルソンが重要な登場人物であるJackをこれ以上演じ切れないと言うほどの迫真の演技で最後まで見るものを呪縛しつづけます。もちろんキュブリックが、何が起こるのか、と観る者を冒頭から魅惑している事も否定できません。 けれどもKingはこの映画を気に入らず、自分で改めて別の映画を制作していますが、映画に関しては、命を削るようにして映画を撮影してしてきたキュブリックの方に軍配が上がるように思えます。 けれども、映画では表現できないものがこの小説にはあります。それはきっと、小説に登場する人物の末路と言う表面だけではなくて、映画にするには長過ぎるので、キュブリックが省かなくてはいけなかった何か、ではないかと考えられます。小説で描かれていて、映画で述べられなかった内容、それはJackが友人に言われている言葉など、登場人物の心理に影響する部分ではないかと思うのです。この部分を映画で表現するならば、必ず冗長な映画作品になってしまっていたでしょう。言い換えれば、2時間と言う限定された時間の中では描き切れないものを小説の中では表現する事が出来るのです。小説はゆっくり読んでも良いし、速読しても良いし、その選択は読者に委ねられています。Kingの描いた小説は十分にいずれの読み方にも耐え得る内容となっていると思います。 小説を先に読むか、それとも映画を先に見るか、それも作品を鑑賞する側の自由です。望むらくは、両者が互いに冒しがたいmasterpiecesである事を発見してくれる事です。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.6:
(5pt)

これぞモダンホラー!

スティーブン・キングの中でも最も恐いと思う。古典的な幽霊屋敷をモチーフとして、そこに家族を配置した。ホテルの霊が襲ってくるのではなく、父親が取り憑かれて常軌を逸していく。このあたりの徐々に狂っていく描写が凄まじい。霊が見えてしまう息子は、映画「シックスセンス」の子役に例えると分かりやすい。父親は霊にそそのかされ家族を邪魔なものだと思い始め、妻と息子は信頼している父親が変わっていくさまを、どうしようもなく眺める。父親を信じれなくなり、家族が崩壊していく所がモダンホラーなのだろう。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.5:
(5pt)

映画と違う魅力が

映画から入ったんですが、映画は映画の、原作は原作の魅力たっぷりです。なかなか上下を読むのは時間がかかるけど、読み始めたら夢中になっちゃいますよ。
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No.4:
(5pt)

怖いってば。

映画って急にデカイ音とかでびっくりしたり、怖いじゃないですか。お化け屋敷とかも、急になんか出てきたりとか。文章だけで、怖い思いなんて出来るのか懐疑的だったんですよね。コレ読むまでは。ホント怖い。くわばらくわばら。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
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No.3:
(5pt)

突出した出来栄え

個人的にキング作品で最高だと思っているのが本作品。「恐怖」(と「笑い」)は、ひどく個々の感性に根差しているものであるがゆえに、なかなか「お奨め」が難しい。だから、これを「怖い本」としては奨められないと思う。けれども私的には、とても「怖い本」だとそう思える。じわじわと地の底から滲む地虫のように伝わってくる、這い登ってくる狂気と「不確かさ」。「安定した現実」というものに懸命に縋り、爪を立てそこに留まろうとする小さな一家族を、残虐な運命が引き裂いてゆく。そんなスリルと恐怖が、ゆっくり、ゆっくりと読み手を襲ってゆく。文章としてもとても油が乗っていて、巧みであると思う。もしこの本が読み手の感性にしっくりと合ってくれさえすれば、眠い目を擦りながらでも息もつかずラストまでぐいぐいと引き込まれていってしまうことになるだろう。他のどの作品を読まなくてもいいから、これだけは読んで欲しい。そう思えるキング作品はこの「シャイニング」である。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589
No.2:
(5pt)

キング作品の金字塔

キューブリックにより映画化された「シャイニング」を見たときスティーブン・キングは激怒したという。この原作を読めばその理由は容易に想像がつく。原作とは全くの別物といってよいほど内容が大きく変更されていたのだ。映画は監督のものであり、作品を自由に解釈する権利がある。それがキューブリックほどの天才であれば尚更だ。しかし、あの映画はこの原作の持つ恐怖や感動を全く伝えることが出来なかった。(特にエンディングはひどかった)映画は見たけど原作は読んでいないという人がいれば是非読んでみてください。びっくりするくらい違いますよ。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
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No.1:
(5pt)

子供時代に魅力を感じるキングの小説

スティーブン・キングのもっとも有名なホラー小説は「子供」について想像力をかき立ててくれる。映画『シックス・センス』でも“ひらめき”を持つのはやはり子供だった。 子供は不思議な力を持っているということか。 Shine:ひらめき、輝き、目立つ、いたずら、靴磨き、愛着と騒ぎ、金貨『シャイニング』は俗語で「いたずら」。子供名が変形したいたずらを小説にしていたとすれば、この話しはすべて納得できる。子供の心に不思議な力が宿る。大人になって始めてわかることだ。キングは奥の測れる大人の心理よりも、底の知れない子供の心理に最初に気づき、一貫したテーマとして創作に励んでいる。『スタンド・バイ・ミー』『IT』『とうもろこし畑の子供たち』。彼の作品に子供が出ると恐ろしくなる。『シャイニング』は独特の力を持った少年をジョーカーにして、あの世と現実を行き来させた。同じ傾向の作品に『シックス・センス』があるが、創造性の豊かさでは『シャイニング』に一日の理があるようだ。しかしこの小説は、単純にホラーとして読むほうが面白い。何よりキングの創造性豊かな文体を楽しめるのだから。
シャイニング〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シャイニング〈上〉 (文春文庫)より
4167275589

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