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騙し絵の牙



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【この小説が収録されている参考書籍】
騙し絵の牙
騙し絵の牙 (角川文庫)

騙し絵の牙の評価: 3.67/5点 レビュー 96件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 41~60 3/5ページ
No.56:
(5pt)

小説の楽しさを再認識しました。

大泉洋さんの当てがきという事で、購入しました。この作家さんの本は初めてで。

とても驚きでした。出版界の中の魑魅魍魎、会社で生き残る事と信念を貫く事の隔たり。
知らない世界に入り込める事こそ、小説の楽しみだと再認識できました。
終盤の盛り上がりも圧巻でした。

大泉さんとしての、速水もピッタリハマっていて心地良く。これからもこの作家さんのほんを読もうと思います。
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No.55:
(4pt)

面白かった。

面白かったです。
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No.54:
(5pt)

これを『騙された』と捉えるかについては人それぞれ

おもしろい!
一気に読んで現在朝6時。

止まりませんでした(笑)
名作と出会えて嬉しい!!

キャッチコピーでは
『最後は“大泉洋”に、騙される!』 とありますが、俺自身としては騙されたというよりは、主人公の速水(大泉さん)の生き方を垣間見て、すごく共感できたし、人間らしさを感じました。

他人が見ている自分の表面的な部分や、自分でも気づけていないような本質の部分などなど。

そんな『人間の多面性』について考えながら、俺も色んなことを抱えながらも、それらに一生懸命向き合ってみよう!と改めて思えた作品でした。
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No.53:
(2pt)

大泉洋感はでてる

映画化を見据えて書かれたそうで映画化が決まってさぞお喜びでしょう
主人公は大泉洋をイメージして書いたそうで見事に大泉感は出ている
ただそれだけの作品
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No.52:
(4pt)

一気に読めます

引き込まれて一気に読めました。
エピローグの構成だけがちょっと残念。
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No.51:
(4pt)

憎めない,好感主人公

出版業界の物語というので、興味がわき、読み始めたが、もう少し、業界のことを詳しく、しりたかった。大泉洋主演の作品映画,封切りが、楽しみだ。
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No.50:
(3pt)

まぁ、普通

面白かったけど、(騙し絵と言うほど)大きなどんでん返しがある訳でもないし、
とんでもなく画期的な面白さがある訳でもない、まぁまぁ普通の面白さ。
最後のオチがああなるのであれば、少なくともそれを匂わすような伏線があってもいい。
「人気俳優である大泉洋をあて書きした」という企画先行(話題作り先行?)の小説
という感じで、ただそれだけ。大泉洋である必然性もないし。
せっかく大泉洋を引っ張り出したのだから、あっと驚くような仕掛けが欲しかった。
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No.49:
(4pt)

全体的に読みやすく集中できる作品

出版社の編集部長である主人公が雑誌の存続をかけて奮闘するといったストーリーを中盤まで展開。しかし終盤は主要な登場人物の思惑が表面化し事態は急変する。全体的に読みやすく集中できる作品ではあったが、終盤ではなくところどころにもう少しインパクトのある展開が欲しかった。
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No.48:
(4pt)

生まれては消えていく新人作家の哀しさをみた

概要を見ずに読み始めたので、最初はミステリーかと思っていた。どうやら、大手出版社の編集者の物語だった。
とりわけ大きいのは、雑誌廃刊に関わる上層部との対立。どこの会社でもありそうな構図である。
めっきり減ってきた小説を読む読者層。電子か、紙か、など出版をとりまく時代性がうまく描かれていた。
この時代に小説を読む人は、やっぱり小説が好きなので、そういった界隈の話が盛り込んであって面白かった。
なかで、売れない作家がいかに出版社に翻弄されるかがでてきた。金になるかならないかで判断される時代である。
まぁまぁの長編であるが、主人公のルーツに迫る部分や、軽い謎解きなどもあて、まずまずの読み応え。
大泉洋をモデルにしているだけに、彼のルックスを頭に描きながら読むのだが、
こと小説に関してはそういったイメージ先行型は合わない感じがした。小説は、自由というのが、本質である。
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No.47:
(5pt)

ジャケ買いして後悔なし

書店で見かけて、ジャケ買いしました。どのキャラクターも立っていて、どんどん引き込まれました!速水=大泉さんだと最初は結びつきませんでしたが、モノマネシーンはもう正にそのままで、思わず笑ってしまいしまた。会話のテンポも良く、どんどんページをめくってしまいました。
出版業界のリアルさは勿論ですが、30代後半〜40代くらいの葛藤や闇にもリアルさがあって、ドキドキしながら読みました。
塩田さんの作品はこれが初めてだったので、他も読んでみようと思います。
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No.46:
(4pt)

大泉さんかな?でも大泉さんとして読み進めたからおもしろかったのかも

ストーリーとしては、最後のどんでん返しが非常に気持ちよかったです。
そして、常に、これって大泉さんかな?こんなこと言うかな?みないなことを想像しながら読み進められたという楽しさもあったのかも。
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No.45:
(2pt)

期待していたほどではなかった

洋さんをモデルに、となっていたが、なかなか難しい。物語として最後が…
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No.44:
(4pt)

騙し絵の牙ではない! できる男の底力だ(ネタバレあり)

「この都市(まち)は戦場だから男はみんな傷を負った戦士・・・」と岩崎宏美さんの歌の通り、戦士
たちは外においては競合他社やクライアントと、内では同僚や上司とも戦っている。もう満身創痍。
 主人公の仕事ぶり特に顧客への気の配り方など非常に勉強になる。絶妙のタイミングで繰り出される人
たらしの言葉には営業経験のない人も思わずうなるだろう程のテクニックである。本物のできる人間は、
組織を離れてもいずれ復活し成功を収めるだろうし、力なき者は忍耐と上司への忖度で生きていくしかな
い。戦場とはその様な所であると覚悟しないといけないのだろう。主人公の復活をみた同僚の「騙し絵」
発言は酷な言い方だが”引かれ者の小唄”としか思えない。力ある男の底力の片りんを垣間見たに過ぎない
と思うのです。
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No.43:
(5pt)

にょういずみと本の未来について

■『にょういずみにょう』である。
『にょういずみにょう』である。
そう言われてピンとくる方には、あのだるま屋ウィリー事件の洋ちゃんであり、ツッタカターの釣りバカ洋ちゃんであることはいうまでもない。
ただ、そこまで『水曜どうでしょう』見てないよという向きには、素直に大泉洋である、と言っておこう。いや、言わないとは言ってないんだよ。言わないとは。
ただ、洋ちゃんはどんなにエラくなって立派な俳優さんになって大河ドラマだの映画の主演だのやったとしても、やっぱり一生どうでしょう班の我々としては、『にょういずみにょう』と呼ばざるを得ないのもまた、事実な訳である(以上、ヒゲのナレーション風)。
 
本書はその大泉洋(以下、断りなき場合を除いて「にょういずみにょう」と読んでください)を当て書き先として書かれた小説とのこと。
これは読まざるを得ないと思って図書館に予約したら100人待ちとのことで、半年以上待ちました。やっと手に取った本書は、期待に違(たが)わぬ『にょういずみにょう』感と、それ以上の小説としてのスリリングな展開で、あっという間に読み終えてしまった。
 
  
■大泉洋だからできること
『にょういずみにょう』である。何はともあれ。
本作の作者の本はこれが初めてだ。が、大泉洋の特徴を実によく捉え、読んでいる間じゅうほとんどの読者の頭のなかには、大泉洋が浮かぶという実に見事な人物活写がされている。
当意即妙で変幻自在なリアクション芸といった陽の部分、しっとりと落ち着いて年相応の悩みや苦しみにもがく部分もまた、大泉洋が自分自身をオーバーラップさせながら演じるキャラクターを彷彿とさせる。鈴木宗男からの田中真紀子ネタなどもう、にょういずみファンには抱腹絶倒の目配せだった。
 
さらに、仕事人としてのこのキャラクターの設定がまた、現実の自分自身とオーバーラップするところ多いのにも、強く揺さぶられた。
畑違いはあるものの、こちらも創作の現場に極めて近いところにいて、クリエイターのヤクザな世界はよく理解できる。口約束で業務が発生し、客先の都合ひとつで勝手に仕事を切られる出鱈目な世界。だからこそ、仁義や筋が何より重んじられる業界。
逆に相手が『大先生』ともなれば、プライドも捨てて平身低頭し、すり足でにじり寄るような下衆な世界。
そして会社組織の一員として、否応なく社内派閥に絡めとられ、顎で扱われる日々。一昔前ならそこは城山三郎先生の主戦場であり、現代では池井戸潤が最前線を切り拓いている最中だ。
だが本書では、そのいずれもに見られるドロドロした情念の世界からは気持ちよく離脱している。それは大泉洋(にょう…以下略)のドライでスマートなキャラクターに負うところが大きい。
他の作家の手にかかれば、社内政治に足をとられて歯ぎしりする場面でも、本作の主人公は、そこで普段ならありえないような軽口を叩いて上司や大先生を煙に巻き、軽やかな足取りでそのヘドロのような粘つく世界を脱してみせる。その清々しさ、明朗さ。
それはまさに、「大泉洋(にょ…)」そのものの持つポップさであり、楽天性である。
 
 
■本を買わない、という問題
しかしそれと同時に、そしてそれ以上に、本書が提示する出版業界の課題は大きく重い。あの大泉洋でさえ、避けては通れず足蹴にできず、最後は無能な経営陣に向かって怒鳴り声を上げざるを得ないほど、シビアでシリアスな問題としてそこに立ちふさがる。
 
それは、【本が売れない】、という根源的な課題だ。
 
一介の本の読み手として感じるのは、リアルな友人・知人の本離れの深刻さだ。年間一冊も本を読まないなんて人はざらだし。マンガなら読むけど、それも電子出版物だけで、実体のあるコミックスはかさばるから買わないという向きも。
本読みを自認する自分でさえ、本は図書館から借りるもの。わざわざ二千円近いお金を払うのは正直しんどい。
映画館での映画なら、まだ年間五~六本の封切りを見に出かけるものの、本に関して身銭を切るのはごく限られた馴染みの小説家の新刊だけとなってしまった。あとのほぼ、ありとあらゆる本が図書館で借りている。映画と違って『劇場の大スクリーンで見ないと意味がない』ということも本にはない。本屋で買った本も、アマゾンでポチした本も、そしてネットの書評サイトで読んだ記事から興味を惹かれて、図書館のオンライン検索でポチした本も等しく同じ感動を与えてくれる(図書館の本は、読んでいて興味を惹かれなければ途中でやめるという荒業もできる)。
 
―――そりゃ、本買わなくなるよな、と思う。
 
作家の皆さんには本当に申し訳ない。
広告会社に勤務し、同じクリエイティブで飯を食ってる身として、本当に申し訳ないと思う。
けど、やっぱり現在の読書量をそのまま新刊購入に充てたら、正直生活が立ち行かなくなる。その逆に、本書の中ではそうやって『生活が立ち行かなく』なり、自死を選ぶ若い作家が出てきた。自分自身の読書という趣味が、その創作者達に少しも貢献していないことを心苦しく思う。
 
 
■出版社はいつまで本を作り続けられるのか、という問題
つまり、出版という業界自体がシュリンク(縮小)している、ということだ。ぼくを含んだ人々は、現実に本を《買わない》。
人々は物語を必要としなくなったわけではない。ただそれが、本という体裁を取らなくなりつつある、ということなのだと思う。
例えばこの国では、レコードというメディアはほぼ駆逐された。そしていま、CDというメディアも衰退しつつある。人々は以前と変わらず音楽を聴いているにもかかわらず、だ。
それと全く同じことが、本の世界で起きている。
どんなにデジタルメディアが発達しても、書籍という形の文化は残る、と言われる。電源も要らず、どこでも手軽に読めるこのメディアは廃れるはずがない、と。
それは正しいと思う一方、ならば版元である出版社はかつての1/10の、1/100の売れ行きになっても本というメディアに投資しつづけられるのか、という問題はずっとついて回る。
出版社は文化の担い手であるのと同時に、利益を追求しつづけなくてならない営利団体だからだ。文化事業をやってるNPO法人とは訳が違うのだ。出版社の規模が大きければ大きいほど、そのジレンマは深く、厳しくなる。
本書が明らかにするのは、出版社の内側から見たその問題の本質だ。
その課題を図書館から借りた本で痛感し、こうして駄文を連ねる。そこに大いなるジレンマを抱えつつ。
 
 
■見事な長編小説は、TVドラマにこそ!
本書が提示するその解決策はユニークで痛快だ。そのネタバレはもちろん避けるけど、本書はそれを社会派の問題提起としてでなく、エンターテイメントととして担ぎ出す。社会問題は同時に主人公である大泉洋(にょういずみにょう)の個人的問題なのだ。

七転八倒する中で鮮やかに、タイトルの意味が明らかにされる。
その鋭さ。その切れ味。
笑わせて、悩ませて、最後に読み手の感情を激しく揺すぶって、物語りは幕切れとなる。

たいへんに大盛りで、しかし細部まで均整のとれた見事な小説としか言いようがない。映画化などと言わず、テレビの連続ドラマとして細部までキッチリ描き込んだ長編を、期待したいなぁ!
騙し絵の牙Amazon書評・レビュー:騙し絵の牙より
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No.42:
(2pt)

エピローグ要らないです。

7割くらい、池井戸潤さんの小説みたいな〜、とか、大崎梢さんの、書店員さん又は出版社社員のシリーズみたいな〜、と思いつつ、そこそこ熱い物語として、興味深く読みました。
しかし、エピローグは私は頂けません。
いえ、全部じゃないけど、ここで全部語るの?って感じで、それこそ小説だったら、
このエピローグ付け足し無しで読ませて欲しかった。どっかでフラッシュバックさせるとか。
伏線は感じたけど。
速水の転身は全く悪じゃないし、さほど意外でもないし、騙してたんだ?って、一体誰を?
何が牙なの?
それと、家庭でだけ、妙に身勝手になるのは、生い立ちのせいか〜、って納得は出来ない。
あの不倫を書くことに、何の意味があったんだろう。
母への思い入れはないのか?とか、作家や部下に対する誠実さが、なぜ妻には出ないのか?とか。
だいたい、ずっと速水の視点で書いてきて、速水の感情も書いてきて、最後に騙してたとは、どういうことですか?
小山内の視点は必要だったかなあ。
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No.41:
(4pt)

とにかく会話が面白い!

お仕事小説があまり得意じゃないので、前半は読み進めるのに時間がかかったのだけれど、読めば読むほど人間を丁寧に描いた小説で、一人一人のキャラクターの顔が目に浮かぶ面白い小説でした。
何より とにかく会話が面白い。俳優を「あてがき」した小説というのも新しくて面白い。 小説→ドラマ、ドラマ→小説という構図は当たり前にあるけれど、これは小説=ドラマというような新しい感覚。
それにしても、「小説」そして「本」というものに救われ、そこに深い愛や熱をもっている人間を描いた小説は、いつもやっぱり胸が熱くなる。
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No.40:
(2pt)

出版業界の現状を知るには良い本です。

出版業界の現状を知るには良い本です。ただ、それだけという気がする内容です。
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No.39:
(5pt)

たしかに騙される

表現がリアル。雑誌編集のことはよくわからないが同じ職場で登場人物のスリリングなやりとりを見ている気分になる。実写化を強く希望。
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No.38:
(3pt)

面白かったけど…

一部ネタバレ有り

大泉さんファンなので普段は小説なんて滅多に読まないのですが、買ってすぐ読み終えてしまいました。もちろん主人公が大泉さんをモデルにしてるという事もあり、速水がどういう人物かがわかっていたのでとても読みやすかったです。でも中には大泉さんのイメージではない所もありましたが、そこは逆に普段の大泉さんじゃない所が見れた気がして面白かったです。でも普段小説を読まないせいかエピローグの最後は、えっこれで終わりなの?って思いました。その原稿どうするの?速水はどうなるの?凄いモヤモヤしてしまいました。映画になるという事なので映像化されたらその部分ももっと理解できるのかなと思って楽しみに待ちたいと思います。
そこでもし映像化するならこの人がいいかも!と勝手に想像しちゃいました。
速水はもちろん大泉さん。
相沢は鶴瓶さん。
柴崎は戸次さん。
秋村は反町隆史さん。
小山内は香川照之さん。
高野恵は川口春奈さん。
とりあえずそこまで考えてみました。
考えるだけでも楽しいですね。
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No.37:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

エピローグの唐突さ

普通、読者は書かれた文章から主人公をこんなイメージ、あんなイメージで膨らませていく。
それを当て書きで「大泉洋=主人公」と定義づけてしまう。これにより、読者は主人公である速水を大泉洋で脳内再生することになる。これ自体は、当初から分かっていたことであるし、まあ悪くはなかった。
少し違和感を感じたのは、その主人公 速水が社会とは裏腹に家庭では(というより妻に対して)あまり良い人物ではないこと。完璧な人間などあり得ない、社会での好人物としてのストレスの捌け口で家庭で素顔をさらけ出すのか?とも解釈できるが、ちょっと人物のイメージが崩れてしまった。
そして、最も気になるのがエピローグの唐突さ。

※ 以下軽いネタバレあり ※

速水が雑誌トリニティを残したい本当の動機は良い。これは良いと思う。
けど、転身して今までの関係者根こそぎ持って行って別の会社立ち上げるとか、プロローグと同じようなパーティー開くとか、ちょっと唐突すぎませんか?
英語習ってるとか、細かい伏線あったけど、それがあればいいのかなあ。。。せめてプロローグの人物に新規会社立ち上げのノウハウや極意を聞くとか会話する伏線ぐらいは必要だったんじゃないのかしら・・・。
小山内が速水の故郷に行くのも突然すぎるし。わざわざそんな事するか?って思います。
それで「騙し絵の牙」とか言われても、ちょっと・・・って思いました。
退職して別会社立ち上げて、苦しい中、仲間のフォローもあったけど、本当の動機は果たせず、会社もうまくいかず・・・みたいな悲哀な感じで終わらせた方が良かったのでは?と素人ながらに感じました。
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