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騙し絵の牙



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【この小説が収録されている参考書籍】
騙し絵の牙
騙し絵の牙 (角川文庫)

騙し絵の牙の評価: 3.67/5点 レビュー 96件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 81~96 5/5ページ
No.16:
(4pt)

大泉洋が駆け回る

大泉洋主演小説?
小説に演者なんて必要ない、そう思いませんか?私もはじめはそう思いました。読み進めてわかったことは、決して演じているのではなく(当たり前ですが)、大泉洋という人間のユニークな個性が文章におこされていました。そしてこれが非常に読みやすい。頭の中で文章を絵としてイメージしやすいのです。これは文章嫌いの私でも非常に読みやすく、画期的な方法ではないでしょうか。是非また違う人を主演小説にして本を書いて頂きたいです。
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No.15:
(2pt)

オチが…

大風呂敷を広げるだけ広げてからの畳み方が雑すぎる。広げ方がなかなか良かっただけに残念。尺の都合で無理やりオチをつけたのか? と思うほど。その割に最後の琵琶湖の話とか意味不明。ちなみに大泉洋でアテガキしたみたいですが、彼のトークは神の領域。こんな上っ面をちゃちゃっと撫でただけの薄っぺらい言葉遊びではない。
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No.14:
(1pt)

本屋大賞2018にノミネートされた事が信じられません。

まずは、他の素晴らしい作品を押し退けて本屋大賞2018ノミネート作品という事で、普段の読書よりも厳しい評価となっています。
また、最初本屋で見掛けた時は『去年の本屋大賞3位の罪の声が素晴らしかった塩田さんの新刊なら楽しみ!』と手に取ったら、『よく知らない俳優さんとのコラボレーション作品か(>_<)つまらなそうな企画本でガッカリ』と読むのをやめた上で、ノミネート作品読破のために読んだので、更に厳しい評価となっています。

実在する人気俳優・大泉洋さんが「映像化された際に僕が主演できるような小説はない?」と長年尋ねられ続けた編集者がおそらく面倒になって、「もう私がつくります!」と、
作家の塩田さんへ執筆依頼した事から始まった、エッセイを42万部売る大泉洋さんの人気に乗っかった売り上げだけは抜群の超色物企画小説。

塩田さんが大泉洋さんの作品をくまなく研究して作った主人公なので、「語り口」やモノマネなどが大泉洋さんに酷似してるらしく、大泉洋さんのファンには嬉しい作品なのでしょう。

しかし、雑誌の編集者として有能且つ小説を無くしたくないという情熱は素晴らしい主人公は、
大泉洋さんが実在の編集者に対して『映像化した際、私が主演できるかもしれない小説が書かれるなら、“ベッドシーンくらいあるんだろうね?” 』というリクエストから、
奥さんとは全く幸せな家庭を築けず、奥さんの精神的な窮地にも全く寄り添わず歩み寄らずに、『有能な部下と、愛情は全くなしの何となくの不倫』をする一面があり、
個人的には全く共感出来ない屑だと思いました。

ベッドシーンは小説に不要だと思っていますが、書くにしても奥さんか恋人との愛あるベッドシーンで良いと感じ、
主人公に 『有能な部下と、愛情は全くなしの何となくの不倫』をさせる理由が全く分かりません。不倫は一般的にカッコ良いと言いたいのでしょうか?

また、出版社を舞台に繰り広げられる内容も、本や雑誌が売れない現代が舞台なのでひたすら暗く、本や雑誌の未来に関しては救いもなく終わります。
加えて、帯で『そして最後は“大泉洋”に騙される! 』と煽り、騙し絵の牙という秀逸なタイトルでありながら、
該当するラストのどんでん返しは『牙』というほど鋭くはなく、『騙し絵』というほど緻密ではなく、どんでん返しに至る経緯を省き過ぎで違和感しかなく、別に大泉洋さん本人とリンクしてるわけでもなく、誇大広告的なタイトルと帯でした。

更には、表紙と裏表紙と章の合間に全9枚の大泉洋さんの写真が掲載されており、表紙に人物写真が載るだけでもキャラクターを想像して構成する楽しみが壊されかけて嫌なのに、
章の合間の写真は前の章のラストシーンとリンクさせるような作りとなっており、写真を見た瞬間に『想像で構成した主人公はこんな顔をしてないし、こんなポヤポヤした表情をしてない』と感じ、完全に小説を読みながら想像して構成する幸せを壊されて、非常に不快でした。

偶然にもこの作品の前後に『校閲ガール ア・ラ・モード』と『彼方の友へ』を読み、3作続けて出版社が舞台の作品だった事から自然と対比するようになり、
素晴らしかった他の2作に比べて、読書の最大の幸せの想像を奪うという、まともな小説ですらない今作品が、1年の中で厳選された10冊となる本屋大賞2018にノミネートされた事が信じられません。

同じく2017年に出版されて、同じ舞台の『彼方の友へ』を今作品の替わりに選ぶべきだったと思いますし、
作品の質ではなく、本当に売り上げと後の映像化の見越みのみで選んだとしか思えない本屋大賞自体に呆れるばかりでした。
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No.13:
(5pt)

大泉洋?

面白くてついつい勢いよく読み切ってしまいました。大泉洋さんであることを想像しながら読みましたが大泉洋さんではありませんでした。。
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No.12:
(4pt)

タイトルの意味

表紙が大泉洋で書店で見かけて気になっていましたが、罪の声の作家の本だとわかって購入しました。
主人公を大泉洋が演じている様を頭の中で想像しながら読みました。文章そのものもわかりやすく引き込まれます。途中までは出版社のサラリーマンの置かれている現在の厳しい状況の中で奮闘する憎めないキャラの主人公に感情移入しながら読んでいくと、終盤それがガラッと違う様相を呈し、タイトルの意味をそこで初めて理解します。
映像化しても面白い作品だと思いましたが、もともと作者なり出版社がはじめから映像化を想定していると思います。私自身も読みながら、主人公が大泉洋ならこの登場人物はあの役者で…と勝手にキャスティングして頭の中で映像化しながら読みました。意味で斬新で新しい小説だと感じました。

追記:ダヴィンチの対談で、映像化することを想定しての執筆で編集者の方からのアイデアだったみたいなことが書いてありました。
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No.11:
(5pt)

出版業界の不況に抗う男の執念の物語

出版業界の不況に伴う雑誌の廃刊の嵐。それに抗う男の執念の物語。

出版不況の現実や編集者と作家の関係性、映像化に向けた戦略、雑誌づくりの進め方など、出版業界の内情が分かりやすく描かれていた。

自分が編集長を務める雑誌を存続させることに奮闘する速見を、大泉洋の姿に重ねながら最後まで一気に読んだ。最初のロブスターのくだりやバリカンを使った捌きは想像しながら笑ってしまった。

仕事は人脈で、人と人がつながって見た事がないもの生まれ、雑誌に魂が宿る。数多くの作家と苦楽をともにし企画を形にしていくことで作家と一緒に成長していき、編集者は出版文化の財産になる。速水の熱い想いが痛いほど伝わってきた。

エピローグでタイトルの意味がようやく明らかになってくるのだが、速水という人間がなぜ編集者になったのか、最後まで読み応えがあった。
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No.10:
(4pt)

ぜひ読んでほしい

期待以上に面白く、読み応えがありベストセラーになれる作品だと思う。
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No.9:
(1pt)

つまらん

ウィットに富んだ会話というより、オヤジギャグに富んだ会話、浮気と妻との離婚とか、60年代の中間小説のパロディかと思ったくらいで、全然面白くない。最後にとってつけたようなどんでん返しのつもりらしいエピローグがあるが、これまたちっとも面白くない。見城徹がモデルとかそういうことか?
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No.8:
(4pt)

器用なんですね

本が売れず斜陽産業となりつつある出版業界の話が長くて、思わせぶりな題名のことも忘れがちになるのだけれども、エピローグで大きく話を転換させて一気に引き込むプロットは流石。

しかし、この作家は器用にいろんなジャンルをこなしますね。編集者の無茶ぶりに器用に答えているんだなと想像すると、この本の意味合いも少し違ってとれる。
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No.7:
(5pt)

ウィルソンで紙の本を買います

凄く面白かった。映像に是非してほしい。もちろん、大泉洋さんで。
大泉さんを連想させて書かれている型なので、この型が嫌いな人にはどうなのかと思うが、私は大泉さん好きだし、紙の本の先行きやこれからや本や出版業界のこと興味あるので凄く面白かった。
本当に紙の本は駄目になってしまうのだろうか。私は小説内のウィルソンで、紙のタイプの本を買い、雑誌はほとんど買いません。でも、紙の本は無くならないと思う。
プロローグの速水の生い立ちに関しては
なんか題名を生かすためにとってつけたような気がする。
ここ生かすなら、もう少し、伏線があったほうがいいような。
でも、面白い、読んでいて楽しかった本です。読んで見て下さい。
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No.6:
(4pt)

本が読める幸せを感じました。

出版不況となり、速水が編集長として務める薫風社も縮小の一途をたどっている。雑誌は次々に廃刊となり、200人規模の社員がリストラとなる。そんな中、速水はなんとか雑誌の売り上げを伸ばそうと足掻き続ける。

そんな速水編集長を、大泉洋が写真で演じている。この「あてがきの小説」そのものが、速水がこれからやろうとする、新しい試みのひとつなのだろう。小説の中と外が繋がっているのだ。

紙媒体から電子媒体に移行していこうという出版社の幹部の意見を目にし、紙の本がなくなるのではないかと不安に駆られた。本がなくならないために、好きな本は書店で購入しようと思う。

「大泉洋に騙される」ことよりも、本を作る人の思い(裏側も含めて)や、本の大切さを実感できる内容でした。
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No.5:
(4pt)

出版社の期待に読者は押し潰される

本書は出版社の現実に迫った小説である。そしてハッピーエンドではない。阿川大樹先生の作品のような「やったった!どやっ」という明るい最後がない。そして本書は、実在する出版社を数年間に渡り取材した本にはリアルという点で負けるように思う。本書にあるのは、出版社の人々が書いほしい、世に知ってほしいと懇願している思いを受けて書かれたであろう背景である。売れる本を出すために藁をもすがる状態で、一発当てて人気絶頂の作家先生と売れっ子俳優を組合せて、自分達の苦境を知ってもらいつつ大ヒットさせたいという出版社の願望と欲望の塊がこの本を産んだのである。本書を読めば出版社の内情が分かるため、本書がいかに大きな期待を受けているかが良く分かる。出版社の悩みをつらつらとまとめた本で出版社の苦境を乗り切ろうとしている展開は、実に自虐的であるが、現代的である。またノーベル文学賞を取られたカズオ・イシグロ先生とは少し趣は異なるだろうが、過去の栄光にすがろうとする様は似ているかもしれない。

終盤の展開は現実に起こりえそうなことであり、特段のサプライズはない。小説的な盛り上がりが描かれており、塩田武士先生の力技により話に引きずり込まれる。

本書が売れることは出版社にとって一時的に好ましいことだが、社会全体にとってはそうではない。電子書籍版がないからである。その単純な事実に沿える出版社のみが生き残るであろう。
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No.4:
(5pt)

出版業界のものです

この本は、出版業界の人のみならず、すべての「本を愛する人」に届いて欲しい一冊です。

今の出版業界は明るい話題は少なく、どこに行っても「売上が厳しくて」が枕詞になっています。言葉にすることでその事実は余計虚しくなるだけなのに、皆がそう言わざるを得ないほどの状況です。

主人公の速水も、そんな状況の中で、担当している雑誌廃刊の危機に立たされて、様々なことに翻弄されながら何とか雑誌を守ろうとします。

そんな中で印象的だったのは、社内政治に巻き込まれながら苦悩する速水に、同期の小山内が「雑誌を潰したくないって気持ちは理解できるけれど、社内政治のことは忘れろ。本質とズレてる」「本は読者のものだ」といった言葉です。この当然なことを、一体どれだけの人がわかって本を作り、届けようとしているのだろうか、と痛感してしまいました。

出版業界の人たちは、その多くの人が「本が好きな読者」でもあります。もはやライバルは同業他社ではなく、すべてのエンターテイメントです。もしかしたら、すべてのエンターテイメントですらライバルではなく、手を取り合って新しいものを作る仲間なのかもしれません。

斜陽産業と言われる出版業界ですが、まだ、本の役目は終わっていません。むしろこれからもっと本がもたらす「創造力」は不可欠になってくるはずです。そう思わざるを得ない傑作でした。
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No.3:
(5pt)

私はすごい小説だと思った

正直、あまり期待しないで読んだが凄い本でした。

色々な話が輻輳して色々なことが次々と起こるので飽きさせない。アクションなんかは皆無だが、サスペンスは展開はそこらへんの推理小説や、名前が売れ過ぎている有名作家を優に凌ぐ。

登場人物のキャラも立っているし、どんでん返しもある。そして泣ける。

凄い小説でした。お勧めです。
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No.2:
(5pt)

これが「騙し絵の牙」か!

ようやく読み終わりました。
「ようやく」とは、読みにくいという意味ではなく、日常に忙殺されて、読みたいのになかなか読めなかったという意味です。

物語は淡々と進みます。
いや、淡々としか読み取れなかった自分を恥じます。
そして、何が騙し絵なのか、全く予想できないまま、クライマックスを迎えました。

…心が震えました。
読んでよかった。

大泉洋さんのあてがきも活きています。
映像化されることがあっても、主人公は大泉洋さんです。
決して、ムロツヨシさんに演じさせてはいけません。

映像化して欲しいなぁ~
映画ではなく、テレビドラマ1クール分でガッツリと!

塩田武士先生の小説は初めて読みましたが(すみません…)、これから遡って読ませていただきます。
素晴らしい小説を、ありがとうございました♪
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No.1:
(3pt)

なんか文が読みにくい。大泉よりもミスターの方が似合ったような?

芸能事務所とタイアップした出版社内幕モノ。ネタバレになるがある意味で、ストーリの結末を示している。
著者やモデルの大泉洋氏、オフィスキュー好きの人なら買い。

分量そんなに多くないはずだが、評者は読むのに4時間以上かかった。文章に問題があるのか、元が月間雑誌連載だったからか。

事情分からないが、速水には大泉洋(42歳)より年上のタレントにした方が良かったのでは??
それに恵と中西のキャラは善悪はっきりしない立場というのがモヤモヤ。

連載は読んでいなかったが、この本がプロローグとエピローグだけでできていたら、☆☆☆☆☆だったと思う。
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