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わざと忌み家を建てて棲む
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わざと忌み家を建てて棲むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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幽霊屋敷シリーズ第二弾。 第一弾は正直、最後のこじつけのような推理に辟易してしまいましたが、 こちらはそんな印象も抱かず楽しめました。 1話目の不可解な点が、2話目の人間の手記によって解明されるなどの各話の順序もよかった。 今回は怪異にあった人物が残した手記や録音を聞いた 作者自身にも怪異が降りかかることで、幕間も退屈することがなかったです。 ただこの作者の場合、他の多くの作品でも屋内の間取りを言葉を尽くして説明してくれるのですが、 詳しく説明しすぎて目が滑ります。 (物語と関係ない部屋などもキッチリ文字で説明してある) 刀城言耶シリーズ文庫版で採用していた見取り図を 家がメインのこちらのシリーズにこそ採用してほしかった・・・。 | ||||
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読み終わったタイミングで部屋の電気がふわりと消えました。不思議です。 | ||||
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途中までは最高に面白かった。 事故物件をつなぎ合わせた烏合邸と呼ばれる奇妙な館に住む住人達。 それぞれの怪談を繋ぎ合わせる事で、烏合邸の真の姿が見えてくる。 と言う話だったはずが、ぼんやりと曖昧なまま終わる。 本当に烏合邸あったのかすら分かんない。 毎回そうなのだが、結局作者と編集者のやりとりが本筋で行われるので、その合間の推理も何処か他人事なのだ。 勿論他人事ではすまず作者にも怪異が降りかかるのだが、正直ぬるい。 烏合邸の真相を解決するには、最終的に作者自身が烏合邸に住むくらいしないとちゃんとは解決しない。 シャーリー・ジャクソンの「丘の屋敷」を彷彿とさせる面白い設定なのに、投げっぱなしで終わるのは勿体ない! | ||||
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最初の二編、黒と白の話の段階では、両者が上手く絡み合い、ミステリ的な見事さと設定のおもしろさもあって、 これは大傑作になるのではないかと感じさせました。 ただ残念ながら、残りの二つの話と、最終的なすべての話と屋敷の目的の統合、謎解きはあまりうまく決まらなかった印象。どうにも曖昧なラストでお茶を濁された感じです。 ホラー短編四本としてみれば悪くないのですが、この作者にはホラーとミステリの融合した瞬間の快感を求めてしまっているもので。 もう一つ、この作者の好きなところは、作中で本人が行う楽しそうなエッセイ風の怪奇ネタ語り。 こちらはいつも通りに満足させてくれました。 文庫化ということで、作中では原題で紹介されている『abattoir』という映画は、現在は『ホーンテッド・サイト』という邦題で見ることができます。 また、ウィンチェスター館に関する話題が出ていますが、別の解釈を増改築の理由に持ち込んだ『ウィンチェスター・ハウス』という映画も後につくられています。 | ||||
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題材にもなっている忌み家。 色々といわれのある家を一つに合体させた家を作った人がいる。そこに、金で集めた人達を一軒一軒に住まわすと言うのだから、それを行った人は、題名より狂ってる。 まぁ、読み進めると、家主には行うだけの理由があったと推察されるが、やはり狂ってるよね( ̄▽ ̄;) 他の人も書いていますが、最後の推察は蛇足だったかなぁ。ただ、一つ一つの話は、怖かったです。一番怖かったのは、さいしょの忌み家の話に出て来る母親ですが。 暑い夏の夜に読むには、いいと思います。試しに図書館で借りて読んでみてください。 | ||||
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やっばい怖かった。変なことが我が身に起こりそうで一人で読めなくなった。 | ||||
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「赤い医院」の話がとても良かったです。 複雑怪奇な「構造の」建造物で起こる怪異と、そこで起きた出来事をテープ起こしするという設定は、臨場感に溢れており、かなり相性の良い作りになっているように思われます。 全体的にうまくまとめられていて、江戸川乱歩の作品が好きな人は結構楽しめるのでは? | ||||
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家を買ったり建てたりする際には、土地柄を調べたり家相に凝ったりしながら、できるだけ災いの起きない最善の物件を手に入れようと努力するのがふつうだ。賃貸の場合でもそれは変わらない。心得のある人なら不動産屋へ行く前に、まず「大島てる」のサイトなんかをチェックしたりもする。そういう努力をしたにもかかわらず、人生は凶事に見舞われることがある。不幸に見舞われた家族が住んでいた家や部屋は、事故物件とか曰くつきの家屋と言われ、時を経ると幽霊屋敷やら心霊スポットとして禍々しい噂話を紡いでいくことになる。 そうした家にまつわる怪異を題材にした小説や映画は古今東西、枚挙にいとまがない。ところがどうだ、この作品はたしかに家にまつわる怪異譚でありながら、本筋は怪異を呼び覚ます実験装置としての「忌み家」を集合物件のように寄せ集めて建て、そこに人を住まわせるという、おぞましい好事家をめぐる物語なのだ(ここで疑問なのは、タイトルがなぜ「建てて棲む」になっているのかという点だ。件の好事家本人がその「忌み家」に住むのではなく、実際は借家人を募って住まわせている。また住むという字を「棲む」に替えているのも謎だ。それとも本作の後半で語り手である三津田さんの推理にあるように、この烏合邸の内部には何者かが潜んでいるのだろうか)。 黒い部屋、白い屋敷、赤い医院、青い邸宅――描かれるそれぞれの家または部屋は、間取りも様式も用途も築年もさまざまだが、一筋縄ではいかない曰くを抱えているように見える。けれども、それがどんな恐ろしい凶事に見舞われた物件なのか、明確には明かされず、語り手の推理の域を出ない。そして個々の怪事よりも恐ろしく感じたのは、烏合邸の話のきっかけを持ち込んだ、川谷妻華という訪問者の正体だ。はっきりと見たはずなのに、誰も姿を思い出せない彼女(?)が三間坂秋蔵の勤務先を訪れるくだりは、澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」のぼぎわんに通じる怖さがある。 私の想像する烏合邸は、本作に描かれた四つの家屋(部屋)の面積よりも大きいので、まだ別の物語が語られる可能性がある、と密かに期待している。それにこの屋敷を作らせた八真嶺という資産家や実験に口を挟んだとみられる呪い師の女など明かされない謎も多い。続編への期待を込めて☆5つに。 | ||||
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