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わざと忌み家を建てて棲む
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わざと忌み家を建てて棲むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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普通、こういう物語の中で物語を話す入れ子構造のストーリーは現状部分にとうとう怪異が忍び寄ってきたという恐怖が醍醐味のはずが、あまりに都合が良すぎる情報提供者、長くつまらないうんちく、どうでもいい身内話、ぱっとせず語り手だけが意味不明にビビり散らす異変、こじつけでしかない推測、それなのに何か終わるカタルシスのない展開で白けてしまう。 | ||||
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面白かったホラー本の作者さんがこの方の作品の影響を受けているということを知って、期待して購入したのですが…正直小説としてのクオリティは低いと感じました。 描写がラノベかと思うほど稚拙で(これってライトノベルなんでしょうか?)、 情景がわかりにくく感情移入もできないし、会話パートも不自然できついです。 最初の日記〜手記の内容は非常に面白く引き込まれたのですが… とにかく作者視点のパートで冷めます。 ・内輪の話や必要ないオカルト語り(かなり冗長) ・過去作への言及(宣伝と思うほど多いです) ・まさかの自己擁護?(一部読者に対する意見) これらが本当に多く正直げんなりしました。 おかげで全然今回の話に入り込めず途中から読むのが苦痛になっていました。 そもそも序章の時点で本題に入るまでの無駄が多く、とにかく内容に気持ちが入りませんでした。 設定や怪異の内容はたしかに面白かったのですが、感情移入できないし全然怖さを感じられませんでした。 申し訳ないですがこの方の作品は二度と読まないと思います。 | ||||
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入居者の手記はまあ楽しめたが、作者と編集者のやり取りが如何せんくどい マニアックなホラー談義や作者の愚痴など個人的には無くてもいい(もしくはもっと簡潔でよい)と思われる部分が長々と書かれており飽きてしまった | ||||
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ん~本作の中にやたらと作者の別の作品を紹介する文面が目立つ。まるで広告?と思えるような頻度で こういうのはどうかと… | ||||
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私は作者の民俗学的ホラーを愛好しているが、本作はもう一つの柱である作者自身が顔を出す実録系怪談で、テーマは「忌み家」である。主に関係者の手記で構成されている。屋敷を用いた怪談は国内外を問わず定番なので、作者のアイデアが楽しみだった。 舞台となる屋敷は実験のために曰く付きの家々の一部を纏めて建て増しを重ねたその名も<烏合邸>。被験者として住人を募ったとか。第一の手記は息子連れの母の日記である。どうやら(被験者として)日記を書く事を義務付けられていたらしい。<烏合邸>には妙な雰囲気が漂っていて大きな目玉に見えるとか、音や何かの気配がするとか、母子が黒く塗られたとか書いてあるが、怪談としては弱い。ただし、日が進むに連れ、日記が短く意味不明となって行き、「親子三人」とか「私一人」とか書いてあって、母親が狂気に陥ったのか、初めからウソを書いていたのか虚実不明である。第二の手記は作家志望の青年のノートで、上述の母親とほぼ同時期に入居していたらしい。作家志望らしく饒舌で説明臭いが、<烏合邸>を白い屋敷と呼び、上述の母子は火事の焼け残りの部屋に住んでいて、常人とは異なる世界を見ていると書く。青年も一日毎に増えていく藁舟、書いていた半伝記風の原稿が突然空になるという映画「シャイニング」風の恐怖を味わう。 作者と編集者は上述の母親には実際に娘が居たがネグレクトしていたとか、青年は家族全員殺人事件の犯人であって<烏合邸>に逃げ込み、、原稿の代りにノートを書いていたとかの推理をするが、興醒めである上に、何故、母親や青年のその後を調べないのであろう。怪談に論理はいらない(構成力は必要だが)。作者と編集者も怪異体験を味わうがこの説明もない(これは怪談らしいか)。そして、ラストの推理に至っては身も蓋もないものでガッカリした。作品に統一感がなく、読者に恐怖心を抱かせる気のない駄作である | ||||
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白の部屋で黒の部屋の詳細が次第に明らかになるあたりは面白かったし、記録を読み進めるごとに怪異が読んでる本人に近付いてくるあたりが怖かった。 読み進めていくうちに全容が明らかになるのかと思いきや、後半(赤の部屋と青の部屋)からは怪異の種明かしが段々と少なくなってきて、結局は投げっぱなしのまま終わる。 特に、烏合邸は何なのか結局何も明かさずに終わったのが納得いかない。 途中までかなり怖かったのに、最後まで読み終わった瞬間適当すぎる締め括り方のせいで「はぁーしようもな時間と期待かえして」って感情とともに一気に怖さが消失した | ||||
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この方の作品を卒業しようと決めた一冊です。 いわく付きの家の一部のみを寄せ集めて建てられた集合住宅の、それぞれの部屋の怪異が語られるのですが、これが全く怖くない、面白くもない。「思わせぶり」の一言に尽きます。 この方の作品は相当読んできましたが、読むにつれモヤモヤが溜まっていき、もういいやって感じです。 辛口ですが、読んでいて思ったこと。ネタバレあります。 ・空間の説明が上手くない 全ての作品で思ったことですが、建物などの説明に東西南北を使いすぎ。 「西の方から近づいて」とか「母屋の北東には蔵が」みたいな、構造が思い描けている著者本人にしか想像できないような説明文だらけ。読んでいて非常に疲れます。 北でも南でも何でもいいよ、何が起こったんだよ、という気持ちになってきます。 ・「感覚」の恐怖に頼りすぎ 経験している本人の「ぞっとする」感じや「鳥肌が立つ」感じの描写ばかりで、読んでいるこちらはちっとも怖くない。 しかもそれを延々と描いた挙句、怪異そのものは目にも見えず正体不明、「真っ黒い影」だの「人の形の何か」でしかない。 散々引っ張ってるけど、どうせ遭遇直前で逃げ出すんでしょ?直接的に何もわからないんでしょ?と思うようになってしまった…。そしてその通りになるという。 ・気配だの擬音だの多すぎ この作品は少ないほうだけど、「ずるっ」だの「ざああ」だの、音ばかり繰り返されて体験者が「ぞっとする」だけで、やっぱり何も起こらない。 「実体験」だからあまり嘘っぽいものを出すわけにいかないのでしょうが、要はつまらないんです。読んでるこちらは。 一応、お金出して買ってますから… なんか今回は読者をやんわり批判してましたけど。 ・内輪話がくどい これは最初は物珍しく読みましたし、これが魅力だという向きもあるでしょう。ですが、いい加減しつこいです。 著者が関わった書物や抱えている仕事や、周囲の「優秀な(要はお気に入り)」編集者など、こちらには何の関係もなく、興味もあまりない。 彼らが経験する「恐ろしい出来事」も、お約束通り実体がない。どんなに恐ろしげに描いていても、先がわかっているので怖くないのです。 ・結局「何も」起こらない これまでの作品ではそこまで感じませんでしたが、今回はひどかった。ラストを読んで唖然としました。 よくこれ作品として出版できたなと。まさか拡げた風呂敷を拡げっ放しで丸投げとは…。 実話怪談としてネットに載せればいいようなオチ。わざわざこんな綺麗なハードカバーの書籍にする必要はないのでは。 というわけで、今は新刊の帯の煽り文句を見ても、手が伸びなくなりました。ああまた何も起こってないんだろうなと。 今まで楽しませていただいたし、手元に残すものもありますが、これで卒業しよう!と思えるクオリティの話であったことは間違いないです。 | ||||
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大御所三津田信三氏の書き下ろし長編。 ここ最近の2作品「どこの家にも怖いものはいる」「怪談のテープ起こし」は何方も秀作で 本作も期待を込めて発売日当日に買ったのだが、読み終えるのに数ヶ月を要した。 三津田氏といえばホラーとミステリを融合したような作品が味だが 本作では何方の面でも消化不良で終わっている。 ホラー面では漠然とした描写が多く、ミステリとしてはまさかの投げっぱなしと 安定して読める三津田氏の作品とは思えない出来上がりである。 特にミステリ面では推測の推測のような感じで、これでは唯のおっさんのボヤキである。 ならせめて怪談の方に面白いのがあるかと言うと、一本目の親子の日記が凡作で他は並以下というところか。 こんなのだから読み進める気が起きずに、だらだらと積んでしまったのだが 発起してなんとか最後まで読んだはいいが、結局損してしまった気分である。 次作は前2作品のような、ホラーとしてもミステリとしても読み応えのある作品を望む。 | ||||
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何らかの惨事あるいは凶事があった4軒の家を、 移築して1か所に集めるというのは、なんと酔狂な 金持ちの物語だろうと思って読んで行った。 しかし、4軒の家についてそれぞれ1つずつの 記録はあるものの、建てられた場所も時代も判明せず、 各家でどんな惨事や凶事があったのかも推測の域を 出ない。挙句には、「もしかすると烏合邸(4軒の 家を集めて作った邸宅の名称)なんて建物は、この世に 存在していなかったのかもしれないな」という言葉で、 ウヤムヤなまま終わってしまう。 謎解きの小説としては成り立っていないし、怪談話と しても、「なにか怖いものがいるけどその正体は不明」 という中途半端な小説だと思った。 | ||||
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