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わざと忌み家を建てて棲む



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【この小説が収録されている参考書籍】
わざと忌み家を建てて棲む

わざと忌み家を建てて棲むの評価: 3.08/5点 レビュー 25件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(3pt)

怖さを求めないように

ホラー小説、怪談をもとめて読むのならおすすめしません。怪談の研究、参考資料として読むほうがいいです。
わざと忌み家を建てて棲むAmazon書評・レビュー:わざと忌み家を建てて棲むより
4120049922
No.4:
(3pt)

質が下がっている気がする

メタ展開が著者氏の持ち味であることは知っているが、このシリーズでは、それがあまり上手く機能していない気がする。

というか、そもそも、作中における「三津田」と「三間坂」は要らない気がする。はっきり言って邪魔だ。
ミステリ談義なんかどうでもいいし、ネット評価・ネット情報に対しての愚痴も要らない。そういう話はエッセイか何かでやってほしい。私は三津田信三氏の小説が読みたいのであって、そんなものは求めていない。

短編におけるミステリ談義や、作中「三津田」の述懐は抵抗なく受け入れられたが、本シリーズでの二人の会話は冗長にすぎる。こんなものを幕間に入れるから、せっかくの「記録」の怖さが薄れてしまう。これよりも「三間坂」の伯母だけの視点で物語が展開する方が、ずっと良かったのにと思う。
(『ついてくるもの』や『八幡藪知らず』のような、ストレートな物語の方がはるかに怖くて面白い)

作中に出てくる四つの「記録」は、どれも不気味でいいのだが、物語の最後の方に出てくる「もしかすると〜」は反則である。なんでこんなものを入れるのか。
頼むから、もっと素直に怖がらせてほしい。そう言いたい。
わざと忌み家を建てて棲むAmazon書評・レビュー:わざと忌み家を建てて棲むより
4120049922
No.3:
(3pt)

ホラーとしてもミステリとしても中途半端

この作品はどちらのジャンルの観点から見ても消化不良になっちゃってる気がします。まだ前作の『どこの家にも怖いものはいる』の方がホラーとしても面白みがあったしミステリとしてもそれなりに着地点のある終わり方だった感じがします。
それぞれのエピソードを総括して無理に考察する談義は不要だったし、それをするならしっかりした真相を提示するべきだったんじゃないかなと思いました。
これなら幕間の章を挟まずに普通にオムニバスホラー短編集でもよかった気がします。
それぞれのエピソードはさすが三津田先生と言わんばかりにいろんな体裁で書かれた良質なホラー短編だっただけに残念です。
わざと忌み家を建てて棲むAmazon書評・レビュー:わざと忌み家を建てて棲むより
4120049922
No.2:
(5pt)

三津田&三間坂、再び

「赤い医院」の話がとても良かったです。
複雑怪奇な「構造の」建造物で起こる怪異と、そこで起きた出来事をテープ起こしするという設定は、臨場感に溢れており、かなり相性の良い作りになっているように思われます。
 全体的にうまくまとめられていて、江戸川乱歩の作品が好きな人は結構楽しめるのでは?
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4120049922
No.1:
(5pt)

続編をぜひ!

家を買ったり建てたりする際には、土地柄を調べたり家相に凝ったりしながら、できるだけ災いの起きない最善の物件を手に入れようと努力するのがふつうだ。賃貸の場合でもそれは変わらない。心得のある人なら不動産屋へ行く前に、まず「大島てる」のサイトなんかをチェックしたりもする。そういう努力をしたにもかかわらず、人生は凶事に見舞われることがある。不幸に見舞われた家族が住んでいた家や部屋は、事故物件とか曰くつきの家屋と言われ、時を経ると幽霊屋敷やら心霊スポットとして禍々しい噂話を紡いでいくことになる。

そうした家にまつわる怪異を題材にした小説や映画は古今東西、枚挙にいとまがない。ところがどうだ、この作品はたしかに家にまつわる怪異譚でありながら、本筋は怪異を呼び覚ます実験装置としての「忌み家」を集合物件のように寄せ集めて建て、そこに人を住まわせるという、おぞましい好事家をめぐる物語なのだ(ここで疑問なのは、タイトルがなぜ「建てて棲む」になっているのかという点だ。件の好事家本人がその「忌み家」に住むのではなく、実際は借家人を募って住まわせている。また住むという字を「棲む」に替えているのも謎だ。それとも本作の後半で語り手である三津田さんの推理にあるように、この烏合邸の内部には何者かが潜んでいるのだろうか)。

黒い部屋、白い屋敷、赤い医院、青い邸宅――描かれるそれぞれの家または部屋は、間取りも様式も用途も築年もさまざまだが、一筋縄ではいかない曰くを抱えているように見える。けれども、それがどんな恐ろしい凶事に見舞われた物件なのか、明確には明かされず、語り手の推理の域を出ない。そして個々の怪事よりも恐ろしく感じたのは、烏合邸の話のきっかけを持ち込んだ、川谷妻華という訪問者の正体だ。はっきりと見たはずなのに、誰も姿を思い出せない彼女(?)が三間坂秋蔵の勤務先を訪れるくだりは、澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」のぼぎわんに通じる怖さがある。

私の想像する烏合邸は、本作に描かれた四つの家屋(部屋)の面積よりも大きいので、まだ別の物語が語られる可能性がある、と密かに期待している。それにこの屋敷を作らせた八真嶺という資産家や実験に口を挟んだとみられる呪い師の女など明かされない謎も多い。続編への期待を込めて☆5つに。
わざと忌み家を建てて棲むAmazon書評・レビュー:わざと忌み家を建てて棲むより
4120049922

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