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紙の動物園



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紙の動物園の評価: 3.97/5点 レビュー 86件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全86件 21~40 2/5ページ
No.66:
(3pt)

蒋介石の亡霊に毒された歴史認識から自由ではないか、意図的に歴史認識を歪めようとする米国華人作者による病んだSF

帝国主義日本や台湾の本省人についての歴史的記述が、当時の米国、国民党を正当化すべく生み出されたプロパガンダのために歪められており、このケン・リュウという作家の存在するこの世界が、あたかもP.K.ディックの『高い城の男』の舞台の世界であるかのような錯覚に陥る。いろいろ受賞しているようだが、米国人、米国華僑に心地のいいツボを突いた作品なのかもしれない。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.65:
(3pt)

非凡な短編集だが、作品によりバラつきあり

残念ながら、本書に収録されている15編すべてが珠玉の名作……というわけにはいかず、若干のバラつきを感じた。
個人的に非凡さを感じたのは、
1. 「紙の動物園」 (表題作)
2. 「もののあわれ」
3. 「結縄」
4. 「心智五行」
5. 「円弧」
6. 「文字占い師」
の6編。
ただし、1と6はSFではないと思う。「紙の動物園」には、何の仕掛けもない普通の紙で折った折り紙が、あたかも命を吹き込まれたかのように動き出す不思議な場面があるが、これは決してこの作品の中心テーマではなく、物語にスパイスを添えるガジェットに過ぎない。この作品で作者が一番書きたかったことは、このアイデアではないはず。
2~5については、SF好きなら読んで損はない作品と思う。

1~6のいずれも、中~長編にも十分なり得る素材だと思うのだが、この作者は長編があまり好きではないのだろうか。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.64:
(2pt)

期待ほどではない

表題作の「紙の動物園」は評判程の面白味を感じなかった。
「太平洋横断海底トンネル少史」と「良い狩りを」は好みだが、
正直、何がそれほど評価されているかわからない。
翻訳の問題なのかだろうか。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.63:
(4pt)

表題だけじゃない色んな側面

表題が有名でとてもイイということで手に取ったが、確かにイイ。ちょっとやりすぎなお涙頂戴系であるが、ハッピーエンドでないところもいい。

しかし、本書の魅力は他の短編である。全てフィクションなのはわかるんだけど妙に生々しい。

自分のお気に入りは3つ目に入っている結縄。アジアにすむ、ある先住民族とは米を育てて自給自足をしながら、商人をとおして、ちょっとだけ貨幣経済を味わっている。そんなところの珍しい米を買いに来る承認がアメリカ人のトムを連れてきた。トムは言語の代わりに縄の結びをつかって、言葉を残す村長をアメリカに連れて行き、村長はDNA解析のブレークスルーに大きく貢献した。結縄の知識が大きく役に立ったのだ。その後、約束の害虫に強い、遺伝子改良米を持ち帰ることができたが、その米は一世代しか発芽しない。何故自分の知識を得た文明側はブレークスルーにより多額の利益を得続ける、我々は実際に米を盗んだわけでもないのにモミ米を育てるのは違法なのか。

こんな話があったと思ったら、日本とアメリカを結ぶ海底トンネルをつくる作業員の話だったり、台湾の共産主義者とアメリカ少年の話が続いたり。結構ぶっ飛んでいる。設定も、日本が戦争に勝っていたりと、なんか微妙に違うところがある。SF小説なんだなと思わせる。

続編が読みたくなる内容である。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.62:
(4pt)

なし

とくになし
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.61:
(1pt)

人に勧められて買ったが、、

この人の世界観は僕は苦手だった。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.60:
(4pt)

神の動物園が好き。

個人的には、「紙の動物園」が好きです。
昔、遊んだ母の手作りのおもちゃは、高価ななにものにも代えがたく心に残るものです。
母の気持ちもよくわかる気がしました。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.59:
(5pt)

秀作揃いの一冊

表題作「紙の動物園」がとても良い。子供の頃の不思議な玩具の想い出、反抗期、母親との別れなど比較的淡々と話は進む。
だが、ラストに母から子へのメッセージが明かされると、その深い愛情と孤独で切り裂かれるような痛みに胸を締め付けられる。

他6編も、先端科学や中国・台湾の歴史・文化を取り込んだ着想が見事。他の作品も読んでみたいと思わされる、秀作揃いの一冊です。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.58:
(5pt)

知る事、感じる事の大切さ。

本作はいずれの話においても、大きな隔たりを挟む二者の物語になっている。
それは国家間であったり、技術格差であったり、貧富であったりする。

一部の例外はあるけど、大体はその壁の前に突き当たって苦い思いをして、
かといって「じゃあ私が世界を変えてやる」なんてバイタリティのある登場人物もいない。
いずれも、悲劇的、切なさを感じて終わる短編ばかりだ。

人種や生まれから生じる不満を受け入れるしかない。抵抗するでも、声をあげるわけでもない。
力のない私たちはただ飲み込むしかない。そこに悲劇があるんだと思う。

でもだからこそ、作中にあるほんのささやかな祈りが、読後感として強く心に残った。
「太平洋横断海底トンネル小史」が正にそれだ。
ふとした居心地の悪さを感じた折にこの小説の一節が頭によぎれば良いと思う。

辛い境遇の、あるいは不当な扱いを受ける全ての人々に、ほんの少しの反撃する力を授けてくれる、そんな小説です。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.57:
(5pt)

SFがSFである理由とはなにか?

小説には各々テーマや目的があり、それを伝えるがための手段がある。SFとは例えば読者を楽しませる、もしくはテーマを伝えるための手段であり、そら自体が目的ではないと思う。
ここに書かれているレビューを読むと、SFがそれ自体が目的でないが為に、低評価のレビューがある。はっきり言って、本末転倒でSF小説がメジャーなり得ない理由を見たと思った。
この短編集に描かれているものは人間にとって普遍的なもので、万人に何かを与えうる小説だと思った。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.56:
(3pt)

絶賛するほどではない

タイトルの紙の動物園は巷で絶賛されるほどではありませんでした。
最後にお母さんの壮絶な生い立ちで無理やり泣かせているのが臭すぎます。
お父さんが仲介役をするとかあったハズです。

なんかテンプレに沿ってアイデアを組み合わせたように思います。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.55:
(5pt)

叙情性のある文章でとても魅力的な作者さん

方向性の違う作品が集まった素晴らしいアンソロジーでした。

## 心智五行
学説が具体的な小説に落とし込まれており、学説自体も今まで意識していなかった(文字通り)ことでしたが感覚としては納得できました。自分自身についても新しい認識ができるようになったと目からウロコでした。

## 円弧
私が学生のころはこのような潜在性を秘めたままの生活を送りたいと、そのようにぼんやりと考えていたことを思い出しました。

## 良い狩りを
すごいバランス感覚の内容で好きな一作です。
京極夏彦さんの文章とSF的アイディアが見事に融合したような、それでいて爽やかな素晴らしい作品でした。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.54:
(5pt)

中国史を知っているとさらに味わい深い

とにかく、表題作「紙の動物園」だけでも読んでください。
こんな、幻想的でありつつ、現代史の痛みと、移民の親子の葛藤を
見事に表した、繊細な細工物のような小説は、
SF以外のジャンルにおいてもまれだと思います。
作者は、中国人でありながら、自国の歴史を、
ある種外国人が書くように表現していると感じました。
新しい才能だと思います。
同時代に彼の小説を読めることは幸せです。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.53:
(5pt)

母の物語

どの短編もすばらしい味わいだが、表題作「紙の動物園」に含まれる情感の豊かさは傑出している。高い密度と鮮やかな技巧の裏には、長く厳しい推敲があったことだろう。その労苦は、見事に報いられたのだ。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.52:
(4pt)

好きな作品とドン引きする作品とが混在…

すごく好きな作品と、ドン引きしてしまうものと、バラエティに富んでいました。SFというよりファンタジーの要素が強いものが、とても好きです。総じて中国(系)作家の作品は好きなので、もののあはれ から後も、この後ぜひ読みたいと思っています。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.51:
(5pt)

多種多様なSF世界観

「紙の動物園」は、少し物悲しい家族の物語ですが、作者文章の魅力は紙の動物園の後に書かれているSF作品です。遥か未来、人類の生き方の多様性は、地球、いやもっと遥か次元を超えています。現在の人類の固定概念を打ち壊してくれる斬新な一冊です。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
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No.50:
(2pt)

良くも悪くも東洋趣味

「紙の動物園」、叙情的で、雰囲気が良く、さりげなさと切なさと、なかなかの小品だった。
「もののあわれ」、人類に訪れた危機を抑えた筆致で書いていて、日本的な美徳を活かしたストーリーだった。
で、こういう東洋趣味は、今でも西洋人にとって神秘的で物珍しいのだろうか。
東洋的価値観や文化とSFとの融合、というのが今までになかった新しいジャンルとして西洋社会に受け入れられたということか。
それにしても、「もののあわれ」の中で震災でもちゃんと列を作って辛抱強く待てる日本人、世界各地で暴動が起きても、日本人はちゃんとおとなしく現実を受け止められるという日本人観、ぼくは日本人としてどうかな? と思った。暴動が起きないのは、礼節を重んじるとか和を尊ぶとか、そういう日本人の精神性ゆえになせるわざなのか? もちろん、よく言えばそうなのだが、村社会とか右へ倣えとか出る杭は打たれるとか同調圧力などと言うこともできないだろうか。
というわけで、星二つ。東洋のもののあわれ、といい、西洋のフロンティア精神、といい、聞こえは良いけど、なんか同じ後味の悪さを感じるのは僕だけだろうか?
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
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No.49:
(5pt)

切ない

静かな夜更けや休日の穏やかな午後に読んだらいいような短編集。切ない話に涙ぐんでしまった。
紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)より
4153350206
No.48:
(5pt)

秀逸で読みやすい短編集に触れたい誰かへ

"そのときはわからなかったのだけど、母さんの折り紙は特別だった"30ページ弱の表題作にて、2011年に史上初のヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞の三冠を得た短編集である本書は"中国生まれアメリカ育ち"の背景を感じさせるハイブリッド感が面白い。

個人的にも、収められたそれぞれに完成度の高いSF、ファンタジー作品の中に中国的、東洋的な思想が共通して色濃く感じられて、同じアジア人として親しみやすく感じました。

しかし、著者はマイクロソフトに勤務した事もある【プログラマーでもあり、弁護士でもあり、作家】ですか。副業解禁スタートとか言ってる我国とかが恥ずかしくなる位に万能な人ですね。。(せめて"ケン・リュウ"が某国産対戦ゲームから名前をとったとかのツッコミ所が欲しい(笑)) 中国でも人気の著者の原点が知りたい誰か。中国的、東洋視点を感じたい誰か。はたまた秀逸で読みやすい短編集に触れたい誰かにオススメ。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214
No.47:
(5pt)

呪文で動き出す

・紙の動物園
・月へ
・結縄
・太平洋横断海底トンネル小史
・心智五行
・愛のアルゴリズム
・文字占い師

表題作、結縄、太平洋横断トンネル小史、愛のアルゴリズム
が気に入りました。

切ない感じもあり、余韻を残す読後感がなかなかたまりません。
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)Amazon書評・レビュー:紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)より
4150121214

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