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紙の動物園
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紙の動物園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 81~86 5/5ページ
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期待通りの面白さでした。SFだけど、心にしっかり響くというか、素敵です。 | ||||
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The Paper Menagerie is a Bradbury. A Fascinating story. When I was invited to the house of my Chinese friend in Framingham a quarter-century ago, his daughter never spoke Chinese even her parents frequently talked to her in Chinese. Twenty years passed and she started to work at NASA, then she began to learn Chinese to communicate with her parents. They came from Shanghai. The first generation. Liu might have learnt Japanese literature in Harvard. I felt more than that in Mono-no-aware. He might visit Japan and learnt about the lives real Japanese lived. Ordinary life that he might spend with his Japanese friends, and written and depicted lives in books or movies. It's not Heroicization. It is never that kind of story. I saw many men like Hiroto in Fukushima in 2011. A Japanese always will be Hiroto involuntarily. I’ve read Tying Knots today. Realized an overwhelming talent. I love the setting of the novel. Boston, where I spent years as a research fellow of HMS. Myanmar, where I am now assisting cardiology education to the medical school graduates. I’m going to buy Clarkesworld Issue 52 to read it in English. | ||||
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表題作はなるほど、3賞同時受賞というのがよくわかるような、センチメンタルな要素の強い作品でした。 巻頭から読み進むその他の作品も、どちらかというと感性に訴えるようで、なんとなく既視感がある--アイデア自体のオリジナリティは高いけれど、そのアイデアの元となる発想法というか、アイデアを生む方程式が透けて見え、その方程式を知っているというような--この作品は誰の影響、この作品は彼に似ていると指摘したくなる作品が続きます。 それでもその訴える力は強く、十分良作なのだけれど、なんというか、非常によくできた習作を読んでいる印象で、さほどの高い評価に値しないかなと思いながら半分くらいの作品を読んだのですが… いや、後半の作品はどれも面白かった。前半の作品より人間感情にセンチメンタルな要素が少なく、中国系・アジア系という出自もうまくテーマに溶け込ませているようで、ぐっと感心できるようになったのです。 作品は執筆順に並べられたわけではないので、前半が若書きということでもなく、単純に私の好みなのかとも思えるのですが、前半に読者を掴むつもりでわかりやすく感動しやすい短編を並べた編集方法が仇になったというのが真相ではないかと思います。 私よりはるかに手練の読者だと、この前半のわかりやすさを嫌気する方も多かろうと思いますが、途中で飽きずに最後まで読んでから評価してみてください。 個人的には、短編の量産に走らず、中長編をじっくり書いてほしいタイプの作家ですが、ご本人の意向はどうなんでしょうか? | ||||
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著者ケン・リュウは、1976年に中国で生まれ、11歳の時にアメリカに移住した人物。ハーバード大学を出てマイクロソフトに入社。現在は、弁護士とプログラマーをやりながらSF小説を書いているという。中国系のSF作家というと、テッド・チャンを思い浮かべるが、チャンは移民2世。ケン・リュウは中国での生活の記憶を持っているという点で、今までになかった作家である。 全体的にウェットな作風。ハードSFの対極とでもいうのだろうが、技術や設定にはあまりこだわりを見せず、SF的シチュエーションやガジェットを使いながら、気持ちにぐっとくる作品。 表題作の『紙の動物園』は20ページちょっとの短編。史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品。感傷的なすばらしい作品だが、ずばぬけてすごい小説という印象は受けないかも。 舞台はアメリカ。中国系移民の両親を持つ少年が主人公。母親が使い古しの包装紙で動物を折ると、動き出して少年の友達となる。母親は、父親がカタログで選んで金を払って手に入れた女性。プロフィールでは香港出身で英語もできると書かれていたが、実際は貧農出身で英語は話せない。少年は、英語を満足に話すことができない母親と距離を置くようになる。そうこうするうちに母親が病床に…といった話。 このテーマはエイミー・タンの『キッチン・ゴッズ・ワイフ』以来、何度も語られてきたものだが、それをSFでやったことや、アメリカにおける今っぽさとか、中国語を織り交ぜたオリエンタリズムなんかが、評価のポイントだったのではなかろうか。 全体を通してみると、すごくいい話もあれば、首をかしげたくなるものもまざっているので、★4つといった感想。 | ||||
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SF短編集。15篇を収録している。 様々な時間(遠い未来、過去の中国、中華民国、第二次大戦中の日本)等を舞台としている。 けれども、一貫して描かれているのは人との繋がりや、親の子どもへの愛情など。ホロリと哀しくなるような話が多い気がした。 表題作の『紙の動物園』もそうだし、『どこかまったく別な場所でトナカイの大群が』も。 『結縄』は、最先端の製薬業が、異文化のプリミティブな治療法を再発見した驚き。結び文字、DNAらせんの解読とに絡んで面白い。 『波』『愛のアルゴリズム』は、不死を扱ったものだ。スパイ小説のようなものもあれば、幻想的な物語もある。 読んでいて、どんどんイメージが拡がり、とても楽しかった。 『文字占い師』は台湾の事件(228事件)を扱った作品。哀しくなる。 | ||||
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紙の動物園 もののあはれ 月へ 結縄(けつじょう) 太平洋横断海底トンネル小史 潮汐 選抜宇宙種族の本づくり習性 心智五行 どこかまったく別な場所でトナカイの大群が 円弧(アーク) 波 1ビットのエラー 愛のアルゴリズム 文字占い師 良い狩りを 訳者あとがき | ||||
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