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誰かが見ている
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誰かが見ているの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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見栄とか周りと比べる事なんて捨てていまある幸せを大切にしようと思えました。 嫉妬や妬みで動いていた人物達が、最後にはみんな前向きになっているようで読んだあともスッキリとした気持ちになりました。 | ||||
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こんなに皆裏表があって生きにくそう。 | ||||
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8割型面白かったけど、最後は性善説でまとめられていたのが私は残念です。 | ||||
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第52回のメフィスト賞受賞のデビュー単行本2017年出版。 4人(+1人)の女性(+2人の子ども)がそれぞれ1人称で 立ち替わりに語り進め、物語のピースを埋める。。 というかルービックキューブを交代で順番に自分の色(家庭)を揃えてゆくような印象を受けた。 自分のターンになると必死に、けなげに自分の家庭や生活を整え揃えようと女性たち、妻、母親、保母、・・・・ SNSとブログで理想のなりすまし母娘の投稿を続ける母親。 セックスレスに悩みながら不妊治療にすがる妻。 保育所のストレスに過食に走り、結婚に救いを求める保育士。 高級マンションに住み母子ともに一見、恵まれた容姿と境遇に見える母親。 ようやくそろい始めた自分の色の面=幸福な家庭、に手が届き 始めるとキューブは次のプレーヤーの女の手に渡り、盤面が乱されてしまう。 非常にも・・ 夫や父親は書き割りのように類型的で存在価値を読みだせない、妻や母親の悩みも子育ての苦労もお手伝い、協力レベルでやってみようか?程度の他人事なのだ。 どの女性も「隠し事」を抱え「裏の面」を抱え、日々軋み悲鳴を噛み殺しいる。 「助けて」と誰も言えない、誰にも言えない ネットで相互監視するように隣人の緑の芝生を注視することしかできない。いつの間にか嵌ってしまった異様な社会です。 読者の女性は激しく共感し、読者の男性は慙愧の念にさいなまれるでしょう。 それでもキューブは物語りのラストの一つの完成形に向けてターンが繰り返されてゆきます。お互いのターンがお互いの面に干渉し、組み合わされながら一つの形にそれぞれの女性たちの人生、家庭が絡み、収束してゆく。 全てのピースが組み合わさり 出来上がったキューブの色は?図柄は?どんなものになったのでしょうか? それはネタバレで書けませんが 僕にはこの辛い経路をようやく走り終えたような、読了の満足感を得たものであることのみ報告しておきます。 | ||||
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第52回メフィスト賞受賞作品 先が気になり一気読みでした。 「隣の芝生は青い」と言いますが、この物語では4人の女性達が 自分にはない物をひたすら追い、自ら自分自身を追い詰めて行く 心理サスペンスになっています。 我が子を愛せず、ブログで虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない千夏子。 子供が欲しいが年下の夫とのセックスレスに悩む結子。 職場のストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士の春花。 容姿端麗で優しい夫と娘に恵まれ一見すると円満な家庭を築いているように見える柚季。 どこにも持って行き場がなくもがき苦しむ女性達の表と裏の顔がリアルに描かれていて胸が苦しくなります。 共感出来る面も出来ない面もあるけれど「助けて」の一言が言えない女性達の苦しみは痛いくらい刺さって来ました。 イヤミスの様でもありながら心が揺さぶられる良い作品でした。 | ||||
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湊かなえのようなイヤミスかと思って読んでいたら最後はわりと平和に終わってよかったです。 主人公たちがそれぞれの立場でステレオタイプすぎてちょっとなあと思わないでもありませんが逆にいえばわかりやすくてよかったのかもしれません。 | ||||
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第52回メフィスト賞受賞作。 ブログの賞賛のために、虚偽の「幸せな育児生活」を書く事が止められない千夏子は、我が子は間違って自分のお腹に生まれてきたという違和感を抱き続け、 5歳下の夫と互いに仕事と家庭を両立させている結子は、夫がキスも腕組みも拒否する事に壊れ続け、 職場の保育園のストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士の春花も歪みを抱え、 優しい夫と娘に恵まれ円満な家庭を築いているように見える柚季は過去に怯えていた。 子供に対して、それぞれが複雑な想いを抱える4人の視点で展開する心理サスペンス。 もつれ、ねじれる感情の果てに待ち受ける衝撃とは?! 以上、そんな内容です。 まずは子供に対して、夫婦の想いがそれぞれ異なるままに産んでしまったり、夫婦生活や喧嘩を続けるという事は、とても過酷だったり悲惨だったりするんだなと、つくづく痛感させられます……。 皆が痛みを抱え破滅へと近付く様は、戦慄のサスペンスとして震えさせられました……。 でもその上で、皆が再生へ向かえた終盤は見事な光に満ちていて素晴らしく、 子供に対して様々悩んでいる読者に対しても、新たな気付きや道や解決等を提示出来ていて、見事な作品でした! 現実的且つ身近な問題や悩みを真正面から赤裸々に描き、その上で明日の未来へと昇華させた今作品は、子供に関して様々思う時にオススメの名作です(^-^*)/ ちなみに千夏子の嘘は途中で気付いて当たっていて嬉しかったです(^^) | ||||
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メフィスト賞受賞作=ミステリーの先入観で読むと、肩透かしにあいます。物語の導入部分はサスペンスの雰囲気が出てますし、4人の女性の視点や心情で構成される構図は、最後は一本の線に繋がっていくという期待感があります。確かにその流れはあり、ラスト近くはハラハラしたり、意外な展開とも言えなくもありませんが、ミステリーというよりも妻、そして母親としての葛藤のドラマという印象です。 育児、結婚そして夫婦生活等の悩みを抱える女性の心理や感情の表現は巧みで、共感を得る方もいらっしゃると思います。一方、女性たちを囲む夫や親族などは薄気味悪くうすら寒いです。問題の原因は、誤解やコミュニケーション不足、思い込み等であったりしますが、簡単なようでいてその解決や改善が、如何に難しいかも教えてくれる気がします。 | ||||
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ここ最近読んだ中で一番です。サスペンスとあり、どんでん返しのない結末にご不満な方もいらっしゃるようですが、そこもまたリアリティがあり私は何の違和感も感じませんでした。 もちろん人によるのでしょうが、自分に至ってはどの女性にも共感しました。保育園で担任に疎まれて迎えに行くだけで吐きそうになったり、子供が男でさえなかったらと思ったり、母親として育児を否定されたり非難されて、自分はそんなにもダメな母親なのか?!と自問自答したり、他の人は全て持っていてこの上なく幸せそうに見えたり・・・ そして、発信、発散の場でもあり、知らね間に危険に巻き込まれるSNSについても我がことのように読みました。 育児に悩む母親、夫婦関係で悩む妻、有職の女性、専業主婦の女性それぞれに読んで欲しい。 | ||||
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リーダビリティが高い。それに尽きると思う。 読みだしてすぐに、作品の世界観に引き込まれた。 人間の負の描写が非常に巧みでリアリティがある。心理描写が秀逸で、感情移入の難しいキャラなのはずなのに、感情移入させられてしまうのだ。 私が一番凄いと思った部分は、一人目の主人公がママ友と子供を連れてプールにいった所だ。母親たちは遠くで子供たちを見ているのだが、そこにたまたま居合わせた女性に、ママ友を取られてしまう。このシーンは非常にリアリティがあり面白かった。 惜しいのは、ラストだ。下手にハッピーエンドにせずに、真梨幸子や沼田まほかるのようなイヤミス路線にしたほうが面白かったように思う。 | ||||
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昨日購入し、一晩で一気読みです。この4、5年の間にデビューされた作家さんの本は5、6冊読んでますが、その中のベストです。 文体は説明文が少なく、心理描写中心にセリフとでストーリーを進めます。これが実にうまい具合に感情移入させるのです。 登場人物のキャラクターも立っており、行動にも違和感はありません。 ストーリーもとってつけたようなところが無く、この辺りが高評価の理由です。 ネタバレになるので書けませんが、主人公の一人は自分の子供を嫌っています。その理由が後半に分かり、ホロっとさせられます。この辺りは、もし浅田次郎先生の筆なら号泣必至なのですが、十分にうまい描写です。 メフィスト賞にどうして応募されたのか、それが謎ですが、新しいタイプのメフィスト賞作家さんで、自作が楽しみです。 | ||||
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