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コンビニ人間



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【この小説が収録されている参考書籍】
コンビニ人間

コンビニ人間の評価: 3.99/5点 レビュー 1009件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全749件 141~160 8/38ページ
No.609:
(4pt)

救いはあったのか、無かったのか。

中々言語化できない、誰もが人生で多かれ少なかれ肌感で感じてきた人間達の、自分を「正しい側」に置きつつ、人を貶めエンターテインメント化して人生の暇つぶしをしたり、それで仲間意識を確認するような小狡さ、気持ちの悪さを主人公のニュートラル(すぎる)目線で上手く描けています。

特に後半のコンビニ店員仲間からの「楽しい異物」へ対するリアルで生ぬるい対応には、どのキャラクターの立場からも自分自身思うところがあり、胸が苦しくなりました。

村社会からどんなに疎外されようと、ラスト以降の主人公のこれからの人生が、せめて幸せである事を祈ってしまいます。

主人公は最後救われたのか、救われなかったのか、人によって感想が変わりそうな面白い1冊でした。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.608:
(5pt)

反出生主義の方は是非!!

私もマイノリティとして生きてきた、主人公と歳の近いホモ・サピエンスのメスです。
私は主人公ほどは「普通ではない」訳ではないので、キーマンの白羽さんのような「この世の煩わしさから逃れたい」考えのもと、結婚したDINKsです。やや、反出生主義の考えもあります。まさに、白羽の義妹の考え方に同意でした。
この本を夫に読まれたらまずいなぁ……と苦笑いしてしまったほど、的を得てます。
主人公のような「コンビニ人間」ならぬ「◯◯人間」は、意外と世の中に上手く溶け込んでいるかもしれません。
反出生主義だったり、LGBTQ当事者、障がいのある人、希死念慮のある人など、全てのマイノリティにお勧めします!
サクサクと読め、読後感もスッキリ!!
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.607:
(5pt)

audible版で聴くのもオススメ

audibleで聴きました。読み手はあのお笑い芸人の大久保佳代子さんです。聴きやすいです。
文字で読むのもよいですが、audibleだと掃除をしながらでも読書ができるのでオススメです。

どなたかもレビューで書かれていましたが、余裕のない方やHSPの方は読まない方がよいかもしれません。自分のことを言われているように思えて苦しくなってしまう可能性があります。

作品を聴いていて、幼い頃に母から「頼むから他の子と同じように普通になって!涙」と言われたのを思い出しました。幼いながらに「フツウにならないとお母さんが悲しむんだ。フツウにならなきゃ」と自分を責めた日々を思い出しました。
現在は普通も板につき、母の望む通り普通の人間になれたと自負しています。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.606:
(5pt)

主人公の客観的な捉え方にハッとさせられる

白羽はわかりやすい拗らせ方をしたある意味今時の男性。例えばtwitterをやらせると炎上芸で燃えるだろう。
Twitter上でその言説を読むと感情的に嫌な気分になるが、主人公のフィルターを通せば、不思議と嫌な気分にならない。そういう考え方もあるんだなーとナチュラルにすっと落とし込まれる。
主人公の捉え方には感情がない。事実を客観的に淡々と述べていく。それがよい。

「文学」のような情緒的な美しい比喩や表現などはない。そういう表現はこの主人公には似合わない。
コンビニの商品のように絶えず循環し続けていることを表現されていたが、
機械的でもあり、生物の細胞分裂でもあるような表現がとてもしっくりきた。
文体も賛美両論分かれると思うが、個人的には読みやすかった。

コンビニの同僚も、地元の友達も、妹も、白羽も、みんな「普通」の人間で、
「普通」じゃない人間に出会っていたら、もっと違う人生にもなっていたんじゃないかと思う。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.605:
(5pt)

ムラの掟

ちょうど新興宗教が話題に上がっていたので関連して考えてしまった。
主人公の行動を周りの人達は理解できず、自分たちが理解できる意味を勝手に当てはめる。
それはあたかもあらゆる事象を神や信心など宗教的意味に帰結させる信徒のようである。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.604:
(5pt)

実は結構共感できる「異様」な主人公

社会の同調圧力を巧みに表現するにとどまらず、むしろその中で多かれ少なかれ生きづらさを感じている私たち一人一人の摩耗した感覚をはっきりと照らし出している作品の様な気がします。斬新かつ素晴らしい!
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.603:
(5pt)

最高のエンディング

村田沙耶香さんの本を初めて読みました。
あまりの衝撃に「地球人間」「消滅世界」も続けて読みましたが、個人的にはこれが一番でした。
何よりエンディングが良い。
お仕着せの幸せより、自分自身が最も納得いく生き方に気付いて歩み出す。
仕事にこんなに全身全霊をつぎ込めるなんて、羨ましいです。
それと、そういう物語としての面白さもさることながら、もう一つ重要な要素があります。
これは作者の上記2冊の小説の根底にも流れているもの。それは、現代社会の持つ「普通であることへの見えない圧力」とか「理解できない物への嫌悪」的なものです。
私個人的には物語の本筋以上に共感する点が多く、自身の中でくすぶっている感情、タブーとされがちな疑問を、主人公の目から見た極々ありふれた日常を通して見事に言語化してくれたのが痛快でした。
私は仕事に対する真面目さは主人公とは全く逆の不真面目人間で「すげーな」としか感じませんでしたが、こっちの方は「そうそう!」とずっと同意しっぱなしでした。
思ったんですけど、こういった新しい個人主義って今の若い人の方が共感できる点が多いような気がしますがどうでしょうか。(私は全く若くありませんが…)
そういう意味で、ドラマや映画よりアニメ化した方が面白いんじゃないかと思います。
もうちょっと明るくアップテンポにして、主人公の、ちょっとぎょっとするような行動も笑いに変えられるようなポップなノリで。
ついでに番組の終わりには「白川教授の縄文コソコソ噂話」みたいなコーナーもいいかもしれない(笑)
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.602:
(5pt)

コンビニの中の異物

少数派に対して無意識の中で境界線を引いてしまう不可抗力な残酷さが、”コンビニ”という普通の象徴のような身近な存在が、登場人物の異物感を引き立てる。
普通を追い求めても普通になることはできない無常さを感じながらも、自分だって安全圏から見てしまうことがないと言えるだろうか。
好き嫌いが分かれる本だと思う。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.601:
(5pt)

これ名作や・・・

最近読み直したけど、これ名作だよなぁ。。
現代版 カフカ「変身」って感じ。
36歳、処女、独身、コンビニアルバイト。
同じく36歳(だっけ?)、童貞、非モテの無職男性。
これらが正常でないとされる村社会。
だがしかし、時代はますますこういう人達を生み出してゆく方向へ進み続けている。
今まで一般的とされてきた「正常」のハードルが相対的に上がり続けてゆく中、改めて社会的に正常/異常とは何かを考える一つの材料になる小説。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.600:
(4pt)

コンビニバイトは別に普通

まず、精神的に余裕ない方やHSPの方は体調の良い時に読むのをお勧めしたい。
夜寝る前に読むのも適さないと思う。
この本のテーマの1つとして、『普通に生きるとは何か』があると思う。
主人公が『普通』ではないとされる理由が18年間コンビニバイトをしているから普通じゃないと言われがちだが、そうだろうか。
読了後に凄く不気味でしんどい気持ちになった。それは主人公がコンビニバイトを続けているからという理由では無く、その人格や言動にぞっとさせられるからだと思う。
高校生の頃から35歳の現在になるまでアルバイトをしている知人がいるが、『普通』の人間だと感じる。確かに一般的では無いが、アルバイトしかしてない人は大して珍しくない。
怖いのは主人公の人間的な葛藤がないところ。子供の頃の言動、妹の子供を黙らせる方法、食べ物を「餌」と呼ぶ所…。
最後には白羽がやや普通の人に思える不思議。
生活が変わってゆくアラサー、アラフォーあるあるなマウントの居辛さには共感できるのに…。
そして、妙に安心している自分もいたりして、人間の在るべき姿について考えさせられた。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.599:
(5pt)

普通ってなんだろう

多様性多様性と言いながら、実際には平均的であることが望ましいとされる社会

本人が幸福と感じているかどうかより、他人から幸福に見えているかどうかを重視する社会

その様な社会でマイノリティとして生きる人間の物語

何かと境界線を引きたがる人類の愚かさを、コンビニという身近なテーマで描いている快作
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.598:
(5pt)

著者が

この面白さは映画やアニメでは絶対に創れないだろうな、と思った。
カフカの『変身』とかより、よっぽど文学っぽくて、それでいて現代の日本人には読みやすい。

そして、こんなに奇妙で面白い物語を整然と構築できる著者が気持ち悪いです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.597:
(5pt)

サクッと読める偏った日常の世界

書店をぶらつくも特に読みたい本が無く暇つぶしにちょうどいいと思い購入。
コンビニバイトのリアルであろう描写は面白く読むことができました。
独特の世界観を持つ主人公が普通の人間に擬態するためのスキルを教えてくれます。
なんとなくの日常が少しだけ面白くなる作品でもあります。
表紙の箱から飛び出ているパズルを解き明かすために二週目を読んでみたいと思います。

※男性や女性に対する決めつけや過激な発言があります。その手の言葉に怒りを覚える方は注意したほうが良いです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.596:
(5pt)

今の時代にあう。

今の時代に会う小説だと思います。

非常に面白いです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.595:
(5pt)

面白い

小説は苦手なのですが、まだ4ページしかみれてないのですが、面白いので見るのが楽しみです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.594:
(5pt)

最高♡

作者の魅力にうなされそうなくらい衝撃と
見えてくる街を見る角度の素晴らしさを感じ。
日常生活を作者目線で楽しみたくなりました。
人生enjoy♡
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.593:
(5pt)

世の中の生きづらさ

何でもかんでも自分の普通を押しつけて、それが真っ当な生き方なんだと言われそのように生きるように、それが普通だと思って他は消去してきたと思うようになり、普通という被り物を被ってきた主人公は相当な生きづらさだったと思う。
私はそのように感じたことは多少あるが、民主主義である日本でかつ多様な生き方が認められてつつある日本でこういったことは少なくなってきているようには思う。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.592:
(4pt)

社会の歯車

私はいろいろな解釈が取れる本だと思う

人間ではなく社会の歯車の一員として生きる
ではその人間とは何か
この本で考えさせられた

人間って何なんだろうか
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.591:
(4pt)

読む毒ともいえる、読後感最悪のディストピア小説

ひどい読後感のディストピア小説だった。読んだ後の気持ち悪さから、気の弱い人間なら寝込むレベル。心身ともに健康ではないと、あるいはそうとう鈍感でないと、平静に読むことが出来ない。読む毒といっても過言はない。これだけ感情を揺さぶられる作品は、間違いなく非凡である。

内容はというと、
古倉恵子という発達障害の女が主人公。観察眼は鋭いものの、コンビニバイトに明け暮れる美人でもない独身女である。人間としては難があるが、コンビニ店員としては模範を絵にかいた働きぶりだ。古倉は自分に欠損した人間性を補うため、同僚の真似をする。表情、ファッション、言葉遣いなどである。とはいえ、三十代も半ばをすぎた古倉にとっては、表面上の模倣だけでは、周囲の人間から違和感を持たれるようになった。

そんな古倉に転機が訪れた。コンビニに白羽というバイト男性が採用され、勤務態度の悪さからクビになった。行き場をなくした白羽を古倉は飼育することになる。男性と同棲している存在として、友人や家族に属性を認識(いわゆるラベリング)され、〝理解可能な″安全な社会の一員としてふるまうことができるようになった。

とはいえ、白羽という駄目バイトと番になったと認識したコンビニ側は、古倉をいじめる。半ば排斥されるように辞職した古倉は、白羽の言うままに正社員になるべく就活するが、途中立ち寄ったコンビニで自らの使命に気づいて、コンビニ人間としての人生を再び歩き続けるのだった。

この小説の特徴は描写らしい。思いもよらない視点や感性で、見たものや臭い、触感を訴えかけてくる。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.590:
(4pt)

人の固定観念を覆す作品

前に何かのテレビ番組で紹介されていて、タイトルが独特なのが気になっていたのでようやく読んでみました。
病気的?合理的?な思考をする主人公の考え方が、現代の「結婚して子供を持つこと」に異論を唱えているようで面白い。最後の、主人公と義妹との遺伝子のやりとりに思わず爆笑してしまった。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185

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