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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 81~100 5/38ページ
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社会に蔓延する「普通」であることへの同調圧力に向き合う主人公を通して、自分が求めている「普通」について考えさせられる良書 | ||||
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"群れ"に属するのが苦手で、人からはよく変わり者と言われます…と聞いて、思い当たる節がある方は興味深い作品なのではないでしょうか?多様性を求めるが、受け入れる土壌が整っておらず、結局のところ一般的な人生設計から外れると迫害される。そんな苦しみを感じている方はこの作品を楽しめるかもしれません。しかし、少数派ではない方は理解に苦しむ場面が多いのではないでしょうか。 | ||||
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所謂「普通」の人が息をするように自然に習得し受け入れていく社会の暗黙ルールや価値観を、感覚的に理解出来ず苦しむ主人公。周囲の多数派に迎合し努力してそれに馴染むキャラクターを演じつつも、結局は正体のない「普通」の亡霊に翻弄される。読んでるちになんとなく「人間失格」を思い出した。この主人公は最後に自分なりの価値観に確信を持てて良かった…のかな。 | ||||
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コンビニ店員の生態をリアルかつユーモラスに描いていますね。 前半は、リアルでシリアスな感じだったけど、 後半は、減らず口ばかり叩くダメ男の白羽さんが登場してから、ちょっとおふざけが過剰になったような。 縄文時代云々の御託は、ユーチューバーのひろゆきさんあたりがいかにも言いそうな感じでおかしかったです。 まじめな古倉さんとダメ男の白羽さんとの化学反応は、もっと古倉さんに心の変化をもたらしてほしかったです。 コンビニのマニュアルやら他の店員の言動やらのコピペばかりしていると、 自分がなくなっちゃうでしょう。自分本来の感じ方を見失ってしまいます。 それでは、人間らしさのない中身スッカスカ人間に堕してしまいます。 白羽さんとの同居で、その辺の心境が変化する姿を個人的には描いてほしかった… 古倉さんが最初から最後までアップデートされていくAIロボットみたいだったのがちょっと残念でした。 作者は意図的にそうしたかったかもしれませんが… | ||||
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テンポの良いストーリー展開で、一気に読めました。アイロニカルな雰囲気がとても良かったです。個性的な作品で、好みは分かれてしまいそうだなと感じました。僕はとても楽しめた! | ||||
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読み手によっていろいろな解釈があると思うが、後半は喜びなのか悲しみなのかよくわからない感情に満たされた。感情を揺さぶられました。 | ||||
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ラストが秀逸だと思った。古典(や駄作)も含めここ4ヶ月程度で50冊程読んだが、エンディングはベスト3に入ると思う。 最初の1/3を読み終わったあたりで一旦飽きて中断したが、戻って最後まで読んで良かった。 「人間として与えられるアイデンティティ」に縛られず、コンビニ店員であることに生きがいを見出す主人公に狂気を感じる人は多いのかもしれないが、私には彼女が輝いているように見えた。 私も彼女のように強くなりたいと思った。でも彼女は自分の強さを自覚していないところがまた魅力なのだろう。 中村文則氏の解説も良かった。ベビーエンドは私も漠然と芸がないなと思っていたので、その理由を言語化してもらえてスッキリした。 | ||||
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乾いた人間関係とルーティン化された働く環境が 一見薄っぺらに見えても、主人公には大事な1日の歯車であり生活の中心である。 いろんな生活のスタイルがあっていい。 結婚も、社員としての就職も本人が望まなければ なくても良いもの。時代が変わってきているとはいえ、まだまだたとえ同性、同年代同士であっても人からの干渉から逃れられない。 人と違う生き方を選ぶこと。 人と違う感覚や個性。 もっともっとそれらを広い間口で受け入れられる社会ならば、人の孤独感も薄まる気がする。 同時に社員として働いて税金を納めることや、自分の老後を年金のみでなく自分でも多少貯金なりで支えられる仕組み、結婚して家族になって子供を持つ。それらも国の将来としてはほんとうに大事。 若い時は人に迷惑をかけていなければ好きにしていいけど、その皺寄せはどこかでくるかもしれない。少子化している日本の問題と兼ね合わせて色々考えさせられた一冊。 | ||||
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自分らしさがわからないとはいうけど、コンビニの声が聞こえるのは、古倉さんの才能。 まさにそれが自分らしさなんだし、その才能を活かせそうな終わり方には好感が持てる。 読んでよかった。 古倉さんの生きにくさは僕もよく分かる。 | ||||
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美しくないけど美しいものに値する美しさと価値があるでしょ!?はぁ?そうなんですか??と何やら妙に色々と考え込まさせられる小説だった。ただ、ラストは現代社会において評価の低い立場にある人間の悲哀がにじみでていて私にとっては感動のラストで少し泣きました。文庫本160ページ位でしたが、50ペ一ジはできても160ページは容易ではない、その文章力・想像力が芥川賞なんだと思いました | ||||
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序盤は主人公の感性や考え方を淡々と描かれていたけれど、終盤にかけて胸が苦しくなる感覚になった。 自分自身、30代後半で正社員ながら結婚はしていないのもあり、何となく周りの主人公に対する心情が、本の中で描かれていた様な事に近いのも感じた。 又、今まで淡々と世間の為にコンビニ店員という役割をしていた主人公がコンビニを辞め、 “生きがい“を失ったが、再びコンビニ店員になると決意した時から、世間では無く、ちゃんと自分の為に生きる!様な力強いエネルギーを感じた終盤であった | ||||
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労働商品となることが女性の社会進出と同一視され、個人の集団的属性(ジェンダー・民族性)などが否定される世の中になって久しいですが、伝統や宗教がすたれた代わりに資本主義の論理が、経済のみならず、人間の生き方や行動、振舞まで規定するようになりました。 主人公の女性はまさにこの象徴で「普通」の生活ができない代わりに、コンビニエンスストアの労働商品として生きることが彼女の安定につながっています。 読者の我々も少なからずこのような現象を自身のうちに見いだせるのではないでしょうか。そしてだからこそこの本が評価されているのだと思います。 | ||||
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面白い。 | ||||
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まず、この作品は明示していないが「人との差異」が軸となっている。 芥川賞の中でも個人的にはど傑作だと思っているし、いい意味でも芥川賞っぽくない。それくらい動きのある作品。ある意味、っぽくないからこそ選ばれた。そういう意味で芥川賞も粋だなあとは思う 登場人物を見て、ややもすれば発達障害なんかを疑う人もいるだろう(実際、その視点で見た時に別の景色で見える作品でも有り、その視点からでも別の意味で素晴らしさを感じられるような気はするが) その中で、周囲の人が「普遍」というものを押し付けてくる。でも私はその普遍にちっとも魅力を感じていない。なんなら周囲の普遍や普通がわからない。 これって、身近に結構ある話だと思う。その人の「好き」なものを、周囲というフィルターで退けてしまうっていう事。自分とは違う他者を理解できないものとして排除してしまう事。自分がいつ他者として退けられてしまうか、という不安に襲われるという事。 でも、この作品の主人公は、自分のやりたいものを見つけた。これってとんでもなく素晴らしいことだろう。 ※まあそもそも周囲は困る、自分がその家族だから色々言われて困るっていうのも、家族<周囲とするから起きるわけで、別に迷惑かけずに仕事をしてるだけなんだからほっといてやれよ、っていう話ではあるが… なんにせよ、自分ごとになった時に、こういう場合はうまくいかないケースが多い。これをうまく表現している。 それよりも何よりも、ラストのやりたいことを見つけて吸い寄せられていく所の表現は素晴らしい。吹き出してしまうし、読ませる力満載。 | ||||
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主人公は30後半で18年間ずっとコンビニのアルバイトでしかもサイコパスで合理的にしか物事を考えられないという世間から見たら「普通ではない」人。 そんな主人公が「コンビニ店員」というマニュアルの中で型からはみ出ないように「普通」を装って生きているがやはりどこかで綻びが生まれる。 その中で自分という人間はいったい何なのかを考え、見つけると言った内容だが、やはり著書にもあるとおり異端者は排除される運命にあると思う。 だからこれだけ多種多様な現代社会でもそのカテゴリーの中ではその色に染まらなければ居場所なんであるようで無いことがよく分かる。 | ||||
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コンビニはきちんとした物しか置かれない、従えない人間は排除される、それは人間も同じと言う前提。 女子あるあるの、「誰でもいいから結婚したい、親を安心させたい」という考えから、変な男と同棲し、崩れていく物語り。 この主人公は、立派にコンビニで働いていました。 ただ、それでは家族にも友達にも心配され、将来が不安定なのは、コンビニ店員がわるいのでなく、日本の労働社会に問題があると思います。 早くコンビニ店長や、パートさんの処遇がよくなってほしいと思いました。 | ||||
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「主人公以外の登場人物が全員気持ち悪い」 と、私は思いました。本当に反吐が出るかのような読書体験でした。 しかし、最後まで読んでしまった。なぜかと言えば、「この先にアッと驚くような展開があるのではないか?」と思わせてくれる不思議な魅力が、この小説にはあったからです。 そして最後まで読んだ感想ですが、娯楽としての面白さは皆無でした。 それどころか先述の通り、「気持ちわりいなコイツら」と、終始イライラしながらこの本を読んでいました。ではなぜ☆4なのか? それは、解釈するのが楽しい本だからです。 この本は何百何千通りの解釈ができます。まさに十人十色の解釈があります。 ”主人公以外”が全員気持ち悪いと思った私ですが、中には”主人公”だけに気持ち悪さを感じて、それ以外の登場人物は正常に見えるという方も居ると思います。 そしてこの登場人物たちを通して、作者は”社会通念”に対して疑問を投げかけています。 「皆さんこれってどうなんでしょうかね?」と。 そして、その疑問に対する個々人の答えを持ち寄って、議論するのがこの本で一番楽しい時間なのだと思います。色々な切り取り方があり、様々なテーマで議論ができると思います。 ぜひ、ご友人や知人と議論を楽しんでみてください。 | ||||
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コンビニ店員という形で自分を形成していく主人公に自分自身共感するところもありました! ラストはとてもいい終わり方だったと思います。 | ||||
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私は恋愛も結婚もしてますが、主人公に共感してしまいました。確かに学校や職場の友人でも夫婦でも人間って似てきます。そして「肩書き」があった方が生きやすい世の中であるのは何故か?とか考えさせられました。人って他人を見てわかりやすい肩書きがあった方が自分が安心するからなんでしょうね。ズカズカと他人の生活に興味を持つ人いますからね。そんな人が本当に多い。私は他人の生活にあまり興味がないし入り込まれたくもない。主人公と似てる所がありました。他人を自分のわかりやすい存在にしたい。それじゃないと世の中から排除されるという恐怖。この主人公に私は群れない孤独をを怖がらないカッコ良さも感じてしまいました。ただ、バイトではなくコンビニの本社にでも就職できるんじゃないか?と思いましたが。こんな人が面接に行って受かるような世の中になってほしいですね。 | ||||
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この小説のテーマは発達障害、それもASD (自閉症スペクトラム障害、昔でいうアスペルガー症候群)だと思う。他者に対する共感力の欠落と、日常生活におけるこだわりの強さ、発達障害グレーゾーンの私には、とても面白い小説でした。 | ||||
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