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コンビニ人間



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【この小説が収録されている参考書籍】
コンビニ人間

コンビニ人間の評価: 3.99/5点 レビュー 1009件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全749件 221~240 12/38ページ
No.529:
(4pt)

社会不適合女の物語

(ネタバレ注意)
1.5回読んだ。端数が付いているのは、1回目は途中でやめたからである。白羽を引き込んだあたりで、当然男女の関係になることを期待したが、ならない。それ以前に白羽に全く魅力がないどころか、嫌悪を催すような男であったから、嫌になって投げ出した。
その後、この小説の世間の評価が高いのを知ったのと、さらに最近どこかで著者のインタビュー記事かなにかを読んで、彼女が「クレイジー沙耶香」と仲間内で呼ばれているのを知って、作品中のエピソードの幾つかが彼女の実体験ではないかという気がしてきて、急に読む気が起きてきたのである。

 社会不適合の主人公と、これまた同じく社会不適合の男と、それに対する周囲の反応と、その社会不適合が見かけ上一部解消されたときの周囲の反応を描いた本である。
主人公は子供の頃から、社会に適合させようとする家族や周囲の凄まじい圧力にさらされ、それらの期待に応えるためや、無用な摩擦を避けるためもあって、彼女は他人を真似ることを学ぶ。それは単に行動を真似るだけではなく、服装や靴に持ち物、そして喋り方までに及ぶのである。

 そんな主人公が唯一適合できたのは、自身が店員として働くコンビニであった。コンビニの店内にあっては(そして外でも)、彼女にとって音が重要な意味を持つ。客の立てるわずかな音によって彼女はレジに立つべきタイミングを瞬時に判断し、ときには客の買おうとしているものさえも推測できる。「○○は如何ですか」と自身でも元気よく客に声をかけ、そしてまた、他の店員の「いらっしゃいませ」の声に意欲を掻き立てられ、ようやく世間の歯車のひとつになれたことに安堵するのである。

 しかし、30を超えてなお独身の彼女に対する世間の圧力は凄まじく、言い訳することに疲れきった彼女は、ついに好きでもない白羽と言う男を自分の住まいに引き入れることになる。だが、世間には同棲と見えても単に同居していると言うだけで、男女の関係になる事は全くない。しかし、表面しか見ていない世間は彼女が結婚に向かって大きく踏み出したとして驚喜する。そして、なぜか彼女は長年勤めたコンビニをあっさりとやめてしまう。それとともに、彼女が社会の歯車の1つであり続けることが出来たことの原動力とも言うべきコンビニの音は耳の中で鳴ることをやめ、昼夜逆転の生活に落ちこむ。一方ヒモとして生きることに意欲満々な白羽は、彼女を新しい職探しに向かわせようとするが、偶然入ったコンビニで彼女はあの懐かしい音に遭遇して我を取り戻し、白羽と決別して再びコンビニ人間として生きようと決意するのである。

 一口に社会不適合といっても、主人公と白羽とでは大きく異なる。彼女は勤勉であり、彼は怠惰である。彼女は他人の真似をしてでも社会の歯車のひとつになろうとするが、彼はそんなことはしない。たとえ、世間の圧力をかわす為だけであってもである。他にも色々ある。

 ところで、教室でのニ、三のエピソードを除いて、それほど異常とも思えない主人公だが、ひとつとても恐ろしいことがさりげなく書いてある。
妹が泣き始めた赤ん坊をあやして静かにさせようとしているのを見て、
「テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでよいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。」という下りである。彼女の社会不適合の度合いは、私などが思っているよりはるかに大きいことを示唆しているのだろうか。

 他の人の書評を読むと、きっと気後れして投稿出来なくなると思ったので、一切読まなかった。従って、思い違いやトンチンカンなところがあるかもしれない。乞御容赦。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.528:
(5pt)

コンビニ人間

読みやすく笑えた
映画化して欲しい
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.527:
(5pt)

自分の価値観・考え方が変わった

普通とは何なのか、当たり前・一般的とは何なのかを初めて考えさせられました。近年では多様な考え方が生まれ、いろいろな性格・個性の方が認められつつある社会ということもあり、すごく考えさせられました。本自体もそんなに長くないので、ぜひ読んでみてください!
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.526:
(4pt)

社会不適合者におすすめの一冊

コンビニ店員としてシステマティックにしか生きられない人間の話です。
なんで社員にならないの?
なんで結婚しないの?
そんな社会からの同調圧力に疑問を感じる人におすすめです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.525:
(4pt)

人はいつ社会通念を理解し始めるのか考えてしまいます

大学卒業後18年間コンビニのアルバイ店員を生業としている恵子の物語。
恵子は所謂、社会通念、社会共通の価値観を一切自発的に感じることができません。
社会を拒絶している訳ではありませんが、執着していないのです。
周囲の環境との関係に全く執着を持たない人間の思考回路を興味深く読みました。
周囲はそんな恵子を型にはめようとあれこれ言ったり、蔑んだりします。
恵子は周囲の目に最低限の演技で対抗します。それでも変なんですけどね…
だけどなんだか恵子は幸せそうだな、と感じてしまうのが不思議です。
これまで読んだ中で最も好きな芥川賞受賞作です。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.524:
(4pt)

共感をテーマに読んではいけない

日本社会における普通とはなんでしょう。
大多数がしていることで一般的と称されるものは
学校(国)やメディアが創作(ある種の洗脳に近い)した何かが基準であって
TVやネットがない昔の時代においてはそれは決して普通とは言えない。

主人公は30代半ばでコンビニバイトで生計を立てる女性。
幼少時代から死んだ動物に対してかわいそうという感情よりも
死んだ動物は食事として捉えていた今の時代で言うアスペルガーのような人物。

そして彼女の妹は姉に普通に戻ってよ、と都度言うように
妹は30超えて正社員でなく、彼氏ができたこともなく、当然結婚せず子供もいない姉は
普通ではないのだと言う。

周囲の普通に合わせることができなかった主人公はコンビニで働くことで
社会に貢献し周囲からは普通の人物であると思われることに安心していた。

この物語の結末に納得できない方は主人公の妹の普通という生活に当てはめたい方。
その普通と言われる何かに当てはめることを良しとしない人物も社会にはいるという
マイノリティーな方々にもエールを与える作品だと思いました。

洋画ですが「チョコレートドーナツ」などを名作と感じる方は読める作品かなと。
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4163906185
No.523:
(4pt)

現代人向け

正直、読後感は良くないですが読みやすいです。
忙しい社会人でも読み終わるのに時間はかかりませんのでオススメです。
気になったら手に取ってみては。
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4163906185
No.522:
(5pt)

胸糞悪い物語って、こんなにも夢中になってしまうのか・・・

初めてでした。
小説の類を1日、いや半日かからず読み切ったのは・・・

それほど読む手が止まりませんでした。読んでいて気分がいいものではありませんでした。
それでも、「人間社会を生きる上で感じる喜び、苦痛」に対して無関心な主人子の結末が早く知りたくて無我夢中で読破してしまった。

結末も僕の視点からはハッピーエンドとは到底思えませんでしたが、見る人によっては意見は変わると解説をみて理解しました。

ちょっと気分が沈んでしまったけれど、読んでおいて、知っておいて良かったとは思いました。
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No.521:
(5pt)

主人公の対応が好き

面白かった。主人公が何を言われても苛立たず、客観的で冷静な対応をしているところが良かった。自分にとってはそれがいわゆる障害の結果かどうかは大きな問題ではなかった。こういう対応や思考が出来る人になりたいと思った。白羽という人は「普通の一般的な人」を苛立たせる発言をする役割のキャラ。誰でも誰かに日常的に感じる感情、出来れば抱きたくない感情、そこへの対応、思考こそをこの作者は書きたかったんじゃないかなぁと思った。
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No.520:
(5pt)

物語を通してだけ伝えられるなにかがある!

上手い!文学とはかくあるべしと思いました。物語を通してだけ伝えられるなにかがある!
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No.519:
(5pt)

当たり前とは?を問われる

世間に馴染もうとする主人公の気持ちは極端だが、誰しも共感が出来ると思う。
だからこそ、主人公と周囲との間に差異が見えるにつれ、読者自身が無意識に当たり前として持ってしまっている価値観に気づかされる作品。
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No.518:
(5pt)

人と違うって悪いこと?

タイトルにひかれて購入。
人と違うって悪いこと?みんなの普通ってなに?
これらをキーワードに書かれた文庫でした。
コンビニに努める主人公の独特な世界観に引きこまれて、面白かったです。
結婚しなきゃダメ?
恋人がいなきゃダメ?
正社員じゃなきゃダメ?
一人で生きていけるのに、一人じゃダメ?
といった現代人につながる題材が◎
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No.517:
(4pt)

不思議な本です

面白いですか?と聞かれたら、答えるのが難しいです。面白い、面白くないではなく、読める本。読んでてハラハラドキドキするわけでもなく、凄く面白い訳ではないのですが、不思議とスラスラ読めて、あっという間に読み終わりました。
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No.516:
(4pt)

未体験ゾーン

声を出して笑える本などに、そうそう出逢えるものではない。
「コンビニ人間」をはじめて読んだ時に、あるくだりが猛烈に可笑しくて、堪らずに吹き出した。
そして、この作品のすごいところは、何回読んでも必ず笑ってしまうことだ。
わかってる、次になにが来るのかわかっているのに、それでもこらえ切らないおかしさが襲ってきて、本気で吹き出す、その威力が初見と変わらない。試しに何度読んでみても、やっぱりそうなのだ。
こんな経験したことない。
☆掲載された文藝春秋は、あまりにも危険なので、友人に渡してしまった。
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No.515:
(4pt)

どっちがわ?

自分は主人公側の生き方をしている部分があるので複雑な心境ではある。
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No.514:
(4pt)

体面ばかり気にする社会

普通でないというのは何が悪いのか。
なぜ普通の人生を送る人には普通でない人を罰する権利があるのか。
普通でない点を見つけ出し、減点方式で他人を採点する現代の日本社会を描いている。
均一化の象徴としてコンビニを取り上げている点が個人的にとても好きです。
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No.513:
(5pt)

短いので読書が苦手な方・お忙しい方にもおすすめです

タイトルが面白そうだったので学生時代に購入しました。私はコンビニヘビーユーザーなのですが、読後はコンビニに行くとこの小説の色々なシーンを思い出します。何度も読みたくなる作品です。
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No.512:
(5pt)

コンビニの『声』が聴こえる。裏山❤

天才作曲家は『空から音楽♫が降ってくる』と言う。
著名陶芸家は土と語り、何度も「こんなんじゃない!」ガシャパリーンだ。
鬼才画家は有り得ない絵を描くよ。
どいつもこいつも、ヤベェ奴は…何かが視えたり、聴こえたりするんだ。
自分の生き方の正しさを再認識した主人公の、なんと羨ましいこと。

ありきたりに社会に出て。突っ込んで。年とった。何か足らない人生。
俺にも『声』をくださいww
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No.511:
(5pt)

面白かったです

面白かったです
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No.510:
(4pt)

かっこよい!

主人公はアスペルガーの傾向がある、36歳の独身。 
コンビニでのバイト歴は18年。

いわゆる「変わり者」なので世間からは疎外されているが、自分自身で決めたルールのもとに
コンビニの店員として自活している姿はある意味で”かっこよい”と思いました。

誰に迷惑をかけているわけではない主人公を、どうして私たちが「あっちの人」と「こっちの人」
とジャッチ出来るのか。
普通と、普通ではない基準は何なのか・・・?

周りから理解されなくても、自分らしく生きるのが一番。
主人公は、「私は人間ではなくてコンビニ店員という動物」と言い切れるとこが
かっこいいなと思います。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185

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