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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 201~220 11/38ページ
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私たちは社会の中で「普通」であることを強要されていると思うのですが、「普通」もマニュアルであると、コンビニという舞台装置を使って表現している「普通」の著者が書いた本です。しかし僕は世の中の「普通」を履行するためのマニュアルを読んだことがありませんし、主人公の女性のように器用に「普通」を演じることもできないようです。「普通」には幅があると思っていますが、「普通」ではない人を受け入れられない世界が正しいのではなく、狭量なのだと思います。 | ||||
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まだ一度しか読んでいませんが、 死んでしまった生き物を弔うために、なぜ同じく生きている花を殺すのか? など、考えたこともなかったですが、確かにと思いました。新しい価値観に触れることが出来ると思います。 人間って複雑で難しいな、と改めて思いました。あっ、、人間だからそう言えるのかもしれませんね。 それはともかく、『生きづらさ』、にとても共感いたしました。 | ||||
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あちら側の人間がこっちにくるとみんな良いことでもわるいことでも、ずかずかと自分のテリトリーに踏み込んでくる。うわ。きもちわる!ってなる描写がありました。時の流れ、人の見方が上手く言葉で描かれていて素敵な本でした。 | ||||
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新しい切り口で、素晴らしい作品であった。 | ||||
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何だこりゃ、SF的発想で書かれた、近未来偽装身辺小説じゃないか。 舞台は現代っぽいけれど、AIを搭載したアンドロイドのようなヒロイン、登場人物の殆ど皆が繰り返し口にする“底辺(層)”、“(あいつ)終わってるね”という言葉、将来のこの国が不安に満ち満ち、小さな希望さえ持てず相互監視、執拗な格付けを日々続けながら生きるしかないというディストピア小説なの? 金氏徹平さんの表紙(『溶け出す都市、空白の森』より)も、如何にもそれ風だしね。 芥川賞の選評で会見した川上弘美さんなんかが、確かに好きそうなタイプの物語。 オーウェル作『1984』系統の政府による強力な国民管理システム程極端ではないものの、安土桃山時代から江戸時代に引き継がれた禁教・浪人取り締まりのための五人組、太平洋戦争下の隣組、延いては町内会の煩型(うるさがた)連中などと、どう歩調を合わせ如何に無難に過ごすせるかということを、ユーモアとも不気味さとも受け取れるスタイルの筆致で綴っている。 人手不足の折り、8人目の店長が苦し紛れに採用した白羽さんの相貌描写が、ポピュラー音楽に譬えれば、まるでザ・ストゥージズ登場時の元祖パンク・ロック風な過激さ。 およそ人間についての表現とは思えず、さらに、その容貌と風体を上回る性格の屈折加減の凄まじさ。 アラフォーのヒロイン古倉恵子と白羽さんのまさかの展開、「おおっ、ここからラヴコメ王道路線への急転直下、脳天逆落としかぁー!」と思いきや……攻めているなあ、村田沙耶香さん。 少数派LGBTQ問題、延いては犯罪を犯してしまうアウトローや異端をも含めるだけではなく、ここには社会とどうしても歩調を合わせられない普通の人々の先行きが視えない不安と癒し難い悲しみ、そして、その反動としてのめくるめく恍惚と正当なプライドが描かれているかもしれないと、褒め殺し(死語だよなあ……)しておこうっと。 | ||||
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小さな頃から変わっていると言われて育ち、大学生のときにコンビニでバイトしたことをきっかけに、ずっとバイトをし続ける主人公と通して、普通の人間とはなにかを問う短編小説。 いい年になって、正規職のつかない、恋人もいない、性体験がない、結婚しない、子供がいない。そんな状況だと、自分では何一つ不満がなくても、周囲は異物として弾きだそうとする。いつの間にか、誰が作ったともいえない、社会通念に型どられた人生を歩むことを望まれ、そこからはみ出した人は感じていなくても、周囲の人がその人と社会との軋轢を感じる。 普通の人間とはなにか?そんなテーマを扱った、現代人の悲哀を描く物語。 | ||||
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短編小説のように読める。 考えさせられるのではなく、ただのめり込むように読める。 そして、読み終わったあとに、周りの「普通」に振り回されている自分に気づく。 主人公は、「普通」の人間たちにとって生きにくい「普通」を飛び越えて、生きる。 無機質で機械的な主人公の振る舞いが、最後に爽やかに締め括られる。 「自分らしく生きる」 定型化された「自分らしさ」に縛られずに、生きる、その背中をそっと押してくれる一冊。 | ||||
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人(特に日本人)は周りに合わせたがることが多いと思います。それぞれに良い所と悪い所があって、互いに認め合い、助け合えれば良いと思います。既婚か未婚か、そんな事はどうでも良くて、その人のやりたい事があって、生きがいがあり、他人に迷惑をかけていないなら、好きなように生きる権利があると思いました。 自分の好きな事に誇りを持って、人と違っても自分の道を突き進めば良い。そんなメッセージがこの本には込められているように感じました。 生きにくさや違和感を持っている人に是非読んで欲しいです。 | ||||
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大人向けだと思われます。 睡眠8時間くらいとってから読み始めることをオススメします。 寝不足や仕事帰りの電車内などで読まないほうが楽しめました。 疲れている時に読むと、普通っていうのはゲスなゴシップに夢中になることなのか!?とか、 余計な怒りが湧いてしまって疲労感が増しました。 中学生の子が読書感想文に迷っていたので書店に連れていったところ、こちらを選びました。 理由は、薄い本だから、ということでした。 「読み終えたけど感想文は書けない、本は学校にある。」というので、私もキンドルで買って読んでみました。 芥川賞受賞作とポップが立っていたので安心していたのですが、 ちょっとこれは中学生には色々と(汗 巻末の解説に、芥川賞を受賞したので、世界各国の言葉で翻訳・出版されているとあり、 中高生向けでは無いですよって添えてほしいと思いました。 | ||||
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読み始めから普段は気にしてなかったコンビニの日常の描写から始まり一気に引き込まれた。当初は主人公をなんの変哲もない人間としてみてたが読み進めるうちに少し変わってる?と思い始め最後でまで気になり最後まで読んでしまった | ||||
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ページ数が非常に短く、活字が苦手な方にも読みやすいと思います 少数派であることが多い人に読んでもらいたいかもです 私はどちらかというと多数派の考えを持っている方なので読んでて、少し申し訳なさを感じました苦笑 【以後、ネタバレあり感想】 人は自分のことだけ気にしていればいいのに、何故かお節介となり、自分にとって当たり前のことを人に押しつけてしまう。 この風潮は、自分が子供の時に思い浮かべた将来像が「結婚」や「出産」であったこともあり、物心がついた時から既に作られてしまっているような気がする。 主人公はそんな風潮に抗い続け、一度は流されてしまったが、最終的に自分の委ねる道に入って行った。そんな姿に痺れた。 | ||||
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とても読みやすい文体で、難しい表現もないので高学年なら児童でも読めると思いました。 主人公の古倉さんは、大学1年生から18年間コンビニ一筋に生きてきた。他の生き方ができなかったから。 だか、コンビニの仕事ぶりはすでに職人の域に達していて、1時間前には出勤している、頭の中もコンビニで一杯だ。 素晴らしい生き方ではないか。SEXや恋愛をしていなくても、社員じゃなくても主人公は生きる意義を見つけて日々粛々とこなしている。 これで十分、人間万歳だと思った。 また、途中で声を出して笑ってしまった。あまりにも、古倉さんの言っていることが理解できずに、相手が泣き出したり、怒ったり忙しいからだ。コンビニを首になって転がり込んだ白羽さんの全て縄文時代、ムラに例えるのもおかしくて仕方なかった。 もし周りにいたら、私も変わってる人だなぁと思うかも知れないな。だけど、できるなら、自分の物差しで図ることはしないで尊重したい。 そして、私もどこかしら変わっているなぁと思われているんだろうな。みんな自分の物差しで図っているのだから。 この作者は天才だと思う。会話のどこにも作った感がないからだ。30ヶ国語に訳されているらしいが、どの国の人にも分かりやすく自分の周りに置き換えて読んでもらえるだろうと思った。 最後に、☆一つの人が思いのほか多くいて、好き嫌いがはっきり分かれるんだなと驚いている。 | ||||
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自分は障害があるためか、どちらかというと、「普通」の人たちよりも、「主人公」の方に自分の気持ちを重ねて読みました。 普通でない人の窮屈な日常をよくとられており、ある意味不器用で、真面目でコンビニ職人魂のある主人公のがんばりに、泣けてくる箇所がありました。 一気に読みました。面白かったです。 | ||||
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本の帯に『「普通」とは何か?を問う衝撃作』と書かれており、その通りページが進むごとに人が認識する普通とは何なのか、ということを何度も考えさせられました。読んだ後にいろいろ考えさせられる、というのはその時点で私に影響を与えているだと実感しました。 主人公の突拍子もない言動にも吹き出して笑ったり、周りからの言葉に感情的にではなく論理的に分析する様子に驚いたり、まるで近くで古倉さんを目撃しているかのような感覚で読みながら反応していました。 「普通」とは誰にとっての「普通」なのか。本当は一人一人違って当たり前な「生き方」や「幸せ」までも「普通」という言葉を使って、人とは違う生活を送る人を「正常ではない」と批判する世の中。 私もあまり普通の道のりを渡って来ていないので、何となく感じていることがあります。人は幸せなら、わざわざ人の生き方に口を出さないし、その人にはその人の理由があるのだろうと。人の生き方に口を出したい人は、きっと自分の生き方が真っ当であると信じたいが確証が持てず不安を感じ、だからこそ自分の生き方を正当化したいのではないかと思います。そうじゃなきゃ、自分の幸せな貴重な時間を人の悪口や批判のために使わないのではないかと。そんなことをいろいろと考えさせてくれる素晴らしいお話でした。 村田さん、素晴らしい小説をありがとうございます!! | ||||
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This was a fascinating book. It's easy for life to "just happen" to you. But when you find your place in life (like 恵子 did at the convenience store), things feel good. But society doesn't always see eye-to-eye with what you feel most comfortable about. In the end, you should choose what you think you need in life, no matter what other people think of it. | ||||
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主人公は共感性が著しく欠如したアスペルガー症候群の独身中年女性で、幼少期より共感性よりも合理性を行動の規範としてきた。それ故に、不合理が支配する社会に対しては隣人の真似をする事で適合し、コンビニバイトという完全マニュアルに従った仕事では自分を発揮できる特異性を持つ。ロクでも無いヒモ男を飼い始めてペースが崩され仕事を辞めてしまうが、最終的には自分がコンビニ人間である事を再認識して終わる。 何処かで人間的共感性が芽生えるのかと期待しつつ読み進めていったが、アスペルガーなので当然だが、結局最後までそれは叶わない。救いは、彼女は彼女なりに自分がコンビニ人間である事を再認識し、結局コンビニに戻っていってくれた事により、読者としての私もホッとする。非常に生きにくいと思われるこのような人々が、現代社会にどの様にフィットして生きて行くかの方法を教えてくれるような作品。「自分らしく」という言葉が持て囃されているが、現実には社会の歯車である事に安定感を見出してある事にも注目したい。社会派の作品である。 ただ一つ不満だったのは、台詞回しが非常に多く多少読みにくいと感じた事。これは恐らく、この主人公の言語に対する拘りを表現した為だと思うので、この文体がこの小説の味であると言われればそうなのかと思わざるを得ない。 | ||||
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私は海外在住で自閉症やADHDなどを持つ子供たちを学校でサポートしている。本書では自閉症と書いていないが、この主人公の物のとらえ方はまさに自閉症特有の考え方。自閉症と言っても言葉が話せない状態から、この主人公のようにまるで見た目は普通の人と非常に多種多様。 この本を読むことで、”ただの変わり者”から、”ああ、もしかしたらこの人は自閉症?”と一般の人が考えるきっかけになるのはとても良いことだ。なぜなら自閉症は日本も含めて世界中、自分がそうだとは知らずに生きている人を含めて、驚くべき数で存在し意外に身近な人がそうだったりするのだ。 それに、この本では社会から取り残された2人を使っていかに日本社会が”結婚”をゴールとした中身のない男女関係で形成されているのがよく分かる。まるで経営戦略だ。 女は男に気に入られるように若いころからまるでそれがゴールのように生き、男は結婚して世間的建前を作ったら、すぐに当たり前のように他の若い女へと興味を映していく。 特に日本は海外では異常者扱いとされるような未成年、高校生に興味を持つ男が異常に多い。さらに、そのことを公の場で平気で冗談めかして言えるという、丁寧、親切という表向きの顔と反してセックスに関しては異常な面を持つ日本。近年やや変わったアニメファンやメイドカフェに憧れ日本に暮らしたり秋葉原を訪れる外国人が増えているのも納得できる。 本書でも友人やその夫が口にするセリフは海外ではまずあり得ない内容だ。 このストーリーは都会的な生活をし、表面的には先進国としていながら思考がまるで30年前と変わらない日本社会を自閉症というある意味ものすごくストレートな主人公の考え方で非常によく表現しているストーリーである。 | ||||
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自分は、おそらく、この本でいうところの「普通」の側の人間なんだと思う。でも、この「普通」は、そういえば、どこから来たんだろうか、よくわからなくなってきた。主人公から見てみて、「普通」の人たちは意味不明で、鬱陶しくて、確かに、それは否定できない。紛れもなくそんな人たちの一部である自分を恥ずかしく感じた。それぞれが尊重し合える社会になればいいんだが。。。一石を投じる良い作品。このような視点でシンプルに作品を書ける作者に感服した。 | ||||
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この主人公は、世界の中の異端者で、圧倒的な少数派マイノリティーです。 そんな訳で、この本の一般的な読者は多数派に所属しているはずだから、この主人公を異端扱いする周囲の人間側に所属していて、周囲の高圧的な人間の方に共感しているはずなんだよね。 だけど、レビューを見る限り、ほとんどの人は自分自身を少数派だと思って読んでいる。そして、主人公に共感し、世の中を生きづらいなと感じているわけだ。 主人公は一生懸命、世の中に溶け込もうとしている。だけど、周りから見たら結構完璧に擬態していて、少数派と思われていないのかも知れない。自分が少数派だと思っているだけで…。 そして、多数派に見えている周りの人達も、実は一般的な読者と同じように、多数派のまねごとをしているマイノリティーに所属しているのかも知れない。 そういえば世の中で、誰がコンビニの店員などを省みるだろうか? 電車の中で外国人が隣に座ると、ちょっと驚くけれど、コンビニの店員だと気にも止めないのではありませんか? 結局主人公も、端から見ればその他大勢の普通の一部なのだよね。 で、結局誰もが、自分が特別なのだと思って生きているってこと。 それも、けして立派な人間として特別なのでは無くて、普通じゃ無い異常者として特別な存在。 実は普通の人なんて、世の中にいないんだよね。 誰も本当に人の悲しみに共感なんて出来ないし、猫をひき殺してもそれほど悪いなんて思わない。悲しむフリ、同情するフリをして、その姿を人に見せたいだけ。みんな、普通の人を演じてるだけ。 オマエらの青春なんて、普通と思われたい一心で童貞(処女)を捨てただけ。愛も友情もありませんでした。 絵も描けない楽器も弾けない、なのに人間性が有るなんて本当? 18だか22だかで社会に出て、休みも取らず仕事しかしてないのに大人になんてなれるの? 結婚式に200万円も払って、周りに見せるために人間性を金で買ったんでしょう? 普通なんて、非常に低い位置で周りと同じってだけ。そんなちっぽけなものです。 そこに気がつけば、もっと生きやすい世の中になるのかも知れないね! ちなみに、オーディブルの吹き替えは「オアシズ」の大久保さんが演じてます。大久保さんはOLしてたし、要領も良いので処女じゃないでしょう。圧倒的に相方の光浦靖子の方がキャラクターには合ってる。 でも、そこで採用されないのが、光浦靖子という女! | ||||
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主人公以外の登場人物がみんな胸糞悪いのですが、作者さんは人間嫌いなのでしょうか。 白羽を飼い始めた時はホラーかと思い、コンビニを辞めてしまった時はなんて悲しい話なんだと思いましたが、最後は再びコンビニで働き始めようと決心したようでホッとしました。 主人公はコンビニ店員でいれさえすれば幸せなんですから、羨ましいくらいです。 | ||||
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