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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 81~100 5/6ページ
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SF作品だよね 自分の行動のさじ加減が周りと調和するかってのは、気になるところ 生きていくマニュアルが欲しい時、あります 人間関係の悩み、人間関係の構築するにはどうしたらいいのか、考えさせられました | ||||
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平易でわかりやすい文章。 特異でもなんでもないよくいるフリーター。 内向的な人間がコンビニで働く事によって人と交流を持ち、社会順応出来ているんだから、それでいいんじゃないかと。 このご時世、普通ってかなりの努力や労力、体力、精神力がいるから。 真新しさを感じなかったのと、これで芥川賞という違和感から星3つ。 | ||||
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ずっと気になっていて、やっと読みました。とても短い内容で難しい表現も無く、一晩で一気に読みました。 一言で感想を云うならば『非常に恐ろしい一冊』だと感じました。ずっと読みたかったし、結局いつかは読む事になったとは思うものの、読んだ事を少し後悔するような、ゾワゾワする内容でした。 それは多分誰しもが「あっち側」の人間である要素と「こっち側」の人間である要素を持っているからだと思います。少なくとも私はそうです。ただ、それをコントロールする力の違いやどのぐらい自分の中で妥協していくのか、認めるか認めないか、自分で認識してるかしていないか、気にするかしないか、感じるか感じないか、そんな些細な事の集まりがやがて「大きな違い」を生み出す事もあり、多くの人がその「大きな違い」を恐れて生きていたりする。変わってると思われる人の中にも「自分は変わっている」と認識してる人とそうでない人がいるように、自分は相当ズレてるのにそれを認識していないかもしれない恐怖を抱いたり、いつも「みんなと同じ普通である事」に振り回されて窮屈になったり、あっち側でない自分を必死で正当化しようとする白羽の様な人、誰しもが「自分は普通で無いかもしれない」恐怖を持っている気もする。そして、少なからず「普通を意識している自分」に気づくと何故かゾワゾワした。 ...けれど、まー、後味悪く色々考えてしまう内容だけど早い話し、『世の中には色んな人がいる。違って当然。綺麗事言えば、みんな違ってみんな良い。でも本心を言うと、面倒くさい事や人には巻き込まれたくない。自分の身の安全は守りたいし、人にお金等の迷惑をかけられるのはなるべく避けたい。』と言うのが物凄く正直な感想。そしてそんな事を思う自分が何より一番怖いです。 | ||||
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まず読み終えて思ったのは古倉はコンビニの社員として働くのではダメなのか?と思った。そして古倉のように発達障害なのかどうか分からないグレーゾーンの人間は沢山いるだろう。古倉のように人間を肉の塊かのようにしか思っていない人が一線を越えて犯罪を犯してしまうのではないか。そんなことまで考えてしまう一冊でした。ラストは一見、奇妙に思えるが、考え方を変えると古倉にとってコンビニ店員が天職であり、古倉はコンビニの職人なのだと思うと数ある分野の職人と変わりないのではないかと思う。白羽のようにコンビニ店員を見下している人が多いから古倉ヤバイなと思うのかも。 | ||||
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人もモノも、すべてを均質にしてしまうコンビニの中で、 社会と折り合いがつけられない人間が居場所を見つけ、そこに居続ける話。 誰もが誰かにあるべき姿を求め、知らず平坦に規定している現代社会の縮図。か。 時代が時代ならファンタジーに見えてしまう構成だけど 今この瞬間、このテーマにはリアリティが宿っている気がする。 その旬を逃さず、すごい速さで切り取ったことの妙。 異物を排除することで精錬であろうとする社会の違和感を ちょっと突飛な人格(ほとんどサイコパス)の主人公の視点を使って描くという。 やれ情報社会だグローバルだなどといっているが その実今の社会は観念的に拡大した村社会に過ぎないんだよ。っと。 解説を読むと文学的な技巧が随所に凝らされていることが教えてもらえるので 読むと嬉しい気持ち。 | ||||
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途中までは主人公が周りと合わせるというか、素直すぎて主人公は異端児でいろんな人の特徴を真似て生きているのは面白かったです。 ただ、終盤の締め方が投げやりです。 | ||||
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賞を取ったので読んでみたが、よくわからんなぁ。 世代的な理由があると思うが、実際にこんな人いるなら気持ち悪いなぁ。作品としてはストーリーも薄っぺらいし 魅力ある人物もいない。映像化もないだろうな。 | ||||
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この境界の際にいると自分で自覚している人にはかなり怖い内容だと思う。が、普通だと思っている人だって自分が本当に普通で正常なのか、と言う問いには答えられない。それを決めるのは自分じゃなくて他人だから。 人から見られる事で自分を形成するのなら、全ての人にとって怖い話になるんじゃないのかと思った。 | ||||
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本書は現代社会の個別主義に内包される、画一化への圧力を風刺的に抽出したものと感じました。主人公と白羽さんはそんな社会の「不適合者」として、あらゆる人間の根底にある「普通圧力」への抵抗を象徴した存在であると思えます。文章は平易な言葉で淡々と綴られ、やや読み応えに欠けました。 | ||||
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読みやすい文でスラスラ読めますが、内容が感動的なものでもなく「火花」のように、不思議な結末で、後に残りませんでした。 | ||||
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読み始めてすぐに、太宰治の人間失格に似てる感じを受けました。 アスペルガー的で感情や考え方が大多数の人間と違う主人公。 少数派の人間が淘汰される一般社会。 そんな中でも自分の生きる道を見つける。 簡単にいえばそんな設定で、なかなか面白いと思います。 ただ、違和感が多い作品でもある。 例えばコンビニで働き始めた当初から店長に褒められるほど接客態度もよく、その他の仕事も良くできる。 人間関係も良好。 なのにコンビニ以外では働けない設定。 それだけの能力があるなら、どこでも働けるだろうと思った。 また、後半部分では主人公の異常さを表現したいのか自分の食べる食事のことまでを「餌」と言う。 でも小説の冒頭では「朝食」と普通に言ってる。 後半部分は取ってつけたように、主人公の異常さを過剰にアピールしている感じです。 そして主人公の周りの人間に対する評価は、至極まっとうで異常さの欠片もない。 どうにも主人公の設定が中途半端で、読み終えた後もスッキリしない作品でした。 | ||||
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不器用というよりも現実なら障害。文学の中の世界観としての比喩的な設定ならそれはそれではあるけれど。その中での不気味さや悲しさはありはした。エンタメさもあり楽しめた。でもその設定の濃さが少々漫画的というかベタというか、そんな人いる?て言う感じが否めなかった。酷いことを言うにも直接的で、酷いということを表すためにその描写をしてしまっているのかなと感じた。 | ||||
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今は縄文時代から何も変わってない。一理あるとは思ったが、結局、白羽の役割は何だったのだろうか? | ||||
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日本の高学歴社会が生み出した人間のひずみをよく描いている気がします。 これから小説を書いてみたいという人たちには優れた作品です。だから芥川賞受賞となったのでしょう。 ただ読み手からすると、一通り読み終えた時、「大学を出たけれど、娘はどうすればよかったのでしょうか?」と位牌を前に嘆く両親の姿が見えてきます。それで評価が分かれるのかもしれません。 小説家が書いた長文の人生相談とも解釈はできますが、現役のコンビニ店員でも解決策をまとめるのにかなりの時間を要します。 そのため星3つとさせていただきました。 | ||||
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主人公の古倉恵子は、コンビニで働く36歳。恋愛経験はなく、18年間コンビニで働くことを生きがいとしてきた。突然現れたバイトの白羽という人物に生き方を『恥ずかしくないのか』と問われ…という話。 月並みな感想かもしれないけれど、ふつうってなんだろうと考えさせられる。 誰しもが集団の中の一員になり、周りが望む生き方ができることに安心感を抱くけれど、じゃあそれがいわゆる普通の生き方かと問われると私もよく分からない。 現代社会を風刺するような作品なのかなぁと思う。 | ||||
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この作品の中にも事ある毎に出てくる「普通」という言葉。 それは短期間で覆される常識でもなく、戦後高度成長期の三種の神器のようなスタンダードでもない。 日本人の中の予定調和を強制する風習のようなもの。それに従っても誰も幸せの保証などしてくれない。しかしその風習に寄り添わなければ生きられない弱い人たちからの、同化圧力は常軌を逸するほど強い。 今の日本の病巣とも言うべき部分を、そこだけスプーンですくいあげたような作品で、結構吐き気を催す。 | ||||
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私の事前の調査不足だったのですが、主人公がこんなに「異常」な人の物語だったとは。 異常目線に共感する部分もあるが、全体的な雰囲気はちょっと読んでいて辛かった。 ただ、文章としては読みやすくページ数も少ないので気になったのであれば読んでみてもいいでしょう | ||||
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小説なので盛る必要があったんでしょうけど、主人公の周りの人たちがみんな同じ意見すぎるなと思いました。 他の読者の方が主人公に共感して「そうなんですよ~!みんな普通を押し付けてきて辛いですよね!分かる!」と言っていて笑いました。 そして主人公は普通にならなきゃと30年くらい意気込んでるわりに擬態が下手くそで学習能力が皆無すぎです。 「普通」に生きる才能がなくて浮いてしまうけれど、それを苦痛に思わないんだから開き直って生きればいいのに。家族が悲しむとかそんなに気にすることないですよ。 | ||||
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面白く一気に読めた点で、およそ芥川賞受賞作らしからぬ作品。 「縄文時代から続く」強固なムラ社会の同調圧力と、労働疎外の究極の形であるコンビニ労働との狭間の中で、後者に完全に順応して生きる方がおよそ人間らしいという逆説を見事に体現した本作は、現代の寓話として、社会への問題提起を避ける傾向のある芥川賞受賞作のなかでも異質な輝きを放っている。筒井康隆を思わせるようなSF的設定、ブラックユーモア、奇抜な人物描写も、この問題設定にうまくはまっている。 しかし、どうも露悪的な設定の物語だという印象がぬぐえない。それは、「あいまいだが深みのある文学」という伝統的な見解にこちらが立ち続けているからか。そして、筒井ほど突き抜けた破天荒な展開がないという点に、純文学の作品として芥川賞の射程内に収めようという意図を嗅ぎ取ってしまったのは、こちらの悪意ある見方なのだろうか。 | ||||
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主人公に関して。 世の中に存在する一般的なステータスの中で生きていく事も大切だが、生きている間にどれだけ自身の価値観に正直に生きてきたか、またそれが人様の役に立つことか、という事の方が人としての美なのだと感じました。 準主人公は犯罪者一歩手前ですね。 もし続きがあるなら、準主人公の様なダメ人間がどうなっていくのか読んでみたいです。 | ||||
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