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山妣



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【この小説が収録されている参考書籍】
山妣(やまはは)
山妣〈上〉 (新潮文庫)
山妣〈下〉 (新潮文庫)

山妣の評価: 4.67/5点 レビュー 30件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(4pt)

気に入りました。

舞台が新潟県だったので市中で探しておりましたが、見つからず諦めていた矢先にこちらで購入でき楽しく読ませて頂きました。
山妣〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈下〉 (新潮文庫)より
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No.9:
(5pt)

日本人の精神性の源流をみる思い

この本は、過去に3回読み返しました。決まって冬に…。
舞台が雪深い東北の閑村だからでしょうか?
このストーリーは、封建的な慣習が残る閉鎖的な村社会でのできことなのですが、そこには嫉妬や羨望や怨嗟といった、日本人の嫌な部分での精神世界が見事に描かれているように思いました。まるで、淀んだ川底を泥を掻き揚げながら裸足で歩くような、不快感と爽快感が入り交じった不思議な物語です。ちなみに、坂東さんの小説の中では、一番好きタイトルです。
山妣(やまはは)Amazon書評・レビュー:山妣(やまはは)より
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No.8:
(5pt)

惨劇のあとに、清々しいラストシーン

この作品で私が注目したことの1つは、主人公の涼之助が、いわゆる半陰陽であるということです。自らも「男でも女でもない」という人間の心情を細やかに描くのは、さぞ大変だったことでしょう。

 上巻でほぼ素性が明らかになった登場人物たちが、いよいよ複雑に絡み合い、物語はクライマックスであるの雪山での惨劇へと向かっていきます。何人もの命が失われた後、涼之助は山を下りていきます。親子関係が明らかになっても、一度も「母」と呼ばなかった主人公涼之助でした。
 ラストで、それぞれがこれから待っている過酷な運命に対して覚悟を決めた者の持つ、ある種の爽やかさを感じました。そして、紛れもなくそれは親子の別れのシーンでした。
山妣〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈下〉 (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

坂東眞砂子の最高傑作

「狗神」や「死国」が作者の出身地である土佐を舞台にしていて、しかも現代の話であるのに対して、本作は異郷である越後を舞台とし、しかも時代が明治の中期と末期に設定されています。入念な準備と考証を重ねたのでしょう。
 坂東作品の最高傑作のように思います。2つの時期に渡っているということもあり、他の作品にない重厚感があります。

 浅草の役者涼之助が師匠とともに雪深い越後にやってきて、雪山に出奔するまでが一区切りです。そこから一気に四半世紀ほどさかのぼり、越後の古代伝承「山姥」にリアリティを持たせ、あっとおどろく形で近代によみがえらせています。
 清浄な雪山を舞台にしているのに、登場する男女のさまざまな思惑が交錯し、息苦しいほどに人間臭いドラマに仕立てられています。この辺で読み手の好き嫌いが分かれてくるのでしょう。
山妣〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈上〉 (新潮文庫)より
4101323224
No.6:
(4pt)

人間、なにがあっても生きていけるのだな

えーとー。。。
子猫を谷に捨てる人ですよね。
なんか、それが頭にこびりつきつつ読んで、
違和感なかったです。(笑
情念どろどろの世界。
なんていうか、ま、
すごいです。
読んだあと、どっと疲れます。
精神的に弱っている人は、
これを読むと人間、なにがあっても生きていけるのだなと、
反対に元気付けられるかもしれないです。
山妣(やまはは)Amazon書評・レビュー:山妣(やまはは)より
410414701X
No.5:
(5pt)

1円でこんなすごいもん読ませてもらって、申し訳ないです

地主の家の嫁・てると、旅役者の女形との不倫

しかもその女形が両性具有なんです。

ホラーなのか?と思ってたら、ホラーというよりは、

もう、どろどろの情念の世界

1円でこんなすごいもん読ませてもらって、申し訳ないです。

ちょっとあまりにどろどろで、気色悪いって人もいるかと思いますが、

そういうの平気な方には、是非に読んで欲しいです。
山妣〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈上〉 (新潮文庫)より
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No.4:
(5pt)

生きる

直木賞受賞作.

 描かれている時代が時代だけに古臭いかと思いきやそんなことはなく,だかといって強引に現代風にアレンジしたチャラチャラしたものかといえばそんなことはない.

 すれ違う登場人物達の思惑,そこに自然の驚異が加わったときに物語は破局を迎える.三部構成で描かれる物語を読み終えたとき,生きていくということの意味が分かるかもしれない.
山妣〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈上〉 (新潮文庫)より
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No.3:
(4pt)

坂東作品の中でも好きな本です

物語としても当然面白いのですが、人として、いろいろなことを考えるきっかけを与えてくれる本です。この本が面白くないという人は、読書方法を考えたほうが良いかも!?
山妣〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈下〉 (新潮文庫)より
4101323232
No.2:
(3pt)

坂東真砂子にしては並みの作品

坂東真砂子の著作は、この作品を読むまでに何冊か読んでいて、特にやは傑作だと思いました。そんな彼女の直木賞受賞作だったので、期待して読んだのですが、彼女にしては並みの作品です。作品の世界の中にぐいぐい引き込まれる魅力をあまり感じませんでした。

彼女に限らず、直木賞受賞作は必ずしも、その作者のそれまでに発表された最高の作品でないことが多いように思います。直木賞と言うものは、ひとつの作品と言うより、作者のそれまでの功績に与えられているように思うのですが、『山妣』もたまたま、選考対象期間に発表されただけだったのではないでしょうか。
(これは上下巻併せてのレビューです。)
山妣〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈上〉 (新潮文庫)より
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No.1:
(5pt)

めくるめく体験

この本を読んだ時、こんなに面白い本があって良いのだろうか!と思った。1ページ1ページが宝物のようで、長さを全く感じず、まだ終わらないで!と心で叫びながら読む進めた。「めくるめく読書体験」を味あわせてくれた貴重な本だった。
特に心を奪われたのは、主人公の一人、いさ。火のように激しく、自分の運命を自分で切り開く強い女。この物語は設定が衝撃的だが、ストーリーはその設定に頼ることなく、何気ない一人一人の登場人物の心情に共感が持てる。
ラストシーンで彼女が涼之助に話した”里の掟、山の掟”の話には今後も通じる真実があると思う。
山妣〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:山妣〈上〉 (新潮文庫)より
4101323224

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