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沈黙法廷
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沈黙法廷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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リアルタイムで進めるような丁寧な作品だと思いました。 犯罪捜査や裁判の流れが分かりやすく描かれていると思いました。 いいと思います。 ただし、最終的には“予想通りの結果”になったような気がします。もう一つ二つ驚きがあってもいいのではないかと思いました。 | ||||
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単行本刊行当時に大枚をはたいて読んだ。新聞連載の長編、というと、ときどきこんなのに出会う。私は「ひどい」というレベルだと思う。疑うに足る人物が周辺にまだ複数いるのに、見込み捜査で犯人をいち早く特定してしまう。まだ、そこはいいとして、後半の裁判の叙述など、やりとりの内容は、前半の警察の容疑者からの聞き取りの繰り返し。会話を容疑者対捜査官から、容疑者対検察官・弁護士にかえただけ。タイトルの「沈黙」にいたっては、わずか数ページ。なんでこんなタイトルになるのだろう。作者の脳内をみてみたい。あきれてしまった。それに検察官側と弁護士側の対立点もよくわからない。裁判のはじめの方で、検察側の証人として刑事や鑑識などが出てくるが、前半の繰り返しで、検察が何を主張しようとしているのかがわからない。弁護士側も、「見込み捜査」を弾劾する程度の姿勢があればまだ面白いのだろうが、これもなく、ただ事実を確認するだけ。最終弁論で、検察は何も明らかにしていない、という意味の主張をするが、そんなこと、読者は最初からわかっている。それを落としどころにされたのでは、読者の側が「沈黙」するしかない。なるほど、タイトルはそういうことだったのね? | ||||
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警察小説の大家が書いた本。背景が不明の謎の女性が逮捕され、宮部みゆき「火車」のように正体を暴く内容かと思いきやそんなことはなく、ただ捜査の手順が淡々と書かれ、裁判員裁判の模様が淡々と続く。新書の裁判解説本を読まされているかのようで、なにやら勉強している気分になった。そして小説のスタイルをとっているので、現実の捜査や裁判がこういう手順に乗っ取っているかどうか信じるのが難しい(実際に裁判を傍聴すればいいのではあるが)。 小説として面白かったかというと、読みやすかった以上の感想が出てこない。帯にあった、最後の一行まで目が離せないという言葉に騙されてしまった。どんでん返しや意外性で騙されるのは歓迎だが、こういうのはいらない。 | ||||
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佐々木譲としては外れの方だと思います 以下はパッと思い付いた単純な印象 人物が平べったい(例外もある) ストーリーも平べったい(時間の流れ方がのっぺり) 警察の無能ぶりがリアリティない (佐々木作品ではたまにある) たださすが警察小説の旗手だけあり 一部の人物描写は良い(鳥飼ではないアレはただのアホ) 東京地検の検事がアホすぎる。アホで平べったい(髪型は立体的だが) 裁判官が良識的すぎる(そうじゃなきゃ困るけど小説的に面白くない) しかも平べったい 弁護士は相対的にマシだがやはり平たい 見せ場の法廷闘争も平べったい 主人公を忘れてた。 容疑者の実在感が薄い(というかこの女が主人公?男の方かな?)。 多分あえてそう描いておりその意図もわかるが そのために作品が薄っぺらくなっている 傍聴マニアとかの周辺キャラは良いんですけどねえ。作者も楽しんで描いてる感じがする タイトルが意味不明 いや意味はわかりますけど、取って付けた感がある。焦点はそこなのか、というか法廷では誰も「沈黙」してないし。 焦点があるとすれば終盤に急浮上したネット社会の幽霊の方じゃないの? それを題名にすればいいのに。いや「沈黙」の主体はそれなのかな。そうだとしても無理やりの感ありだけど 連載打ち切りで取り繕ったみたいな終結 訴訟や捜査はまだ続く的な終わり方それ自体は構わないが ドキュメンタリーみたいな安っぽい考察にはズッコケた 内容というより提示の仕方が下手くそ ついでに再会の場面も下手クソ 文章は読みやすい | ||||
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刑事裁判の基本がよくまとめられていて、参考になった。 | ||||
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どうやらこの作家の作品を、警官シリーズから入ったのが間違いだったみたい どうにも反権力指向の類いが強すぎて面くらいましたね あのオチなら、じゃあ実際に起きてる殺人事件の犯人は誰?もパス 容疑者も何だかすっきりしない部分を残しまくったまま、司法側が悪い!みたいな雰囲気だしあれは引いた 別の作品でも、主人公は自分の失敗を「日本がここまで変化しないとは思わなかった」などと責任転嫁のナメた態度とるし とりあえず個人的にはこの作家、卒業します | ||||
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梱包時だと思うのですが、文庫本の帯が破れていました。以前に文献で読んだことがありますが、倉庫出荷時の作業の見直しをお願いします。本を大切に思っている人が思うことなんです。 | ||||
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文章が下手過ぎる。 展開の運びも非常に悪い。 何故ここまで高い評価なのかわからない。 | ||||
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700ページ越えの長編です。 捜査、逮捕、法廷と3章仕立てになっていますが、 法廷の章はすごく読みごたえがありましたが、 そこに行き着くまでの過程が無駄に長すぎて全体としては今一歩でした。 | ||||
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This is another masterpiece by Jo Sasaki. It is worthwhile reading as a novel as well as a legal thriller. Jo Sasaki succeeded in capturing human beings' spiritual labyrinth in court settings. Fooling, steadling from and killing of old people are becoming today's serious topics. Yet this novel is a salvation to modern people. I enjoyed reading this novel very much, remembering the main characters of his another novel related to a glass craft. | ||||
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裁判員裁判の対象となる事件を扱った長大作の法廷サスペンスだが、物語に起伏・意外性がなく、緊迫感を感じられない凡作。 全体は三章構成。第一章の冒頭で交際していた(偽名の)女性に失踪された高見沢という男性の曰くありそうな話があり、続いて、本筋の小金持ちの高齢男性の馬場の絞殺事件。馬場は離婚しており、元妻一家とは疎遠の上に係累が複雑で遺産相続の揉め事がある一方、デリヘル嬢を呼んだりして好き者だったらしい。やがて、山本という家事代行業の30歳の女性が警視庁と埼玉県警に跨った「後妻業」モドキの容疑者として浮上する。ここまで300頁。終盤の法廷シーンを考慮して捜査の過程を丹念に描いているとも言えるが、流石に冗漫だろう。第二章、結局、埼玉県警は不起訴とし、警視庁は物証のないまま状況証拠だけで強行逮捕する。検察官と弁護士との公判前手続きを中心に、ここまで470頁。第三章の法廷シーンは流石に面白くなるだろうと予想していたら、検察官と弁護士との丁々発止のやり取り等は皆無で、内容は第一章の繰り返し。読者としては手応えがまるでない。これなら、裁判員の新しい目線をもっと盛り込んで、新鮮な角度で事件を見直すべきだったと思う。 最後の一行まで目が離せない、というキャッチフレーズだが、ネット社会の落とし穴を示唆しているだけで大した事はない。警察の捜査手法と裁判のやり方の説明書と言った趣きで、小説として練れていないという印象を強く受けた。 | ||||
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ネット上に、浮かび上がる、実存しない、女性、孤独な一人暮らしの老人の殺人、興味深い、プロットで、読みこませる、著者、さすがの、一作。 | ||||
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重厚。人間心理の横山秀夫、理詰めの天才佐々木譲。冒頭のプロローグが物語にどう関わっていくのか、を考えるだけでも楽しみが止まらない。もう慣れたけれど、一つ一つを丁寧に決して手を抜くことなく紡いでいく。時折あっと思わせる展開を織り込むあたりは小憎らしくさえ感じる。そしてラストにはちょっぴりうるっとさせるあたりは流石。 | ||||
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地味なヒロインのどこにそんな魅力があるのか、ピンとこなかった。 物語は淡々と進み、予想通りの展開になる。 ヒロインは逮捕され、もし有罪になると無期懲役か死刑という絶体絶命のピンチなのに、あまり取り乱した様子はない。 恋人が再登場し、ヒロインの過去が徐々に明らかになっていく。 いよいよここから佳境に入るのかと思いきや、なんだか尻すぼみに終わってしまう。 偽名の扱いや、二人の結末も釈然としなかった。 | ||||
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ハードボイルド的な内容を期待していたが、ちょっと外れたけどなかなか読み応えのある内容と思う。 | ||||
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前半は刑事もの、半ばから法廷を舞台にした検察官VS弁護人の闘争。物語としての面白さだけではなく、社会の底辺で生きざるを得ない人々のフィクション・ドラマでもある社会派小説である。「疑わしきは罰せず」の大原則を熟知するには、もってこいの作品。 | ||||
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作者独特の人物仕立て、所轄刑事、辣腕弁護士、被告人の恋人、3者の展開は非常に興味深く読ませます。しかし、前半の前振りに対する後半の解明は期待未満で、新聞連作で盛り上げに盛り上げたけど、それに相応した深掘りに至らなかったという感じです。分厚いですが、数日で読める内容ですので、気軽にミステリーを読みたいという気分の時にはいいかも。 | ||||
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実在の事件を基にしつつ、結果は独自の仕上がりになっています。 警視庁と埼玉県警のつばぜり合いもあり、容疑者の人物像から心理面も興味深く描かれています。 この作者の作品は大好きですので、最後まで楽しめました。 | ||||
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約550ページの大作ですが、いつもの佐々木譲作品と同様、さくさく読めます。 小金持ちの独居老人男性が殺され、家事代行業として出入りしていた地味な30歳の女性が逮捕されます。前半はその逮捕までの警察捜査の話、後半は地裁での一審の公判の過程が詳細にわたって描かれます。 初公判が始まるまでの、弁護士の選任に始まり、判事、検察とのすり合わせ。公判が始まってからは、傍聴人の抽選の様子、法廷での細かな描写、検察と弁護人の駆け引き、裁判の過程など、もし自分がこの先裁判員に選出されることがあったら役立つだろうなあ、と思いました。 結局、その逮捕された女性は、当初の警察の捜査がお先走りのお粗末なものであったため、無罪であることが判明するのですが、幼少時からの恵まれない家庭環境、学歴や資格、後ろ盾がないことからまっとうな職にも就けず、苦労と貧困に喘ぎ続けた人生が語られます。 しかし、警察組織上層部のお粗末判断も、被疑者女性の苦労も、ちょっと佐々木作品にしては中途半端感があるのは否めません。ラストのオチもちょっと半端かも。 裁判についての勉強にはなりましたが、ストーリーについては、550ページという分量の割には少々物足りなさを感じる作品でした。 | ||||
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非常に良い作品だと思う。 これまで氏の作品は、解決してからも何か付加されていたように思う。 しかし今回は事件の解決への端緒を示しただけ及びエピローグのないままに終わっている。 最終ページが迫ってくるに従い”どんな終わり方をするのだろう”と考えながら読んだ。 そういった部分が気になった。 それと国選弁護人って支給された費用だけでここまでやってくれるのかと思ってしまう。 弁護士業の厳しさを聞く昨今”国選弁護人がここまでやってくれるのか?”との疑問が付きまとってしまっていた。 | ||||
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