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沈黙法廷
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沈黙法廷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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単行本刊行当時に大枚をはたいて読んだ。新聞連載の長編、というと、ときどきこんなのに出会う。私は「ひどい」というレベルだと思う。疑うに足る人物が周辺にまだ複数いるのに、見込み捜査で犯人をいち早く特定してしまう。まだ、そこはいいとして、後半の裁判の叙述など、やりとりの内容は、前半の警察の容疑者からの聞き取りの繰り返し。会話を容疑者対捜査官から、容疑者対検察官・弁護士にかえただけ。タイトルの「沈黙」にいたっては、わずか数ページ。なんでこんなタイトルになるのだろう。作者の脳内をみてみたい。あきれてしまった。それに検察官側と弁護士側の対立点もよくわからない。裁判のはじめの方で、検察側の証人として刑事や鑑識などが出てくるが、前半の繰り返しで、検察が何を主張しようとしているのかがわからない。弁護士側も、「見込み捜査」を弾劾する程度の姿勢があればまだ面白いのだろうが、これもなく、ただ事実を確認するだけ。最終弁論で、検察は何も明らかにしていない、という意味の主張をするが、そんなこと、読者は最初からわかっている。それを落としどころにされたのでは、読者の側が「沈黙」するしかない。なるほど、タイトルはそういうことだったのね? | ||||
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警察小説の大家が書いた本。背景が不明の謎の女性が逮捕され、宮部みゆき「火車」のように正体を暴く内容かと思いきやそんなことはなく、ただ捜査の手順が淡々と書かれ、裁判員裁判の模様が淡々と続く。新書の裁判解説本を読まされているかのようで、なにやら勉強している気分になった。そして小説のスタイルをとっているので、現実の捜査や裁判がこういう手順に乗っ取っているかどうか信じるのが難しい(実際に裁判を傍聴すればいいのではあるが)。 小説として面白かったかというと、読みやすかった以上の感想が出てこない。帯にあった、最後の一行まで目が離せないという言葉に騙されてしまった。どんでん返しや意外性で騙されるのは歓迎だが、こういうのはいらない。 | ||||
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佐々木譲としては外れの方だと思います 以下はパッと思い付いた単純な印象 人物が平べったい(例外もある) ストーリーも平べったい(時間の流れ方がのっぺり) 警察の無能ぶりがリアリティない (佐々木作品ではたまにある) たださすが警察小説の旗手だけあり 一部の人物描写は良い(鳥飼ではないアレはただのアホ) 東京地検の検事がアホすぎる。アホで平べったい(髪型は立体的だが) 裁判官が良識的すぎる(そうじゃなきゃ困るけど小説的に面白くない) しかも平べったい 弁護士は相対的にマシだがやはり平たい 見せ場の法廷闘争も平べったい 主人公を忘れてた。 容疑者の実在感が薄い(というかこの女が主人公?男の方かな?)。 多分あえてそう描いておりその意図もわかるが そのために作品が薄っぺらくなっている 傍聴マニアとかの周辺キャラは良いんですけどねえ。作者も楽しんで描いてる感じがする タイトルが意味不明 いや意味はわかりますけど、取って付けた感がある。焦点はそこなのか、というか法廷では誰も「沈黙」してないし。 焦点があるとすれば終盤に急浮上したネット社会の幽霊の方じゃないの? それを題名にすればいいのに。いや「沈黙」の主体はそれなのかな。そうだとしても無理やりの感ありだけど 連載打ち切りで取り繕ったみたいな終結 訴訟や捜査はまだ続く的な終わり方それ自体は構わないが ドキュメンタリーみたいな安っぽい考察にはズッコケた 内容というより提示の仕方が下手くそ ついでに再会の場面も下手クソ 文章は読みやすい | ||||
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文章が下手過ぎる。 展開の運びも非常に悪い。 何故ここまで高い評価なのかわからない。 | ||||
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裁判員裁判の対象となる事件を扱った長大作の法廷サスペンスだが、物語に起伏・意外性がなく、緊迫感を感じられない凡作。 全体は三章構成。第一章の冒頭で交際していた(偽名の)女性に失踪された高見沢という男性の曰くありそうな話があり、続いて、本筋の小金持ちの高齢男性の馬場の絞殺事件。馬場は離婚しており、元妻一家とは疎遠の上に係累が複雑で遺産相続の揉め事がある一方、デリヘル嬢を呼んだりして好き者だったらしい。やがて、山本という家事代行業の30歳の女性が警視庁と埼玉県警に跨った「後妻業」モドキの容疑者として浮上する。ここまで300頁。終盤の法廷シーンを考慮して捜査の過程を丹念に描いているとも言えるが、流石に冗漫だろう。第二章、結局、埼玉県警は不起訴とし、警視庁は物証のないまま状況証拠だけで強行逮捕する。検察官と弁護士との公判前手続きを中心に、ここまで470頁。第三章の法廷シーンは流石に面白くなるだろうと予想していたら、検察官と弁護士との丁々発止のやり取り等は皆無で、内容は第一章の繰り返し。読者としては手応えがまるでない。これなら、裁判員の新しい目線をもっと盛り込んで、新鮮な角度で事件を見直すべきだったと思う。 最後の一行まで目が離せない、というキャッチフレーズだが、ネット社会の落とし穴を示唆しているだけで大した事はない。警察の捜査手法と裁判のやり方の説明書と言った趣きで、小説として練れていないという印象を強く受けた。 | ||||
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