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告白の余白
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告白の余白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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最近京都の人と、仕事やプライベートで関わることがたびたびあり、関わるたびにモヤモヤしたり何となくスッキリしない想いが残り、そして酷い疲労が残り不思議に思っていたところに読みました。 この小説を読み進め、 「ああ、やっぱり……」 という思いが深まりました。 読了後、更にぐったりです。 私の先祖は元々長く京都ですが、維新後「東」に「下って」しまったので「よそのひと」なのでしょうね。抱いていた親しみも郷愁のようなものも一気に吹き飛びました。 京都のひとと接して最近感じた様々な「ん??」や違和感、イライラに、納得納得。 先祖の関係もあり寺社仏閣や、京の街並みや街歩きは大好きです。 ただ「本当の京都」のかたがたは、たかだか「東」のわたくしにはお上品過ぎて、お気遣いも素晴らし過ぎて(アズマ語翻訳:怖すぎて)……本当に今後はなるべく関わりたくないと思いました(特に京男、いや皆ややこい)。 ホラー小説より怖い話です。 共感を覚える登場人物がひとりも見当たらなかったのも哀しかった。 読了後のこころの呟きは 《ホント怖い、みんな怖い!疲れる!ややこしい!》 でした。 ホンモノの京都の方とコミュニケーションを交わす自信も気力も喪い、イギリス人との英語での交流のほうがグッとハードルが低く楽に感じられます。 大変勉強になりました。 式子内親王の和歌が大好きで加茂斎院に憧れていました。 しかし、この京都人に関するホラー本読了後は、ダイサイグウサマのお姿も3千万積んだひとにしか見えないこと必定なので、もうお祭を見に行くことはないでしょう。 | ||||
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マー、一気には読みましたけれど名所旧跡案内のような読後感です。男女間の機微が今一つ感じられなかったのが残念です。 | ||||
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全編京都に関する蘊蓄と、京都人に対する悪口に終始しています。わりと頷ける気もしますが、悪乗りしすぎに思いました。そもそもの設定として、双子の兄に成りすまして誰も気がつかないとかさすがに無理やり感が強いですね。他にも無理しすぎな箇所が目立ちます。まあ、いろいろ目をつぶればなかなか面白い作品ですね。 | ||||
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妻にも読んで貰います。 | ||||
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ケンミンショーのノベライズだと思えば読めます。 | ||||
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「全ての会話に伏線が張られている」的な売り出し文句だったので、どんでん返しも期待して読んだが、肩透かし。 確かに後から読み返せば伏線は張られているが、そもそも主人公が自殺した双子の兄に成り済ましている、且つ、本音と建前を使い分ける京都人に囲まれながら物語が進む、という時点で、伏線回収時に「あぁ!だからあの台詞はあぁだったのか!」といった驚きが少ない。 いい意味での裏切りが弱かった。 結局主人公も兄も恋人も何がしたかったのかモヤっとしたまま終わる。 また読みたいとは思わなかった。 | ||||
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とりあえず読了。後半から言うことなすこと全部嘘なのではないか?という疑心暗鬼に囚われ続け、読み終わるまでの展開もウソだらけ。京女、というか女性のしたたかな部分を見せられた気がします。 解説を行うのも京都出身の人で、かつ作者と編集者も京都出身ということを明かしたあとの、締めの一文。 もう一周回ってコメディじゃないんでしょうか、コレ。 | ||||
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非現実的な内容、ダラダラ続く京都の情景・・ はっきり言って苦痛以外の何物でも無かった・・ 自由な生き方に憧れてることを京都をぶらぶらし続ける主人公の大義名分としてる? がっかりな内容です・・ | ||||
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今どき「マジか?」と言うくらいすさまじい思い込みで描かれたステレオタイプの京都人がいっぱい登場する。全員が腹に一物持っていて、本音を言わず、いけずで、京都イズナンバーワンと信じている。え、いかに作り物とは言えこれはひどくない? また主人公を含めたそういう登場人物の思考や行動がことごとくワンパターン。要するにみーんな薄っぺらくて人間的魅力が全く感じられないため、誰にも感情移入ができない。いつか何か起こるだろうと思って最後まで読んだが、結局うっすうすのまま終了。腹がたったのでおまけみたいについていた短編は読んでない。 | ||||
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関西出身の私としては、伝統を重んじる京都ならではの習慣に首肯しながら楽しめた。 京女のこころの表裏がキーポイントとなって、ミステリーとしてのミスリードも誘い、面白い展開だった。 「告白の余白」は、ここに出てくる全ての人のこころの裡に秘める想いなんだろうな。 | ||||
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双子の兄の自殺の真相を探るため、最後に暮らしていた京都で兄に成り済まして謎を解いていくお話。 大体は京都とは、京都の人とは、という感じのお話なのですが、しっかりとしたミステリです。誰が敵なのか、真実を言っているのは誰なのかが最後まで分からず焦らされます。なので一気読みでした。 ただ京都の人は本音を語らないということで、結局はハッキリとしたことは書いてなく…、『余白』を読み取ってね、ということなのでしょうか…。読み終わっても自分なりのこうかな? という一応の答えはだせますが、それが合っているかもわからないというモヤモヤは残りました。 それにしても、京都出身者だから書けるお話なのでしょう。他県の方が書いていたら、京都人が怒り出しそうなくらい「京都」って怖いところ、ということがよくわかる作品でした。 | ||||
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双子の兄が遺産相続の取り分を自分の恋人にして、死んでしまう。 弟がその恋人に会いに行くところから物語は始まります。 弟と兄の恋人、その家族、取り巻く人々などの会話が主体となります。 会話のやり取りの中で、徐々に兄と恋人のことが明らかになってきます。が、どれが本音なのか、じっくりと読む必要があります。終わりになり半分は予想していたが、まさかこのようなこととは、ということも現れます。 それがいくつかあるとまさに推理小説のようです。 犯人は誰だとか、どのようなトリックなのか、といったような物語ではありません。しかしミステリーが好きな人には 一読されることをお勧めできる本です。 1回読んであらすじはわかりましたが、2回、3回と読みたいと思っていますこの本がさらに面白くなると思っています。 | ||||
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会話全てが伏線…確かにそうだけど。私が思い描いてた感じとは違った。 個人的に舞妓のドキュメンタリーを見るのが好きだから思いがけず舞妓の話がたくさん出てきたのは良かった! 京都の雰囲気すごく好きだけど、京都人て本当にこんな感じなのかな…。だとしたら怖すぎる…深入りはしたくないな…。 | ||||
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「京都人」は本音を言わずに、遠回しに相手に語り、その裏を読んで真意を理解する、ということが大きくクローズアップされた展開でした。 祇園の老舗の和菓子屋が登場します。舞台設定としては小説の題材になりそうですが、今時、こんな「京都人」っています? 言葉をくみ取るという展開が実にまどろっこしいですし、それゆえ、ラストの箇所の告白なんてものも、どこまで深慮遠謀すれば正解に辿り着けるのか、という感想を持ちました。 作者も「京都人」のようですが、ここまでいやらしく書くのはどうかと思います。小説の設定とは言え、こんな人物ばかりか、という思いが募りました。 「よそさん」には、「京都人」というのはこんなもの、というステレオタイプ的な見方を植え付けそうです。 | ||||
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あと2割くらい(245ページ〜)になってから、俄然面白くなります。「あれは実はこういうことだった」という伏線の回収が続き、それに伴い話が二転三転します。この作者らしいひねりが効いています。 ただ、そこに至るまでは、京都のガイドブックと「京都人あるある」を延々と読まされる感じで、正直イライラしました。また、設定があまりに非現実的ということにも、イライラさせられました。 とはいえ、オリジナリティのある作品ですし、書き下ろし作品らしく無理なつじつま合わせがなく、よく練りこまれていると思います。 この作者の乱歩賞受賞作「闇に香る嘘」は傑作でした。その印象に引きずられて、つい好意的に見てしまうのですが、それでも星4つは無理かな、というところです。 | ||||
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出だしが良くてこれはと期待しつつ読み進めたものの、次第に嫌になってきて最後は失望で終わった。京都文化、京都人類論的な流れでストーリが延々と続き、小説的な面白さや意外性が希薄。誰かの批評にもあったが、主人口が何カ月も何もせずに京都をブラブラ、ウロウロしているのも全く面白くないし非現実的。兄の自殺の原因もなんだか良くわからない共感できないようなもの。京都人がこれを読んだらめば面白いのだろうか。 | ||||
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今までの下村氏の作品はスッキリしない感じだった。 本作は良い意味でスッキリしない。始めは高知で、その次に舞台はメインの京都にうつるのだが・・・ 奥ゆかしいというか、ミステリー風のノベル?あるいはノベル風のミステリー? 心地良いスッキリしない状態なのだが・・・満足できる作品でした。 この感覚は面白い! | ||||
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乱歩賞のデビューから立て続けに刊行しているイメージのある筆者ですが、私自身は全て読んでいる訳ではありませんが、ミステリー色が濃くこだわりのある作品が多い感があります。本作は京都(京女)でも極めて狭い世界の中で、最後まで気の抜けないミステリー仕立ての男女ドラマが読めます。 題材となる事件の導入部は興味を惹きつけられ、いくら双子でもそれは無理があるだろうという設定はさておき、真相の追及劇はよく練られ、言葉と雰囲気だけであるのに、二転三転する結末まで興味がよく持ち堪えたのは作者の地力の表れかと思います。 祇園や舞妓、祭りや京都の老舗の世界、そして京女の底知れなさにどっぷりと浸かりたい人にはお勧めの一冊です。 | ||||
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が、英二には終始苛々しっ放しだった。バレないと思っている事自体が「無理だろう?」と思ってしまった。単純に、大層な言い訳をして「遊んでる」口実に乗っかってるだけな感じ。一番の気になりドコロが滞在費総額幾ら掛かったんだろう?だった。 「豪農」という気はしなかったから、単なる「ロクデナシ」としか思えなかった。 これだけの「含み」を本気でスルー出来るって相当な鈍感力の持ち主だ。あのさー、雅美から聞いたとあからさまに分かる事で京子を問い質すのは良くないと思うよ?女同士の「付き合い」ってのがあるんだから、そこは配慮しないと。…的な苛立ちが。 自分が「嘘」の癖に、相手に「本当」だけを語って貰えると思っているのがいけずうずうしい性根に思えた。 いっそ誰でもいいから「この人だけは信じる」の盲信の姿勢なら可愛げあるのに。 京都うんちく部分は楽しく読んだから、良し。 | ||||
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さすがにミステリーとしては巧緻な構成で、言動の裏側のそのまた裏側の意図を抉り出し、徐々に真相のそのまた真相があらわになっていく、というフェーズの重層的な組み立てはみごと。しかし。そのことと純粋に物語として愉しむことができるかどうかは別問題。読者はミステリー研究家でも書評家でもないわけですから。伏線の張り方や回収のやり方がいくら手だれのレベルでも、読んでおもしろくなければ、ページを繰りながらワクワク、ドキドキするエンターテインメント性に富んでいなければ、やはり第一級のミステリーとはいえないのではないでしょうか。はんなりとした京言葉や古都風情に浸るにはぴったりだけど。 | ||||
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