■スポンサードリンク
熊と踊れ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
熊と踊れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほとんどノンフィクションといってよい犯罪小説。捜査側の謎解きではなく、犯人の側から見た小説になっている。それにしても主人公がバルカン半島(クロアチア)のハイブリッドであるという現代ヨーロッパ(世界)の現実を背景にしている点が考えさせられます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ともすれば、重たくて身動きしずらい、内容なのに、一気に、上下巻を読みきってしまいました。 スゥエーデンのミステリーの大きな特長は、登場人物の多彩さに、あるような気がします。マルティンベックシリーズなどから、脇役の多彩さが、ストーリーに、厚さを、もたらしているように思います。この作者も、脇を固める登場人物たちの動きが物語を大きく膨らめているように思います。時間を割いて読む値打ちが、大いにあると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻のうえ、それぞれが分厚い。手を出すのにためらったが、勘が働いた。1990年代のスウェーデンを舞台にした、「軍人ギャング」と呼ばれる武装強盗たちの、犯罪の履歴、人間関係を描いた物語。実話を元にしているだけあり、リアリティが別格。常に緊迫感が張りつめ、展開が先へ先へと加速して、物語に没入させられる。気がつけば、駅の乗り換え時には二宮金次郎状態、信号待ちをする間も30秒でも読み進めたいという中毒状態に陥った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻から間髪入れずに読み進めた。そこまでむさぼるように読まずにいられなかった本は、希有だ。詳細なディテール描写や状況描写は、ときにこちらが読み進めたいスピードにブレーキをかけるが、そんなことはたいしたストレスにはならない。物語は終結へ向けて読み手をグイグイと引っ張っていく。上下巻合わせて1100ページに及ぶ大作にもかかわらず、読後の疲労がまったくない。名著の証だ。場面場面、いつも脳内で映像化しながら読んでいた。映画会社、映画監督が水面下で動いていてくれていることを願ってやまない(「ミレニアム」の映画化のようになってもらっては、ちょっと困るのだけど…)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めたら止まらない。かなり良いと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かにかなり暴力的ではありますが、久々に一気に引き込まれてしまった作品。続編も買ってしまったほど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
買ったものの何となく気が重く、ベッドサイドに放置しておいた本でした。 いざ読み始めると、止められなくなりましたが、それでも重苦しい気分は変わらず。 それは、繰り返しDVの場面が語られるからです。女性を容赦なく殴り蹴りするマッチョマンの描写は非常に不愉快で、せっかくの休日をこんな読書でつぶしたくないと思うのにやめられない。やめられないのは、強盗の計画と実行過程が微に入り細を穿って描写されているからです。 この小説を天気に例えるなら「ずっと曇り」です。こんなのばかり連続して読むと鬱になりそうなので、能天気なハリウッド的エンターテインメントに飽きが来た頃に読むのが良いと思います。訳者あとがきと深緑野分解説は簡にして要を得た良作でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実話をもとにした犯罪小説。 犯罪の動機としては共感できない。 中途半端な正義感、父親に対する反抗を社会に向けるのはなはだ迷惑。 英雄ぶってる主犯の長男は父親に対するトラウマを結局のり越えられているのか? 結局はあの父にしてこの子ありみたいなところもある。 過去の不幸な生い立ちを犯罪の根源にするのはありがちな感じもする。 ただ実話をもとにと言われれば説得力がすこしでてくるかなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての作家、初めての訳者だった。 連続ジョー・ネスポの合間に投入。 冒頭、翻訳の句読点の打ち方が気になって集中できなかった。(点が多い) 物語が進むにつれ、気にならなくなった。 中心の3兄弟も長男の妻も友人もその父も、個性が強く自分を譲らない。 それ故のスリル。 前半はヒヤヒヤさせながらもうまく事が運ぶ。 ああ、後半はやく読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻の切り方がうまいな~。 いいところで分けてある。 自分を譲らない登場人物たちと、過去と現在が交錯しながら、ますます混迷を極め、7つ巴になって進んでいく。 どの回で失敗するのか、誰がミスるのか、誰が生き残るのか、まさか全員死ぬのか? 次々と予想が覆されながら進んでいく。まさに読書の醍醐味。 どうしても結末が知りたくて、下巻は1日で読んでしまった。 ちょっとセンチメンタルな描写が多いのと、結末のカタルシスは裏切られたが、、 え? 事件は事実なの? 作者の1人が家族の1人? そういえば上巻扉に、事実に基づくストーリーと書いてあった。 結末は若干、不満だが、事実なら仕方がない。 面白かった~。 この作家の作品、次も読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋で見掛けた北欧ミステリー。ちょっと気になって購入したが大当たりだった。上巻だけで文庫本500ページ超えの大作を約2日で読んだくらい、面白かった。 推理小説と言うより犯罪小説で、謎解きでなく警察を欺こうとする犯人の少年達の犯行のスリルを楽しむもの。感心したのは人物造形がしっかりしているところで、リーダーである三兄弟長男が、暴力的な父親を乗り越えようとする成長ものがたりとして大いに感情移入することが出来た。超人的なまでにクールで前代未聞の犯行を用意周到にこなそうとする彼と兄弟達との絆、そして家族でないが故に愚かしい行動に走ってしまう犯行仲間の描写も実にリアル。又、同様に微妙な距離感が消えない年上の彼女との仲も読ませる。 一方対する警察側の捜査リーダーも影のある家族関係・恋人関係が巧みに描写されていて、この犯罪小説に深みを与えていると感じた。 単なるミステリを超えたリアルな人物描写で読ませてくれる本作。下巻も大いに楽しみだ。 [・・・] | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本下巻だけで600ページ近い大作だけどほぼ2日で読み終えた。ミステリと銘打たれてるけど謎解きの要素はなく、実在の事件を題材に書かれた犯罪小説。上巻は3兄弟と親友から成る犯行団の、緻密で大胆な犯行手口に圧倒される思いだったが、下巻は連続犯行を嫌って離れていく弟たちを捨てた主犯格の長男が、その愚かさ故に見限ったはずの親友と、実行犯に加わらせなかった年上シングルマザーの恋人、そして逃げていった妻を取り戻すため実家に放火して前科者となった粗暴で愚かな父親を仲間に入れて、最後になる筈の銀行強盗を実行する。過去のエピソード、そして自分を追う警察側のエピソードを交えながら、まるで自ら破滅に向かい突き進んでいくような彼の描写が圧倒的な迫力でグイグイ引き込まれた。一歩引いて見れば、暴力的な父親を超えようとする息子と言う、「暴力の連鎖」と言った社会的な問題提起がうかがえるが、読んでいる間は何とも悲しくやり切れない彼の心情が胸がいっぱいになった。信頼に足る弟たちから見放された代わりに明らかに役不足な3人と最後の犯行に向かい、しかも彼を追う警察側の代表にあえて見せつけるような工作もしている彼は、やはり自ら破滅する事を望んだのだろう。雪の中を逃亡中運転手の恋人が事故して車と一緒に警察に下ると離脱してしまい、歩いて逃亡中湖にはまって凍傷の危機にさらされ、そして・・・読み終えた後しばらく呆然としてしまうくらい、凄い小説だった。 ミステリーと言うカテゴリーでは本質を見失う。私が一番感じたこの本のテーマは「家族の絆」だな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今読み終えたところですがあとがきを読んで心が震えました 作者は二人ですが、その一人が3兄弟と兄弟で実は4兄弟だったこと、さらにミステリー作家だったという驚きと この本を読んだ3兄弟の感想も書かれていて感慨深いです 物語も実在の1990年代初頭のスウェーデンを騒がせた重武装強盗グループの話で裏社会とつながりを持たない人が 如何に銀行強盗を連続でやりとげるかと、どうして終わるのかについて書かれており一気に最後まで読ませる力を持った作品です 長兄レオの冷静さと賢さに舌を巻き、幼少期に兄弟の心に爪痕を残した父イヴァンのように暴力にコントロールされまいとしている初期 から終盤のレオへの変化など、実の兄弟だから書けただろう部分など最初から終わりまで先が気になってしかたがない作品です 文句なしの☆5です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これが面白くなくて何が面白いのだろうかって位、活字に弄ばれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下は上下巻を通じての感想です。 1990年代にスウェーデンで起こった特異な連続銀行強盗事件を題材にした小説です。 犯人の兄弟側と追う捜査官のそれぞれの家族関係を背景に過去と現在を交錯させながら展開する作者の手法は見事に成功していると思います。 この小説の読みどころは、事件自体ではなく犯人の兄弟の家族の歴史です。凶悪な犯罪に手を染める人がどのような家庭環境を背景に出現するのか、その点がこれほど見事に表現された例は稀です。それもそのはず、原作者の一人はモデルとなった兄弟と実の兄弟(本人自身は犯行に加わっていない)で、心理描写に非常なリアリテイーが感じられました。 というわけで、本書はミステリ・サスペンス的な事件の進行の面白さではなく、犯罪者の心理をリアルに表現していることに魅力がありその意味ではとてもおもしろい小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんと北欧にも「毛利元就の3本の矢」と同じ話があることに驚く。氏族というか家族の結束と確執というテーマが根底に流れる犯罪小説は、やはり北欧特有の重さをはらんだ仕上がり。 エルモア・レナード(「ゲットショティ」「ラム・パンチ」など)の南国系痛快クライムノベルとはまったく違い、いまどき流行らない銀行強盗でカネを得るために、まずは武器を調達することからはじめる、という奇想天外な序盤。長男の強いリーダーシップ、3兄弟の強い結束、絶縁したロクデナナシの父親を軸に武器を手にいれて、ほぼ証拠も残さず複数の強盗で大金を手にした彼らを待つ運命やいかに? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の3兄弟は、周到な準備と迅速な行動、意外な盲点からの逃走経路などで、テレビカメラの発達や科学捜査により現在では不可能と思われていた銀行強盗という犯罪ジャンルで次々と「成功」をおさめてしまう。しかし、鉄壁と思われていた3兄弟の結束が揺るぎ始め、助っ人たちも次々とヘマをやらかしたうえに、後手後手に回っていた警察もひとりの刑事と鑑識の執念(このふたりにも因縁を盛り込むという小説的手法も)で捜査の手がだんだん迫ってくる。 ロクデナシの父親にすら援軍を頼んでしまうという「足手纏い」をかかえてしまった彼らの末路は、お読みになってからのお楽しみということで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父親の暴力から逃れ、自立を果たし、さらなる安定を手に入れるために前代未聞の強盗を企てた兄弟。 彼らは団結し、暴力をコントロールし、どんなことにも冷静で対処できていくように見えたけど、結局は暴力に支配されてしまったし、チームは壊れてしまうのだった。 暴力とは連鎖するもの。幸せを手に入れるためには、自ら断ち切る勇気が必要だし、しかしそれがどれほどたいへんなことなのか。 ということを、一気に読んでひといきついて考えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
展開が意表を衝いている。舞台は北欧だが場所を限定せず楽しめる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かってのスウェーデン社会をえぐりながらのシューヴァル夫妻のミステリー作品ほど深みはなかったですが若者達による連続銀行強盗 の展開がスピーディに描写されていて一気に読み終わりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!