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ハイキャッスル屋敷の死
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ハイキャッスル屋敷の死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ひねりの利いたプロットに定評のあるレオ・ブルース。 だが本作の真相は、読みながら最初に感じた印象そのまま、といったところ。 当時の読者なら驚いたかもしれないが、現代では容易に見抜かれてしまうのではないだろうか。 また、いつもなら随所に見受けられる軽妙なユーモアも控えめ。 おしゃべり好きなカーカー夫人などユーモラスな登場人物はいないこともないが、真相の性質ゆえか、なんとなく全体的に陰鬱なトーンである。 ただ、弱者に対する作者の優しさを垣間見ることができて、その点では好感が持てました。 | ||||
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キャロラスが事件に首を突っ込むことを以上に警戒しているゴリンジャー校長から珍しく捜査の依頼を受けたキャロラス。 校長が言うには、学生時代から交流のある、ロード・ペンジから手紙が届いた。彼の命を脅かす匿名の手紙が多数届き、悩んでいる。 警察を呼んだが、単なる偏執狂からだろう。こんな者はどこにでもいる。と真剣には考えていないようだ。 校長は彼と会った時にキャロラスが解決した事件のことを吹聴したらしい。 キャロラスは死体が出ない限り自分には興味のない事件だと断るのだが、その後死体が出て、しぶしぶ協力するハメになる。 この時の二人の会話が可笑しくて笑ってしまったのだが。 「いつかのあの件だが…ロード・ペンジの…実に恐ろしい事件が起きた…」「とうとうやられたのですか」キャロラスは穏やかに尋ねた。「いやいや。ありがたいことに、そうじゃないー少なくともまだ。そう、幸いにも秘書が間違えられたのだ。実はロード・ペンジのオーヴァーコートを着ていた。 射殺されたのだよ、ディーン君、射殺だ!死んだんだ!しかもまさにハイキャッスル屋敷の敷地内で!」「"幸いにも"というようなことをおっしゃいましたか、校長?」「わたしはーその、この状況で相対的な意味で言ったのだ。 国家はロード・ペンジのような器量の持ち主を失うわけにはいかない。もちろん、秘書のことは悲劇的だ。実に有用な人物だったと思う。しかし、射殺されたのがロード・ペンジだったとしたら、どう感じるか想像したまえ」「ええ。想像はできますよ。」キャロラスは言った。ゴリンジャー氏は皮肉に気づかなかった。 最初の部分で、真のターゲットはロード・ペンジではなく、秘書のラチェットだと見当がついたのだが。 いつ自分が殺されるかもしれないのに、当の本人ロード・ペンジは泰然自若の構えでと疑問を抱いて。 しかし、読んでいてページ数の半分ぐらいまでがハイキャッスル屋敷の当主や家族や使用人や近所の人々への根掘り葉掘りの聞き込みが続き、アレコレ情報過多で思考がまとまらず、物語もなかなか展開していかないので、イライラしちゃって、終いには訳分からなくなっちゃった。 それが半分過ぎてからキャロラスは犯人の確定はできていると、いきなり行動を起こし、解明していくのだが。 自分だけで了解しているんじゃなくて、もう少し読者にもヒントを与えてくれなくちゃ。推理できないじゃん。 という訳で星3つの評価。 でもプっ!と笑わせるところが結構あり、やはりレオ・ブルースは好きね。 それとカーカー夫人の名を目にする度にカラスを連想し、どうしてもニンマリしちゃったわ。(^^) | ||||
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