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魔王



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔王
魔王 (講談社文庫)

魔王の評価: 3.60/5点 レビュー 208件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全208件 1~20 1/11ページ
No.208:
(5pt)

1番好き

伊坂作品で一番好きです
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.207:
(3pt)

ファシズムに進む日本の不穏さを描く |『魔王』伊坂幸太郎

日本国憲法第九条。
日本が誇るべき平和憲法という声もあれば、米国から押し付けられた憲法・(自衛隊という軍隊をもって)実態にそぐわない憲法という声もあります。

こうした憲法を、是々非々で議論し、必要ならばしっかり変えて行こう、と主張するリーダーが現れたら、皆さんならどのように反応するでしょうか?

・・・
本作は、そのような歯切れのよい強烈なリーダーが日本を変えようとし、人々が一方向に進みつつある状況に挑む、ちょっとした力を授かった男と、その家族の話です。

・・・
二部構成で一部はそのちょっとした力を持つ安藤(兄)の話。ファシズムが忍び寄る世の中に、どのようすれば流れを変えられるのか、と思案しつつ、己の『力』で状況を打開しようとします。その正義感や倫理観が伊坂作品らしいですね。

そして第二部は安藤(弟)の奥さん、詩織ちゃんの視点。安藤(兄)が死んでから5年後の日本の話です。ぼんやりしていて、ちょっと頭が弱めなキャラ設定の詩織ちゃん。その心根の良さと真っすぐさで、ファシズムの異論を許さない雰囲気への恐怖や、日本の改憲論議で人々が分裂していく様を、じんわりと俯瞰的に、ある意味他人事的に表現しています。

・・・
そんなんですので、すわ日本批判かとか思ったのです。さしずめ首相犬養のモデルは小泉元首相とか橋本元大阪市長あたりかなと。無批判に歯切れのよいリーダーに従う衆愚を批判したのかと思ったのです。
ところが筆者自身による解説によると、単にその不穏な雰囲気を書いてみたかったそうで、まあその雰囲気は伝わりました、はい。自分と意見の違う人に対して、受け入れるより説得にかかろうとする人とか、たまにいますが、確かに面倒だなあって感じながら読みました。ま、うちの奥さんもそのタイプです笑

・・・
話の筋的にはややSFチック、ディストピア的ですが、伊坂作品らしい真っすぐな登場人物の行動が気持ちよい作品です。ただし、従前のびっくりトリック的な展開は少ないかな。そうしたツイストを期待しているのであれば、本作は全く異なる毛色の作品であります。

・・・
ということで一風変わった伊坂作品であったかもしれません。

ひょっとすると、民主主義とか、マスコミ・ジャーナリズム・政治・投票・意見の多様性とかについて中高生くらいに考えてもらう際に読んでもらっても良いかなあと感じました。寓話的に読んでもらった方が、議論に入りやすそう。

個人的には十分たのしめましたが、純粋なエンタメを求めるのならば、先ずはスキップした方がよさそうな伊坂作品かと思います。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.206:
(4pt)

満足

説明どおりの状態で、満足しています。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.205:
(5pt)

考えろ

大きな流れに耐える一本の木になりたいものですな
おもしろかったです。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.204:
(5pt)

元総理 銃撃の後に読んだので怖かった

この小説の後に、ウクライナで戦争があり、元総理の銃撃があり、小説の内容と被ったとこがあって、怖かった。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.203:
(1pt)

ちょっとこれはハズレ

伊坂幸太郎が気に入って読み漁ってましたが、これは理解しがたく、最後もスッキリしない。モヤモヤです。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.202:
(3pt)

モダンタイムスやマリアビートルと比べると

面白さ、完成度は劣ると感じた。これといったどんでん返しがないためだと思う。また出てくるキャラがあまりセリフなどに特徴がないのも気になった。同じような人物が多い。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.201:
(5pt)

なんで?

他の作品に比べて、
なぜレビューが悪いのがわからない。
面白いです。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.200:
(4pt)

フライドチキンのおっさんのネクタイ

「フライドチキンのおっさんって、ネクタイの黒い部分が体にも見えるよな。」魔王の主人公・安藤が、ケンタッキーフライドチキンを放火しようとする若者を諫めようとしたときに発した言葉です。国家や政治など大きなことを考えると、どうしても堅苦しくなるが、身近で小さなこととなると急に可笑しくなることがあります。アメリカへの反撥心からケンタッキーの店舗を焼いてしまおうとしていた若者も、この発言を聞いて気勢をそがれてしまいました。その後、自分もそうかな。。。と思い確認するともう、ネクタイが体にしか見えなくて可笑しいですね。

あるいは、「例えば子供が難病にかかった、とか、親の暴力に悩まされてるとか、そういう人たちからしたらさ、憲法とか自衛隊のことを気にしている場合じゃないね」とも言っていて、確かにそのとおりと思いました。
本書の魅力は、この身近なことと遠い政治などの不穏な空気の両方をユーモラスに描いている点だと思います。

他にも、コーラの炭酸のびりびりと足のしびれのビリビリが似ているので、コーラの原料は足のビリビリではないか、コーラの作り方は秘密にされているしな、、、なども面白かった。考えすぎの兄のこのような考えがいい味になっています。

一方で、”公共事業と議員年金を削減し、年金問題を整備することで景気を回復させた”というような経済学的矛盾だが、評論家や政治家が言いそうな事をストーリーに組み込んでいる点。国際政治を対アメリカへの対米従属か否かだけでしかみない二元論的なストーリーも気になります。この点は、大いに差し引いて、歴史や憲法、自衛隊については、しっかりとした本を読むべきだと思います。本書は、多くの人に読まれるものだけに、そして、あえて現実の日本の問題を考えるストーリーにしているだけに、もっと深い理解や多くの議論をベースとして書かれた物語にしてほしいと思いました。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.199:
(5pt)

連作小説の面白さ

『魔王』の続編的な作品『呼吸』の二作が一冊の文庫本に収められているとは知らずに買いましたが、連作の面白さを十分に味わうことができました。『魔王』だけを読んでいた家人も喜んで再読していました。
本の状態もきれいだったので、買い得だったと思います。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.198:
(4pt)

単体で見るとすっきりしない

50年後のモダンタイムスとセットで見るべきです。
僕的にはモダンタイムスが本編のように感じます。
伊坂先生大好きで、全篇読んでいますが、単体で見ると
ランキング低め、モダンタイムスとセットだとランキング高めです。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.197:
(1pt)

読後感に困る

途中面白いし決めぜりふもたくさんある。でも長々と読ませた挙句これはないでしょう。たくさん張られた伏線的な話は何一つ拾われず終わる。読後感もへったくれもなく、読み終わってないのに強制終了という感じ。
(と思ったら「モダンタイムス」が続編だそうで。読んだらこの魔王/呼吸の内容がすっきりするのでしょうか。また「あとの解釈は読者に委ねる」式小説だったらと思うと時間かけて読むかどうか迷い中)
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.196:
(4pt)

伊坂ファンなら読むべし

この頃の伊坂幸太郎さんって本から滲み出てくる主張が強いから、好み分かれるかな。
でも僕はこの作品好きだなぁ。ちょうど憲法改正的な動きも日本で起きてるし、これが2005年に書かれた作品だとは思えない。

しかも大好きな千葉さんが出てきていたので、めっちゃ嬉しい!
お兄さんは最後に千葉さんに可を言い渡されたんだろうなぁ…。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.195:
(3pt)

あなたの周りにも魔王がいるかも?

ありえないようでありえそうなのが伊坂マジックだなーと思わせるような作品。厚みがある作品ですがすらすらと読めてしまいます。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.194:
(4pt)

中高生好みのラノベ的設定だが、もどかしさが文学的

中高生好みのラノベ的設定だが、いつの間にかファシズムに惹かれてしまう恐ろしさを描いたのは一味違う。令和になって、嫌韓が国民共有の感情になりつつある今、タイムリーな内容だと思う。作者は政治的に主張してるわけでなく、「空気」のようなものを表現しているのだと思うが、このもどかしさが優れて文学的。ただスッキリした後味の良さを求める人には向かないと思う。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.193:
(5pt)

お前はどうだ、戦うのか。

本書「魔王」には「死神の精度」の千葉が何気に登場します。
 伊坂幸太郎は自作の他作品の登場人物をさらりと登場させる遊び心がありますが、「死神の精度」を未読の方にとっては、本書における千葉の存在意義が分からないのではないでしょうか。「死神の精度」既読の方には、主人公もしくはその周辺の人物に何かあるなと暗示させる効果があります。 
 さて、著者による文庫版あとがきによれば「滲んでくる不穏さや、切迫感や青臭さ」を描いたという本作。
 確かに本作には
「無自覚に無為に時間を過ごし、そのくせ人生は短いと嘆く。豊富な情報と単調な生活から生まれてくるのは、短絡的な発想や増悪だ」
「相手を言い負かして幸せになるのは自分だけだ。無理やり負けを認めさせたところで、相手の考えは変わらない。場の雰囲気が悪くなるだけ」
といったセリフや、犬養という政治家の描かれ方には「不穏さ」や「青臭さ」を感じさせますが、私は、この不穏な感じや青臭さは大好きですし、「魔王」「呼吸」のいずれのエンディングも巧いなと思います。
 そして、本作のその後を描いた「モダンタイムス」への興味が高まります。
 シューベルトの歌曲「魔王」を初めて聞いたとき、なんて恐ろしい歌なんだとブルブル震えた記憶があります。
 そんな「魔王」をタイトルとした本作。
 周囲にいる誰もが、自分で考えることをせず勢いに流され、魔王の存在に気づかない。
 そんな現代社会の不穏な空気を取り上げた本作は、賛否両論あろうかと思いますが、伊坂幸太郎の代表作の一つだと思います。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.192:
(3pt)

読者に委ねられる解釈

魔王が何を指すのか、作中では最後まで明らかにはされません。
全体主義を予感させる新進気鋭の政治家なのか、自分の思ったことを相手に喋らせる「腹話術」の能力を持つ兄なのか、ジャンケンなどの確率に滅法強い弟なのか。
あるいは、魔王とは否応なしに大衆を取り込んでいく時代の空気なのか。
そこにある違和感や危機に対して敢然と立ち向かうのか、静かに生きてそのときを待つのか、兄弟で異なる立ち向かい方も、また示唆的でした。
張り巡らされた伏線を読み解くために、続編の『モダンタイムス』を読むことになるのでしょう。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.191:
(4pt)

集団意識

流石、伊坂さんといったところで、所々、教訓になる台詞が散りばめられてます。
本作のテーマは、ファシズム、集団意識だと感じました。皆が右を向かうから右に向かうといった具合に、「人がいかに周りに影響されるのか?」ということ、そして、「集団意識のもとであれば、どんなに恐ろしいことでも正当化されやすい」ということが書かれています。
集団意識に振り回されることなく、自分自身が正しいと思うことを考えたり、行動することが大事ですね。
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.190:
(3pt)

自らで考え,選ぶということ

不思議な力や死者の乗り移りなど,ファンタジ要素を緩衝材にしたとでも言いますか,
著者ならではの読みやすさを前に出しながらも,実際にはメディアに踊らされる国民や,
今の状況を見失い,気が付いたときにはすでに…と,国民投票に揺れるこの国を描きつつ,
あふれかえる情報の取捨選択をはじめ,選ぶ側の我々が多くを問われているように映ります.

一方,熱しやすく流されやすい大衆に対し,引いた立ち位置で考えることを繰り返し,
『正しい側』のように映る主人公の一人ですが,いささか度を過ぎて見えることがあり,
裏側を読みすぎての失敗など,彼の行動も『正解』というわけではないように思えました.

その反面,政治家はずる賢いや,醜い大人など,今さら感のあるやり取りには首を傾げ,
能力が関わる部分についても,そちらではなく,あくまでも取っ掛かりと解釈をしつつも,
不明瞭な点がいくつも残されており,読む側に少し解釈を委ねすぎにも感じてしまいました.
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463
No.189:
(1pt)

どうした、幸太郎

なんで、こんなの書いちゃったんだろう、って言うくらいの作品。
締め切りに追われてたのかなぁ
魔王Amazon書評・レビュー:魔王より
4062131463

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