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魔王
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魔王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全208件 21~40 2/11ページ
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ミステリーとしては賛否両論ある作品のようです。私は否定派ですね、残念ながら。今まで読んだ伊坂作品の中ではダントツのビリです。題材としてはいいものを探して来たのに、最後まで未消化という感じが否めません。だから全然ワクワクしない。 では、ファシズムの恐怖を扱った一般小説として大人の鑑賞に耐え得るかというと・・・。これも無理ですねえ。本作を読んで「ほう、なるほど、そうかー、怖いな~、ファシズム」と感激するのは、おそらく多感な20代前半まででしょう。 何より、作者の政治に対する理解が浅薄です。主たるテーマではない、と逃げてますが、伊坂さんでもこの程度か、と正直少なからず落胆しました。ミステリー作家はミステリーを書いていればよい、という見本のような失敗作だと感じたのは私だけでしょうか。これ、ミステリーの2006年間ベストテンに入ってるんですよね? うーん。私が鈍いのかしらん。 | ||||
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この著者の作品は、「ゴールデンスランバー」にしろ、「モダンタイムス」にしろ、読んでいる途中は面白いのだけれど、結局何も解決しないし最後は逃げて終わり。それなのに、ついついまたこの作品を買ってしまったのだから、この著者の作品は結末のあいまいさを補うほど途中が面白いということなのでしょう。 しかし「魔王」のほうは、やたらと不穏な空気をまき散らすだけで、何かが始まる前に終わってしまった感じ。同時収録の「呼吸」のほうが、いかにも「モダンタイムス」の前日譚という感じで伏線もたくさん張ってあるし、読み物として面白い。 本当は「モダンタイムス」を後で読むべきなのでしょうが、先に読んでしまった自分は「安藤商会」や「安藤潤也」についてあれこれ妄想してしまい、それはそれで楽しかったので、「モダンタイムス」を先に読むのも有りかな・・・と。 | ||||
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学生には読みやすいであろう一冊です。能力系でありながら、現実感は拭い去れません。伊坂節伊坂ワールドも勿論充実しています。あれ?こいつ出てたな?とかもあります。現代の政治にも通用するものがあります。ただ決して著者の思想に関連するものではないですので。 | ||||
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読んでいる最中にこれっていつ発表されたものなのだろうと気になった。 あくまで娯楽小説の創作であるが、憲法改正の議論や強力なリーダーシップの登場、それを盲目的に支持する国民と十数年経っても日本のテーマはいつまでたっても置いてけぼりになっていると思った。 という政治的な話はさておき この物語はそういった世の中の盲目的な流れにさからう兄弟が主人公である。 前半の「魔王」は会社員の兄、安藤が。後半の「呼吸」は弟の潤也が能力を手に入れていく話である。 安藤は自分の思っていることを30歩数の範囲で相手に言葉として発せさせる能力、潤也は1/10までの確率を1にしてしまう能力を手に入れる。 こんな能力が手に入ったら自分がおかしいと思っている世間にどう立ち向かっていくのかを空想するSF小説だと思うといい。 この物語はのちの「モダンタイムス」に引き継がれる(ただし物語は50年ぐらい先に進む) この本を読むことで何か特別な知識を得ることもないのだが、難解な本と並行して読んでいくと、350ページがあっという間であった。 個人的にはそういった類の本が割と好きである。 2018.3.18 16冊 | ||||
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題名どおりです。。。序盤から中盤ぐらいまで、結構面白かったのですが、 中盤以降段々と別のストーリーになっていくような。。。 最後の終わり方も中途半端すぎて、ラストページでは”えっ?終わり?”って感じで終わってしまいました。 | ||||
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難しくて寂しくて気になる話でした。 兄さんなんで死んだんだろう。マスターが殺したんだね。でも砂漠を通っても会いにこれる。魂は生きているからね。政治家も国民も怖いね。人はうかうかすると脆く危ない | ||||
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まったく意味不明 なぞの政治パートが長い そのくせ浅い笑 憲法改正の話し長すぎ 誰もこの作者にそんなこと望んでないでしょ 手垢のついた政治的発言がどんどん出てきて読んでて時間の無駄かなと 一応最後まで読んだけど驚くような展開もなく恐ろしくつまらない作品 | ||||
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これはなんのジャンルなのだろう。 「魔王」は国政選挙、「呼吸」は国民投票がテーマだ。 「魔王」ではファシズムについても言及されている。 しかも鋭い。 私もファシズムというと、主人公と同じように思っていた。 しかしバーのマスターは違うという。 『統率しようとすると、すぐに、ファシズム、それも例の、 帝国主義や軍国主義にしか結び付けようとしない発想が、 すでに危険だ。』マスターの言葉だ。 そして民主主義や資本主義を肯定していない。 だからと言って決して難しい話ではない。 伊坂氏独特のユーモアと文章の巧さですらすら読ませる。 今は2017年、おりしも衆議院が解散し、総選挙となった。 この作品はいったいいつ描かれたんだと思ってしまう。 伊坂氏のファンでなくとも楽しめる作品だ。 | ||||
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自分は小説を娯楽として読んでいるので、評価はどうしても面白いか面白くないかという陳腐なものになってしまいます。 正直、粗筋に騙された感じがします。私は伊坂ファンではないので、伊坂という名前で小説を買ったわけではなく、粗筋を読んで面白そうだと思い購入したたちです。粗筋を読む限りエンターテイメント性を感じましたが、実際読んでみると分かるのですが、エンターテイメント性は弱めという印象を受けます。むしろ、政治的、文学的というところでしょうか。期待していた内容と違うと言えばこれまた陳腐ですが、正直悪い意味で期待を裏切られた気分です。 「キャラクターに魅力がない。展開が遅い。山場がない……あるのか分からない」というのが短所。「読みやすい文章」というのが長所であると感じます。 | ||||
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読んでいるうちに、不思議な不安感が湧いて来ました。将来、いや現在の日本への不安でしょうか? | ||||
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他人の観察とその接し方、潜在能力の使い方を勉強いたしました。愉しく読ませていただきました。 | ||||
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面白かったので続編が読みたいのですが、あとがきに、続編は「呼吸」という作品だと書いてありますけど、アマゾンで見つからないのです。モダンタイムスは直系の続編ではない、その呼吸に続く物語だというので敢えて未だ読んでないのです。 呼吸、はあるのでしょうか? | ||||
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面白いのでみんな読んでみたらいかが? ほんとにおもしろいですよーー (⋈◍>◡<◍)。✧(⋈◍>◡<◍)。✧♡ | ||||
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独裁者の出現を予感させる日本の様相を、ささやかな異能の力を持った兄弟、そして弟の恋人の目を通して描かれている。 『魔王』、そしてその5年後の『呼吸』の中編二編ですが、何らかの決着を期待する読者としては完結していると言い難い作品だ。しかしながら、よくない未来がじわじわと忍び寄ってくる気配を、深刻さから一歩離れて表現できるのが、著者の作品ならでは。 「考えろ、考えろ、マクガイバー」 思索、そして、また思索が頁から溢れ出す。50年後、『モダンタイムス』では、どんな未来が提示されるのだろうか。 | ||||
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安藤には2つの特徴がある。 1つは、何事も深く考察すること。 2つは、自分の思ったことを他人に喋らせることができる「腹話術」の能力を持っていること。 物語の世界は、今まさに新たな国のリーダーが誕生しようとしている。 自国を憂い、強い国家を取り戻すと主張する若き政治家は、多くの民衆、そして世論を味方につけていく。 安藤はファシズム運動に似たこの世相を深く考慮し、危険と感じたこの政治家に「腹話術」で挑もうとするが...。 この作品のテーマは「大衆心理の危うさ」にあると思います。 不満の飽和した社会に強いリーダーが現れたとき、世論は一つになり、歴史の過ちを再び繰り返すことにも繋がるのではないか。 超能力というSF風味をスパイスに、大衆心理の危うさに一石を投じる一冊だと感じました。 | ||||
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今の日本の閉塞状況を どう打ち破るのか? ということを 目標に 物語を つくろうとする。 青春の息吹みたいなものを感じた。伊坂幸太郎の意気込みをかいたい。 安藤は 不思議な能力に 気がつく。自分の思っていることを ヒトに言わせる能力だ。 安藤は それを 腹話術 と呼ぶ。 言わせることができるのは、ワンセンテンス。 それだけでは 世界を変えることができない。 しかし 世界を変えたいと思う 志 がある。 そして いつも 唱えるのだ『もっと考えろ』と。 無関心に ヒトの心が奪われている時に、考えようとする 意思は 尊い。 その尊さの中で自らの命を ちぢめていく。 ファシズム の台頭を おそれる。そして 降ってわいたような 宮沢賢治 ブーム。 未来を語り 希望を語る 犬養。政権を任せて うまくいかなければ 首をはねろという。 そこに ファシズムの匂いを見つける 安藤。ムッソリーニ と結び付ける。 ヒトビトは 微妙に変化する。その微妙さが みょうに リアルである。 戦争に行って 人を殺す理由は、殺されないためではなく 命令されたから。 という 兵隊の言葉は 刺激的だ。あらゆる言葉が 生き始める。 いきていたらこんなことがあると達観する。 日本人と結婚した アンダーソン。それは 安藤さん と名前が似ている。 伊坂幸太郎の ごろ合わせは、さまざまなところにちりばめられる。 考察が 絞殺になる。パソコンの変換 間違いを楽しんでいるように。 ほんとに 面白かった。 | ||||
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この人の作品、しり切れとんぼが多いな 期待させてそれで終わり?? | ||||
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つまらない作品。作者が何を言いたいのかよくわからない。時間の無駄、読んでいて苦痛になるのは初めてです。 | ||||
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逆さ吊りにされ、スカートがめくれたムッソリーニの愛人の死体。そのスカートを戻して自分のベルトで縛ってめくれないようにしてあげた人がいた。暴漢の真っ只中でこんなことをするには、とてつもなく勇気がいる。大きな洪水は止められなくても、その中でも毅然として立ち続ける杭のような、あるいは杭になろうとする主人公たちが描かれています。「フィッシュストーリー」では中島敦の「弟子」を愛読する正義の味方を描いた伊坂幸太郎。作者が描く不器用に、それでもフェアに生きようとするキャラクターが私を惹きつけて止みません。 | ||||
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ネタバレになるので細部は記入しませんが購入して損はありませんでした。 作者が好きな方にはお勧めします。 | ||||
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