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魔王
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魔王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全208件 81~100 5/11ページ
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初めて伊坂さんの作品を読みました。 完全にはまりました。 | ||||
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なかなか面白い小説だと思いました。 この続きはどうなって行くの?という感じです。 続編に期待の一冊です。 | ||||
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薄っぺらい。会話や台詞が中心だが、それがことごとく底が浅く感じる。 超能力設定は、必要なのかと思う程に活かせてない。特に弟。 あと犬養の信者の気持ち悪さを執拗に語るが、兄弟間の異様な信頼も十分に気持ち悪いですよ。 | ||||
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久しぶりに新しい筆者の本を読みたいと思い、人の口をつかって自分の言葉を語らせるという能力が斬新的だったので購入しました。 しかし内容は『ないよう』。 物語の展開も今一つ、広がりも今一つ。 それでもなんらかのはっきりとした結論があるだろうと思って辛抱して最後まで読みました。 終わった感想は、「お金と時間を返せ!」につきます。 出だしが良かっただけに、残念でなりません。 改善点としては、少なくとも独裁者側の野望がなんなのか、そしてそれに伴い動いている組織がどのようなものなのか、またそれに小さきながらも抵抗する勢力はいないのか、その中でこの主人公たちが果たす役割はなんなのか。 ファシズムとテロリズムのせめぎ合い、そしてそこに現れる第3勢力など、血沸き肉躍るような物語性があればよかった。 ずっと前に読んだ、赤川次郎の「プロメテウスの乙女」に少し物語が似ているところもあるが、プロメテウスの乙女の方が、ずっと心情豊かに描かれている。 だいたい小説にしては、登場人物が少なすぎるし個性の描き方も薄すぎると感じる。 結局、兄、兄の友人、弟、そのガールフレンド、そして謎のマスター、そして独裁者のほとんど6名しか出てこないのだ。 これではまるで、ドラえもん、のび太、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫、そして出木杉君と同じではないか。 「あんこ」の中身がないどら焼きを食べた気分である。 現在文庫本が出回っているので、これから読もうとする方は、せめてそれぞれの前篇、そして後編の最後の3ページくらいを読んでから購入するかを決めたほうが良いと思います。 ダジャレコーチ・タカ | ||||
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この本を書店で買ってサッと読んだ。 なんというか、高揚感とかよりも恐怖感のほうが大きかった。なんだか本だけの話に見えない。 これは兄みたく考えすぎなのかもしれないが、今の日本に犬養のような指導者が現れたらファシズム的な流れになる可能性も捨てきれない。何にせよ、いまは中国や韓国とかの隣国との仲がめちゃくちゃ悪いような状態なのだから。 むしろ今の馬鹿としかいえない様な政治家の方が安心にも思えてきた。 | ||||
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私は伊坂さんの作品が好きでよく読みます。 しかし、正直なところ、どれも同じような作品に感じていました。 キャラクターは魅力的だし、アイデアや話は面白いし、構成も文句なしに上手いと思います。 でも、どの作品もいまひとつ伝わってくるものが薄く、(失礼かもしれませんが)ただかっこよくて読みやすいだけの小説という印象がありました。 デビュー作品は好きでしたが、それ以降は上手いな、と思うだけでした。 でも、この「魔王」という作品からは、何か強い思いが伝わってきて、伊坂さんの作品からは感じたことのない読みごたえを感じました。 はっきり言って、他の作品に比べて構成の上手さはないし、ラストが納得出来ない方もいるとは思いますが、私はこの作品が一番好きです。 それはたぶん、傍観していることの多かった伊坂作品の今までの主人公と違い、自ら動き出し状況を変えようとしているこの作品の主人公が、非常に魅力的だからだと思います。 今までの伊坂幸太郎さんの小説が大好きな方は分かりませんが、物足りなさを感じていた方は一度読んでみても良いかも知れません。 | ||||
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読後感として、大きな感動は無いですが、 淡々と語られるストーリーを通じて、静かなワクワク感はありました。 終わり方が結論まで書いてなかったのが、残念でしたが、 そういう小説も、技法としては”あり”なのでしょう。 娯楽小説としては、まぁ悪くないと思います。 あと、文章の比喩表現が、吉本ばななさんに似ているな、と感じました。 | ||||
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井坂幸太郎の本は3冊ぐらい読んだときがある。 オリジナルの世界を作り、現実の世界の読者に問題定義を問いかけるような本が多い。 と言っても、読んでいて難しい本に出会ったことはない。 読んでいて楽しく読後に考えさせられる本が多い。考えることも楽しい。 今回の本には、文庫本タイトルの魔王と呼吸の2作品が書かれている。 両作品ともフィクションの舞台設定だが、我々が接している世間と極めて近い。 魔王、呼吸とも安藤兄弟の話だ。魔王は兄の話。呼吸は弟の話。 二人とも本人が気付かずにある特殊能力を身につける。それと政治の話が絡んでくる。 兄弟の特殊能力が政治に利用され、特殊能力合戦が描かれているわけではない。 兄が身につけた特殊能力は、自分の頭に浮かんだ言葉を第三者に発言させる力だ。 弟が身につけた特殊能力については、ここでは書かない。読者のみが知れば良いことだ。 たとえ知ったところで、この本の面白さは、失わないだろう。 二人の主人公は特殊能力に困惑したり、助けられたりする。 また、作中では特殊能力の発生に深く言及されていない。特殊能力にスポットをあてながら、その謎を解き明かさなくても、読者を飽きずに惹きつける魅力がある。 また、主人公の二人より、その世界が今回の作品の中心のような気もした。 作中の政府について一般市民が話し合い、国際関係の悪化で煽られる集団の心理などが描かれている。この辺りを読むと現実の私たちの日常が頭に浮かんだ。 読後の感想は、面白いに尽きる。生き方について書かれている側面もあるので、多くの方が興味を持てる内容になっています。読後に思考の楽しさをいつの間にか忘れてしまった自分に気づく。また、頼りにするのは直感なのかなという気もした。 あと、情報収集と情報の使い方って難しいなと思った。作中で多くの国民が情報に踊らせられている様子が描かれています。その様子は今とさほど変わり無い気がした。情報の裏を読み取れずに不安に襲われたり、様々な事例に自己判断できない様子は、情報を取得したがる我々の一端を捕らえていると思います。 この作品は2005年に単行本化されています。 言うまでもなく、6年でネットワークの基盤や技術が大きく発達しています。しかし、情報を取り扱う我々はそれほど発達していないのかも知れません。 作中で、この情報と人の関係はライトに書かれています。説教や警告のようになっていないので、読書をしながら頭の中に自然と残りました。 本作に他作品の主人公がサブ役で登場する。どのキャラクターが登場するかは、内緒です。井坂作品では、たびたび、他作品の主人公が作中に紛れて登場します。 このような演出も著者の遊び心だと思い、楽しめました。 | ||||
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伊坂氏の小説は初めてだが、本書は期待外れ。裏表紙に「新たなる小説の可能性を追求した物語」とあるように、ある意味実験的な小説なのかもしれないが、起承転結が曖昧で読後感が悪かった。 本書は「魔王」と「呼吸」の2話から構成される。魔王では会社員の安藤が、自分が念じたことを他人にしゃべらせることができるという不思議な能力を身につけたことと、過激な政治思想を唱える政治家「犬養」が率いる新政党が勢力を伸ばしていく様子が描かれる。結構面白いテーマなのだが、エンディングにがっかり。 これで終わりと思ったら、「呼吸」はその続編だった。魔王から5年後で今度は安藤の弟夫婦が主人公となる。犬養は首相になり、日本は全体主義の方向に大きく進んでいる。そんな中で弟の潤也は、自分がじゃんけんや賭けごとに異常に強いことに気付く。こちらも結構読ませるのだが、エンディングが突然すぎて、「これで終わりか」とがっかりした。 | ||||
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Amazonのレビューを見ると伊坂作品にしてはあまり評価が高くなかった。 だめもとで読んだせいか、非常にいい感触を得た作品だった。 続編のモダンタイムス (Morning NOVELS)を読むと 全体としての作品の深さに感銘すると思います。 | ||||
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続編があるということなので(モダンタイムス)期待しています。ちょっとしたファンタジーな作品が好きなので、どんぴしゃはまってます。話の展開もキャラクターもイイです。今、現実の日本でも、地震や津波で大変な事が起きています。誰がどうやっても変える事ができないのが過去。アンダーソンの台詞で「生きてると、こういうこともありますね」は生きるという事の真理の様でした。 | ||||
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第一章のラストシーンはいろいろな意味で興奮しますが、その中にも「爽やかさ」があると思います。物語の中で正義とは、平和とは何か?と考えさせられる事がありますが、自分の信じた事なんでもいいから最後まで貫き戦えば世界を変える事ができるということを教えてくれたと思います。悲しくも爽やかな第一章のラストシーンに酔いしれて下さい。(第二章ももちろん感銘を受けますが、あえて一章を) | ||||
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いまいちこの作品のテーマみたいのが分かりませんでした。兄弟の日常生活がダラダラと続いていくだけで、結末に向かって盛り上がるとかもなく終わってしまいました。「これで終わり?」みたいな。一つの物語を読み終えた感が皆無でした。 | ||||
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この作品だけを読むと完結していないような感じがする方もいると思います。続編的な作品として「モダンタイムス」があるので、できれば続けて読むことをお勧めします。この作品だけでも、一応まとまっていると思うし、作者の強烈なメッセージも伝わってきます。しかし、「モダンタイムス」も発刊されているので(2010年11月時点で文庫化はまだですが)、せっかくなら一度に続けて読むと、メッセージも作品の面白さも増すと思います。ファシズムがテーマのひとつで、ファシズムが今まさに拡大を見せているとき、一個人は何を考え、どう行動するべきなのか。読者それぞれが「考えろ」というメッセージなのでしょうか。考えさせられる作品ではあります。 | ||||
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兄の特殊な能力と、ファシズムの始まりを予感させる躍進政治家を流れの軸に話は進んでいくが、オチが、起承転結の結が何なのかわからない。はっきり言ってわからない。そのくせ、後半はまるでページ稼ぎのようなつまらない話が多くてまどろっこしい。メッセージを読み取れなかったのか?って?そんなこと一々意識せず娯楽として読んでいる私は、兄の、それを受け継いだかのような弟の特殊能力とファシズム色の政治家という二本の流れにちゃんと筋道つけて欲しいわ。後半は数ページ飛ばし読みしました。 | ||||
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「魔王」はいったいだれなのか?著者はそれを明らかにしませんが、読後にはこのタイトルが何故かぴったりに感じます。私たちが普段感じているような、世の中に対する不安とか、その中で生きる人間としてのジレンマ、いずれにしても、現代の閉塞感のようなものが、ここでは上手く表現されているように思います。個人的に「呼吸」で語られる、主人公の弟のたたずまいが、印象的でありました。でも最終的に「富」にしか解決の道がないのだとしたら、ある意味でそれは絶望的なことかもしれないですね…世の中が悪くならないようにするのは、どこまでも、自分たち自身なのだとも思った一冊でした。 | ||||
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考えろ。考えるんだ。 俺はこの終わり方には納得した。というかすごい本だ。 解説にも書いてあるけど、2005年当時に伊坂さんはなんでこんな物語が書けたんだろう。 | ||||
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超能力という設定を全く活かせていないと思います。 むしろ必要性を感じませんでした。 逆に、不可解な展開が多数見られ、んなばかなと思わずにはいられません。 著者が日本社会に対して言いたいことがあるのは分かりましたが、 読み手に押しつけているようにしか感じません。 言いたいことを延々と述べているだけで伏線の回収もなし。 登場人物が皆唐突に社会に対する考えを述べていくのみのストーリー。 半分まで読んで投げたくなり、 ここから面白くなるんだろうと読み進めていきましたが、 まさかの投げっぱなしend。 初めての伊坂作品で、かなり期待したお話だったのですが、お金の無駄でした。 超能力を使って、誰にも真似できない行為や張り巡らされた計画、謀略、頭脳戦、 そういったものを期待している方はまわれ右してください。 | ||||
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ハードカバーのときに読んでいるので二回目。 ファシズムを扱っているにも関わらず、 そこは伊坂ワールド、のほほんとした感が漂う。 特に会話の部分が顕著か? 語り手である主人公と馬券売り場のおばさんの会話なんて正にそれ。 ゆるゆるな感じ。 伊坂氏いわく、ファシズムはテーマではないというが。 結末は尻つぼみなのでやはりモダンタイムスに期待してしまう。 | ||||
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ファシズムと不思議な能力を題材にしたSF作品だ。どちらかというと映画ではなく、全5回のNHK土曜ドラマでじっくり観てみたいなと思った。 ときどき、夢の中にいるような描写−「急に目の前が開け空が明るくなり」「なじみの人がなぜか目の前に立っていて」−のような描写(そういう文章は実際は無いけれど)が挟まる。「夢うつつ」ではないけれど、夢に挟まる現実の混沌さが、うまく強調されているように思えた。 ちょうど初出が2004-2005年の小泉政権の頃、2005.8.8の郵政解散につながる時代。あの「熱狂感」は、ファシズムとは少し異質な気もする。けれど、いま覚めて思い返して気づくあの雰囲気に、当時は気づかなかった気がする。 「魔王」は何の例えだったかとあらためて思い返すと、考えられるのがいくつかあった。主人公自身とも言えるし、犬飼首相、またはマスター、またはそういう主体を求めていた時代そのものとも言える気がする。 | ||||
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