■スポンサードリンク
ケムール・ミステリー
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ケムール・ミステリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
谺健二氏の久しぶりの小説、本当にうれしく思い、思わず購入。成田亨へのオマージュとして連続殺人事件を描く野心作です。思えば、「殉霊」以来神戸の大震災にこだわってきた作者が、はじめて阪神淡路大震災を扱わず、しかし神戸をテーマに書いた小説。そうですよね、その後、山古志村の震災、東日本大震災、福島の原発事故、熊本大震災と、多くの災害(人災もあるけど)を経験した日本で、神戸を扱うことの意味をよりあらわそうとしたら、過去のシリーズからは距離をとる必要があるでしょうね。今回登場した鴉原と多舞津のコンビは、これから新たなシリーズ物として展開してくれることを祈っております。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大手製薬会社の創業一族が建築したケムール人を模した異形の建物内で、ひきこもり若者たちが家族と会う時もケムール人のマスクを被ったままいう奇矯な行動をとった挙句に、密室状況で次々と不審死を遂げていくというかなりスケールの大きな展開。これを一体どう収束させるのか、むしろ読者として心配になるほどです。 その謎に挑む探偵も美人で良識的な妹をもつ偏屈な世捨て人という如何にもなキャラだし、またワトソン役もしっかり配置されているし、本格ミステリー好きな方には懐かしい匂いのする作品です。 伏線も適度に散らばり回収されており、少し社会派の要素も加わった真相も二転三転して最後までもつれ、何となく切ないラストもシリーズ化の期待があります。ただ惜しむらくは、前面に押し出されたケムール人がミステリーの謎に十分に活かしきれなかったように思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!