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(短編集)
道化師の蝶
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道化師の蝶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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この作品はまさに著者の脳の働きを具現化したもの。 壊れたパソコンがただひたすらに脈絡のない文章を出力したかのような作品。 論理が破綻していようがいまいがそんなことにお構いはしないし、そもそも普段から他人の心とは接点もない。 普段から世の中に理解されない自分の脳が織りなす澱のようなものを言葉の選択でカモフラージュして何か意味があるように思わせ、他人が理解に苦しんでいるのを独り陰でほくそ笑んでいる。 いくら様々なものを揃えていても、備えていても、正しい使い方が分からないのであれば人の世で何の役にも立たないし、誰の救いにもならない。 人の心を揺さぶるのが文学であるとすればこれも文学と言えるのかもしれないが、選者も含め少々性根が悪すぎる。 | ||||
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空想と現実、過去と未来を行き来しながら、書物またその成り立ちを描写している作品?世界観が高度すぎて正直よくわからなかった | ||||
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この小説家は「円城塔」という名前に込められた意味ですでに完成していて、そのなぞ解きを作品が超えることがない。 小説とは高等な「嘘」なのだが「架空」とは違うはず。 | ||||
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そもそも作者が、わかりやすいものは書かないぞと決心しているような文章である。私には主語が具体的に何を指しているのかすらほとんどわからない。述語は一応文法の形をなしているが、意味にならないというか、わざと矛盾させているように見える。 シュールレアリズムの人たちがやっていた遊びに、数人の人がそれぞれ別個に主語、動詞、形容詞、目的語、副詞などを書いて合わせた一文にすると不思議な文章ができる、というのがある。要するに言葉遊びなのだが、それが延々と繋がるとこうなるのかも知れない。短編なら面白いかもしれないが、これは私には長すぎた。 | ||||
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ストーリーを楽しもうと読み始めると裏切られる。 世界観と雰囲気を味わう作品。 | ||||
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です。 いかにも文藝とか芥川賞って感じの作品です。 結局何? というのが今の感想。 SFのデビュー作のほうが斬新で良かったですし、 あの作品は心に引っかかります。 でも、 小説家なら、難解というのを売りにするはやめてほしいし 難解なのをありがたがる読者も馬鹿だと思う。 ちゃんと理解できないので、私自身が読者としては適してないのでしょう。 | ||||
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買ってはみたものの全く興味湧かず1ページも開いていません。 受賞作と言うだけで衝動買いして後悔! | ||||
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まず、読みにくい。 章をまたぐごとに主役が交代するのだけど、一人称がすべて『わたし』なうえ、2章の出だしが『さてこそ以上』などという意味不明の連語(作者自身もあとでそう言っている)なので、交代がわかりずらい。 その他、登場人物が男から女になったり、蝶になったり、外国の作家であったり。 予備知識なしで読むと、随所で立ち止まることになるのは当然だろう。 特に、エイブラム氏が女に変わるという部分、これが『道化師の蝶』のスタンスを強く表しているだろう。 なぜ、性別が変わったのか? 答えは『別に、登場人物の性別が変わってもいいではないか。性別が変わらないものだと、誰が決めた?』という事だろう。 こうやって、わかりやすく煙に巻くことで、あとの細かいことは全部『別に理由はない。そうだから、そうなのだ』というゴリ押しが可能になる。 友幸友幸が蝶だった、というオチは、まあいいと思う。 だけど、なぜ友幸友幸が外国で織物を習っていたのか? 受付をしていたのか? こういった部分に、深い意味がないのだろう。 おそらく、『着想を捕まえる網』だから『編み物』という、アミという部分が共通しているだけのことだ。 様々な所で、必然性のない出来事が起こるけど、それらは別に深い意味などないだろう。 友幸友幸という名前、なぜロリータの主人公と似せているのか? それも、ナボコフ(ロリータの作者)が蝶にはまっていたから、というだけの事だろう。 『その地で書いた文章を、その地でしか読み返せぬように』などのセリフ、一見すれば『ほほお、一流の作家の考えっぽいなあ』などと思う人もいるかもしれないけど、そんな人はいない。 円城塔氏も、そんな感覚はないだろう。 適当に、それっぽいことを書いてみただけ。 この作品に出てくる『着想を捕まえる』という話題は、すべてが現実の思考とはかけ離れた、『それっぽい』だけの会話なのだ。 あー、わかるわかる、と共感できる人などいないだろう。 想像上のクリエイティブだから、クリエイティブではない人には魅力的な会話に見えるのかもしれない。 芥川賞の選考委員の顔ぶれを考えれば、円城塔氏の狙いはあながち上手いのかも。 私自身、この小説の感想として ''1、一見、意味不明に見えて ''2、読みこめば深い味わいが出てくるように思えて ''3、実は何も中身はない という結論に至った。 ようするに、登場人物が着想(蝶)を捕まえるという会話をしていて、登場人物の1人が実は着想そのものだった、というだけの話。 それ以上でも以下でもない。 | ||||
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この物語をどう説明していいかもまったくわからない 私の頭のレベルが低く作家のレベルの高いのだろう・・・ よほど文学を読みこなせるだけの自信がある人だけに購入をおススメします 私個人は最初から最後まで何が何だかサッパリ意味不明だった・・・ ある意味利己的な自分の世界を、あれだけ読みやすく、しかも面白く書く村上春樹は天才だと感じたくらいだね この本を読み終えた感想は・・・ | ||||
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作家は何を目的に作品を創り出すのだろう。読者は何を求めて作品を手にするのだろう。小説は芸術作品であると同時にエンターテインメントでもある。読者は何時間かをその作品に費やし何がしかの感想を記憶の中に加える。毎年新人に送られる芥川賞は、これからの日本文学を担うであろう作家の作品にあたえられることから、読書好きの私の楽しみのひとつである。 しかしながら、私はこの作品を最後まで読むことができなかった。物語を追跡できないのである。文章が単純に連続しているだけで、主題が読み取れないのである。学生の下手な日本語訳を読んでいるような錯覚さえおぼえる。確かにこのような文体形式の作品は新しいのかもしれない。私を含む普通の読者には難しい。次のページを繰るのが楽しくて仕方がない物語が読みたかった。 | ||||
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作者がそれなりに博識なのは伝わってきます。 しかし、この作品は完成品ではありません。 何度も読めば、全体の3割くらいは理解できます。 それと同時に、全部を読み解いたところで5割以上は理解できない作品であることに気づきます。 もともと5割以上の回答が用意されていないからです。 この作品を「絵画のような作品」という人が多いですが、部分的には絵が見えますが、半分以上は合わないパズルを無理やりはめ込んだようなモザイクだらけの絵画です。 「モザイクの部分は皆さんで想像して楽しんでくださいね」という事なのだろうけど、それは未完成に他ならない。 なんて事をいうと、「文学は自由だ。何でもありだ」という人もいるでしょうが、芥川賞には見合わない。 未完成品というのもありといえばありだけど、それはあくまでもニッチな人たちが楽しむものであり、文学の賞を得るような類のものではない。 芥川賞なんて取らせたら、ある意味で、この未完成品が「正解」かの様な誤解をまねくでしょう。 実際、これを読んで「これぞ文学!」と騙された人も多いでしょう。 この作品は文学ではなく、ニッチな市場で楽しむ自慰小説です。 加えて、この作者の『記法』には仕掛けがあります。 それゆえに、一度読んだだけでは理解ができず、再読を強いられます。 ここで私がその記法についてヒトコト示せば、この本は格段に読みやすくなりますが、それはこの作品にとっての生命線であり、致命的なネタバレになりかねません。 私はその記法を、『上質なもの』ではなく『不親切』と判断します。 さてこそ以上、悪口ではありません。 なぜならば、後半に収録されている『松ノ枝の記』での記述が本心であるなら、作者自身も投げっぱなしの悪ふざけであることは承知のはずですから。 | ||||
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略歴に書かれたこの経歴を見れば「すごいよ」「圧倒されたよ」「さすがは芥川賞受賞作だ」と感じた方もおられるでしょう。 私の正直な感想は「意味がさっぱりわからない。 読んでも苦痛で何も残らない。 時間の無駄とはこういこと」です。 これが逆に「高卒」だったら何人の方が上記の感想を持つだろう、と思います。 芥川賞候補にもならなかったのではないか、と思います。 作者は「わからない方がいるのは自分の不甲斐なさ」と言われていますが、「賢い自分が書いているのだから、理解しろよ」と迫られている感じがして、読後感もよくありませんでした。 | ||||
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では、 この本は一体いつどこでどのように読むべきなのでしょうか 私には読めませんでした 何が言いたいのかがわからなかったです 友人が話題になっている共食いを買ったので 私は芥川賞同時受賞のこれを買いましたが 正直、共食いを買ったほうが良かったかな、といった感想です 私がこの本を理解出来ないだけですので この本が悪いとは言いませんが 私が読めなかったので、やはり私の評価は下がらざるを得ないわけで 新しく購入を考えている方に 万人向けでは無い本ですよ と、一言言いたかったのでレビューを書かせていただきました お目汚し失礼致しました | ||||
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出だしは面白そうでしたが、所々、辻褄が合わないような・・・・(自分の読解力不足?) 焦るばかりで、楽しめなかった。 専門書以外の一般図書で、こんなに文書を理解できなかったのは初めてです。 ただ、文章に不思議なリズム(韻)が有ります。 途中で「これは詩なのか?」と思い直し、でも、リズムに流されてるとストーリーが全然頭に入ってこないまま進んでしまったり。 とにかく、最後まで大変でした(トホホ) | ||||
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もしいま目の前に何の前知識もなく安部公房の芥川賞受賞作『壁―Sカルマ氏の犯罪』があったとして、自分にその価値が正しく評価できるだろうか、それはやはり自分でも自信がない。だからこの『道化師の蝶』も、本来なら自分には全く理解できない独り善がりな小説!と断定できるだけの勇気はない。選考委員たちの多くも「この小説には何かがあるかもしれない」とのことで、芥川賞受賞となった。でも、敢えて僕はやはりこの小説は前衛を気取っただけのつまらない小説だと断言したい。安部公房が、芥川賞受賞後、『砂の女』や『箱男』といった作品で前衛を貫きながらも分からないといった人たちをも唸らせてしまうという芸当が、この作者に出来るだろうか?前衛的だから分かる人にしか分からなくていいじゃなくて、「分からない人にも圧倒的世界観でねじ伏せてやる」といった情熱をこそ、この作者に求めたい。 | ||||
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冒頭部の意外性につられ読んでみました。 友幸友幸の登場あたりから雲行きが怪しくなり 予想通りの残念な結果、という印象です。 あまりに読者を限定しているような作品。 ただ、この作者にしか語れないような物語が今後 生まれる可能性は否定できないとは思いました。 今回の作品はどこで読んでも同じ発色でした、私には。 | ||||
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