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バラカ
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バラカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 1~20 1/5ページ
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沙羅と優子の話がすすむなかでロザとパウロの物語、そして子どもが売られて沙羅がつれてかえる。悪魔のような男、そして震災。物語がほかの桐野さんの作品ほど密接に噛み合ってない印象でした。いろいろと見込みすぎ、だと思います。 | ||||
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桐野さん、また好きになりました。この作品は本当に読んで良かったです。 これは小説、つまりフィクションですが、ときにフィクションでなければ語れない「真実」があると思います。この本に書かれているのは、まさにそれ。 福島原発事故前後の日本とその後が舞台ですが、もちろんそれだけでなく、人身売買問題や外国人労働者問題などいろいろあります。登場人物がこれでもかこれでもかというほど嫌な奴が登場し、かなりげんなりもしますが、後半には救いもあります。 わたしにとって衝撃度ナンバーワンは『グロテスク』だけれど、好きな作品としてはこれが一番。ぜひ多くの方に読んでほしい。 | ||||
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あったかもしれない日本の未来。 慄きながら、目まぐるしく展開する物語に夢中になりました。 こんなストーリーがどうやって紡ぎ出せるのだろうかと驚愕しながらも、あったかもしれない日本の未来に、ただただ恐ろしくなりました。 読み終えた後は呆然としながらも、愛する家族と送れる日常が心から愛おしく、泣けてくるような、切なくも恐ろしいような、そんな気持ちでいっぱいです。 | ||||
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衝撃の展開に鳥肌が立ちました。 川島という男がひたすらに恐ろしいです。 読み始めはダラダラと時間をかけましたが、中盤過ぎから夢中になり、一気に読み進めています。 この物語が今後どう展開していくのか、気が気じゃありません。 | ||||
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桐野先生の本は大好きでほとんど読破していますが、これだけは合わなかった・・・ 何とも言えない気分になります。 初めて棄てようかなと思った本です。 | ||||
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およそ1人の人間の頭の中で作られたとは思えないおぞましい世界。東日本大震災と福島原発を元に、私たちの知ってるこの世界より広範囲に放射熱汚染された日本を舞台にし、幼児人身売買およびその背景とある幸福になり得ない女性達。痛ましさの奥に、通奏低音のように物語を通じて静かに響く人の黒い快楽は、あたかも暗い穴の中で蠢く蟲達の過剰な官能を見させられるかのようである。底知れぬ人の悪意に対する過度な視力。物語を通じて作者のこの過度な視力を追い続ける。 他の読者の方はどうだったのでしょうか。私は自分の中にもこの悪意の片鱗を見てしまい、自身と作者を恨んでしまいそうな程です。けど、読んで良かった。作中の牧師の言葉が読後の脳裏にこびりついてしまいました。 作者の更なる傑作に期待する意味で星4つです。これから読まれる方は心して読むことを。 | ||||
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ドバイ、スイス、福島、ブラジル、と世界中を舞台にして、一人の女の子バラカの運命を描いています。もう、彼女がどうなるのか、知りたくて、どっぷり小説に浸かりました。福島原発の事故についても、それが、第1、第2,第3の原子炉がすべてメルトダウンしたという想定で、東京からも、西に向かって避難しなければ、生きていけないという状況。現代の安全神話に大きな警鐘ともなっています。社会の問題も取り上げ、その中で健気に生きていく少女の生きざまを描いていて、構成も筋書きも素晴らしいです。 | ||||
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桐野夏生さんの本です。面白かったですねー。 主人公はミカという、日系ブラジル人の赤ちゃん。 ひょんなことから、ドバイの子供を売るところに流れ着き、売られる。 そこで「バカラ」という名前に。 買いとった女は、子供が欲しい日本人女性のキャリアウーマン。 しかし、そのキャリアウーマンは、子育てにすぐに飽きてしまい、バラカを放置。 そのうち、バラカはキャリアウーマンの友だちに引き取られるものの、やはりバラカは放り出される。 そこに、3・11。 ちなみに、この物語での3・11は、福島第一原発が爆発し、チェルノブイリクラスの大惨事となります。 東京は避難勧告地域となり、皆、一斉に西に。 そんななか、バカラは反原発の人に拾われる。 反原発の人たちは、小さなコミュニティを形成していて、そこでは自然を中心にした生活を目指している。 やがて、バラカは「奇跡をおこす子供」として、ネット世界で有名になる…。 バラカの存在を快く思わない人も多い。 はたして、バラカの運命は…? 福島原発が大いに弾けた場合の「もう一つの日本」という感じの本でもありました。 大阪に遷都し、企業は関西、九州に移転。外国企業は国外に。 東京は外国人労働者が住む土地になっている。 日本は「反原発」に対して過敏になっていて、バラカは原発推進に利用されたりする。 バラカは、いろいろと流転するので、そこでさまざまな人々がいて、その人たちを描く、という感じで、群集劇っぽいところもあります。 何より、日本という国家権力が、疲弊しつくしていて、もうダメになっていて、 それがなんとか取り繕おうとする、という姿が、 現在の日本と重なるんですよね。 この小説の描いている日本って、どうしようもない国で、 また登場人物たちも、ろくでもない連中ばかりで、 でも、それが「現実」なんだよなぁ、と感じさせるんですね。 バラカの住む日本は、未来は少しだけ民主的になっている、ということだけど、はたして、私たちの未来は民主的になっているのかなぁ、と暗々たる気分になりました。 3・11の福島第一原発が「最悪」となったら、おそらく、こういう日本になっていたのだろうな、と感じさせてくれます。 | ||||
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あまりにも子供受けた傷が深く、読み手にも堪える作品でした。私には合わなかった。 リアルに感情が伝わってくる分、読後なかなか立ち直れなかったです。早く手放したい。 | ||||
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物語の展開にハラハラどきどきさせられ、この著者ならではの力作に久しぶりに出会った気がする! ボランティア数人が2011年3月、福島第一原発事故後(第1~4号基すべてが核爆発を起こした設定)の東北に、取残されたペットたちを助けに入る。人の消えた村の納屋で犬たちに囲まれた、自分の名前なのか不明だが「バラカ」としか言わない1歳半位の女児を発見・救出する。 原発周囲80㎞の住民が疎開させられ東京も壊滅的となり、首都が大阪に移った、そして「2020大阪オリンピック」直前2019年を主な舞台として話が繰り広げられる。 「ブラジルもオリンピックやったけど、国はその後もっと壊滅的になった。ダメな国ほど、オリンピックをしたがる。本当に救わなければならない人たちを置き去りにして」(←表現は正確ではありませんが)という台詞が一番心に残りました。 ただ装丁と帯がしっくり来ません(そのせいで買って数年、読まずに置いていました)。 | ||||
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壮大なスケールで描く、桐野夏生、エンターテーメント、小説、かなりの分量で、読ませる。中盤少し、だらけたが、読み終えた。 | ||||
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この作者の主人公の中盤からの疾走感が好きです。この作品も楽しみです。 とても綺麗な状態で届きました。 ありがとうございました。 | ||||
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この作者の主人公の中盤からの疾走感が好きです。読むのが楽しみです。 とても綺麗な状態で届きました。 ありがとうございました。 | ||||
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3.11直後、福島第一原発が、水素爆発ではなく原子炉爆発を起こしたという、あり得たかもしれない世界を描く。 東京からも政府は避難し、首都は大阪である。 2020年には大阪オリンピックが開かれようとしている。 そうした状況を背景に、日本で生まれた日系ブラジル人の子どもでありながら、ドバイの赤ちゃんマーケットで日本女性に買われた少女をめぐる物語である。 『暗い谷を行く』の感想で、ノンフィクションではなく小説だからこそ迫れる時代の本質というものがあると書いた。 桐野夏生で言えば、『グロテスク』や本作がそうであるように思う。 『暗い谷を行く』には、そうは感じなかったのだが。 本作は桐野夏生の本領発揮というか、展開のダイナミックさは彼女ならでは。 バラカの義理の父となる悪の権化のような人物の描写も凄まじい(嫌悪感を引き起こすという意味で)が、ストーリーの疾走感にも圧倒される。 | ||||
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桐野先生の本が好きで、ほとんど読んでいます。 前半は、いつものようにわくわく読み進められ、パウロはいつどうやってバラカに会えるのか。。?!沙羅と優子の顛末は。。?!と思っていました。 しかし後半になってびっくり。沙羅も優子もわけもわからずいきなり死んで、パウロは結局バカラに会えずじまいとか。。最後まで読んで、川島も牧師も一体何だったのか。。。。という感じです。いやむしろバラカ自体も一体なんだったのかと。。 結局何が伝えたかったのかわからない。後半を書き直して欲しいです。 | ||||
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上巻は面白かった。胸糞悪い人間の描写が上手すぎる。下巻どうした? 複雑で情報量が多い話が作者都合でおしまいにされた感じ。「原爆」「宗教」「人身売買」、面白いテーマだったのに、物語として後半の展開がまったくまとめられていない、納得がいかない。途中まで面白かったのに全く上手くない終わり方に本当にモヤモヤする。 | ||||
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アウト、柔らかな頬、グロテクス、と読んでこの作品。この三作に比べて内容はペラペラ。東北の大震災という重い題材をよくもここまで軽く書いたなーと逆に感心してしまう。実際の震災でも十分悲劇なのに、原発が核爆発を起こし首都が大阪になるという設定にも全く必要性を感じない。ヒロインのバラカをめぐる陰謀もリアリティがないし、偶然が重なる中盤以降はなんともめでたいお花畑状態。心理描写が濃厚で人物描写が緻密な、あの桐野は一体どこへ行ったのか。 | ||||
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桐野夏生を好きな人は篠田節子もきっと好きだと思う、 自分がそうだからという訳ではなく実際に両著者の作品のレビュー投稿者は被っている事が多い。 因みに、この本は読んでるとどっちだったか?となり、カバーを思わず見直してしまうような作風です。 テーマも似ている。 違うのは、篠田さんなら一度出した超常現象を引っ込めたり放置したりはしない。出した以上は最後で徹底的に収束する。 そこが大きく違うと思った。 | ||||
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男なんてイラネ!全員死ねばいいのに!!と思ってるキャリアウーマン二人組と、彼女達と大学時代に付き合っていたが、ホモに目覚めて、女なんてイラネ!全員死ねばいいのに!!と思ってる男の養女になった日系ブラジル人の少女バラカの過酷な人生を描く、21世紀の新しい東日本大震災SFホラーハードボイルド。 史実より原発被害が酷い世界が舞台である。 関東から東は住めなくなって、首都も大阪に移転する未来世界である。 被災者が地震のどさくさ紛れに殺人するのは東野圭吾にもあったが、毒ある桐野なので、被災者(反原発主義者)も原発推進者もとんでもない人物が目立つ。 こんな本書いて、原発推進者に桐野は暗殺されないかと心配になる。 安易な感情の共感を許さない桐野の気持ち悪い世界に酔いしれろ! | ||||
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ストーリーの深掘りや、メタファー的な表現が面白かった。登場人物も個性的で、一人ひとりが魅力的でした。シーンの展開後に、フェイドアウト的に出てこない人物や伏線があるのが残念でしたが。もっと長編でもいいから深く長く読みたい世界観でした。 | ||||
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