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坂の途中の家
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坂の途中の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 21~40 2/7ページ
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裁判員に選ばれた主婦が、我が子を殺めた主婦の裁判にかかわる中で、殺人犯に共感を抱く心理サスペンス。 子育て期間にイライラが募り、我が子にある種の健全な憎しみを抱く心理と、それを他者からは家族でも理解されない孤独を丁寧に描いている。 同じような心理描写が繰り返され、少し飽き気味になるのがマイナスポイント。 | ||||
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角田さんの小説はほとんど読んでいますが、その中でもだんとつと言っていいほど、読んでいて苦しくなる作品でした。 私は結婚もしていないし、子どももいませんが、それなのに、主人公の気持ちが痛いほどよくわかる。自分はどこかおかしいのではないかという恐怖。普通の人が普通に出来ることが自分にはできない、その劣等感と周囲には理解してもらえないという疎外感。 しかし、本書の最も恐ろしいところは、それらが全て主人公の思い込みである可能性も含んでいることだと思います。 普段、私が何気なく発している言葉が、もしかしたら誰かを深く傷つけているのではないか?今目の前の人が発している言葉は、本当に私が受け取った通りの意味なのか? そのことにとてつもない恐怖を感じました。 なぜ、読んでしまったのだろう。なぜ、知ってしまったのだろう。 | ||||
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面白くてノンストップで聞きました。 そして2回聞きました。 | ||||
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面白いです。 裁判員制度もかなりリアルに描かれていると思います。 にもかかわらず星3つなのは、男性目線では、共感しにくいところあり、また、読んでて少し辛くなってきたからです。身につまされるというか。逆に言えば、それだけ現実感があって高評価とすべきなのかもしれません。 | ||||
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角田さんの作品はわりに読んでいて、作品にハズレのない作家だと思っていた。 でもこれはダメだった。リアリティがなくて、最後まではまりきれなかった。 私も子供にイライラすることもあるし、決していい母親とは思ってはないけど、あまりにも母としての感覚が主人公になさすぎる。 裁判員裁判。経験から、これは、育児が理由で断れるはず。仮に断れなくても、3歳にもなってない、専業で育てていた子を数日とはいえ、毎日ベビーカーもなく、吉祥寺から浦和まで電車で預けに行き、子供にとっては寝るはずの時間に再び歩いて帰宅させる。いや、ムリムリ。ずっと専業で一緒にいたのに、子供の身体的、精神的負担を全く考えない母親が不思議。抱き癖がつくから、なんて言ってたのは母親世代で、今はたくさん抱っこしなさいっていうのが現代の常識だし、どんなに腹が立っても子供を道路に置き去りとはありえない。車が来たらどうするよ。優しいようでサイコパス傾向のある夫、という切り口は良かったとは思うが、子供に愛情の見えない主人公も夫と変わらない人に思える。 そんな主人公に感情移入できるわけもなく、とりあえず読了はしたけれど、もうちょっと育児事情や母親の想いを調べて書いて、という思いしか出てこなかった。残念。 | ||||
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前半は子育て中の女性なら感情移入しやすく、すぐに物語へ入り込める面白さがあると思います。 後半、被告人の印象が変わってるくと主人公と同じくモヤモヤした気持ちになりました。結局、事件が起こった過程、被告人がどうして虐待に至ったのか、主人公の夫は本当に妻を見下していたかったのか。。。真実がわからないまま終了。主人公は元の生活に戻れなくなり、読み終わっても自分ならどうするのだろうと重ねて考えさせられました。 虐待への警鐘がテーマかと思いきや、男女差別(夫婦間や、息子、娘の扱いの差)の問題のほうが印象に残った気がします。 女性はもちろん、妻が最近怒りっぽくて原因がわからない男性にもおすすめです。読んでみたら何か気づくことがあるかもせれません。 年配の人には理解しがたいかも。物語にでてくる年配の裁判員たちと同じように 。 | ||||
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ぞくぞくした | ||||
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幼児虐待と紙一重のワンオペ育児の闇にぞっとしました。いわゆる「毒親」育ちといわれるような、おそらく親や大人に大事にされたという経験の自覚がないまま親になってしまった人が次の世代にその傷をー巧妙に愛という名の元にー伝えてしまう実によくある現象など、興味深い内容で、読み手それぞれに我が身・親や子やパートナーとの関係を顧みて何かひっかかるところがあるのではと思う、とても怖い本でした。 最後の振り仮りが答えで、主人公の夫との関係は主人公と母親の関係のある種の再現なのでは(夫にそのようなふるまいを許してしまうのは主人公が十分に自分のために闘ってこなかったことに由来するのではないか?)と感じました。 「本来いるべき場所におらず、考えることも、決めることも放棄して、気楽さと不安を覚えながら動こうとしない、このなじみぶかい感覚。(中略)何が窮屈なのか考えることもせずに(後略)」というところ、これは必ずしも親子や夫婦関係だけにとどまらず、例えばリーダーシップを取ること(多勢と異なる意見をあえて表明することなども含む)への恐れや回避にもつながっているように感じました。主人公が協議の場での空気を読んで自分の意見を人前で言うことを避ける自信のなさが、最初は理解できなくて少々イライラしながら見守っていましたが、次第に痛々しく、またその根底にあるものが解きほぐされていく過程を応援したくなってきました。 少し気がかりなのは、保健師らの訪問が脅威になって最も求めている心理的助けが十分に得られなかったことで、 子どもの育ち(娘はもしかしたら軽度の発達障害があるかもしれない。さらにもしかしたらこれは疲れ果てた母親が時々無視したり放置したりすることへの反応かもしれない)に対する支援を主人公は自ら求めることなく奮闘していくのかなということ、これは親が子どものとてつもない癇癪に惑い向き合っていくなかで双方育っていくような別の話を読めたらと思いました。 | ||||
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角田光代さんの著書は何冊か読んでいますが、こんなに共感できない主人公は初めてでした。 不満も不安も口には出さないけど、私のこと理解して! 私はこんなに頑張ってるのに、周りのせいで何も上手くいかない! ちょっと我儘すぎませんか。 普段はあまりレビューしないのですが「角田さんの小説は初めて読んだけど、もう読みません」というレビューを読んで悲しくなってレビューしました。 良い作品たくさんあるので、これが角田さんの全てだとは思わないで欲しいです。 | ||||
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今年60歳になる女性です。読んでいくうちに自分が子育てしていた頃にタイムスリップしてしまい、何度も泣けてきました。あの頃この小説を読んでいたらどう思ったんだろう?救われたのかもしれない…って。子育て中の親御さんにも読んでもらいたい。 そして人の心の危うさ、同じ言葉もまったく違う意味を持って心に刺さる…いろいろと考えさせられました | ||||
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んんん… ドラマの第一回目をみて原作を読んでみたのだけれど… | ||||
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初めて角田さんの書籍を読みました。私の好みでは全くなかった。もう角田さんの書籍は、読まないです。ごめんなさい。 | ||||
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ドラマを見ながら読み進めていった。面白かった~~ | ||||
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情景描写、心理描写がすごい。 こんなことまで、という作者の筆致力が見事。 ストーリーがリアルに、まるで動画を再生しているかのようだ。 主人公の友達、六実も時に鋭いことを言う。 主人公の切迫した感じがたまらず一気読みしてしまった。 | ||||
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同じことの繰り返しが多くて、作品描く前に構成とか考えなかったのか疑問。 主人公が旦那に対して毎回不満を持っているから最後に爆発でもするのか期待したがそんなこともなく最後まで旦那の顔色伺って終わり...。そんなに旦那に対して何も言えないものなのか疑問。だったら旦那にアル中疑われた時点ビールやめなよ。 同じく子育て中だけど、共感できなかった。 | ||||
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子供がいなくても主人公の気持ちがよくわかります。言葉の暴力を意識して描かれた作品で、女性の心理がとても詳しく描かれています。私たちの日常生活においての暴力について考えさせられる作品だと思います。まるで近所の人の話のような身近な感じで読めます。この作品を書く時、角田先生は苦しかったでしょうね。 | ||||
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こんなに変化の乏しい 小説はないと思う。時が止まったような感じだ。また、過去に戻ったりして同じことを何回も綴っている。いい加減にしてほしい。イライラする。いや、眠たくなる。最後まで読めば、何かサプライズが待っているのかなと、思いながら読み進めたが、結局何もなかった。 我が娘を殺し裁判中の母親と自分とが酷似していることを、こんなに冗長なかたちで描く必要が果たしてあるのか?面白さが全く感じられなかった。 | ||||
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自分自身も子育て中です。 子供を愛おしいと思う気持ちと、常に自分の予定を自分でコントロールできないというストレスが共存してせめぎ合っている感じがすることがあり、自分のこのもやもやした気持ちが見事に文章にしてあり、引き込まれました。 が、共感しすぎて苦しいような気にもなりました。 | ||||
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著者の言葉の選び方が見事で、読みながら、さまざまな情景が浮かんでくる。 不思議なことに、自分の子育て経験と重なる部分があり、重なっているときには、最初に自分が子育てをしていた部屋の一室が小説の舞台となる。そのくらい食い込んできたということだろう。 手元に置き、もう一度、時間を置いて読み直してみたいと思う一冊でもある。 | ||||
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補充裁判員に選ばれたことをきっかけに、事件の容疑者の生き方・心情を自らに重ねて感情移入してしまう女性を通して、夫婦の有り方や親子の有り方を問いかける作品です。 私は男性ですが、個人的には主人公の女性里沙子や被告の女性水穂の気持ちに100%共感しました(罪は罪として償うのは当然ですが)。 里沙子の夫陽一郎や被告の夫寿士のことは、妻をマインドコントロールしようとしている存在のように感じたし、マザコンぶりも甚だしいですね。 あと里沙子の娘彩香の度を越したわがままな姿が繰り返し作品の中で描かれますが、私は子育ての経験はないのですが、今までどちらかというと、子供がわがままなのは親が子供を甘やかして、きちんとしつけをしないからだと思っていました。 でも、里沙子も被告の水穂もしつけはきちんとやろうとしていますよね。 むしろ悪いのは、普段ろくに子育てに参加もしないくせに、子供がわがままを言ったときだけ良い顔をして、子供のご機嫌を取ろうとする夫や姑(舅も)の存在だと思いました。 また、この二人の母親が家庭内での力関係において、弱い立場であるのも関係あるかもしれません。子供はこの二人の母親をなめていて、ワザと言うことを聞かないようなところもありますよね。 なにか人をわがままで自分勝手な人間に育ててしまう、メカニズムを見たような気がしました。 最後に、おそらくこの小説は裁判員制度というものはストーリーを構成する舞台として使っただけで、裁判員制度そのものについて云々しているわけではないと思いますが、里沙子のように何も悪いことをしたわけでもない市民に、こんなにも精神的負担を強いる現状の制度って、いかがなものなのでしょうか? 裁判終了後の後日談は描かれていないですが、里沙子夫婦だって裁判員に選ばれたことがきっかけで、下手をすれば離婚になりそうですよね。 身近に裁判員に選任される呼び出し状を受け取った人がいますが、見せてもらった裁判員に関するパンフレットによれば、裁判員に選ばれる以前に裁判員をやってみたいと思っていた人が37%もいたそうです(やりたくなかった人は47%)。だったらなにもやりたくない人に裁判員を強制しなくても、やりたい人がやれば裁判員制度自体は維持できるのではないでしょうか? | ||||
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