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坂の途中の家
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坂の途中の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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資本主義社会の『お金が一番えらい』。 そして、男尊女卑思想。 この2つが夫婦をゆがめて妻に夫を愛させなくする。いや、夫を、憎ませる。 そんな日本の結婚が描かれていた。 若者が結婚しない。 少子化。 その理由が草の根レベルで書かれている。 | ||||
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結論、金と愛人があってコロッと死ねたらそれでいい。 | ||||
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裁判員に選ばれた主婦が、我が子を殺めた主婦の裁判にかかわる中で、殺人犯に共感を抱く心理サスペンス。 子育て期間にイライラが募り、我が子にある種の健全な憎しみを抱く心理と、それを他者からは家族でも理解されない孤独を丁寧に描いている。 同じような心理描写が繰り返され、少し飽き気味になるのがマイナスポイント。 | ||||
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面白いです。 裁判員制度もかなりリアルに描かれていると思います。 にもかかわらず星3つなのは、男性目線では、共感しにくいところあり、また、読んでて少し辛くなってきたからです。身につまされるというか。逆に言えば、それだけ現実感があって高評価とすべきなのかもしれません。 | ||||
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前半は、興味深くなにがおこるのかと、真剣に、読み進めたが。あまりにも、話の繰り返しが、くどすぎる、最後の調停を残して、残念挫折!、8月の蝉、紙の月の作者で、この材題なら、もう少し、面白い作品が、かけたのでは・・・。 | ||||
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林真理子さんが一番好きな作家さんなだけに、林さんのように淡々と物語が進まず主人公がくどいかなと思いました。 ドラマ化されたので原作を読みたく購入したのですが、うーん‥まぁこんなもん?というのが感想です。 | ||||
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ネグレクト、幼児虐待と言ってしまうとショッキングなイメージだが、極端な事態に至らずとも、どこの子育てにも日常的に起こりうることだと勉強になる。「坂の途中の家」というタイトルは、誰だってどっちにも転がるというような意味が込められているのか。 自分自身を受け容れられるに至らず、他者を理解する想像力を持ち合わせず、劣等感につきまとわれ、他人からのネガティブな評価ばかりに想像を巡らし膨らませ恐々とし、益々周囲を、他者を理解できなくなっていく悪循環に本人は気づかない。更に他者の介入を素直に受け容れらずに単一視点、近視眼に陥り、自らの中で堂々巡りを繰り返し深みにはまっていく。この状態が一所懸命、真面目、頑張り屋などと評される行動となる場合もあれば、頑固、身勝手、思いやり、気遣いが足りないと評される行動になる場合もあると思う。100パーセント自信を持てる人間なんていない。100パーセント完全な養育環境などもありえない。不完全な自分や不完全な他者を受け容れられ、理解できることが大事なことだと思うが、人は往々にして自らの観方、考え方に自らを縛り付け、別の視点への想像力を欠きやすい。子供を死なせてしまった母親を一方的に断罪することは、自らも同類であるということだと思う。 と、色々考えさせられるリアルな描写だが、主人公の認知・思考プロセスが大半なので、「もうちょっと俯瞰して見られないかな~」と正直ウンザリし、イラつくのも確か。主人公からの描写なので子供がかわいくないように描かれているのは当然。自分が子供を愛していると思い込ませようとはしているが、実際は面倒を自分独りで見なければならない厄介な存在として見ているのだから。単に今は「イヤイヤ期」だから駄々をこねるんだと理解している。何故駄々をこねるのかを理解しようとしていない。結局何もわかろうとしていない、本当の意味で子供に興味、関心を持っていない。だからそれが永遠に続くのではなどと、短絡的で愚かな想像に陥る。しかし、裁判員として自らと二重写しの被告のことを想像するプロセスを通じて自分自身を客観視するきっかけを得ていく。と、今は全体の三分の二ぐらいなので、そんなところまで。 しかし、結局こういう人にはどのようにしたらよいのだろうと考えたり、勉強にはなるが、決して楽しい作品ではない。 | ||||
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子育て中の夫婦関係について考えさせられた。 二歳児を育てる専業主婦として、手にとって良いのかと戸惑いつつも読み進めた。 筋は、裁判員裁判に駆り出された主人公里沙子にとって、裁判で生後三ヶ月の我が子を風呂につけて殺した被疑者のバックグラウンドが明らかになるに連れて、自分のことだ、とシンクロしていく。裁判員裁判の「出勤」に加え、その前後に遠く埼玉の義実家にイヤイヤ期真っ盛りの娘を送迎せざるを得ず、有形無形の圧力を受け、家事・育児もなおざりにならざるを得ない。 その中で、夫からの発言が実は自分を貶め押さえつけるようにしくまれているのてはないか、と思い始める…。 私が感じた一番の違和感は、里沙子が夫に遠慮しまくっていて、自分の意を通すよりも夫を通していることだ。 結婚式の披露宴の引き出物の決定を任せられたにもかかわらず、「常識がない」と覆されたりしても、「自分はまともな家庭でちゃんと育ってないから…」と、開けて通している。 男性で、妻の行動や仕事や育児・家事に対して、バイアスがかかってない人などいないのだから、それは結婚当初から、違和感を感じたら主張して喧嘩して…と、していかないといけないのに、開けて通してるんだなー、と思ったり。 しかし、逆になんでも話し合う家庭のほうが、まだまだ珍しいのかな、と思ったり、そして家庭に憧れて結婚をする人、結婚さえすれば、なんとなく円満な家庭になっていくと思う人もまだまだ多いのだろうな、と思ったりした。 何より、自分のバックグラウンドに自身がもてず、またそのことを相手に伝えることができないまま、「きっとこれが理想の妻・母」だろう、と、仕事をしていたときのような生真面目さで頑張ろうとしている、ほんとに頑張り屋さんな彼女が切なくなる。 私よりよっぽど家事・育児気をつけてやってるよ、と。 でもその分、基準がないから、やってもやっても足りないんじゃないか、もっとがんばるべきじゃないか、と感じてしまうお母さんも、現代には多いのかもしれないな、と思った。 自分の周りのママ友にも、こういう人もいるのかもしれないな、とちょっと気を配ろう、という気になった。 結婚と同時に、自分の感じ方、違和感、思いやってほしいことなどを相手に主張をしないといけなかったのに、してこられなかった里沙子はこれからどうなるのか、離婚も視野に入れているが、自分を尊重してもらう生き方に転換できるのか、この後の展開、気になる〜。 がんばれ里沙子〜! | ||||
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角田さんの本はたくさん読ませて頂きましたが この作品は初めて読むのがしんどかった。 理沙子に全く共感できない。文香の描き方が ひどい。独身女性がこれを読んだら結婚にも 出産にも希望を持てなくなりそう。 | ||||
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実際に2歳の娘と暮らしていて、産後は実母と上手くいかなかったこともあり、何度もどきりとした。 | ||||
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裁判の成り行きに興味を引かれ、一気に読みました。非常によくできた作品だと思います。専業主婦でありながら裁判員として呼ばれてしまった主人公の戸惑い、同じ年頃の子供を持つ母親が被告であるために起こる共感、自分と被告をいつしか同一視してしまう錯覚など、とてもよく書けていたと思います。 ただ、裁判の中で、次々と登場する証言が人によって食い違っていくあたりがとても面白いのに、そこへ主人公が家庭で抱えている問題が出てきて興をそがれるように感じました。主人公は被告を「子育てに悩む母親」と捉えたのに対し、他の裁判員やマスコミは「子供を邪険に扱うセレブ妻」と捉えた対比は面白かったのですが。 主人公が抱える問題をもっと控えめなものにしていたら、不協和音と捉えなくても済んだのではないか、と思います。とはいえ、非常にレベルの高い作品です。読んでよかったです。 | ||||
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映画「八日目の蝉」がとても面白かったので購入しました。 育児経験がある方は、母が追いつめられていく様子が、非常にリアルな描写であると感じると思います。 しかし、結末がちょっと...私には一方的な考えに偏ったものだと思い、少し苦々しく感じました。 世の夫たちはどう思うでしょうか。 | ||||
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主人公は、山咲里沙子。 二歳の女の子をもつ母親。 ある日、里沙子は裁判員に選出される。 担当する事件は、生まれて間もない 女の子を虐待死させた母親の裁判だった。 裁判員として公判を続ける過程で、 里沙子は自分自身を被告に重ねていく。 里沙子の娘への接し方は虐待なのか・・。 里沙子の夫の接し方は愛なのか・・。 子供が居る女性であれば、 誰でも共感できる部分があると思う。 産後、子育て中の女性が陥ってしまう 負のスパイラルについて詳しく書かれていた。 しかし、里沙子も被告の女性も、 相手の言葉を極端に自分に批判的に 受け止める場面が多かった。 (それも含めての女性心理ということは、 理解できるが・・。) | ||||
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ネガティヴ•マイナス•オーラが全編を容赦無く覆い尽くし、読書のボジティヴィティを奪うかのような小説だ。 裁判員というのも実は候補者を何十人か呼び寄せて、その中から人格的に適正な人物を選ぶ事になっていると聞いたことがあるのだが、この作品の主人公ときたらもう。。 極限まで他人の立場に自分を同化すると、どのような心理変化が訪れるのか? 一周廻ってギャグになりそうにヘヴィでホラーテイストな作品となっている。 | ||||
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角田光代さんは大好きな小説家の一人です。 この小説も大変楽しみにしていましたが、途中からは早く読み終わらないかなあと思ってしまいました。 子育てをした女性なら共感できる部分も多々ありますが、日常というのはこの小説に書いてあるような 事ばかりではないはず。 人間のブラックな部分にばかり焦点を当てすぎ、深く考えすぎな部分が多く、 それが物語をハラハラドキドキさせずに、長々と感じさせてしまいました。 | ||||
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主人公は、ある事件の被告に、補充裁判員というまったく一方的な形でかかわる。 法廷で耳に入ってくる検察側、弁護側からのさまざまの情報によって 彼女の心は揺さぶられ続け、自分の中に沈んでいた澱、自覚したくない現実に気づく。 夫と幼い子どもと自分。たった3人の中でしか存在していない、自分。 至らなさばかりをクローズアップしてしまう自分。 社会との接点を見失ってしまった主人公はあまりに影がうすく、儚い。 角田さんがつづる、主人公の思いや感情は発展しようのない繰り言かもしれない。 (じっさい読んでいて、じれったく、ずーんと疲れてしまう。 角田さんの『森に眠る魚』を思い出した) 閉塞した毎日に入り込んでしまうのは、 子育てに右往左往している母だからということが理由ではないと思う。 出口を見つけられないのは、主人公だけではない。 物語の終盤、主人公が補充裁判員としての自分の考えを述べるシーンで、 ようやく私はほっとした。儚い姿の主人公に、細い線ではあるが輪郭ができたように思えた。 主人公のじれったさよりも、イライラさせられたのは 裁判員の一員として登場する歳を重ねた女性と、義母である。 彼女たちは、常識やあるべき姿によって、現実を諮る。 その正義ゆえに他者を慮ることができない。 その狭隘さ。恐ろしさを感じる。 | ||||
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これは男が読むのと女が読むのとで、感想がもの凄く変わるのではないでしょうか。 で、自分的には久々に「途中で読むのを止めた本」でした。 角田さんで言うと『森に眠る魚』みたいな、ママが主人公のイヤミス系はかなり好きなんですよ。本書も、あらすじを見て速攻で買ったくらいですから。 でも、本書は主人公の里沙子があまりにも「ネガティブ、被害妄想、ウジウジ、はっきり言えばいいのに言わない」キャラで、読んでてただもうイライラしっぱなしで。 たしかに旦那も姑もイラッとはくるんです。旦那の「人当たりが良いいい人に見せて、実はかなりの自己中」というキャラも、相当イラつきました。 でも、里沙子がその100倍くらいイラッとくるので1ミリも感情移入できないというか。 育児経験のある女性が読むと、「わかるわかる!」って感じなんですかね。 というわけで、三分の二くらいまで読んで止めてしまいました。 心情的には星一つですが、最後まで読んでないので星三つとさせていただきます。 | ||||
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