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スキン・コレクター
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スキン・コレクターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。 本書でも犯罪者側からの視点で描かれる人狩りのシーンは濃厚なインパクトに溢れている。タイトルにあるスキンは文字通り皮膚である。刺青師を伺わせる殺人鬼が突然アンダーグラウンドに登場し、かなりのペースで連続殺人を狙う。狙うと言ったのは、このシリーズには珍しく未遂により逃げおおせる被害者もいるからである。 サックスとライムのコンビネーションはいつにも増して強くタフで、時には甘く、そこに『ボーン・コレクター』からは随分と成長したパム・ウィロビーが加わって、捜査基地は本作ではホームドラマを思わせる一種不思議な空気に彩られる。他にも常連メンバーの一人が窮地に陥り入院と治療を余儀なくされるなど、シリーズならではのバリエーションに満ちている辺りも、シリーズ・ファンにとっては読みどころとなる。 しかし何よりもメイン・ストーリーのツイストの巨きさが、本作の特徴であろう。刺青師による連続殺人と見えるメイン・ストーリーが次々に異なる色に染まって、真実が一体どこにあるのかがわからなくなるほどのストーリーのどんでん返しは、久しく見られなかったディーヴァー節を文句なしに味わえる一編となっている。ディーヴァーのツイストがこれでもかとばかりに謳歌するある意味独壇場。マジック・ミラーのようなプロットに目が回るほどだ。 何よりもツイストのスケールが凄い。犯罪者の動機、被害者選択の方程式などがどこにあるのか、目眩がするほどの転換を開始する後半部において読者が読まされていた世界が思わぬ方向に大転換してゆくこのディーヴァー的快感ワールドこそががシリーズの目躍如たるポイントである。前半には決して見られなかったスケール感が爆発するパワーという点においては、久々にパワフルな読ませ方を強いられてしまった。騙される快感に導かれ、いつの間にかディーヴァー作品の引力に引き寄せられてしまう自分を発見する。 前半のスローな展開を信じるなかれ。あちこちに仕掛けられた罠は後で存分に振り返ることになるだろう。ディーヴァー・パワー全開の作品として代表作的一冊である。おススメ! | ||||
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ヤボと承知で p48下段〈目に入りかけた汗を追い出した〉って、やはり気になります。作者がそう表現したかったのでしょうか。普通に〈押し出した〉とでも訳してもよかった気もします。まあ、ヤボというものでしょうが……。 p109上段〈あらゆる手を尽くして女の子の行方を捜した〉とあるが、本当にそうだったろうか。これまでのシリーズから、〈あらゆる手を尽くして〉いたとは、到底思えない。もし、そうならば、七作目〈ウォッチメイカー〉で十年ぶりにパムにあったとき、p38下段で、パムが〈首をかしげ、眉間にしわを寄せてサックスを見つめていた〉ときに、サックスは(いくら十年ぶりとはいえ)、なにかしら気がついたはずだ。 p203上段〈サックスはグリッド捜索に備えた着替えをすませた〉とあるが、一読したとき、ん? となりました。〈グリッド捜索に備えて着替えをすませた〉のほうがしっくりくるんじゃないでしょうか。p266〈といっても、本当に僅差の勝負だった〉って、〈勝負してねえし〉と思わず、つっこみを入れてしまいました。 p358下段には、〈(ジョシュアは)承認を求めるようにビリーに何度も視線を向けてきた。年長のビリーは、しかたなく〉とあり、次ページ下段には、〈事実上の兄と一緒に過ごした歳月は楽しい想い出にあふれている〉とある。この章は、ビリー目線で書かれているのだから、〈楽しい想い出にあふれているはずだ〉と推測するか、〈事実上の弟〉としなければ、意味が通らないのではないか。なんか、わかりにくい。 p423下段〈男の本名はチャールズ・ヴェスパシアン・ヘイルだが〉とあるが、これ、いかにも、つじつま合わせ、今回、思い出して書きましたっている感じだろう。ここで本名を出す必要性はまったくない。〈ウォッチメイカー〉で、とっくに本人が吐露してんだし、〈バーニングワイヤー〉で、本名出したほうが自然だったでしょう。〈ウォッチメイカー〉の描写がなかったかのようにシリーズが続いていて、今さらでしょうが(笑い)。 p445上段〈ミスター・ライム。ジェイソンですが? ジェイソンへザリー?〉とあるが、いまいち、ここで使われている疑問符をどう受け止めていいか、理解に苦しみました。日本語だと、こういう疑問符の使い方はしないような気がするが。自分だけか。まあ、それでも今回も楽しませてもらいました。 | ||||
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とにかく面白い。 このシリーズ大好きです | ||||
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翻訳者の意図なのかどうか? 例えば、「あのね、アメリア。・・・」・・・サックスは不安を感じた。 姓名はアメリア・サックス??小説の流れが肝心なところではないのに、姓名がばらばらになっているので、一々登場人物の確認作業が必要になってきて読みにくい。 この翻訳者の本は、もう読まない。 | ||||
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GOOD | ||||
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さすがというところと、ちょっと腕が鈍ったなと思うところがあって、ジェフリー・ディーバーの脳も緻密性を維持し続けるのは、難しいんだなと思う。 | ||||
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そろそろディーバーもネタ切れというか、知恵ものの犯人像を描くのに限界を感じているのか。 簡単に捕まるようだとサスペンスにならないし、謎解きの興味も薄れる。 犯人とライムのせめぎ合いが読ませどころなのだろうけど、今回はどうだろうね。 | ||||
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最近のリンカーンライム・シリーズは、ストーリーに面白味がなくなってきた。これは、評価が高かったので期待して読んだが往年のあの一気読みをさせる力はなかった。こまかなエピソードの連なりを読まされても、盛り上りもなくそれは物語とは言えない。 代名詞のどんでん返しも、読者がAと思い込んでいたことが、実はBだったんだと驚かされてこそであり、作者がAと書いたが実はBでしたとあとで書かれても、読者はそれはないでしょ、で終わってしまう。 もはやこのシリーズを読むこともないかな、と思わされた一冊だった。 | ||||
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■ヒットしたデンゼル・ワシントンの「ボーン・コレクター」第2弾の映画化を狙った作品と 見て間違いないですね。 続編がことごとく映画化に失敗している「リンカーン・ライム」シリーズなので今度こそ? ■構成は手を広げすぎてしまい、それぞれの場面の解説に多くのページが必要になっています。 こちらはそれを読んで理解するのに疲れました。 ストーリーも「起承転転結」と「転」が一回余分で、つじつま合わせにかなり無理があります。 恐らくこの作者には、メインストリームのみで組み立てる文才が無いのかも・・いずれにせよ、 映画向きの作品ですが、これを2時間枠に収めたら駄作になるでしょう。 | ||||
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表題から予想したとおり、ボーンコレクターの続編として面白かった。 | ||||
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前作のボーン・コレクターが面白かった。 読むなら先にそちらを読んだ方がいい。 サックスがもっと生き生きしている。 こちらも同様に面白いです。 | ||||
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ああ、「ウォッチメイカー」を再登場させるためだけにこの本は書かれたんだな、ということでした。 つまり、『スキン・コレクター』という作品自体が、真打ちであるウォッチメイカーを舞台に上げるための長い長いプロローグだったということです。 もちろん、『スキン・コレクター』にもシリアルキラーは登場します。ですが、読み始めてすぐに、この人怪しいよな、とわかってしまいます。だって、身元を徹底的に調査するライムやサックスが「犯人」にはそれをしていないんですから。 それから、最近のアメリカのミステリ全般に感じていることなのですが、連続殺人事件が起こり、犯人がラストに警察もしくは他の犯罪者に射殺されて終わり、というケースが多いように感じられます。陰惨な殺人を行う犯人がなぜ殺意をもつにいたったのか、自分のおかした殺人行為をどう思っているのかがすっぽり抜けているんです。 『スキン・コレクター』の犯人も、キリスト教原理主義極右カルトのメンバーなのですが、なぜ邪悪な教義に染まっていったのか、その段階やプロセスが全く描かれていません。同様に、パムがなぜカルトの教義から自由であることができたのかも書かれていません。 今作の連続殺人にはタトゥーが用いられていますが、計画の立案者はウォッチメイカーであって、「犯人」のオリジナルではありません。 前座だけで終わった作品だと感じました。 | ||||
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最新作のスティールキスを2日で読み終わってしまい、改めてリンカーン・ライムシリーズのマイブームがやってきた。 随分昔にボーン・コレクターから読み始め、ウォッチ・メイカーまで読んだ辺りで、何とは無しに飽きてしまい、その後の作品を全く読んでいなかった。 スティール・キスを読んだので、そこから過去作に戻っていこう、というわけでこの作品である。 懐かしいメンバーの活躍、昔読んだ作品からの繋がり、アメリカの人種間対立、自然界にある毒の怖さなど、よくまあここまで絡めてストーリーを紡げるものだと感心するばかり。 読み慣れてくると、確かに先が読めてしまう箇所もあるが、それでも彼らと一緒にライムの部屋で謎解きをし、アメリアの車でニューヨークを疾走してるかのような感覚が味わえるのは読書の醍醐味である。 数年前にニューヨークを訪れたので、読んだ場面に出てくる場所を地図を見ながら確認したり、お洒落なブティックが軒を連ねるソーホーで買い物したことを思い出しながら、あの場所の下にあんなトンネルがあるなんて、と知識を新たにしたり。 とりあえずまだまだ続きそうなマイブームに乗って、過去作を読んでいきたい。 | ||||
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切れ味がいまひとつ。読んでいてしんどくなってきました。いくらボーン・コレクターの作品が良かったといっても、またここで持ち出してきたのにはがっかり。もっとあっと閃くような終わり方にしてほしかったなあ。 | ||||
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毎度同じパターン、、という意見もありますが、わかっていても毎度騙される。 手品を見に行ったつもりで種を見破ろうとするも、まーー最後にやられる。 最後のおたのしみの種明かし。 年に一度か二度これが楽しくて読み続けている作家。 次もその次も読むよ! | ||||
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伏線を丁寧に拾っていきそれらを元に推理を2転3転、4転5転させることにより論理の組み立て、崩壊、再構築を経てただ一つしかない真実が姿を現す、と云うことを我が身を通して知った一冊。ただボーンコレクター事件から20年の月日が経っている事を考えると遅きに失した、という気がしないでもない。 | ||||
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ワクワクしながら読みました。相変わらず期待を裏切りません。ボーンコレクター、ウォッチメーカーから三度目の登場のパムの成長に期待しています。 | ||||
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オリジナルは2014年リリース。邦訳は恒例池田真紀子氏で2015年10月15日(このリリース時期もファンには恒例)リリース。リンカーン・ライム・シリーズの第11作目。ぼくはジェフリー・ディーヴァーだけはフツーの本をずっと集めていて、初版を手に入れた。そしていつものように1日で一挙に読了した。 詳細な筋立て等は未読の読者の愉しみのために触れないが、相変わらずの完成度である。ジェフリー・ディーヴァーはリンカーン・ライムの操作方法さながらに、部屋中にホワイト・ボードを用意し、そこに書きつけることでストーリーを創造することで有名だが、正にそういう作りこみ、特に何度も登場するどんでん返しの終点からリバース・エンジニアリングしてストーリーに伏線を絡める手法が素晴らしい。 特に本作は最初の作品『ボーン・コレクター』とリンクする箇所がたくさん登場する。最初の作品からの読者にとっては擽られている感じだ。そして使われる『毒』だけでも広範な知識で圧倒される。 ジェフリー・ディーヴァーの作品に過去もこれからも駄作などあるのだろうか。ミステリー好きなら絶対満足するであろう完成度だ。 | ||||
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過去の作品と同様、ハラハラドキドキの連続で、退屈することなく最後まで読んでしまいます。ですが、読み終わってから何だかなと思ってしまいました。●●と見せかけて、実は⚪︎⚪︎、と見せかけて、本当は××、と見せかせて、真の狙いは、▲▲といういつものパターンだからです。こんな面倒なことしないで、初めから最終目的の犯罪を実行した方がよかったのでは?と誰もが思うのではないでしょうか?犯行現場で呑気に刺青を入れているような計画が、綿密に計算された優れた犯行計画だとは、とても思えないのですが。見せかけの目的を推理してくれなかったら、どうするつもりだったんでしょう。このようなモヤモヤした疑問が残ってしまって、傑作と讃えるのを躊躇してしまいます。 | ||||
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ボーンコレクターを原書で読んだのが、20年前になるのか。当時洋書を100冊読もうと思っていたが、40冊位でやめてしまった。再び、英語の勉強がしたくて洋書と訳書を見ながらこの本を読んだ。途中で、犯人の目星がついてしまい(めったにないおとですが)、驚きがなかった。及び、洋書の単語が難しくて、読み終わるのにかなりの時間を要してしまった。内容も、冗長で無理な説明も多いところがめだった。それでも、洋書でシャーロックホームズを読む気持ちになれず、 今はやりの推理小説を読みたいのだ。現在は、キンドルを購入して、これ以前のジェフリーの本を読み始めている。単語の意味が書いてあるので、キンドルは英語の学習に適していると思った。 | ||||
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