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凪の司祭
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凪の司祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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とある事故による恋人の喪失により引き立てられた主人公(百代)の憎悪が、汐留にある大規模ショッピングセンターにおけるテロ事件の発生へとつながっていくというストーリーです。恋愛からあふれ出る憎悪が、果たしてテロ行為につながりうるほどのものなのかと少し気になりました。「恋」や「愛」がもつ潜在的エネルギーにはとてつもないものがあるのでしょうね。 さて、テロ行為自体の加害者となるのは百代単独です。ただ、さまざまな分野の専門家である百代の知り合いがテロ計画の作成を支援することで、できる限り大量の人数を効率的に始末していくための合理的計画がつくりあげられていきます。各々が専門としている分野や具体的な計画については本書を参照していただきたいです。 ぼくはそもそもサイコパス的なお話といいますか、日常空間で繰り広げられる非日常的な出来事を大胆に描き出すストーリーが大好きなので、縦横無尽に無差別テロを繰り広げていく百代の行動を応援しながら、そして、テロ計画の完璧な遂行・成功を祈りながら読み進めていました。もちろん、警備や警察、消防、BC兵器対策組織とテロ計画とのあいだに繰り広げられる駆け引きも見ものですね。 逆にいえば、残酷なテロ計画に基づくストーリーを受け入れられなかったり、苦しみ・逃げ惑う買い物客を次々と殺害していく悲劇的な様相(ぼくはこういうの大好き)に生理的な拒否反応を示したりしてしまうような方にはあまりおすすめしません。ストーリーはかなり残酷ですし、、、まあ、細かいところは本書でどうぞ。 最後に、「凪の司祭」という作品には、石持色が極端に強く出ていると思いました。結果的に、当作品にたいする評価は二つにわかれてしまうのではないでしょうか。実際レビューもそうなってますからね。 | ||||
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この本は石持浅海作品が孕む独特の狂気と、歪んだ倫理観を愛する方のみに読まれるべき本であり、そうでない一般の方には一切おすすめしません。 ただ、もともと半分(いや9割かwwww)はギャグで書いているだけあって、「扉」あたりと比べれば動機もそれほど不自然に思われない(というより、まじめにその是非を考えるだけ時間の無駄)し、ある意味、この作品は作者が「仮に、実際にはあり得ないことでギネスを目指すとしたらどうすべきか」を単純に突き詰めただけの作品と評価すべきでしょう。 またこと毒物に関しては、作者はこれまで数多くの作品で「理系なのに毒物に関する知識が皆無」とか「こんなんで人が殺せてたまるか」とか、散々な言われようでしたが、その点に関しても本作では相当真剣に取り組んだと思われるところは大いに評価できると思います。(ただし、さすがにこの計画と成果が実現可能か、については「まず絶対無理」としかいいようがないことは否定しません) 少なくとも石持浅海ファンは必読といえるでしょうし、いわゆるトンデモ話が好きな人も読んでみる価値はあると思います。 | ||||
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