■スポンサードリンク
天国でまた会おう
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天国でまた会おうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第一次対戦で生き埋めになりかけたアルベール、その命の恩人、鬼の上官。 絶望な冒頭から、食べていくためにパリを震撼させる大作戦を立てる物語り。 その女アレックスと違い、復讐、愛憎、悲しみが交差して描かれます。 残念ながら、日本ではジャンルに拘り、ミステリ文庫に扱われていましたが、これは冒険ものと言っていいでしょう。 これから読む方々の為に筋は伏せますが、よくこんなストーリーを思いつくものだ、と関心します。ついては障害の問題にも言及している為、読まれて損無し! それにしても、このタイトルの意味は不明。 けど、面白ければそれでよし! 繰り返しますが、単なるミステリと思えば、見事に裏切られます。 個人的な感想まで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は第一次世界大戦終結後のフランス、パリ。 平和が訪れたにもかかわらず、街では心にも体にも傷を負った帰還兵たちが喰うために必死となり、夫や息子を失った家族はやるせない気持ちを抱えて苦しんでいた… そんな時代を背景に、金儲けのために戦死者たちを喰い物にする破廉恥な計画を企む人々。 一つは戦地に仮埋葬された戦死者を共同墓地に改めて葬る国家プロジェクトを、そしてもう一つは祖国のために我が身をなげうった兵士たちの記念碑を建造する事業を舞台にして、戦時に深い関わりを持っていた人々がお互いにそうとは知らぬままそれぞれの計画を進めてゆきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は第一次世界大戦終結後のフランス、パリ。 平和が訪れたにもかかわらず、街では心にも体にも傷を負った帰還兵たちが喰うために必死となり、夫や息子を失った家族はやるせない気持ちを抱えて苦しんでいた… 下巻では遺族の悲しみを喰い物にする唾棄すべき冷徹な計画が進行します。けれどそれを企む主人公たち自身も戦争とその影響を受けた時代の風潮に痛手を負い、なんとか沈むまいと藻掻く人間の悲しさを体現しているのです。 計画通りの成功に有頂天になるもつかの間、些細な出来事がきっかけで疑心暗鬼に陥る登場人物たちのスピード感溢れる感情のアップダウン。 やがてそれぞれの運命は再び絡まり合い、悪事千里を走るの諺の通りクライマックスに向けて全てが崩壊してゆく迫力に後半はページを捲る手が止まりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピエールルメートルの刑事シリーズとは異なり、戦時中の混乱と戦場での苦しいほどの兵士達の最期が描かれていた。加えてもう1人の主人公とでも言うのか、凄まじいほどの欲に執着した大尉の生き様、また残り2人の前線から戦後の生活がなんとも、絡み合いながら苦しい流れが続き引き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
およそ100年前の第一次世界大戦とその後が舞台で、興味深く読むことができた。 アルベールとエドゥアールは、特に友人というわけでもなかったのに、戦時中と帰還後に、お互いに「よくもここまで」というくらい助け合う。なかなかここまで尽くせる人はいないだろう。ふたりの人間性だ。決してべったりな関係ではなく、相手を冷静に評価しながらも、恩をちゃんと認識しているところがいい。 脇役たちの個性もそれぞれしっかり描かれていて、そこがさらに内容を魅力的にしている。 私は、ひたすら“くそ”プラデルを、どこかでとことん叩きのめしてほしいと願いつつ読み進めた。 ――そして、もの悲しさ…。情緒がある。 折しも現在ロシアとウクライナが戦争をしているが、戦争はやっぱり悲惨だ。できるものなら絶対するべきでない。あとがきからこのタイトルの所以を知り、さらにその思いを深めた。 全体的にやや冗長だったが、とてもいいストーリーだった。やっぱりルメートルはすごい。裏切られることはまずない。 本作の続きは#2『炎の色』、#3『われらが痛みの鏡』へ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
およそ100年前の第一次世界大戦時代が舞台で、興味深く読むことができた。 アルベールとエドゥアールは、特に友人というわけでもなかったのに、戦時中と帰還後に、お互いに「よくもここまで」というくらい助け合う。なかなかここまで尽くせる人はいないだろう。ふたりの人間性だ。決してべったりな関係ではなく、相手を冷静に評価しながらも、恩をちゃんと認識しているところがいい。 脇役たちの個性もそれぞれしっかり描かれていて、そこがさらに内容を魅力的にしている。 私は、ひたすら“くそ”プラデルを、どこかでとことん叩きのめしてほしいと願いつつ読み進めた。 ――そして、もの悲しさ…。情緒がある。 折しも現在ロシアとウクライナが戦争をしているが、戦争はやっぱり悲惨だ。できるものなら絶対するべきでない。あとがきからこのタイトルの所以を知り、さらにその思いを深めた。 全体的にやや冗長だったが、とてもいいストーリーだった。やっぱりルメートルはすごい。裏切られることはまずない。 本作の続きは#2『炎の色』、#3『われらが痛みの鏡』へ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1 ) 何かスッキリしない結末だったが、あの極悪非道の男、プラデルが、一文無しになり、近親者すべてから見捨てられ、神からも見放されたことで、反対に神はいたのか、と思えた。 欲を言えば、プラデルの部下殺害の罪を追求する場面があれば、さらに溜飲を下げることができたのにと、物足りなさが残った。 2 ) 人は死んだ時に一番大切に扱われる。戦死した兵士たちとなれば、尚更だ。国中で、戦死者追悼記念碑を作る話しが湧き上がる。この気運を利用して、金儲けを企んだのが、負傷しながらも生きてパリに戻った二人の兵士、エドゥアールとアルベールだった。どっちみち生還した兵士たちには冷たい社会なんだ、ズルをして大枚手に入れてとんずらしたってかまうものか。 3 ) 自分がエドゥアールとアルベールだったら、、、、、確かに、詐欺は悪いことだが、理不尽な世間をギャフンと言わせたい気持ちになるのは、充分理解できる。 4 ) 役人メルランの人生は、地味で面白みに欠けるが、筋が通っていて、こういうの、うん、いいかもしれない、と考えさせられた。後々、目の前の大金をあきらめた夜のことを、何度も思い返すことも含めて。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1 ) 一文が短く簡潔な語りで、非常に読み易い。 2 ) 55頁まで読んだところで、神はいるのか、とやりきれない気持ちになった。さらに77頁で、神はいないのだ、例えいたとしても、神とは何と残酷なんだろう、と怒りさえ感じた。 3 ) 48頁の文章に、「 軍隊にとって真に危険なのは敵ではなく、階級だ。まったくそのとおりだ 」とある。ここでは、この部隊の兵士たちにとって危険なのは、上官のプラデルだ。自分の利益と悪事隠蔽のためには、平然と部下を殺し、嘘をつき、女を利用する、極悪非道な男。だが、このプラデルにだけは、神は存在するようだ、、、。 4 ) 世の中というのは、生還した兵士たちに冷たいものだ。大怪我を負った兵士たちにも、だ。兵士エドゥアールは、顔の下半分を失う―――想像を絶するこの部分を、著者は、どんな様子か詳細に表現している―――重傷を負って帰国した。パリで極貧生活を強いられるエドゥアールが、思い付いた金儲け、、、、さあ、どうなるか下巻。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個性的な登場人物達を配した、流れるような怒涛のストーリーに圧倒された。古典に通じる高い文学性も有しており、ディケンズばりのストーリーテラーだと思った。 ただ登場人物達を個性的に創造した割にはその行動心理の裏付けが弱く、自分は何故真面目なアルベールが詐欺に加担するようになったのか理解できなかったし、エドゥアールの行動心理はエンディングを含めて常に謎であった。 三部作であるという事で、次作以降にも期待大。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
入手まで全く時間が短く、感謝していますか。装丁もよく、満足しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
間違いなく名作。その女アレックスよりもずっとおもしろい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古本屋さんで、上巻を買ってきてから、はじめて、上下にわかれていることに気づき、読みはじめてから、これは下巻も買わなければ、と思い、Amazonで購入しましたが、買って読んで良かったです。面白く、かつ、考えさせられる作品でした。以前に、同じ作家の著書を1冊読んだことがあり、その本はミステリーだったので、今回も、そのつもりで読んだのですが、ミステリーではなく、でも、とても良い作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
彼の作品はおおむね、サプライズはあってもあまり爽快な読後感は乏しいが、これも読後感は良くない。これまでのように、プロットで読ますのではなく、ストーリー展開に面白みがあるが、登場人物の誰にも感情移入できない閉塞感がある。それにしても、カバーの宣伝文句にこれを「群像劇」としているが、ただ人間関係が複雑に紡ぎ合っているだけで、このようなのを「群像劇」とは決して言わない。早川編集部のとんでもない誤解である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ルメートル氏の著作を初めて拝読しました。大ヒットした「その女アレックス」などは読んでいません。ですから、それらに比してどうこうは言えないのですが‥‥。 第1次世界大戦終結直前に、上官の悪事を知ってしまい、その上官により戦場の大穴に突き落とされてしまったアルベール。同じ隊にいたというだけで、特に親友というわけでもなかったのに、彼を助けようとして爆撃で顔面に大怪我を負ってしまったエドゥアール。 やっとのことでパリに戻るも、そこで待っていたのはどん底の生活。一方、悪徳上官は上手く立ち回って財を成して‥‥という展開なのですが、そのあたりを描いた上巻は大切な部分であるものの、少々もたついた印象を受けました。 下巻になって話がどんどん進み、一気に読了しましたが、登場人物のキャラクターがそれぞれ個性的で、話の筋よりもそちらで引っ張っていった感じがしました。詐欺の計画を練るのはエドゥアールなのですが、小心で善人のアルベールは、いつもドキドキビクビクして、人に声をかけられると飛び上がって驚いて冷や汗をかく、というような悪事を働くには向かないような憎めないキャラですし、元上官の悪事を暴く役人は、変人過ぎて誰からも嫌われ、ヒラのままそろそろ定年を迎えるような冴えない小役人、という具合です。 100年前のパリが舞台ですが、書かれたのは最近ですし、インターネットやモバイル端末、テレビが登場しないくらいで、自動車も電話もあり、古臭さは感じません。 戦禍を被り、体や心に傷を受け、財産も家族も失ってしまう悲惨さは、今も変わりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻の展開はすごく面白くて、下巻を一気読みのはずだったのに、情景描写、人物描写は映画をみてるようにリアルだが 詐欺の手口がつまらなくて読むのが面倒くさい。ガチの復讐劇だとおもったのに途中から現われた正義感の強いおじさんが さっさとやっつけてくれて。主人公たちに天国で会おうなんていうほどの友情もあったのかどうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大好きなフランスの推理作家ピエール・ルメートルの未読本で、3部作の第1作目。 既に第2作も発行されているし、来月には映画も公開されるので慌てて読んだ。 第1次世界大戦後のフランスを舞台に、2人の帰還兵が大胆な詐欺事件を企て、その結末は。 予想外の展開はないが、主人公の頼りなさから必要以上にハラハラドキドキする状況に追い込まれる。 続きが楽しみだし、面白い、面白いんだけれども、作者には過去の話よりも現代の廃頽を舞台にした作品を期待してしまう。 それだけ、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの衝撃が強いということか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どういう結末になるか気になり読んでいたが、予想もつかぬ結末で安堵感、不満半々が読書感。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それでも下巻もあるし、しょうがないので読み続ける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの「アレックス」の作家だというので、読んだが、全然だめ。面白くなかった。私には合いませんでした。上下どちらも買ったので、最後までは読んで見たものの、時間の無駄でした。残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じくフランス人であるギイ・サジェールの「忘れられた兵士~ドイツ少年兵の手記」では、主人公はやはり生き埋めとなり、その戦友はやはり顔の下半分を吹き飛ばされる。この手記では戦友は死んでしまうのだが、ルメートルは死なせずに物語の主人公として生きさせた。しかし、大変な負傷である。物語に対して、こんなこと可能だろうか、などと思うのは野暮なことこの上無いとは言え、最後までその感覚は消えなかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!