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天国でまた会おう
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天国でまた会おうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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他の作品がとても面白かったので期待して読んいましたが…私には合いませんでした。 | ||||
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第一大戦終戦間際、上官の陰謀で生き埋めになるアルベール、それを助けたがために顔に大きな損傷を受けるエドゥアール。 この二人の若者のその後の悲惨で困窮極まる生活描写で物語は進んでいく。その卑劣漢である上官プラデル中尉は、 陰謀をめぐらせてエドゥアールの姉に取り入り結婚する。過去に「その女アレックス」やその後の刑事カミーュシリーズで、素晴らしい あっと言わせる幕切れのミステリーを楽しませてくれた作者のルメト-ル、さぞかしこの作品でもどんな驚く仕掛けがあるのかと 期待させる。とはいえ、巻末にあるようにこの作品はミステリーではない、純文学とは言わぬが文学の分野で高い評価を 受けて賞も受けている作品。ミステリー的結末を期待している読者(少なくとも私)にはやや物足りない結末であったことは 否めない。文学としても私には、巻末で引用されているような新聞雑誌の激賞ぶりにはやや違和感を感じるというのが 本音であった。 | ||||
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帯に煽られてその女アレックスを書いた作者ということで期待して購入。正直期待した方向の作品ではなかった。 告発ものか、復讐物か、家族愛かと読んでいたら、だんだんどの登場人物も嫌いになっていくので読み進めるのが辛くなったので、 下巻は斜め読みしました。最初から悪役のプラデルはともかく、最初は小心者の普通の人だったアルベールがどんどん落ちて犯罪者になっていく様は小説として読み辛く、一応斜め読みながら最後まで読みましたが、どこを評価されてるのかわかりませんでした。 | ||||
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古臭いドタバタ悲喜劇。 それを観客席から楽しめるのがお洒落なフランス風でしょうか? 主人公は自分を不幸にした(殺そうとまでした)相手に結局一矢も報いず 逃げ回るだけ。すべては出世から見放された偏屈な役人メルランが解決します。 (メルランがいなかったらやられっぱなしで、悪人が大成功でした!) すっきりする部分はまったくなく、相棒はあまりにも悲惨な最期。 まあ、こうゆう満載の不条理感で「だから戦争は悲惨だね」というのが 主題なのかもしれませんが・・・ 一言で言ってめんどくさい作品でした。 | ||||
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戦争で心、身体にデカすぎる傷を持った人間の様子がリアルに描かれている。 始めの方は本当に、描写がぐろくて、なかなか進まなかったが、上巻の半分を超えたあたりから、止まらなかった。 作者、特有の展開、ミステリーが好きな人には物足りないないかもしれないが、それでも傑作には違いない。 | ||||
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「あの女…」などミステリ作品と同様、非ミステリの本作にもいろいろと〈えぐみ〉のある設定やキャラが頻出します。好きずきでしょうが、そのあたりの濃い味わいはくせになります。面白い。そしてエピローグまで読んで読後感も悪くない。では大満足かというと、そうでもなくて、感動のようなものは湧いて来ないんですよね。少なくとも賞を取って〈最高の小説〉と絶賛されるような作品ではないような…。たぶんそれは、フランス人にとっての第一次世界大戦前後の記憶やノスタルジーを持たない読者だからなのかもしれませんが。 | ||||
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ピエール・ルメートルの作品は好きで読んでいます。 大逆転があるスリリングな早い展開を期待していましたが、前半は冗長でどんよりした戦争後の空気に包まれ、読む手が進みません。でも、後半から一気に。。。 サスペンスではありませんが、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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上巻の半分はやや冗長でしたが、徐々に大逆転の兆しが見えてきての下巻。展開がはらはらどきどきになり、まったく読む手が止まりませんでした。大逆転と、それに続くほろ苦い悲劇、読後感はさわやかです。 | ||||
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一寸しんどいなと思いましたが、最後にはほっとしました。 何処かに救いがあるので読後感は悪くないです。 | ||||
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ミステリではなく、いわば戦後小説。 舞台は、第一次世界大戦中・後のフランス。 モチーフとなっている事件は、戦後の「兵士の遺体発掘事件(史実をもとに創作)」と、「追悼記念碑詐欺(作者のフィクション)」。 主人公のマイヤールは、実在した人物を参考にしたようだ。 ルメートルらしい過剰な心理描写(という力業)で、強引にプロットを展開している。過剰な文章だが、読みやすい。 戦中・戦後(しかも第一次世界大戦)という自分にとって苦手な背景ながら、ページ・ターナーぶりはさすが。面白かった。 個人的に興味深かったのは、キャラクター造形。 なかでも、異様なルックスで性格もひん曲がっている嫌われ者の小役人だが、高い能力を持つメルランと、長身でハンサム、絵に描いたような悪役のプラデルは秀逸。 この二人のパートだけでも、読む価値があった。 金持ちの一人娘で十人前の器量、プラデルのハンサムさに惹かれて結婚するマドレーヌの、身ごもった後の非情さもよかった。 芸術家肌のエドゥアールは、戦争で顔の下半分がなくなり、顔に穴が空いた状態で詐欺を企むが、ちょっとやりすぎの感。 主人公のマイヤールはお人好しでエドゥアールに巻き込まれて詐欺を働くが、プラデルに睨まれただけでちびるといった小市民ぶりにややうんざり。 ゴンクール賞受賞作だが、いわゆる純文学というよりエンタメ小説だろう。 | ||||
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前作で、ちょっと変わった書き方だと思っていたので、今回も同様の読後感でした。 | ||||
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自分を助けるために体中に傷を負い 顔は半分無くなった状態の戦友と一緒に戦後の祖国で暮らそうとする。自分を貶めた戦争中の上司は戦後も順調に社会的地位を伸ばし。自分と戦友はやることなすこと裏目に出てばかりで 救われない。読み進めるたびにその救われない度合いが強くなり、読みながら苦痛を感じるようになり、それに耐えれなくなってしまいました。5分の4位読んだところで それ以上読めなくなってしまいました。 | ||||
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ピエールルメートルの中で私にとっては、最高傑作だと思います。 | ||||
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文庫版の表紙の三つの十字架が表すような三人の主人公。 小心者で強者に虐げられる運命にあるようなアルベール、砲弾で顔を負傷しモルヒネに耽溺しながら社会に復讐するように大掛かりな詐欺を企てるエドウアール、そして戦争と犠牲者を踏みつけて成り上がるプラデル。 第一次大戦後のフランスでの混乱し混濁した運命の物語。 手塚治虫さんの後期の大作、日だまりの樹、あたりの印象にジャンルは違えど近い雰囲気を感じる( ゚Å゚;) やっと読み終えた。 結構時間がかかったのは作者の語り口の作為のような気もします。 彼のミステリの転げ落ちる速度感とは全然趣を変えて粘度の高そうな文章が続くのです。 まずこのペースに馴染めず我慢できない方は書評がどんなに魅力的だと感じても一旦積読棚に戻した方がいいかも知れません。 きっと読者の準備が出来るのを作者は待っていることでしょう。 そして、この物語に対する距離感というか間合いがどうにも掴みづらいところも読者スピードが上がらない理由です。 悲劇なのか。告発復讐劇なのか。コンミスなのか? 作者の気持ちはどこを向いてるのか? 読者に怒ってもらいたいのか、泣いてもらいたいのか、笑ってもらいたいのか? 読んだ皆さんはどう感じましたか? この物語は、僕はシャイなルメートルなりの喜劇を描きたかったのだと思いました。 但しこの喜劇は流石フランス人だけありコメディや落語などの笑いのの幸福感は控えめで、代わりにアイロニイやペーソスといったスパイスや陰影がふんだんに使われています。 このスパイスがあまりにも手が込んでいて洒脱なので文学的であったりミステリっぽく読めてしまうのです。が、やはりルメートルは三人の主人公をいとおしみつつ笑って欲しいという思いで描いているように感じるのです。 まるでパリの一流サーカスのクラウンを観るように。 ドラマのような運命のなかで狼狽したり抗ったり哭き騒がざる終えない人間というものの真実。 一緒になって泣いてもらうのでは逆に切なすぎる。 やはり笑うしかないよな、諦感と共に笑い飛ばして欲しい、そして少しだけ後ろめたく思ったり、いとおしいと思って欲しい。。。。 そんなルメートルの深く厚い心持ちがラスト数ページから伝わってくるように感じました。 | ||||
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さまざまな犯罪が展開され、おぞましい人々がうごめきあっているのに、さわやな読後感。人々はきっと天国で再会を楽しんでいることだろう。 | ||||
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作者がアレックスやイレーヌと同じとは読み終わって後書きを見るまで気が付きませんでした。 でもその方が先入観無く読めてよかったと思います。 読んでいる途中は胸が苦しくなるような思いで、読み続けるのが辛いくらいでした。 でもそれ以上に物語の引力が強く、またページをめくるという繰り返しで何とか読み終えることができました。 ミステリーより戦争文学でしょう。どうしても自分をマイヤールに重ねてしまい、その苦悩に同調してしまいます。 読み終わっても胸につかえるものはなかなか取れません。 これが何かもよくわかりません。でもそれだけインパクトは大きいということだと思います。 | ||||
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この著者の作品は、これが四作目である。時には辟易としたり、反発を覚えながらも、なぜか惹かれる、それは小説として面白いからだろう(しかし、楽しい、とは違う)。この著作は、そういうおどろおどろしさの多い著者の作品の中で、珍しくそう言う表現の少ない、納得のできる、楽しめる筋書きだった。 舞台は、第一次世界大戦の終結する数日前から始まり、その後の数年間の出来事である。主人公は、実直だが少し鈍い、元兵士、アルベール・マイヤールである。彼の命を助けたが為に、顔の半分を砲弾で切り取られた金持ちの息子の元兵士、エドゥアール・ペリクールと、自分の出世の為には部下を踏みつけにしても這い上がる元中尉、プラデルが主人公を取り巻く人物として登場する。その他に、顔の半分を失った男の姉、経済界でカリスマ的な存在の父親、などが筋書きを彩っている。この辺の配役に、この小説家の妙味を感じるのだった。 戦後の混乱の様子が、帰還兵士に対して十分な補償や援助が行き届かなかったことが描かれており、フランスでさえもか、と当時の時代背景が興味深かった。また、軍人を、戦争が無ければ何もできないのだ、という描き方には、この物語に出てくる軍人に限られているのだろうが、ある種の皮肉な見方をする、著者の考えが表れていると思った。 背景や話しの持っていき方などには、滑稽で大げさなところや筋書きが粗いところもあるが、今から九十年以上の前の、1918年〜1920年の話しなので、その辺は許容できる。これから読む人の為には詳しく書けないが、結末も私にとっては、納得のいくものだった。 | ||||
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上下巻にもかかわらず、一気に読みきりました。戦争の非人道性への批判的視点を底流に持ちながら、スリル満点、一級の冒険小説となっています。冴えない主人公アルベール、そしてアイロニーと悲劇の象徴であるエデュアール、家族とは、人生とは、そして戦争とは、読後のこの深い余韻がまだ消えません。 | ||||
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この人の作品の中で一番面白かった。 主人公二人と悪役のイケメンより、脇役が魅力的。 嫌われ者メルランとか。かっこいいです。 ただ、疑問が。エピローグの後のルイーズはどうなったんでしょうか? 20年後の1940年になにかがある?続編の伏線でしょうか? 読みたいです。 アルベールは多分外国で逮捕されたんでしょうね。 | ||||
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プロットと表現の巧さに圧倒されつつ、上下巻一気に読み終えた。読み終えて直ぐまた読み返したくなる、忘れがたい大作。この女アレックスとは全く違う物語だが、どちらも底辺に流れているのは虐げられた人間の悲しみだと感じた。 | ||||
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