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発狂した宇宙
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発狂した宇宙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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多元宇宙ものの名作、ということで読んだ。「多元宇宙」ということで複雑な内容かと思いきや、いわゆるハードSFのような読みにくさは全くなく、すらすら読めるし、コミカルな部分も多い。登場人物がみんな魅力的でとても楽しく読了した。オチは想像通りだったが、そりゃそうなるよね。ぜひ多くの人に読んでほしい名作‼ | ||||
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設定等なかなか面白かった。 何度も読みたくなる感じは無いので3.5ポイント | ||||
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私の宇宙感と同じです。。 | ||||
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いわゆる「並行宇宙」ものの古典的大傑作。 この作家の作品には奇想天外なスラップスティック的フレーバーが漂う。もっと評価されて良いように思う。 ショート・ショート作品はどれもこれも逸品。 筒井康隆も星新一も…藤子不二雄も相当に影響を受けたと聞く。 本作品もそろそろ新訳が出ても良いのでは...大いに期待したい。 | ||||
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初めて読んだのは四十年前の中学生の時でした。処分してしまったのですが再購入して懐かしく読了しました。 ひょんなことから別次元に飛ばされてしまった主人公が追っ手から逃れつつ、もとの世界に戻って来るまでの顛末を描いています。難しい理論などなくスリル満点で楽しめる冒険活劇の傑作だと思います。 最近は理系の分野の知識がないと何のことか分からないSF小説もありますが、誰もが単純に作品世界に入り込めるという点でお勧めです。現在は古書でしか手に入らないというのはちょっと寂しく感じます。 | ||||
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フレドリック・ブラウンという名前から、著者はドイツ系移民なのでしょうか。この小説の中で1935年と1970年代の二つの時間軸と通貨価値の話が、第一次世界大戦の原因とも言われる贋金の話を思い起こさせてしまう。この小説は、古いけれど新しい、まるで、21世紀の現代の宇宙探査、核開発、薬物問題、仮想通貨など、恐ろしいほど重なってしまう。現代を予言しているかのような小説。おそらく著者は特殊相対性理論にもとづく宇宙旅行、宇宙戦争などを面白おかしく、謎めいて書いていて、戦争によって幸せな未来を破壊されてしまった異次元に飛ばされてしまった悲しみのようなものを伝えたかったのかと思ってしまった。そして、この小説にも登場するオデッサの徽章、フレドリック・ブラウン氏の経歴に興味が湧いてしまった。 | ||||
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いい作品です。 部分的に古びる部分はあっても全体がまだ新鮮です。 ただ訳からふるびていくものだから、新訳になれば作品の延命は十分可能だと思うのですが。 これは「発狂した宇宙」の評価でなくて、「発狂した宇宙」という翻訳本の評価です。 | ||||
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作品自体は良いのだが、後半のメッキーによる片仮名の長台詞を読むのは苦痛で、途中で投げ出したくなる。 昔のSF(漫画も含む)はロボットやロボットの台詞を片仮名表記にすることが多かった。 片言で喋っている雰囲気を出そうとしたのだろうが、 単に読みづらいだけであり、読者側にしてみれば嫌がらせでしかない。 現在の感覚からすれば片言で喋るロボットは低性能に見えるし、「ボッコちゃん」等の台詞を片仮名表記にしない星新一作品が長年に渡り多くの支持を集めていることからすれば、皆様も私の意見に賛同してくれるであろう。 | ||||
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第二次大戦後(アメリカは戦勝国だが)程なくして描かれた話とは思えぬ、圧倒的なファンタジー要素を含んだSF作品。 多元宇宙を存分に、分かり易い理論とユーモアでエンディングまで一気に、この<発狂した宇宙>界に(飛行)させてくれました。 研究者が予期せず発見したミシンを応用したロケットなどで、ユニークな設定もさることながら、主人公の憧れの人への切ない想い、身に迫る数々の危機など、一文字一文字に抜かり無く、決して飽きさせません。 平行宇宙に興味が無いという方でも、簡単に頭の中に(映像)が浮かんでくると思います。 かの「トータルリコール」などのフィリップKディックからも絶賛された(本作に対してではありませんが)ブラウンの一作。 皆さんも手に取ってみられては? | ||||
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これはSF小説の最高傑作と言っても過言ではない。 これまでたくさん読んできたSF小説の中でロバート・A・ハインラインの「夏への扉」と並ぶ傑作。 フレドリック・ブラウンの小説の中でも群を抜いて面白い内容になっている。 面白くて一気に読めてしまう。 新刊では手に入らないなんて信じられない。 中古でもあるうちに絶対に入手して読んだ方がいい。 夢いっぱいの面白い小説だよ。 | ||||
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筒井康隆さんは、フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』を、その解説において「多元宇宙SFの決定版である」と明言している(多元宇宙=パラレルワールドね)。なるほど、パラレルワールドに宇宙冒険風味を加え、フレドリック・ブラウンならではのヒネリを効かせた本作品は、以降、このテーマを扱った作品の原型になっているのかもしれない。なにより、本作品が、有人宇宙飛行がまだまだ先の1949年に刊行されたというのだから驚きである。 月へ向かったロケットが、地球へ舞い戻ってきて、SF雑誌編集者キース・ウィントンのもとに墜落してしまった。直撃を受けた途端、閃光に包まれ気を失うウィントン。ウィントンが気がつくと、そこは異星人が闊歩する、似て非なる世界だった。 徐々に明らかになっていくパラレルワールドの姿。先の読めない展開に、ワクワクがつのっていく。 ウィントンは、地球と交戦状態のアクトゥールス人を間違えられ、警察から追われるようになる。指令は「発見しだい射殺せよ」。 さすがミステリ作家でもあるフレドリック・ブラウンだ。ここから、ウィントンを待ち受けるピンチの連続を、適度な緊張感を持たせつつ描いていく。 ウィントンは、命からがら、自宅のあるニューヨークへ。そこは、アクトゥールス人からの攻撃から都市を守るため、夜間は濃霧管制がしかれた街に変貌していた。しかも、この世界には、別なウィントンが存在してたのだ。 濃霧管制は、異星人からの探索を不能とする暗黒のフィールドだ。人々は、夜を畏怖するようになっている。このライフスタイルの全く変わってしまった世界観は面白い。 逃げ場のなくなったウィントンは、人工知性体メッキーの助力を得るため宇宙に向けて旅立つことを決意する ・・・ とつづく。 クライマックスは、伝統的なスペースオペラの様相を呈してくる。地球の指導者ドペルとは何ものか。そして、このウィントンが感じるこの世界の違和感の正体とは何か。ここが、明らかになるに従って、本作品がSFのパロディであるという由縁がわかるのだ。 本作品は、パラレルワールド好きには、必読の書と言えるのだろうな。 | ||||
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この本はなんと1949年に公刊された。つまりまだ人類が月にいくなんてことが完全にSFだった頃につくられた。映画ではオリジナルの宇宙戦争が公開される前である。 だからすごい夢一杯。月人、火星人、金星人がいるという設定になっているし、タイムマシンがなんとミシンをいじってるのをきっかけとして開発されてしまうなんて魔法使いの世界。 とは言え、黒い霧につつまれ、闇世界が支配する夜のニューヨークはなかなかの緊迫感を与えてくれるし、スパイとして狙われながら、「発狂した」世界と自分自身を探す謎解きは、それなりのミステリー小説の感がある。 キャラクターもなかなか光ってる。なぜかビキニみたいな服をきている宇宙女性の美人ベティ、ヒーローそのもののドペル、心を読み取るコンピューターロボット、メッキー。 何度も読みたくなる元祖SFの金字塔である。 | ||||
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一言で言えば「多次元宇宙」ものの傑作。月ロケットの爆発でSF雑誌の編集者が別の宇宙へ吹き飛ばされてしまう。その世界では何故か地球は激しく異星と戦っている。ここまでは普通のスペース・オペラ物のようである。 しかし、ここからが作者の本領発揮である。主人公が出会う人物が元の世界にいた人物ながら、微妙に立場が異なっているのだ。例えば、SFマニアの少年がSF的ヒーローになっていたりする。「これはどうなっているんだ、何と言う世界だ!」と主人公が叫ぶのが題名の由来である。このSFマニアの例に代表されるのが多次元宇宙なのである。全体の構成は本物のスペース・オペラのパロディにもなっていて、面白おかしく楽しめる。書かれた時代を感じさせない先進性と風刺性に溢れた傑作。 | ||||
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これは、おもしろかった。 まだSFにも超未熟な時期に読んだにもかかわらず、大変楽しんで読了したおぼえがある。本書はパラレル・ワールド(多元宇宙)物の傑作なのだ。 書かれた時代が古いから、いまの時代からみれば理論なんか子どもの屁理屈くらいにしか感じないかもしれないが、そこはブラウンのこと巧みなストーリーテリングで引っぱりまわし、読者を翻弄するさまは、いま読んでもまったく見劣りしない。 主人公であるキース・ウィントンは、月ロケットの爆発によりもうひとつの世界に飛ばされてしまう。同じ世界のように見えるが、その世界では科学の発展が歴然と違っていた。人類は宇宙への進出を成功させ、あろうことか異星人と戦争までしてるのである。 事態を把握したウィントンは、元の世界に戻るべくさまざまな試みに挑戦するが、やがて彼自身も異星人のスパイの容疑をかけられ追われる羽目になる。 ストーリーの語り口は一級品。展開もよどみなく構成も巧み。話自体もハッピーエンドで気持ちいい。ユーモアもあり、サスペンスもある。 う〜ん、なかなかのオススメ品ですよ本書は。 | ||||
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パラレルワールドものSFです。 月ロケットが近くに墜落したところから、元の世界とほとんど同じなのに、宇宙旅行が実現し(ちなみに本作は1940年代の話です)、異星人と戦争をしている、とうい世界に来てしまった主人公キース・ウィントン。 そこで異星人のスパイと間違われて追われながらも、元の宇宙に帰る方法を探す、というストーリー。 タイプ分けとしては“逃亡もの”という感じで、迷い込んだ宇宙の世界観を描写しつつ、どこから危機が迫ってくるか分からないスリルで読ませます。 特にひっかかりもなくどんどん進む、このあたりのバランスはなかなかだと思います。 最後に明かされる宇宙の秘密。それがまた、SF的というよりスペースオペラ的な宇宙論で、何の科学的根拠もないのですが、量子論の多世界解釈や並行宇宙論もぶっ飛ぶ強引さはなかなか楽しいです。何よりもこれがメタSF的に機能している、というのが本作のキモ! 解説で筒井康隆はこのあたりの趣向がSFにしかできない、と書いてますが、そんなのはミステリに目を転じればいくらでもあるのに。昭和52年(1977年)にはまだメタ・ミステリはほとんどなかったのか? どちらにしても、こういう(ある意味)笑えるSFというのはちょっと読んだことがないです。なにしろ宇宙旅行の推進機関がミシンから生まれたのだから!? パロディ的な作品だからこそ、最後も御都合主義的にすら思えるほどハッピーエンドなので読後感もいいです。 | ||||
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このSFの古典・名作に最初にレビューが書けるのことに驚いた。 不思議に思って最新のハヤカワ文庫解説目録(2003年7月)をみてまたびっくり。 現在フレドリック・ブラウンの本は「火星人ゴーホーム」1冊しか出ていないではないか。 ということは、この本を手に入れるのに世間の皆さんは苦労されるということか?「多元宇宙もの」の名作なんですぞ。 | ||||
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