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ブギーポップは笑わない
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ブギーポップは笑わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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先日アニメ化されたが、約20年アニメにもならず増刷が続いたライトノベルの古典。 いや、ほんとに、ラノベって消える奴は一瞬で書店から姿を消すんで、凄い快挙だと思います。 で、読んでみたのだけれど、何が凄いのか、よく分かりませんでした、ごめんなさい。面白いことは面白いんだけど、普通っちゃ普通。 (検べたら2000年にアニメ化していた。レンタルビデオ店で見たことないので失念していた。お詫びして訂正します。すんません。) | ||||
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第4回電撃ゲーム小説大賞受賞作。 20年続いているのでもはや古典の域にあるシリーズ作品ですが、西尾維新、時雨沢恵一、奈須きのこ、佐藤友哉などがこの作品に影響を受けていると言われており、シリーズ累計発行部数は470万部を突破している。 構成が凝っていて巧い。時間軸はバラバラで、それぞれ別々の視点から見た話が綿密に絡み合い、最後まで読んではじめて物語の全貌が明らかになる、といったものです。 ストーリーの内容は雰囲気優先で実感に乏しいが、話が進むにつれて、ぼんやりとしていたパズルの完成図が少しずつ鮮明になっていくようなカタルシスがあった。 とはいえ、抑えられた描写に、衒学的で淡々とした文体で書かれていて、物語は退廃的な空気を漂わす。その辺は「地味で退屈」と感じる人もいるかも。 主人公サイドであるブギーポップはミステリアスに描かれているのに対し、マンティコアと早乙女正美は、内情を密に描かれているため、読み進めているうちに、こちらのほうに感情移入してしまった。特に人間でありつつもマンティコアと深く結びついた早乙女正美は、この作品の裏の主人公のように感じた 。 | ||||
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第4回電撃ゲーム小説大賞受賞作。ずいぶん昔に始まった作品ですが、西尾維新、時雨沢恵一、奈須きのこ、佐藤友哉などが、この作品に影響を受けていると言われており、シリーズ累計発行部数は470万部を突破している。 本作は連作短編になっていて、1話ずつに別の主人公を据え、別々の視点から見た話が綿密に絡み合ったストーリーとなっている。それぞれ登場人物、時間軸はバラバラだが、最後まで読んではじめて、話の全体像が分かるような構成です。ジャンルとしてはSFの混じったローファンタジーな群像劇になるのでしょうか。 白熱するバトル、恥ずかしい青春ラブコメ、異世界転生などのキャッチーな要素はほとんどありません。 掴み処の無いキャラクターたちが、不思議な事件に出会って、流れに流されて、オチにたどり着く――そんな感じです。でも、読み終わって見ると不思議なカタルシスを感じました。あえて挙げるとすれば……物語の全容を俯瞰して見ることで得られる――完成図の分からないパズルの完成を見て感じるものと似ている気がします。とはいえ、まぁ、地味なもんです……。 2000年に1度アニメ化しているが、再びアニメ化が決定。2019年に放送されるという。ちょっと楽しみ。 | ||||
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普通、小説を読み終えると あの場面がよかったなあとか いいものを読むことができた など感想の一つも出てくるものだが 本書には何もない 泡のように消えていく ただ独特の雰囲気はあって 斜に構えたライトノベルとでもいうんだろうか はっきりいって何書いてあるのかさっぱりなんだが 退廃した高校生と怪物 多視点小説の妙 それらを求めるなら買いです ただクセがありすぎるのでハマる人はハマるタイプの小説でした たぶん思春期の子が読むとドはまりしそう(その点ではエヴァに似ている。わけがわからない、でもなんか気になる、というやつ) あとがきに上遠野さんの高校時代のことが書かれていて 妙に共感したんだけど いいかげんブギーポップから離れた方がいいのでは いまさら感満載のアニメ化が決まったそうですが(20周年記念?) 他の作品へ向かっていった方がいいと思います 余計なお世話だろうけど この才能をブギーポップだけで終わらせるのはもったいない 上遠野さんは高校時代の影を引きずりすぎていないか | ||||
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再アニメ化するというので暇潰しに読んでみました。ラノベ黎明期におけるエポックメイキングな作品と言われているので、以前から気になってはいたのです。 読後感はアレに似ていました。 そう、アレです。アレ。 日本を代表する作家、ハルキムラカミが醸し出すあの独特な雰囲気です。 つまり、さっぱり意味が分からないということです。 意味があるようでない会話のやりとり。 キザったらしい一人称。 抽象的なセリフ。 これらのオンパレードです。 こんなやつ、いねーよ。というキャラクターが ワンサカ出てきます。 世界観も詳しく説明されず、読者ひとりひとりが 独自で解釈してね、という村上春樹オマージュが炸裂しております。 あまりに村上春樹しているので、読書中、ブギーポップの正体は実は村上春樹なんじゃないかと思い始めるほどには村上春樹しています。 とはいえ、本家よりはさすがにマシです。 そこまで酷くはありません。 村上春樹を水で半分ぐらいに薄めたのが、本書、 【ブギーポップ】です。 よって、村上春樹が駄目だという方は、当然ながら【ブギーポップ】には向きません。別のラノベを読みましょう。 その反対に、【俺は村上春樹が好きだ!】と豪語する猛者ならば、【ブギーポップユニバース】にも、どっぷりとハマれるはずです。今すぐにポチりましょう。 なお、本書には昨今のラノベにありがちな、 露骨な【萌え&エロ描写】は皆無です。 美少女が分かりやすくおっぱいを触らせてくれたり、パンツを見せてくれたりはしません。 異能力バトルもありません。 あるのは村上春樹マインド。 それだけです。 二十年の歴史を誇る【ブギーポップシリーズ】。 かなり癖の強い作品ですが、一読する価値はあると思います。 | ||||
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ライトノベル界の金字塔とも言われる作品ということで、気になってはいた。西尾維新をはじめ数多くの作家に影響を与えたということだが、個人的に読んでみた率直な感想は「なるほどなぁ」である。思い返せば、様々なサブカル作品に『ブギーポップ』の影を見ることができるからだ。 同一の事象について複数の視点から語られるストーリー構成そのものは珍しくない(当時は珍しかったのかな?)。むしろ、何かと同化を求める世の中に馴染めず抑圧された人々の「異常」さを、若者でも紐解けるライトノベルのレベルで肯定してくれたことが、『ブギーポップ』がヒットした所以であり成果なのだろう。「笑わない」という否定形で終わるタイトルも(今でこそありふれているが)、どこか斜に構えたクールさがあって、思わず手にとってみたくなる怪しい魅力がある。 とはいえ、既に『ブギーポップ』の影響を受けた作品に慣れてしまった人にとっては、少しばかり物足りない気もする。その意味でも、現在はいわば「ポストブギーポップ」の時代とも言えるのかもしれない。「異常」な物語が大量に生産されては消費されていく中、『ブギーポップ』のように時代に応える作品があり得るなら、それはどんな作品になるのか。『ブギーポップ』とは異なる種類の物語なのか、それとも、もう一度『ブギーポップ』を思い出すべきなのか。 いずれにせよ、本当に人々の心を揺さぶり「反響」させるのは、賞や功績といった目的ありきの物語ではなく、きっと、今という時代に対して「自動的に」浮かび上がる疑問や感情から生まれる物語なのだと信じている。第1話のラスト、竹田が「自分たちの仕事」についてふと思いを致すシーンで、私は著者の素直な優しさを感じた。 | ||||
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ラノベの黎明期を築いた作品とあって読んでみました。 多角的な観点から書かれており1つの事件に対しても多くの登場人物が関連し物語が交錯する様は感心しました。 今となってはよく使われる技法ですが当時は革新的だったのかなと。 良かった点は、人物描写が上手く人物像を具体的に捉えられる、物語の交錯がよく出来ていていろいろな人物の観点から事件が見れる、って感じですかね。 逆に悪いところは、多数の人物の観点から物語が進んで行くので忽然と登場する人物から話が進んで行く時に戸惑う、話だけをみるとありふれている特筆した物語。 って感じですかね。 そこそこは楽しめますよ!合わない人にはとことん合わないかも。 | ||||
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一つの物語を多角的に描いている作品。 話の内容自体は極々ありそうな話だが、前述の手法をとっているため、物語に深みが出ている。 読みやすくグイグイ読めたのだが、しかしあまり心を動かされることもなかったか。 普通の面白い小説といったところであろう。 | ||||
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西尾維新や奈須きのこ氏が影響を受けたと語る上遠野浩平氏のデビュー作。 独特な登場人物の名前や、ミステリーのような、SFのような、ホラーのような混然とした世界観は若手作家に多くの影響をを与えたと思われる独特の先進性を感じます.いかんせん10年前の作品なので、当たり前になってしまったところがあり、10年前にこの作品に出会えていたらと思います. | ||||
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第四回ゲーム小説大賞受賞作。 昨今のパッとしない大賞作とは違い、誰もが認める面白いらしい作品。 あー、これは一気に読んだ方が楽しめますね。というか一気に読まないとちんぷんかんぷんなまま終わりを迎えかねません。 まず登場人物が多すぎます。そして、特に主人公である人物は居なくて、それぞれのキャラの視点から物語は進みます。そして最終的にはそれぞれの別個としたストーリーが収束していくといった感じ。 あらすじらしいあらすじはないと思います。 作品のあらすじを見ても、どういう話か想像つきにくいし。 とりあえず舞台が学校ということもあって、学校に何かしらのトラウマを抱えた面子が揃ってます。そういう者たちが織り成す物語です、はい。 確かにその構成力には唸らされるものがあるんだろうけど、いかんせん分かりにくい作品ですね。 時間軸もバラバラだから、本当に意識して読んでないと途端に分からなくなる。 「あれ?このキャラなんだっけ?」ってなことがしばしば起こり、カラーページに戻ってキャラを確認する事もしばしば。 色々言いましたけど、良作であることには間違いないと思います。こういったちょっと陰鬱そうな雰囲気を秘めた作品は嫌いじゃないというか好きですし。 ただ、読むなら一気に読んだ方がいいと思います。陰鬱な空気を感じたまま一気に読めば、この作品に対する評価も変わってくると思います。('-,_ω-`)プッ | ||||
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ブギーポップシリーズの一冊目。 基本的な登場人物が出ているし、世界の危機を消す、という点では他の話と共通するところがあります。日常と非日常が背中合わせになる危うさ、がこの作者の話の面白さではないかと思っています。 私自身はこれ以外の本から読み始めてしまったので、ああ、こういう伏線がはってあったのね、と納得すること多数でした。この本では世界の危機、もあまり描かれていない気がして、やや物足りない感もあります。 このあとの本の方が、もっとキャラクターに個性がでるし、話もまとまっているので面白いとは思います。ブギーポップが気になる人は、ぜひ、続きを読んでみてください。なかなか面白いですよ。 | ||||
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