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ブギーポップは笑わない
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ブギーポップは笑わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 1~20 1/3ページ
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セカイ系という言葉もすでに過去のものとなってしまったか。本書はその黎明の作品で金字塔。まさにライトノベルのエポックメイキングだが、それだけに特徴的な要素は十分に咀嚼され、さまざまな作品に取り入れらている。すでに新規性は失われ、古典としての価値以上のものはないと思われるかもしれない。いわく「キミとボクの関係」、「世界の敵」、「MPLS」..。 それでもなお本書について、セカイ系の文脈理解としてでなく、作品自体の魅力をレビューするなら、それは圧倒的な中二病。登場する生徒たちは、例外なくそれぞれ自己の存在についての悩みを抱えている。救いを求めてブギーポップを噂し、世界の敵に協力し、普通に抗う。誰もが主人公になりたいと思いながら行動し、知らずに世界の危機が襲い来る。自己の肥大と自分達を取り巻く現実との相克が中二病を生むが、それ自体は普遍的なテーマ。自分と誰かを比べがちな現代において、中二病をも育めない人がいるなら、この作品を読む価値がある。 | ||||
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アニメを見てから電子書籍で読みました アニメであらすじを知っていたのでなんとか楽しめましたが、こっちが先だったら混乱していたと思います というのも時系列がバラバラかつ各章ごとに主人公が変わるので 途中で唐突に2年後のストーリーが入ったり あとどのキャラもオタクの読者に受けが悪そうなのばっかりで、最近のなろう系で慣れてるとなんとも不思議な感じでした だって登場キャラがほぼ全員恋愛経験豊富なキャラばかりだし笑 いわゆるリア充だらけ笑 全員良い奴なんだけどこいつらとは友達にはなれないよなって感じで 個人的に不満なのは電子書籍で読むと最初のキャラクター紹介が見にくいことです 多分元は2ページだったのを無理矢理1ページにしたみたいでイラストが小さくなってしまっているんですよね 同じ不満を抱えている人はオプションの「Aa」を選んで、更に「ページ幅」を良い感じにするとイラストが見やすくなります | ||||
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文章がどーのこーの言ってるやつがいますが、これは意図的なものですね。この人は投稿歴が10年もあった人ですから、 うまくかけてない、というよりは単にそれがこの人の文章というだけです。 その証拠に本書の中ではかなり冴えた文や台詞がチラホラ出てきます。 まあシリーズを経るにつれて手練れてくるのも事実ですけどね。 それとあと、 言ってることが抽象的すぎて分からない、とか村上春樹がどーだとか、言ってるやつもいるけれど、 僕にはなかなかに明確なテーマ性があるように思いました、、、っつーか、 わかりにくくはないと思う。 というより分かりやすくはある。 そいつは、 よほど読み取れていないか、本質を見る前に、どこか細かい部分とか面に顔を近づけて見てしまっていて、 それもきっとその細かい部分が自分の意識してることと関連があったから、ついつい取り上げて、自分と繋げて色々と曲解している、 みたいな感じな気がする。 きっとその人は村上春樹とその周囲に対してどこか含むところがあって、 それと直ぐに因果関係を結んでしまったんだろーね。あーあ。 まあ合う合わないは多少はあると思いますけど、普遍的に傑作だと思います。 この次のVSイマジネーターのほうが僕は好きなんですけど | ||||
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誕生日に昔のラノベが欲しいとのことで何冊かまとめて購入。本人はかなり気に入ったようです。 | ||||
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YouTubeに上がっている,相沢沙呼先生の対談動画からこの本を知りました. 同じ場面に対する複数登場人物の見方を知れました. 繋がりが見えずに,どうなるのか気になってどんどん読み進めました. | ||||
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発売当初に購入して読んでいた作品を久し振りに読み直し。ぼくがライトノベルに興味を持つきっかけとなった小説。この作品の特徴は、学園に起こる事件を語り手や時系列を変えながら描き、読み進めていく内にその全貌が明らかになっていく手法。同じ場面でも立場が違えば、その意味合いは大きく異なってくる。普通に見える行動の裏側で、実は思いもよらないことが進んでいたり、その反対もあったり、視点が変わる面白さを堪能できる。まさにゲーム小説大賞にふさわしいと感じた。 事件自体はとてもシンプル。学園に棲む“人を喰うもの”を巡る戦い。中盤から少しずつ盛り上がってきて、伏線が回収されて決着する部分はもちろん面白い。ただ、それ以上にそれぞれの登場人物の心理描写が見どころになっている。普通の学生だけど皆何かしら歪なものを抱えていて、それについて悩んだり、どうにかしようともがいたり、それでもどうにもならなかったり、そういうとても個人的な戦いこそ、この物語のテーマなんだと思う。 『ブギーポップは笑わない』というタイトルの意味を知って、物語を読み終わってから、もう一度第一話を読み返すと感慨深いものがある。最初にして本質が書かれた話で、読み直した時にエピローグにもなるような形で書かれているのは絶妙。 そして、世界の存亡をかけた戦いの中心にあったのが、実は恋心であったり、人間の在り方だったというのが憎い演出だなと思う。ぼくたちが生きる現実でも、誰かにやさしくすること、笑いかけること、それが世界を救うことに繋がるのかもしれないよなと考えるのも楽しい。 | ||||
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電撃文庫におけるマスターピースのひとつであり、2019年に原作に準拠した アニメーション化(ただし舞台がとある地方都市から東京に変わり、 スマートフォンの存在が織り込まれているという違いがある)がなされた本作。 いずれは手を出そうと思っていたが、ズルズルと時間が経過し、ようやく 今になり手を出すこととなった。 既に四人の女子生徒が行方不明になっている県立深陽学園。三年生である 竹田啓司は一学年下の宮下藤花と交際しているが、デートをすっぽかされた その日、全身黒ずくめのマントを纏い、筒型の大きな帽子を被った、 宮下藤花そっくりの人物を目撃する。 翌日。校舎裏で同じ人物を見かけた竹田啓司は非常階段から屋上へと 駆け上がる黒マントを追い掛ける。黒マントは『ブギーポップ』と名乗り、 世界の危機に関わる異変を察知した時に、自動的に現れる宮下藤花の別人格 であり、学校に巣喰う魔物を倒すべくあらわれたと述べる。 それから竹田啓司は毎日のように屋上で『監視』を続けるブギーポップと 同じ時間を過ごすが、そんな中、紙木城直子がいなくなったのと時を 同じくしてブギーポップもまた、危機が去ったという理由で姿を消す――と いう第一話『浪漫の騎士』 二年の末真和子は自身が中学一年生の時に連続殺人犯の標的になっていたのが きっかけで犯罪心理学などに興味を持ち、中学一年生の時に自分が 連続殺人犯の標的になっていた事を知り、霧間誠一の著書などを通じて 知識を得ていた。そんな中、級友の木下京子が『炎の魔女』と渾名される 霧間凪によって『薬物』の使用を咎められているのを目撃して以来、 学校では不良として扱われながらもトップクラスの成績を叩き出す 霧間凪に近付いていく――という第二話『炎の魔女、帰る』 一年生の早乙女正美は優等生・百合原美奈子を殺害しその身を乗っ取った マンティコアと行動を共にし、人間を捕食するために手を貸すとともに、 共存関係を構築していた。また、行方不明となった女子生徒にその責を 負わせるという学校側の姿勢に結果的に助けられることとなり、彼等は 学校を問わず複数の女子生徒を毒牙にかけていく――という第三話 『世に永遠に生くる者なし』 二年生の時、校舎裏で偶然紙木城直子が一年生の田中志郎に告白する ところを目撃したのをきっかけに彼女と邂逅した木村明雄が大学に 進学した二年後、母校を訪れて直子の死の真相に近付くこととなる 第四話『君と星空を』 そして視点となる人物や時系列などすべてが異なる話のように見える 前四章がひとつとなり、深陽学園で何が起きたのかという真相が 描かれる第五話『ハートブレイカー』という五つの章で構成されており、 一見何の関係もない複数の物語が、やがて矛盾なく一つになっていく さまは、もし自分が同業者だったら一度はやってみたい憧れのような 描き方だろう。 なお、本作は複数の異なるヴァージョンが存在し、本品である 9784073080404は初版および初期の重版のようであり、現在新品で 手に入るのは装丁がリニューアルされた9784049122718なので入手 する際の参考までに。 | ||||
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昔の小説なので、男女交際禁止など、古さを感じさせる表現はありますが、今、初めて読んでも面白かった。 | ||||
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1行理解するのに十数回精読しなければならない哲学書ばかり、ここのところ読んでいた のだが、大変で、息抜きでラノベを買った。 ラノベは富野さんのガンダム位しか読んでいなかったのだが、スラスラ読めるのが愉しい。 ページを捲るまでがあっという間で、それが愉しくて数ヶ月でこのシリーズを10作目まで 購読してしまった。 複数のキャラから断片的な情報が与えられて次第に全体像が浮かび上がると言う手法が 面白い(『藪の中』の逆バージョンかも知れない)。また、世紀末頃からゼロ年代前半くらい までこういう凝った仕掛けの作品が多かったことが懐かしく想起された。 著者はラノベ等を敢えてフェイクを創る営みと捉えているようだが、そのフェイクを突き 詰めることでホンモノの作品を創ることは出来ないだろうか・・・などと思惟した。ただ そこまで突き詰めた作品は中々ないから難しいのだろうし、オタク的なものは受け手も どこかでフェイクを受容しているというメタな視点があるから、笑って話せる範囲に 留まるという良い面もあるので、現状が悪いと言うコトではないのだが。 だが、日常を肯定する傾きのあるオタクカルチャーに触れていると、どこかでもっと 突き抜けた作品が出て来ないだろうか、と想ってしまうのも確かだ。 | ||||
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果たして彼女のいない世界に、人の存在する価値はあるのか。読み終わってもなお、ああなら、こうならと妄想を膨らませることが出来る。少しダークで後味の悪い、でも不思議と惹かれてしまう。そんな作品でした。 | ||||
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アニメを視聴してから手に取ったが小説の方が情報量が多くて楽しい。 次巻も読む。 | ||||
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ストリーミングでアニメを見始めたら、おもしろいけれど全体のストーリーが良く見えませんでした。ネットで調べたら先にこの本を読んで世界観を理解しておくのが良いとあったので購入しましたが、その通りで全体の見通しが良くなりアニメがより一層楽しめました。 | ||||
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"ぼくは自動的なんだよ。周囲に異変を察知したときに浮かび上がってくるんだ。だから名を不気味な泡(ブギーポップ)という。"発刊の98年から20年たち本年度のアニメ化も決まった本書は、後に続き今に到る、ライトノベル、セカイ系といった【どこかへの逃避】への扉を開いてくれている。 個人的にはバルザックの"人間喜劇"+氷室冴子的な視点印象と、なるほど確かに西尾維新、那須きのこといった以後のクリエイター達が【影響を受けた】と発言しているのが随所に感じられる本書でした。そして98年。ルーズソックス、ポケベルなコギャルブーム、大手企業の倒産、自殺者の3万人越え。今振り返っても【過去の豊かさシステムが壊れてきた】と感じる時代だからこそ、本書は当時の10代に圧倒的な支持を受けたのかな?とか考えたり。 満たされなかった学生時代を埋め合わせてくれる本を探す誰か、今の【異世界なろう小説】の始まりを感じたい誰かにオススメ。 | ||||
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豪華なキャストで放送されたにも関わらず、ぱっとせず終わってしまったこの作品。 改めて原作を読みましたが、やはり良いものは良いです。時代背景は古いですが、内容の古臭さはありません。 この群像劇のような描写は独特で、今の時代でも十分オリジナリティが高いと感じました。 | ||||
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文章、ストーリー、キャラクター、どれも無難ですが群像劇風の構成が独特の雰囲気を漂わせています。 学校で起こる事件を様々な視点から時系列を巧みに入れ替えながら描写しています。 一見訳がわからなくなりそうな構成を見事に書ききってますね。 キャラクターもみんな個性的で覚えやすいです。 他の小説でよく見るようなキャラクターばかりですがこのジャンルのパイオニアなので当然ですね。 ただ正義側のキャラクターがちょっと弱い気がします。 悪側のキャラクターが凄く魅力的なだけに残念でした。 読んで損はない小説でした。 | ||||
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再アニメ化ということで、10数年ぶりに再読。 この本の出版は1998年。私は中学生でした。当時は新本格ミステリブームで、綾辻行人、有栖川有栖、京極夏彦、島田荘司などの本を貪るように読んでいました。 その中にあって、本書も忘れられない一冊です。 ミステリ要素の濃い構成も、登場人物の奇抜さも、淡々とした文体も、どれも大好きでした。 今読むと、「厨二病」のエッセンスがギュウギュウと詰め込まれていて、当時心酔していた自分を思い出し、すこし恥ずかしいような気持ちになります。 炎の魔女に憧れ、ブギーポップが現れないかなと空想したり、高校受験、それに続く大学受験を想像して憂鬱になり、同時に高校生ってこんなに大人っぽいのかと、中学生らしくワクワクしました。 再読しても、残念ながら当時感じた鮮烈さ、驚きは感じることができませんでした。昔は手に取るように理解できた登場人物の行動原理も。 10代の頃に読んだ本を再読すると、こういうことが度々あります。 少し寂しいですが、当時の自分を思い出すよすがとして、この本は大切にしていきたいです。 20年前の作品ですから、当時は新鮮だったこの作品の演出も使い古されて、現代では目新しく見えないかもしれません。 ただ、登場人物たちと同世代の人(とくに閉塞感を抱えている人たち)は、この本からたくさんのメッセージを受け取れると思います。 30代の私からすると、それはとても贅沢で、羨ましいことです。 「いのち短し恋せよ乙女 紅き唇あせぬ間に」 長々と読んでいただいて、ありがとうございました。 | ||||
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どう表現したらいいのか分からないけど、面白いのは確か。 単純にバトルものとして楽しめる。 | ||||
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高校生のときに読んでいたラノベで、今度2度目のアニメ化されるということでまた読んでみた。Kindleアプリですが、やっぱりこの世界観がとても良いです。 | ||||
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西尾維新もバリバリ影響されているという本書。 文体は好き嫌いが分かれそうだが、ライトノベルというジャンルの中でここまで熟読しがいがある本はそうそう無いと思える。 シリーズの最初の1冊だが私はこれ以降の本も読破するほど夢中になってしまった。 だが、何か本筋があって突き進むような王道の物語ではないので不思議な世界観にとにかく浸りたいという人向けの本である。 | ||||
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昔の作品になるので、少し不安もありましたが不安を取り去って余りある内容でした。 出てくる学生と今の学生がそんなに変わらないという事もあるのでしょが、大変面白かったです | ||||
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