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夜光の階段
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【この小説が収録されている参考書籍】
夜光の階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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今までいろんな役者さんを主役に4度もドラマ化されている作品。 最後にドラマ化されたのが2009年の藤木直人と木村佳乃、夏川結衣。正直当時の役者(特に女優陣の)実年齢を考えると「うーん、なんぼ億の資金出してもらうためとはいえ、無理だ、、、」「気持ち悪っ!」と感じてしまうキャスティングでした。室井滋じゃないだろ、、、みたいな(笑)6年前に九州で罪を犯したって中卒で職を転々としてきたとしてもいったい何年経ってるんだ?いくつで東京出てきて美容師になってんだよ。で、今いくつなんだよ?恋人の木村佳乃は何歳の設定なんだよ。木村と夏川は同期みたいな感じで描かれてるけど10年年齢は8歳くらい離れてるぞ、、、とかいろんなことが気になってしまって(笑) 流石に原作の時代設定が60年代で松本清張独特の堅物な昭和文屋風情な違和感が古臭すぎる。セリフとか言葉遣いやバリキャリ女性の言葉から妙に昭和の価値観が滲み出てる。いちいち女性が虚勢を張らないとならなかったと言うことが男尊女卑が色濃かく残ってた時代を逆に表してる。 夏川演じる雑誌記者と藤木演じる主人公の関係もなんだか唐突でとってつけたようで良くわからん発展の仕方だし、子供を産めなくなったら女じゃないとか、堕ろせと男に言われて泣きながら堕したとか、、、30過ぎたら胸と尻が垂れてくるから男に抱いてもらえないとか、、、今の時代ならおいおいおい!って感じです。あとセックスすることを「殺す」って何それ!めちゃ普通に共通言語みたいに女たちも含め多用してたけど変なの!やめてよ!キモ!松本清張自身が考えた言葉だとしたら益々気持ち悪い!クサ!! 色んなところに違和感があった。多分60年代の美容師を90年代後半から0年代のあの当時のカリスマ美容師ブームにアップデートさせて描いたのだと思うけどあの時代を知る私でも違和感を感じたのだから原作の時代設定そのままで描いたらもっとヘンテコな話に感じたのではないか。 それにしても室井滋の演技も気持ち悪いし、木村のエキセントリックな演技も鬱陶しいしなんか女たちが揃いも揃って魅力がなく気持ち悪かった。南野陽子にもあんな浅い役はやって欲しくなかったな。 と言うか松本清張の描く女性って正直もうこの時代にはまったくマッチングしないんですよ。ガラケー時代の2009年でギリギリだと思う。いや、当時でも古い。クサ!! もしまたドラマ化、リメイクされるとしたら完全に若い脚本家に書かせて原作を完全に逸脱したピカレスクにしてwowow辺りでやったら良いんじゃないかな。 黒革の手帖のようなピカレスクはうまいことやらないとただただ滑稽なものになってしまう。 無理な筋な設定、ツッコミどころ満載でした。 団塊の世代以上の古い世代に松本清張的な価値観のファンはまだ多いとは思うが正直言ってもうドラマ化はしない方が良いと思う。 無理がありすぎる。 | ||||
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松本清張の作品って感じで、良いです。他の理由もあるけど、とても良いと言いたい。 | ||||
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松本清張の長編小説。今で言うところのカリスマ美容師の佐山が社長夫人や女性編集者を巧みに利用してスターダムに駆け上がるも、利用価値のなくなった女性を容赦なく切り捨てる非情が災いし、最後は破滅するというあらすじ。上巻は佐山が野望を叶える一方で、社長夫人の雅子から借金の返済を迫られて大胆な行動に出るところまで。 下巻で佐山の弱みを握り強引に婚約をしようとする枝村幸子が会社を退職する場面で捨て台詞を吐く場面が痛快でリアルです。 | ||||
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編集者の枝村幸子に社長夫人の殺害を気づかれ強引に婚約を迫られる佐山は、幸子をも殺害して友人であるデザイナーの岡野に罪を被せて捜査の網を見事にくぐり抜けます。裁判の結果に不審を抱いた検事の桑山と桜田は個人的に佐山の周辺を洗い、佐山が完全犯罪を企んでいたことを突き止めます。冤罪を問う手段で手詰まり感がありましたが、佐山は雑誌記者の福地フジ子を殺そうとするときに自分も溺死して自滅します。清張の代表作『黒革の手帖』の男性版のような読後感。巻末のみうらじゅんの解説で松本清張の小説を「勧善懲悪ではなく因果応報」の世界観で書かれているという一文に膝を打ちます。 | ||||
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著者はやはり悪を描くと輝きますね。 そんな作品が出てきます。 2作品目がまさにそれ。 大作となっております。 一人の男が美容師の世界で活躍し、そしてその命を落とすまでの物語。 彼はパトロンを見つける腕にとことん長けていました。 だけれども彼にはあるどうしようもない過去がありました。 どうやら過去に犯罪を犯したようなのですが… この悪男はたとえ犯行が明るみに出ても 堂々としていて真実を追求するものたちを ことごとく振り切っていきます。 そのせいで一人の運に恵まれなかったイラストレーターが 犠牲になってしまいます。 だけれども、決して幸運はこの鬼畜男には 降り注がなかったのです。 なぜならば… ただし、読者の望んだ形式にはならないことは ここで伝えておきたいと思います。 | ||||
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松本清張の小説は、どれも現代でも色あせることのない内容です。 再び読み始めましたが、引き込まれます。 状態よく満足しています。 | ||||
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松本清張の書籍を再度読みたくなり、購入。 状態よく満足しています。 | ||||
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金や地位のある女を利用してのし上がっていく佐山と、ふとした偶然から佐山に疑問を覚え 検事としての枠組みを超えて彼を追い詰めようと行動する桑山と、大まかなストーリーは面白い 騙される女性たちも自分勝手な部分が多々あり、そのせいで佐山が何かと悩まされる点も リアリティがあり悪くない ただ、佐山と桑山に因縁をつける為に何度も偶然出会わせたりと、ややストーリー展開に 強引な部分が見え隠れするのがいまいち ここは素直に二人に何らかの関係者という繋がりがあっても良かったのではないだろうか そしてラスト 雑誌に告発文を載せ佐山への反撃を試みる桑山だが……というどちらが勝利するか分からない 展開は中々スリリングだったが、いくらなんでもあの終わりかたはあっさりすぎる 同じ終わり方でも、その過程を佐山視点からも書いておけば、もう少し違う捕らえ方ができたのに 大部分が満足な出来だけに、こうした細かい部分がどうしても惜しい一冊だった | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算200作品目の読書完。1982/04/10 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算200作品目の読書完。1982/05/06 | ||||
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若き男性美容師が、巧に女性を利用しながら伸し上がって行き、最後に破滅する面白いミステリー。推理としては弱いが、登上人物が見事に生き生きと描かれていて,それぞれの世界までも活写されていて世の中を垣間見る内容です。流石に社会派の巨匠の作品で、非常に面白い作品でお勧めです。 | ||||
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物語の後半に、エレベーターの話が出てくる。 犯人は顔を隠すために、 帽子をかぶり眼鏡をかけてエレベーターに乗った。 普通はその格好だと、変装しているようでかえって目立つ場合が多い。 ところが、そのマンションの4階に、 最近ゲイ・ボーイの秘密クラブが出来たという。 そのクラブに通って来る人たちも、 人目をはばかってそういう格好をしてくる人が多いので、 それほど目立たなかったというのだ。 なるほど、と思った。 エレベーターというのは一種独特な空間で、 自分が乗っている時に誰かが乗り合わせれば必ず顔を見てしまう。 移動中は決して外に出る事が出来ないので、 その間は軽い緊張が走る。 秘密クラブに出入りする人たちと殺人を犯す為に来訪した人。 目的は違うけれど、非日常的な場所へと足を運ぶという点では同じで、 独特な空間の中で、更に異様な空気を醸し出していたに違いない。 物語のラストは、意外な結末であったと言っていいと思う。 結局彼は、溢れるほどの才能を持ちながらも、 最後はさんざん利用してきた『女』に『足を引っ張られた』 という事になるのだろう。 | ||||
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「黒革の手帖」の男性版として、美容師としてのし上がって行く男性の破滅までを描いており、話としては非常に面白く読むことが出来ました。 但し、小説としてはどうでしょうか。 清張としては失敗作ではないかと思います。 全体を通して非常に強引さが目立ちます。 一番気になるのは、桑山検事の執念です。 何故そこまで主人公の佐山に執着し、担当でもない事件に首を突っ込むのか、そこに論理性がありません。 警察が自殺と断定した事件を殺人ではないかと疑い、関係がなさそうな佐山の行動を調べるため事務官を九州にまで行かせます。 次の殺人事件が起きても、やはり「検察一体化の原則」に反した動きをし、私的な調査を続けます。 最後には、「おとり捜査」紛いのことをし、雑誌を使って告発をし、検事の職を辞することになります。 ここまで佐山に拘る理由が、全く理解出来ません。 むしろ、桑山検事と言う「探偵」紛いの人物を登場させなかった方が良かったのではと思います。 それとも、警察の捜査や検察の在り方に疑問を呈するために、この作品を書いたのでしょうか。 それならそれで、もっと書き方があったような気がするのですが・・・。 | ||||
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恥ずかしながら「栄光の階段」という書名と思って読んでいたのだった。 主人公の佐山は美容師として、独立して有名になっていく話しなのだ。 松本清張にしては珍しいなと思いつつ読んでいったのだが、どうもいつも通りの「悪いやつがのし上がっていく」話しなのだ。 これは「栄光」じゃないだろうと思って、カバーを見直したら、「夜光」だったというわけだ。 ぼくなんかが作文を書いたりするときは、タイトルにそれほどこだわりはなく、テキトーにつけることがある。 しかし、プロの小説は違うんだなと思った。書名には意味があるのだ。 その当たり前のことに、上巻1/3ほどのところで気付かされた小説なのであった。 しかし、さすがは松本清張である。 悪いやつがのし上がっていく、そんな単調なストーリーではないのだ。 1stワルの佐山に続いて、幸子が2ndワルなのだ。そして被害者は、男だか女だかわからない容貌のしかし内面は純な女のフジ子。 さらにそこに男社会で働く女性の立場の悲哀もおり混ぜている。 雅子と幸子とフジ子。 悪者であり、被害者であり、その遠因が男社会に生きていく女の生き方にあるのかもしれない。 | ||||
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恥ずかしながら「栄光の階段」という書名と思って読んでいたのだった。 主人公の佐山は美容師として、独立して有名になっていく話しなのだ。 松本清張にしては珍しいなと思いつつ読んでいったのだが、どうもいつも通りの「悪いやつがのし上がっていく」話しなのだ。 これは「栄光」じゃないだろうと思って、カバーを見直したら、「夜光」だったというわけだ。 ぼくなんかが作文を書いたりするときは、タイトルにそれほどこだわりはなく、テキトーにつけることがある。 しかし、プロの小説は違うんだなと思った。書名には意味があるのだ。 その当たり前のことに、上巻1/3ほどのところで気付かされた小説なのであった。 しかし、さすがは松本清張である。 悪いやつがのし上がっていく、そんな単調なストーリーではないのだ。 1stワルの佐山に続いて、幸子が2ndワルなのだ。そして被害者は、男だか女だかわからない容貌のしかし内面は純な女のフジ子。 さらにそこに男社会で働く女性の立場の悲哀もおり混ぜている。 雅子と幸子とフジ子。 悪者であり、被害者であり、その遠因が男社会に生きていく女の生き方にあるのかもしれない。 | ||||
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