■スポンサードリンク
黒い樹海
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
黒い樹海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張作品で、がっかりさせられたことはあまりない。まあ、そんなにたくさん読んではいないんですけどね。 ただこの作品だけはちょっと・・・ いささか「がっかり」という心境にさせられた。他のレビュアーの方の書き込みを見ても、そう感じたのは自分だけではないようだ。 ようするに話が単純すぎる。中盤から怪しいと思っていた人物が、そのまま犯人だった。ヒネリも何もない。あまり書くとネタバレになってしまうか。 この作品は、ドラマ化もされたもので期待していたのだが、初期の作品のせいなのか、清張にしては作りが雑だ。 まあ、他の作品は傑作が多い。★は3つにしたが、これは清張作品にもこういうのもあるという意味で、そうした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北川景子のドラマを見て、 原作を読みたくなったのですが 読む手が止まらないとはこのことで ミステリの原点がここにあるのだと 改めて感じました! 一気に読ませてしまう作品の強さは、 さすが松本清張です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
没後30年を過ぎても旧作がこうして装いも新たに再刊される松本清張は、やはり大したものだ。 本作は彼の推理小説としても最初期のもので、素人探偵モノ。捜査権を持たない民間人が肉親の不慮の死を巡る疑惑を追及するため苦心惨憺するわけだが、終幕は例によってやや駆け足に解決まで進んでしまう。今日の目で見ると、松本清張の作品は新聞や雑誌の連載物で、読者を退屈させまいとするサービス精神のせいか、無闇に殺人が起こるなど、展開が結構荒っぽくて再読するほどにその感は強い。現在、一流作家の長編ミステリは書き下ろしとして刊行されることも多く、松本清張がそのようにじっくり構成を練って作品を仕上げられる環境にあったら、もっとクオリティの高いものに出来たのではないかと思う。 今回の新装版は活字を大きくしていて、視力の低下が気になる年齢になった者には大変有難い。一方で、旧版にあった著者略年譜や解説がなくなってしまったのは少々残念だ。作品の発表年代や、その当時の著者の執筆動向というのも作品を味わう上での要素だと思うので、旧版からの再録であっても解説は残して欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
偶然のバス事故から、連続殺人の犯人探しが始まる 終盤は急展開の感があるが、列車時刻や 移動手段の推定は読み手をハラハラさせる 一気に読ませるストーリー性は松本清張の 真骨頂であ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎を解くために必要である登場人物の存在が、本当に重要な「実」のものなのか、不要な「虚」のものなのかは、読み進めないとわかりません。この二分法は、活字を読む場合と、映像を観る場合とでは、異なっていて、映像は、演ずる人間がそこに居るだけで、余計な先入見を与えてしまい、著者によって、読者あて、「虚」のものとして、あるいは「虚」に終わる可能性のあるものとしてのロジカルな配分を得ているはずのキャラクターが、「虚」にも「虚」に終わるかも知れない存在にもならない、「実」の存在に化けてしまうことがあるのです。 ミステリー原作を改変して、脚本をつくられる方々は、この暫定的「虚」の消失を意識していただけたらなあ、と思います。 本作は、不特定少数の容疑者たちのあいだに重要度をわりふる読者としての作業が、映像化では視聴者において吹き飛ぶ可能性をおおいにはらんでいるものです。もっとも、そうではあっても、名作であることに変わりはないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『さすが清張ですよね。』というしかない名作です。 何度読んでもぐんぐん内容に引き込まれていきます。 後味の悪さも物語に入り込んでしまったからこそ。 人間のエゴ、弱さ、でもそれだけで回っている世界がある、ということをまざまざと見せつけられる清張作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく女性向け漫画っぽいと言うか、推理そのものより主人公の真実を追求する姿とそれに協力してくれる人とのやり取りが印象強いので物足りないと思う方はいらっしゃるかも。私は好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清張のこのタイプの推理小説は、面白い、筋書きよりストリーのj情景場面楽しむ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今迄に読んだ松本清張作品と比べると期待ハズレ。矢張り一流作家での著名作品でも合う合わないがありますねぇ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説は苦手ですが、細かい描写で飽きずに読み進められました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容は何度も映像化されているほどの作品なので省きますが、小松久子さんと言う挿絵画家の作品に魅せられました。 章ごとにペン画の小さな挿絵があるのですが、 その、魚の鱗の様な・・・ 鳥の羽毛の様な・・・ 内臓の様な・・・ 小説の内容とは無関係な何とも不思議な挿絵に、小説の内容よりも、早く次の挿絵が見たいと言う気持ちで読み進めてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2012年度ブラム・ストーカー賞で長編賞を受賞したケイトリン・R. キアナンの「The Drowining Girl」 に本書のことが言及されており、アメリカのダークファンタジー、ホラー小説のニュー・ウェーブ第一人者の小説中に、よもや日本を代表する社会派ミステリー作家の話がでてくるなんて・・・驚きとギャップが気になって読んでみました。 「The Drowining Girl」では本書によって富士樹海が自殺の名所になったと紹介されていましたが、最後まで読んでもそんなところ全然なし・・・ありゃりゃ???とあとで調べたら件の小説は同じ松本清張でも「波の塔」だったようです。 もっとも「The Drowining Girl」では"Japan Times"の記事として紹介されていたので、間違いの元凶は"Japan Time"なのでしょうが、本書はこれまで読んだ松本清張の小説のなかでも、凡作な部類だったので、清張の代表作のひとつである「波の塔」をきちんと言及してほしかったです。 今後、もし「The Drowining Girl」が邦訳される際には、ぼくのような妙な読者のためにもここのところは直して出してほしいものです・・・もっとも、彼女の作品は本国では評価が高くて面白いのに、日本では映画「ベオウルフ」のノベライゼーションしか翻訳が未だないようだし、洋物ホラー小説はほとんど邦訳が出ない現状だといつになるのか、出るのかさえわからないですが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張自身が、「僕の作品には女性のファンは残念ながらいないでしょう」と言っていたという話を聞いたことがある。また、清張は女性経験が乏しいから女性の登場人物を描くのが苦手なのだと、訳知り顔に批評する輩もいる。後者については、「心の襞の奥まで分け入って、女性心理をこれほど巧みに抉り出した作家はいない」と、真っ向から反論したい。 女性心理が精緻に描かれた清張作品は数多いが、この点で一番強く印象に残っているのは、『黒い樹海』(松本清張著、講談社文庫)である。 「やっぱり仙台にするわ。ひさしぶりだから伯父さまにもお目にかかって、平泉や十和田湖の方を回ってみたいわ」と言って、5日間の休暇を取り、嬉しそうに東北へ旅立ったR新聞文化部記者の笠原信子28歳。ところが、その姉が、なぜか逆方向の浜松の踏み切りでのバス衝突事故で急死してしまう。身元を知る手がかりが見つからなかったとのことで知らせがくるのが遅れたが、姉と二人暮らしをしていた妹・笠原祥子は直ちに現場に駆けつける。聡明で美しい姉を崇拝していた祥子は、姉の死の謎を解くため、姉が仕事で担当していた男たちを調べ始める。 「誰かが姉といっしょに、同じバスに乗っていた。その人は前部に座席をとり、姉の荷物を預かっていた。しかし、姉は後部に乗っていた。なぜ、ばらばらに席をとらねばならなかったのだろう。後部の席にいたために、姉は死んだ。前部にいたその人は、無事に助かった。それは、その人が自分の席の網棚に置いていたであろう姉の荷物が、少しもこわれずに無傷だったことでも証明できる。だが、その人は、姉の死の傍にはいなかった。姉は孤独に死んだ。その人は、不慮の事故が発生したとたん、姉の傍から逃げたのだ。血を出して喘いでいる姉を捨てて、その人は遁走したのである」。翻訳兼評論家、彫刻家、生け花家元、洋裁学院理事長、画家、医師の6人に的を絞って調査を進める祥子の行く先々で、次々に殺人事件が起こる。 サスペンスに満ちた推理小説としての面白さは言うまでもないが、信子ほどの才能と美貌に恵まれた女性ならば、もっと男の真実を見抜く目を持ってほしかった、と溜め息が出てしまう。この意味で、とりわけ女性に薦めたい作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
身近に起きた事件に義憤を覚え、同僚を巻き込んで仕事そっちのけで素人探偵が動き回る、という著者の幾つかある「推理物」のパターンの一つ。 偶然の事故で死んだ主人公の姉を、彼女との密会事実を暴露されることを恐れて事故現場から立ち去り見捨てた犯人。その事情を断片的に知った無関係の市井の民間人を、口封じのために3人も殺す犯人。その程度の理由で殺人のリスクを冒すか? 「我々には警察と違って捜査権がない」と何度も言いながら、犯人候補の外出時刻とか行き先とかの私生活上の行動をいとも簡単に調べてくる同僚。主人公が待ち合わせる犯人候補の一人は、銀座に自分で車を運転して主人公を街頭で拾い、そのままキャバレーで飲酒してから「酒臭い息を吐きながら」主人公を車で送って行く。その翌日に会った別の犯人候補は、横浜のバーの横に駐車して朝4時まで酒を飲んでから自分で運転して帰ったという。いくら1960年代とは言え、そんなことができるのか? いったい、松本清張の「推理小説」は内容が荒唐無稽で現実味がほとんどないものが多い。この作品にも出てくる、男女の密会場面を見られたぐらいの理由で殺人を犯し、それが元になって恐喝され殺人の連鎖を犯すという途方もない価値観はその典型。世間では松本清張と言えば推理小説が評判だが、はっきり言って、我が家にある60冊ほどの清張の文庫本を読む限り、多くの推理物作品における彼の価値はストーリーではなく、表現・文体にしかないと思う。 本書の結末は、二人の犯人候補のどちらかが、と思わせて、実は二人が恐喝により結託していたというオチなのだが、あまりにもくだらない。犯人暴露の後の、相棒の素人探偵による20ページ近い犯行の一部始終の解説は読む気にもならず、そのまま本棚に返した。 タイトルの「黒い樹海」は、内容とは無関係の著者特有のワケノワカラン言葉。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人読書履歴。一般文学通算114作品目の読書完。1977/02/06 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎解きと人間ドラマを両方を含んでいるという点では松本清張の特徴は出ている。 仙台へ旅立ったはずの姉が浜松で事故にあった。平凡な日常が破られていく情景が精密に描かれて、妹の笠原祥子の心の動きまで追体験できて、こちらまで息苦しさが伝わる。 松本清張はやはり精密な描写のときに筆が冴える。それから、松本清張の風景描写は、悲しみと結びついたときに優れている。彼は若い時から、辛さや悲しさを心に秘めながら風景を見ていたのかもしれない。 姉が亡くなったときに、一緒にいた人物は瀕死の姉を見捨てて逃げた。祥子はその人物を見つけ出そうと決心する。彼女が糸口を掴み始めたときに、連続殺人事件が始る。松本清張の作品は映画の原作としても優れているが、これはまさしく映画向きかもしれないと思う。文学としてのみ考えると、殺人事件が始ると、謎解きが中心になり、松本清張の特徴である精密な人間ドラマの部分が弱くなる。殺人事件がなくても、あるいは無い方がミステリーとして緊張感があったかもしれないとも思う。もちろんこれは私の勝手な感想である。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎解きと人間ドラマを両方を含んでいるという点では松本清張の特徴は出ている。 仙台へ旅立ったはずの姉が浜松で事故にあった。平凡な日常が破られていく情景が精密に描かれて、妹の笠原祥子の心の動きまで追体験できて、こちらまで息苦しさが伝わる。 松本清張はやはり精密な描写のときに筆が冴える。それから、松本清張の風景描写は、悲しみと結びついたときに優れている。彼は若い時から、辛さや悲しさを心に秘めながら風景を見ていたのかもしれない。 姉が亡くなったときに、一緒にいた人物は瀕死の姉を見捨てて逃げた。祥子はその人物を見つけ出そうと決心する。彼女が糸口を掴み始めたときに、連続殺人事件が始る。松本清張の作品は映画の原作としても優れているが、これはまさしく映画向きかもしれないと思う。文学としてのみ考えると、殺人事件が始ると、謎解きが中心になり、松本清張の特徴である精密な人間ドラマの部分が弱くなる。殺人事件がなくても、あるいは無い方がミステリーとして緊張感があったかもしれないとも思う。もちろんこれは私の勝手な感想である。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事故死した女性の行動の謎を調べて行くうちに、連続殺人に発展というストーリーは悪くはないが、結末も含め全般的にあっさりとしすぎてるような気がしますね。駄作とは思いませんが、特別に素晴らしいとも言えないと思います。もうひと捻りふた捻りある展開を期待していただけに、読みごたえの点で物足りなさが残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事故死した女性の行動の謎を調べて行くうちに、連続殺人に発展というストーリーは悪くはないが、結末も含め全般的にあっさりとしすぎてるような気がしますね。 駄作とは思いませんが、特別に素晴らしいとも言えないと思います。 もうひと捻りふた捻りある展開を期待していただけに、読みごたえの点で物足りなさが残りました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!