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朝が来る
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朝が来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 61~80 4/6ページ
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難しい題材だが、展開がスピーディーでとても続きが気になる進展だったため、いつもは寝ている電車内で睡眠を削っても読み進めてしまうほど面白かった。 | ||||
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朝を迎えて、新しい一歩を歩み始める。 ラストはドラマチックに熱く抱きしめられて。 ほっとして、つい涙腺がゆるむ。 不妊治療、若年出産、特別養子縁組がテーマ。 親のしつけと思春期のこころ模様。 きまりきった人生はつまらない。 傷つく少女。 そして、なだれ込むように堕ちていく人生。 必死に生きていく姿。 「広島のお母ちゃん」のフレーズにキュンとくる。 生みの母親は確かに存在している。 たった一度だけの人生、ひとすじのひかりを、大切にしてほしい。 | ||||
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この作品は、子供を作りたくても作れない女性と、産むつもりがなかったが産む女性が交錯する物語です。 最初、作りたくても作れない夫婦の物語から始まりますが、結婚してもなかなか子供を授からない夫婦に対しての世間の目や、なかなか授からない事に気がついてからの夫婦のすれ違いが、実際に経験されてきたのではないかと思う位、上手く表されています。前半はその夫婦が子供を得るまでが描かれており、後半は産むつもりがなかったが産む女性に移っていきます。まさに辻村文学の強みともいえる、子供の視点からの、家族や友人等の周囲の人間との繊細なつながり方が上手く表されています。その子供の世界から一歩踏み出してしまってからも、ぎりぎりで踏みとどまり続け懸命に生きてきた「ひかり」の崩れていく中、再度前半の子供を授かった夫婦と交錯し、少しの光がみえて終わります。 ネタバレにならない様、ぼんやりレビューしている所が多いですが、今と少し違った道を歩めば、この登場人物の様な生き方をしていたかもしれないなと、身近な様で違う人生を味わえると共に、今の人生を大事にしようと思える作品です。是非ご覧ください。 | ||||
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子供を産めなかった母親と子供を手放さなければならなかった母親。 二人を結んだ「ベビーバトン」という養子縁組の団体。 | ||||
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ドラマ化もされた辻村さんの中期?の代表作。『かがみの孤城』で大賞をとった本屋大賞の前年度でもノミネートされていました。 前半と後半で二部構成になっていて、前半は不妊治療の夫婦、そして養子縁組の親子のエピソードを確かな筆力で描いたノンフィクション風の展開で、後半は不幸な妊娠・出産にいたった少女の物語です。 アマゾンの紹介部にはミステリーと書かれているのですが、犯人らしき人物は最初から分かっているので、ミステリー(謎解き)というよりも、ちょぴりサスペンス風、といったほうがいいかなと思います。 前半のリアルさに比べると、後半はやはりフィクションという感じがしてちょっとバランスが悪く感じましたが、その部分を差し引いても十分面白くて、(特に前半は)いろいろなことを考えさせられました。男性にぜひ読んでほしいです。 | ||||
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文庫化したので『朝が来る』を購入しました。 読んでみると今現実で起きている社会問題について深く考えさせられる作品でストーリーを楽しみつつ色々と自分自身でも社会問題に関する取り組み方を考えられる作品でした。 幅広い年齢層の方が楽しめる作品となっていますが特に男性の方に読んでいただきたいと感じました。 | ||||
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最近増加している虐待による子供の育児放棄に関わり、里親制度や養子制度の強化が謳われているなかで、心に響く作品であった。 | ||||
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読んでいる間、ずっとひかりに幸せになってほしいとねがっていました。ラストには泣かされました。 それにしても、辻村さんの描く家族は、母親や姉など肉親の女性が毒親っぽく表現されていることが多くて、読むのがつらい。 ものすごく悪人とかではなくて、同性だからこその湿度のあるかんじや無遠慮なところ、それが身内としては恥ずかしくて嫌な気持ちになるところが、生々しくて痛々しいんだよなぁ…。 | ||||
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子育て中の産婦人科医として、この物語のメインテーマ全てに関わり、全ての章において当事者、関係者である自分が、ある章では「そうだよね〜」と呟き、ある章では「そうなんだよ!」と深く苛立つこのストーリーを作り上げた辻村さんという作者は本当に凄い方です。 もう中絶の出来ない妊娠週数になってから誰かに引きずられて産婦人科にやって来る少女達の特別養子縁組に何度も奔走し、彼女らの未熟さ幼稚さに振り回されつつ、そんな出産をせざるを得ない彼女らに一番必要なのは彼女ら自身のカウンセリングだと常々思ってきました。しかし現実では、娘が思わぬ若さで妊娠したという事実が受け止められない親御さんが多すぎて、子供を産み捨てに(と特別養子縁組に出しても思って傷ついている)するしかなかった子供をケアしたり慰めるどころか、児童相談所が介入して隔離せねばならないほどの虐待にまで発展することさえ、現実には起きています。妊娠してしまうのは生物だから仕方ないのに、まるで獣でも見るように汚いと扱い、苦しい思いをしている子達は、私たち医療者が気づいているより多いでしょう。 そんな見捨てられた子供達はどんどん道を踏み外し、性産業の従事者となって再び産婦人科医の前に現れます。あるいは次々と中絶を繰り返しに来院し、さながら自傷行為を見せつけられているようで辛くなります。主人公は幸い、私の専門分野でない方向でグレてくれたので読み続けることができましたが、読んでいて本当に心苦しく、ツライ作品でもありました。 特別養子縁組の養母さんにも色々あって、この作品に語られるほどうまくいく方ばかりではありません。 でも、こういう作品があっても良いのではないかと思いました。 特別養子縁組についてももっと知られるようになりますように。 全てのお母さんと子供達が幸せな世の中になりますように!素敵な作品でした。 | ||||
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お互い複雑な人生を持つ者同士の、1人の子どもをめぐる愛の葛藤。法的には認められない出産をしたものの最後まで産んだ我が子を忘れられず追い求めたひかりの描写が印象的で、読んでいる間も彼女を応援してしまいたくなった。そして、物語終盤では彼女たちにつられて思わず目頭が熱くなってしまう、感動の物語である。 Fantastisch!! | ||||
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これ、テレビドラマ化されるようですね。確かに面白いです。途中でやめられず、一日で読み終えてしまいました。 特に専門的な知識は不要で、誰でも思い付きそうなストーリーなのに、今までなかった話です。まずそこが凄い。 養子縁組の話と、ある少女の転落というセカンドストーリーを組み合わせたこと。それが勝利の賜物でしょう。 何やら不安を感じさせる導入部と、印象に残るラスト。その対比も見事です。 人物の描写も深いですね。この著者の作品は初めてだったのですが、もっと他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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とっても、面白かった いままでの辻村深月と少し違う 相変わらず、リズムがいい | ||||
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栗原佐都子は夫清和と長男朝斗との家族三人で幸せに暮らしていたが、数日前から無言電話がかかってくるようになり、少し不安に感じていた。しかし、その日の電話は朝斗の通う幼稚園からで、ジャングルジムから子供が落ちたが、その子は朝斗に押されて落ちたと言っているという。ただ、朝斗はやっていないと言っている。 ミステリーというよりも、特別養子縁組を取り扱った比較的ストレートな人間ドラマです。第三章の実親の設定はやや作りすぎ感がありましたが、ラストへの感情への布石とも思え、また第1章から最終章へつながる流れも作者らしく流石と感じました。読者の置かれる立場で感想は様々かと思いますが、特別養子縁組を知って、自分なりに考えるきっかけにはなる1冊だと思います。 | ||||
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第1章の終わり方が雑な感じがして、読むのをやめようか迷いました。けど、続き物だと気付いて読み進めると、最後まであっという間でした。しかも最後の終わり方も想像を超え、不意に泣かされました。女性として、母として、社会の1人として、現実の光と陰を見せて頂いたような気分です。実際にこういう主人公のような人は、元々本人は悪くなかったのに…。だんだんと孤独になって人に頼れなくなって自分の首を締めていく…。そんな過程を見ると辛いです。元々悪人として生まれた人なんて、いないのかな。 | ||||
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今現在、日本全国に不妊症で悩んでいる人は数多くいます。 夫婦の遺伝子を受け継いだ子供でなくとも、子育てはできるのだなと納得しました。 ただ、前半に比べて後半部分はちょっと軽い感じで、★マイナス1です。 しかし、養子縁組という重いテーマを扱っている作品に、感動を覚えました。 | ||||
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他の方のレビューを見ると、ちゃんとした取材に基づかないテレビ報道の切り貼りという厳しい声がいくつもありますが、それはともかく個人的には自分たち家族とオーバーラップするところがあまりにも多く、平常心で読むのは難しかったです。(不妊治療から特別養子縁組に至る経緯はほとんど同じです) 中盤から後半にかけての実親さんの転落があまりにも悲惨だとは思うのですが、十代の女の子の妊娠、しかも中絶できないために特別養子縁組という制度を利用せざるを得ないという現実のケースは少なくありません。ここまでのことはなくてももう少しなんとかならなかったのかと思うケースはむしろ現実の方が多いように思います。虐待もそうですが、望まない妊娠についてもっと取り上げる必要があると思います。 最後の章の結びは確かに唐突で強引さもありますが、実親と里親の2人が子どもによって魂の救済を受けるというところは小説表現らしくて良かったのではないかと思いました。 テーマは少し違いますが「八日目の蝉」を思い出しました、、、。 | ||||
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私はいつも石橋を叩いて叩いて割ってしまい橋を渡れなくなってしまう。 強く叩くのではなく弱い力で同じところを何度も何度も叩いて割ってしまう。 後戻りしようと後ろを見るけどもうそこには道はない。 色々な事が心配で、産むのが怖くて子供を持たないことに決めた私。 「朝が来る」、買ってからなかなか読めずにいた。 私は後悔してるんだろうか…叩かずに橋を渡ればよかったのかな。 | ||||
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「広島のお母ちゃん」の部分が少し「性善説」が効きすぎてるところもありますが、ストーリー全体にスピード感があって2日で読み切ってしまったほど面白かったです。いろんなヒールを登場させ、若い主人公に試練を与えて人生に絶望させておきながらも最後は「広島のお母ちゃん」の力技でまとめてしまうんですね。「泣いてね!感動してね!」が見え見えだけど全体のスピード感が良いのでアリですね。 若くして妊娠することがどういうことなのかを分かってもらうために中学校の図書館に置いてもイイかもしれません。(すでに置いてあるのかな?) | ||||
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久しぶりの一気読みの本。次どうなるかなとわくわく感でいっぱいでした。でも、最後のオチが、「うーんどうかな、」というか、「それはないよな。」というような何とも表しにくい感情に包まれました。でも、ハッピーエンドでよかったとは言えます。バッドよりは、そのほうがいいよな、と自分に言い聞かせています。 | ||||
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片倉ひかり、精神的に未熟で身勝手、命を大切にせず、自分も大切にしない、そんな救いようのない描写が長く続くも、ラストの展開で本当に心が救われます。文章もこなれていて読み易く、1980年生まれの方が、ここまで書けるのかと驚いています。新聞の読書欄で推薦されていたので、初めて辻村深月さんの本を読みましたが、読後感は期待通りでした。良かったです! | ||||
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