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朝が来る
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朝が来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 41~60 3/6ページ
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感動した。 | ||||
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状況も年齢も違う2人の女性のストーリーが描かれた作品です。 中学生の少女が妊娠してしまう、それはその少女の親や親戚からしたら「普通」ではない人生である。そんな思いを少女に暗示していく様子が、その少女の拠り所を奪ってしまっていたのかなと感じます。 まだ若い親の力を借りなくては生きていけない少女の思いもよらぬ妊娠。1番不安であったのは家族よりも少女自身だったのでは。家族にも愛している人にも見捨てられ、雄一大事にしたい自分の子どもとも引き離され、彼女は不安でたまらなかったんだろうなと思います。 どんな形であれ子どもを守れるのは大人。 そんな子どもを見捨てず親身になれる大人や拠り所が、組織としてでも増えていくといいなと願っております。 | ||||
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八日目の蝉と比較してみたらどうだろう。八日目の蝉は東から西への逃亡劇。本作は西から東への逃亡劇。瀬戸内は子育てにいい土地柄なのだろうか。ラスト。実の親と育ての親が心を通わせる場面。雨の中の子供の生き生きした描写が美しく、映画化されるために書かれたような小説に仕上がっている。表現が立体的で読みながら、その情景が頭に浮かんでくる。悲しいのは実の母、広島のおかあちゃんは、20代にも関わらず追い詰められ、若さは失われ孤独の中に疲れ果てていた。育ての親との好対照をなしている。私は40代の後半で独身、結婚しておらず子供はいない。理解できていない部分もあると思う。ただ、子供を産み育てるということは本当に大きな社会的、道義的責任を負う。振り返ると自分はその責任から逃げてきた結果、独身なのだと認識した。子供を育てるというのはひとつの楽しみで、それを体験できなかったのは、人生における大きな損失なのではないかと感じた。 | ||||
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この小説は、妊娠を望みながらそれが満たされない夫婦と望んでいなかった妊娠をしてしまった中学生の少女が織りなす物語です。私は望んでいなかった妊娠をした少女に惹かれました。少女は中絶をすることが出来ない時期となっていたため、出産し特別養子縁組をし中学校に戻りました。残念ながら、母や父とそして親戚と折り合いが悪いということもあり、少女のその後の人生は順調ではなく、同僚に騙され、お金に困り絶望的な気持ちになるまでのことが描かれています。私は小説の最後の部分まで、少女の人生が軌道に乗ることを願っていましたが、人生は難しいということを理解しました。人はちょっとしたことで足を踏み外します。そして、何故かそこから元の線(道)に戻ることが難しいということがあります。少女が妊娠したことも付き合っていた彼の妊娠することの意識が薄くかったことが挙げられます。そのような内容は現代社会でも多く起こっていることのように思います。私は20歳になった少女がこれから新しい素晴らしい道を歩んでいただくことを願って止みません。最後になりますが、素晴らしい本を出版してくれた筆者と出版社に深く感謝いたします。ありがとうございました。 | ||||
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よかったです。 | ||||
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親となった身で読むのと、親でない立場として読むのとでは感想が違うだろうなと思います。 子供がほしくてもできない夫婦の心情をものすごく丁寧に描写していると思います。その不妊治療を行う夫婦への周囲の態度がとてもリアルだと思います。 他の方のレビューにもある通り、後半の実母のパーとは全くと言っていいほど共感できませんが、十代の子が読むと共感できるのかな?とは思います。将来、自分の子供が中高生になったら、この本を読ませて、「性交渉をしたいのであれば、最悪の場合も考えろ」と教えてやりたいなと思いました。 | ||||
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人は誰でも失敗をして、誤った道に進んでしまったら経験があると思います。作品の中でもひかりは誤った道に進んだ上に、周りの環境も良くない上に、不幸なことが積み重なってしまいます。現実でも、自分の失敗と不幸が偶然重なってしまい、将来を見失ってしまう人がいるのは確率的にあり得ることだと思いました。 この作品を読んで、失敗してしまった人を責めるのではなく、寄り添ってあげられる人になりたいなと思いました。社会全体で守ってあげられたら、もっといい世界になるのになあ。 辻村さん、ありがとうございました! | ||||
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とても感情移入して読むことが出来ました。 途中やラストシーンで泣きました。 ひかりの話の部分は、かわいそうで読み飛ばした部分もあります。 分かったのは、みんな実母との関係で悩んでいるということ。 言葉で伝えなければ、血の繋がりがあっても伝わらないということです。 | ||||
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他のレビューのように後半部分の物語性はイマイチだが、それを加味しても余りある面白さ。物語よりも心理描写などが面白い。基本はいい人の悪い部分を描くのが上手い。どの人に感情移入するかは分かれる作品。自分を客観視するような恥ずかしさが出る人もいるかも。 | ||||
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ひかりが救われてほんとによかった。ただ それだけですがそこが大事です。 | ||||
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子供をめぐる2組の人間の物語。ハッピーエンドなのかな?という締めくくり。作者さんの特徴となる登場人物の心情を丁寧に描いているところが素晴らしい。 | ||||
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いつも作者の落ちていく人生を描く小説は 重い。 人はこのようにして落ちていくものだろうか。 二人の娘を持つものとして、考えさせられる 小説である。 子供の気持ちや女の子の気持ちが少しでも 触れることが出来、共感することは難しい が、読んでよかったと思えた。 | ||||
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タイトルから、育児ノイローゼの話かなと漠然と思っていたが違った。不妊治療と養子縁組の話であった。 厳しい不妊治療を行っても子どもを得られなかった夫婦が、養子縁組にて子を育てていく。 この成熟した夫婦と、子を生んだ未熟な母親の物語が、並行してある。通常、夫婦の交差した先に子どもがある。 しかし、養子の場合は、夫婦と生みの親の交差した先に子どもがあるのだ。 ある日、本当の母親が現れたらどうする?そのような葛藤は、養子をもつ夫婦にとっては常に傍らにあるものだろう。 うちは、最初の妊娠で稽留流産した。流産した心は、子どもを生むことでしか回復しない。そんな気分が、夫婦間に蔓延したこともあった。 その時、当たり前の出産とは違う世界を、垣間見た気がする。 子どもができない世界も、できても育てられない世界も、社会的にはマイノリティという意味で共通している。 それぞれが、補い合えばいい、と考えれば責める必要もないかもしれない。 とりあえずハッピーエンドなラストは、子どもがからむ物語だけに、良かったと思う。 | ||||
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なんの電話だろう? 二人の母親の人生がその過去をなぞる事で浮き彫りになる。え!そこで繋がっていたんだ!と小説の構成に驚き、そして 小さな命に助けられていた事に感動しました。現代の問題を纏いながら生きる親子とは?と深く思い巡らしました。 本当に最高の作品だと思います。 | ||||
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様々な登場人物が抱えている悩みを丁寧に紹介していく手法は得意な作風だと思うが、やや長くもう少しテンポ良く展開してもらえると良かった。アサトの実母がこのようになってしまった理由をもう少し突っ込んで描写して欲しかった。 | ||||
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身近に同じ境遇の知人がいるので、必要以上に痛くて悲しくなりましたが、たくさんの人に読んでほしい作品。特に男性、そして学生に読んでもらえたらなと思わされました。ちなみに、私は男性です。 | ||||
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話はフィクションではありますが、そうは思えない部分を感じました | ||||
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登場人物の心の機微を繊細に描いた心理描写が秀逸。 先が見えない不妊治療、無精子症と診断された夫や家族の思い、望まない妊娠、育てる事が出来ない女性達 初めは特別養子縁組がテーマだと思い、子を求める栗原夫婦に感情移入し読み進めて行った。 しかし、その陰で自分の思いとは裏腹に、谷底に落ちて行く 朝斗の生みの母であるひかりにどんどん気持ちを持って行かれた。 血縁がなくても強い絆で結ばれる親子がいる。 反面ひかりの様に血が繋がっていても互いを嫌悪する母娘も存在する。 最後は人としての在り方なのだ。 親子の意味を考えさせられる秀作 | ||||
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衝撃的でした。 | ||||
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転落していくひかりの感情の描写が素晴らしく、とても切なくなった。若い頃は誰でもこのような危うい一面を持っているのだと思う。また、周りにどのような大人がいるかでも違ってくるのだと思う。 長いトンネルを経験して、朝斗を迎えた佐都子だからこそ、ひかりの気持ちに寄り添うことができるのだと思う。 「朝斗の’広島のお母ちゃん’だよ」とためらいなく言う場面、胸がすっとしました。 ひかりにも朝が来たと信じたい。 | ||||
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