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愚か者死すべし



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【この小説が収録されている参考書籍】
愚か者死すべし
愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)

愚か者死すべしの評価: 4.28/5点 レビュー 75件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 21~40 2/4ページ
No.41:
(4pt)

いつも楽しめる主人公沢崎のハードボイルド

久しぶりに原の作品を読む。多くのファンを持つ探偵沢崎の久しぶりの登場だ。沢崎が偶然出くわした新宿署駐車場での
射殺事件。組長を撃ったと名乗り出た元暴力団員の伊吹の護送中の事件。沢崎はヒットマンを乗せた車を後ろから追突することで
これを防ごうとするが、弾丸は護送中の刑事に命中し、彼は命を落とす。それと同時並行的に起こる別の老人誘拐事件。
これら二つの事件が交差しながら、事件は意外な方向に展開する。あくまでも、「主たる」事件はこの射殺事件である。
実際はこの刑事を狙った意図的な犯罪であり、しかも警察の上層部が絡んでいることを沢崎は突き止めていく。
相変わらず沢崎はハードボイルドでカッコいい。セリフの一つ一つが決まっている。登場人物がやや多すぎて、しかもそれぞれの
人間に血と肉をつけようという作者のサービス精神が逆に、筋書きをやや煩雑にしているようにも思える。しかし、そこは
原の筆力、なかなか先を読ませない筋書きで惹きつけて行く。
愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)Amazon書評・レビュー:愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)より
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No.40:
(5pt)

ハードボイルド万歳

原りょうの「愚か者死すべし」を読了。沢崎シリーズです。今回は物語が盛りだくさんに詰め込まれている感じです。様々な物語が様々な人物によって描き出されています。その中で沢崎はいつもの沢崎なのです。彼の欲望に流されない佇まい、考え方に今回も教えられました。自分の人生が沢崎の生き様に近づける日がくるのでしょうか。
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No.39:
(5pt)

シュ-ルな探偵沢崎

探偵沢崎はアメリカ映画「動く標的」のポ-ル・ニュ-マン演じる探偵リュ-・ア-チャ-のように地道に一歩ずつ標的を追っていく そしてその標的に的を絞った時 …‥ 飽きさせない展開とシュ-ルな結末の余韻はこの作家の真骨頂 あまりにも寡作な作家の次作への期待を含めて星5つの評価

愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)Amazon書評・レビュー:愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)より
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No.38:
(5pt)

渋いですね

主人公のクールなところがいいですね。
何が起ころうと、どんなことを言われようと動じないし、
自分の考えと行動を貫き通します。
探偵モノならではの人物造形や事件の展開に
伴うスリル感が味わえます。
ラストもわたしは良かったと思います。

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No.37:
(5pt)

新シリーズも沢崎ファンの期待を裏切らない

新沢崎シリーズ第1弾。
前作「さらば長き眠り」から、なんと9年。
寡作にも「ほど」がある。
そんな新シリーズは沢崎ファンの期待を裏切らない内容。
暮れも押し迫った大晦日。
そんな状況の中事務所を尋ねて来たのは、前シリーズでケリがついたと思っていた旧パートナー「渡辺」を頼って来た依頼人だった。
その依頼内容が不審だ。
殺人事件で他人の身代りとして自首した父親を助けて欲しい、というもの。
それも銀行で暴力団幹部を射殺したと言う。
そんな状況で身代りなんてあり得るのだろうか。
それがあり得るのだ。
依頼人を面会の為に新宿署へ送り届けた際に、沢崎は直感で「ある車」に目を付ける。
案の定、その車は不審な動きを始め、移送される容疑者(依頼人の父親)を射撃する。
沢崎が咄嗟にその車に追突したために、2発目は刑事に当たる。
その刑事は殉職してしまった。
この事件の裏には何が隠されているのか。
いつも通り、淡々と物語が展開していくにつれて驚くべき事実が明らかにされていく。
最後の結末はこれまでの作品とは、やや感覚が異なるか?
文体、内容、雰囲気、すべてが整っているミステリー。
これがミステリーの「王道」だろう。
著者によると、以前よりも短時間で書き上げるテクニックを身につけたようだ。
であれば、是非是非、次作を早く。
お願いします。
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No.36:
(4pt)

次に期待したい!

展開は面白い。ただ、定番の渡辺、錦織、橋爪の掛け合いが無くなってしまったのが、やはり物足りない。作者もマンネリ打破を狙ってのことだろうけど、前回以前と比べると☆マイナス1になってしまった。 それと、主犯がお決まりのワンパターンに近いかな? でも、一気に読破する位に面白いことには間違いなし。
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No.35:
(4pt)

レトリックが全て

オリジナルは2004年11月リリース。前作『さらば長き眠り』からおよそ9年空いた新作である。この新作の登場には早川書房社長の早川浩の力が大きかったようだ。
読み出すと久しぶりの沢崎の言い回しが懐かしく、それだけでかなり満足できてしまう自分に気がつく。つまり原作品のキモはストーリーではなく、沢崎の独特な(人はこれをハードボイルドと呼ぶわけだが・・・)レトリックにある、ということだろう。9年以上の作品は頻繁に登場する電話のシーンも公衆電話ばかりで、それが作品を古い感じのものにしてしまっていたが、本作ではついに『携帯電話』が登場する。よかった。
ストーリーははっきり言って大して驚かないし、面白いとも正直思わないが、沢崎の態度や言い回しを読んでいるだけで惹かれていく。最後のあとがきの沢崎の確定申告の場面などハードボイルドそのものである。なかなかだ。
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No.34:
(4pt)

チャンドラーの継承者

和製フィリップマーロウ沢崎。
日本の作家でレイモンドチャンドラーもどきの作品を書いている人はたくさんいるが、この作者はその世界感を継承しつつも、オリジナルティーがあり、そしてそこに生きる人々の寂しさや悲しさ、人間くささが伝わり、見事に自分の世界観を作り上げている。
それにしても沢崎は格好よすぎ。
原氏は寡作で有名だが、量産することで作品の質を落とさないようにしている姿勢にも沢崎に通じるものがあるように感じる。
次回作(いつになるだろうか?)を期待する。
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No.33:
(4pt)

男達の寓話

チャンドラーばりの皮肉のきいた比喩、警句に彩られた、孤高の私立探偵・沢崎の物語。私も若い頃にチャンドラーを読みあさっていたので、このティストはかなりツボです。でも、宮仕えの哀しい業で言いたい事も言えず、付和雷同してきた男達が憧れる寓話なんでしょうね。さぁ、虚構の世界で精神を開放させましょう。
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No.32:
(5pt)

「愚か者め」

ハードボイルド小説としては、申し分ない。
犯人との謎解きも淡々としている。行動の描写もリアルで、生々しい。
比喩が分かり難い所も多々あるが、それもそれで良い。
それに、犯人のセリフが良い。
『誰も知らない罪は、もはや罪ではない』
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No.31:
(4pt)

第2章の始まり

約10年ぶりに沢崎に再会した。相変わらずハ−ドボイルドで安心した。
このシリ−ズは国内のハ−ドボイルド作品の草分け的存在で、新宿鮫と同じ頃に始まったと記憶している。
作品自体のクオリティ−、どんでん返しは”さすが”と言う感じで、本格復活を感じてしまう。
しかしながら、このジャンルは沢崎不在の間に、大沢在昌の活躍で、定着(食傷気味)してしまい、なんら、新しいところのない作品になってしまっており、残念に思う。
作品は本当に面白く、次から次へと起こる事件のスピ−ディ−な描写や、展開に夢中になって呼んだことは確かだが。
次作に期待です
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4152086068
No.30:
(4pt)

沢崎が“カッコイイ”

最近読んだミステリでよかったのは原寮のハードボイルド「愚か者死すべし」です。
著者の10年ぶりの新作長編です。
主人公の私立探偵沢崎の「私」の一人称の文体がなんとも渋くて含蓄があり、カッコいいんです。
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No.29:
(5pt)

糸・なめらかさ・自由

新沢崎シリーズ第1弾。前シリーズ同様、何本もの人間模様と事件の糸が、縦横無尽に折り重なる点に、探偵沢崎が立っている…いや、立たされるハメになっている。その糸を一本一本、丁寧に解きほぐし、時には再びからまり、いったいどこが最初だったのか、わからなくなるほど読者は混乱するのに、沢崎だけが、先を見越している、、、そんな描かれ方だった。しかし、今回、糸の重なりは何重にもからまっていたが、比較的するするとほどけた。沢崎が、年を重ねるごとになめらかになった表れではないだろうか。丸くなった…この言い方は、お叱りを受けそうであるが。私には、良い意味で沢崎が年を寄せたことの表れでは無いかと感じた。 そして、私は今回の作品を読み、確信したことがある。それは、著者からのメッセージ。全ての作品から共通のメッセージを受け取れるのだ。『縛られた我が身を解き放て! 自由こそが何物にも替えがたい、尊いものである。』と。今回、呪縛を断ち切ったのは、美しい女性である。世間体、巨大組織の維持、プライド、子を守る気持ち…ありとあらゆるものに縛られる人間が重ねる悲しい嘘。沢崎はいつもそれらを暴き出した。どの作品においても。偶然と呼べるものも有ったが、彼の本質が招いた結果なら、それは必然と呼べる。好きだ!沢崎。
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No.28:
(5pt)

最初の一文から「沢崎ワールド」に引き込まれた

最初の一文から「沢崎ワールド」に引き込まれた。他の作品より若干スピード感に欠けるきがするが、十分に堪能できるハードボイルド作品であった。余談であるが、本作品と前作「さらば長き眠り」の間には、実は「世紀末犯罪事情」という掌編が存在し、本作品の最初も、「世紀末犯罪事情」を解決し、事務所に帰ったところから始まっている。「世紀末犯罪事情」は、文庫版の「さらば長き眠り」にだけ収録されている(ハードカバー版には収録されていない)。なにしろこの作品が9年以上ぶりに刊行されたため、これを機会にシリーズ前作を読み返す、あるいは初めて読む読者もいると思うが、この場合は、文庫版の「さらば長き眠り」を読むことをおすすめしたい。本作品巻末の後記に、「第二・第三作を早期に出版する」という作者の言葉がある。この言葉を信じ、次回作を待つとしよう。
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4152086068
No.27:
(5pt)

和製チャンドラー久々ですね。

数々多い国内ハードボイルド小説なれど、沢崎という主人公のインパクトと、文字、文章の巧みな扱いで読者に迫る迫力は、まさに原寮唯一の読後感といっていい。「タフでないと生きていけない、やさしくなければ生きる資格がない」、探偵 沢崎の復活、はやく自作が読みたい。
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No.26:
(5pt)

戻ってきた沢崎

何年も待った沢崎が帰ってきた。文章も内容もマイルドになったが、いい感じだ。これからはもっと早いペースで作品が登場するようだ。楽しみだ。
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No.25:
(4pt)

探偵に再会

正統派ハードボイルドが、今の日本にどれだけあるだろうかと考えたとき、唯一とは言わないまでも、真っ先に思いつくのは原りょうです。皮肉とウィットに富んだ会話、独特の美学に貫かれた行動など、ハードボイルドに教科書があれば、正にうってつけのテキストになることでしょう。ひねりの効いたストーリーもいつも通りで、期待を裏切らない仕上がりです。短期間に次作以降をリリースすることも予告してくれていますので、また楽しみが増えそうです。
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4152086068
No.24:
(4pt)

×寮→○尞

タイトルが浮いている。
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4152086068
No.23:
(5pt)

愚か者は死なない

念願だった新・沢崎シリーズ「愚か者死すべし」をやっと読み終えた。今回も象徴的な出だしから、意外なラストへ、幾度もどんでん返しを繰り返しつつ、シニカルな語り口で物語を展開していく手法は流石だ。21世紀にもなって未だに携帯を持たない沢崎にほっとすると同時に、俺のブルーバードの方が彼の車より多分古いぞ、と訳のわからないことでほくそ笑んだ。しかし9年の間に沢崎も丸くなった。いくら親しい女性とはいえ、本人の依頼もないまま就職の斡旋などと、らしくない行動に出る。それから気になる点も。健康な人間が都合良く突然心臓発作で死ぬなんてことは・・・さて、新シリーズと銘打ったからには次回作を期待してよいのだろう。作者の意志と無関係に過大な願望を持つ。ファンとはそういうものだ。
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No.22:
(5pt)

お帰り、沢崎!!

書店の店頭で本書を偶然見つけたとき、本当に目を疑った。そして内心で小躍りし、はやる気持ちを抑えながら急いでレジに向かった。読み始めると止まらなかった。文体は簡潔で、プロットも緻密、粋な台詞、つい笑いがこみ上げてくる、沢崎の皮肉めいた例え。最低限の依頼料以外は受け取らず、他者とのぬるい関係は必要としない。すごすぎる、男らしすぎる、完璧だ。読み終えたとき、思わずガッツポーズをしてしまったのだよ。展開はかつてないほどにスピーディーだ。余分なものは殺ぎ落とされ、絡まった事件は作品展開と同時進行で進み、グイグイと惹きつけられる。最近は携帯が出回り、探偵稼業も「ハイテク」を駆使せざるを得ないだろうし、かといって沢崎がそれを使う様は想像できないからどうなのかと思ったが、へそまがり作家原りょう、やはりあなたはさすがですね。間違いなく最高傑作だ、おかえり沢崎!!
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4152086068

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